日本酒検定2級・準1級・1級 ⑤ 香味特性分類(4タイプ)

日本酒を「薫酒・爽酒・醇酒・熟酒」の4タイプに分類する考え方と、各タイプの特徴・適した飲用温度・酒器・料理を学ぶ分野です。SSI(日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会)が提唱する分類で、香りの高低と味わいの濃淡の二軸で整理されます。テイスティングや料理ペアリングの基礎となる、サービスの実践に直結する重要分野です。

この分野の問題25問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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206日本酒の香味特性を4つのタイプに分類するマトリックスにおいて、縦軸と横軸はそれぞれ何を表しているか。

  1. A縦軸が「アルコール度数」、横軸が「精米歩合」
  2. B縦軸が「甘味・辛味」、横軸が「酸度の強弱」
  3. C縦軸が「香りの高低」、横軸が「味のシンプルさ・複雑さ」
  4. D縦軸が「熟成期間」、横軸が「アミノ酸度」
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正解:C縦軸が「香りの高低」、横軸が「味のシンプルさ・複雑さ」

4タイプ分類表は、縦軸に「香りが高い・低い」、横軸に「味がシンプル・複雑」を配置して日本酒を分類します。

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207香味特性の「薫酒(くんしゅ)」は、4タイプ分類表においてどの位置に該当するか。

  1. A香りが高く、味がシンプル
  2. B香りが低く、味が複雑
  3. C香りが低く、味がシンプル
  4. D香りが高く、味が複雑
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正解:A香りが高く、味がシンプル

薫酒は「香りの高いタイプ」と呼ばれ、マトリックス上では「香りが高い」「味がシンプル」の象限に位置します。

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208「薫酒」の香りを表現する際によく用いられる例えとして、最も適切なものはどれか。

  1. A木の実やスパイスのような香り
  2. B果実や花のようなフルーティーな香り
  3. C炊きたての米のようなふくよかな香り
  4. D干しシイタケのような熟成した香り
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正解:B果実や花のようなフルーティーな香り

薫酒は、果実などに例えられる華やかでフルーティーな香りが特徴です。

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209「薫酒」に分類されやすい特定名称酒のカテゴリーとして、正しいものはどれか。

  1. A普通酒、本醸造酒
  2. B純米酒、特別純米酒
  3. C長期熟成酒、古酒
  4. D大吟醸酒、純米吟醸酒
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正解:D大吟醸酒、純米吟醸酒

吟醸香を生み出す吟醸酵母を使用したり高精白米を使用する「大吟醸酒」「純米大吟醸酒」「吟醸酒」「純米吟醸酒」などが主に薫酒に該当します。

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2101980〜1990年代の「吟醸酒ブーム」以降、「薫酒」の登場によって広がった日本酒の新しい楽しみ方はどれか。

  1. Aお燗にして温度変化を楽しむ
  2. Bワイングラスでの飲用や、フレンチ・イタリアンとのペアリング
  3. C木樽に入れて杉の香りを移す
  4. D焼酎をブレンドしてカクテルにする
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正解:Bワイングラスでの飲用や、フレンチ・イタリアンとのペアリング

薫酒の登場により、ワイングラスで飲んだりフレンチやイタリアンと組み合わせるなど、日本酒の飲用シーンが多様化しました。

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211香味特性の「爽酒(そうしゅ)」は、4タイプ分類表においてどの位置に該当するか。

  1. A香りが高く、味がシンプル
  2. B香りが低く、味が複雑
  3. C香りが低く、味がシンプル
  4. D香りが高く、味が複雑
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正解:C香りが低く、味がシンプル

爽酒は「軽快でなめらかなタイプ」と呼ばれ、マトリックス上では「香りが低い」「味がシンプル」の象限に位置します。

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212「爽酒」の味わいを表現する言葉として、最もよく使われるものはどれか。

  1. A「淡麗」「スッキリ」「飲みやすい」
  2. B「フルボディ」「厚みがある」
  3. C「フルーティー」「華やか」
  4. D「重厚」「個性的」
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正解:A「淡麗」「スッキリ」「飲みやすい」

爽酒は旨味やコクが少なく、日本酒の中では最も軽快でシンプルな香味特性を持つため、「淡麗」や「スッキリ」と表現されます。

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213新潟県などでコンセプトとされ、1980年代ごろから一気に台頭して日本酒の中で最も多いシェアを占めるようになった「爽酒」のスタイルはどれか。

  1. A濃醇旨口
  2. B淡麗辛口
  3. C芳醇甘口
  4. D芳醇辛口
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正解:B淡麗辛口

新潟県のように「淡麗辛口」をコンセプトとする地域では、特定名称を問わずほとんどが爽酒に該当し、現在日本酒全体で最も多いタイプとなっています。

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214「爽酒」に該当しやすいお酒として、一般的なものはどれか。

  1. A普通酒や本醸造酒、生酒など
  2. B純米大吟醸酒などの高精白米を使ったお酒
  3. C生酛造りで仕込まれた純米酒
  4. D3年以上熟成させた秘蔵酒
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正解:A普通酒や本醸造酒、生酒など

爽酒には、普通酒系・本醸造酒系・生酒系など、軽快でスッキリした酒質のものが多く該当します。

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215日本酒の4タイプ分類において、一般に最も多く流通しているタイプとして説明されることが多いのはどれか。

  1. A薫酒
  2. B爽酒
  3. C醇酒
  4. D熟酒
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正解:B爽酒

普通酒系・本醸造酒系・生酒系など、軽快でシンプルな酒質のものは爽酒に分類されやすく、市場で広く見られるタイプである。

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216香味特性の「醇酒(じゅんしゅ)」は、4タイプ分類表においてどの位置に該当するか。

  1. A香りが高く、味がシンプル
  2. B香りが低く、味が複雑
  3. C香りが低く、味がシンプル
  4. D香りが高く、味が複雑
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正解:B香りが低く、味が複雑

醇酒は「コクのあるタイプ」と呼ばれ、マトリックス上では「香りが低い」「味が複雑」の象限に位置します。

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217「醇酒」の味わいや香りの特徴として、最も適切な表現はどれか。

  1. A米由来のふくよかな香りと、コクのある厚みのある味わい
  2. Bドライフルーツやスパイスのような複雑な香りと、重厚な味わい
  3. C果実のような華やかな香りと、軽快な味わい
  4. D香りは控えめで、スッキリとしたシャープなキレのある味わい
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正解:A米由来のふくよかな香りと、コクのある厚みのある味わい

醇酒は日本酒の原点とも呼べるタイプであり、米由来のふくよかな香りと、旨味成分が多くコクのある味わいが特徴です。

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218一般的に「醇酒」に分類されやすい特定名称酒はどれか。

  1. A大吟醸酒や吟醸酒
  2. B普通酒や本醸造酒
  3. C純米酒や特別純米酒
  4. D長期熟成酒や古酒
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正解:C純米酒や特別純米酒

米や米麹の使用割合が多いものや、低精白米を使用した「純米酒」「特別純米酒」などが主に醇酒に該当します。

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219「醇酒」の代表的な味わいになりやすい、自然界の乳酸菌を利用して造られる酒母の製法はどれか。

  1. A速醸酛
  2. B高温糖化酛
  3. C菩提酛
  4. D生酛系酒母(生酛、山廃酛)
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正解:D生酛系酒母(生酛、山廃酛)

自然界の乳酸菌を使用する「生酛系酒母(生酛、山廃酛)」で造られた商品は、典型的な醇酒タイプの味わいになります。

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220香味特性の「熟酒(じゅくしゅ)」は、4タイプ分類表においてどの位置に該当するか。

  1. A香りが高く、味がシンプル
  2. B香りが低く、味が複雑
  3. C香りが低く、味がシンプル
  4. D香りが高く、味が複雑
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正解:D香りが高く、味が複雑

熟酒は「熟成タイプ」と呼ばれ、マトリックス上では「香りが高く」「味が複雑」の象限に位置します。

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221「熟酒」の外観(色調)の特徴として正しいものはどれか。

  1. Aほぼ無色透明である
  2. Bわずかに青みを帯びている
  3. C黄色や茶色がかった色合いをしている
  4. Dにごりがあり白濁している
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正解:C黄色や茶色がかった色合いをしている

熟酒は長く熟成されることによって、黄色や茶色といった色調の外観を持ちます。

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222「熟酒」の複雑な香りを表現する際によく例えられるものはどれか。

  1. A青リンゴ、メロン、バナナ
  2. Bドライフルーツ、木の実、干しシイタケ、スパイス
  3. C炊きたての白米、つきたての餅
  4. Dグレープフルーツ、レモン、ハーブ
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正解:Bドライフルーツ、木の実、干しシイタケ、スパイス

熟酒の香りは、蜂蜜、ドライフルーツ類、ナッツ類、出汁製品類(干しシイタケなど)やスパイス類などに例えられます。

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223「熟酒」に該当する日本酒の一般的な呼称はどれか。

  1. A古酒、秘蔵酒
  2. B無濾過生原酒
  3. C生一本
  4. Dひやおろし
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正解:A古酒、秘蔵酒

古酒、熟成酒、長期熟成酒、秘蔵酒などと表記された日本酒が、主に熟酒に該当します。

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224明治時代に入り、江戸時代まで珍重されていた古酒(熟酒)の製造が困難になり、衰退していった大きな理由の一つは何か。

  1. A海外からのワイン輸入が急増したため
  2. B蔵内で熟成させているお酒にも税金が課せられる「造石税」が導入されたため
  3. C酒造好適米の栽培が法律で禁止されたため
  4. D冷蔵設備がないと腐敗してしまう菌が蔓延したため
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正解:B蔵内で熟成させているお酒にも税金が課せられる「造石税」が導入されたため

明治時代に、蔵内で熟成させている状態でも酒税が課せられる「造石税」が採用されたため、古酒の製造が困難になり衰退しました。

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225特殊な製法で造られた「スパークリング日本酒」は、4タイプ分類においてどのタイプに該当することが多いか。

  1. A爽酒
  2. B薫酒
  3. C醇酒
  4. D熟酒
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正解:A爽酒

発泡性を有するスパークリング日本酒は、軽快な味わいが多いため「爽酒」に該当する場合が多いです。

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226醪(もろみ)の固形分が多く残った状態で仕上げられる「にごり酒」は、4タイプ分類においてどのタイプに該当することが多いか。

  1. A爽酒
  2. B醇酒
  3. C薫酒
  4. D熟酒
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正解:B醇酒

固形分が多く旨味やコクが強い「にごり酒」は、主に「醇酒」に該当することが多いです。

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227木樽で貯蔵され、杉などの香りが移った「樽酒」は、4タイプ分類においてどのタイプに該当することが多いか。

  1. A薫酒
  2. B爽酒
  3. C醇酒
  4. D熟酒
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正解:C醇酒

木樽の強い香りやコクを持つ「樽酒」は、主に「醇酒」に該当することが多いです。

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228長期熟成された貴醸酒が、4タイプ分類で特に該当しやすいのはどれか。

  1. A薫酒
  2. B爽酒
  3. C醇酒
  4. D熟酒
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正解:D熟酒

長期熟成により濃厚な甘味と複雑な香味を持つ貴醸酒は、熟酒に分類されやすい。

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229「爽酒」の製造における特徴で、市場に多く流通しやすい理由となっているものはどれか。

  1. A熟成期間が3年以上必要で高値で売れるため
  2. B特殊な酵母を使用するため他社が真似できないため
  3. C他のタイプと比べて低コストで製造でき、価格がリーズナブルなものが多いため
  4. D無農薬の米しか使用してはいけない規定があるため
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正解:C他のタイプと比べて低コストで製造でき、価格がリーズナブルなものが多いため

爽酒は他のタイプと比較して比較的低コストで製造できるため、価格もリーズナブルな商品が多く普及しています。

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230「醇酒」の特徴をより楽しむために、近年メディアなどでも取り上げられ注目されている造り(出荷形態)はどれか。

  1. A無濾過原酒
  2. B火入れ酒
  3. Cアルコール添加酒
  4. D遠心分離酒
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正解:A無濾過原酒

醇酒のコクを活かすため、あえて濾過をしない「無濾過」や、割水をせずアルコール度数の高い「原酒」として出荷される商品が近年注目されています。

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