検定対策

公害防止管理者 水質関係第1種

水質関係4区分の最上位。5科目75問を通過すれば1日1万m3以上の工場も担当できる

試験の基本情報

主催一般社団法人産業環境管理協会 公害防止管理者試験センター。受験案内に「経済産業大臣・環境大臣指定試験機関」と明記された指定試験機関で、民間認定ではなく国家試験を実施する。制度の根拠法は1971(昭和46)年制定の「特定工場における公害防止組織の整備に関する法律」で、同法により特定工場には公害防止に関する専門的知識を持つ人的組織の設置が義務付けられている
出題形式五者択一式(正解は1つ)のマークシート方式による筆記試験。水質関係第1種は5科目・合計75問で、内訳は公害総論15問、水質概論10問、汚水処理特論25問、水質有害物質特論15問、大規模水質特論10問。各科目の問題は試験区分を問わず共通で、適用される関連法令およびJISは受験年度の4月1日現在施行のものによる
試験時間科目ごとに試験時間が異なり、1日で5科目を順に受ける。水質関係第1種の時間割は公害総論9:35〜10:25(50分)、水質概論11:00〜11:35(35分)、汚水処理特論12:45〜14:00(75分)、水質有害物質特論14:35〜15:25(50分)、大規模水質特論16:00〜16:35(35分)の計245分。試験開始後15分を超える遅刻は入室できず、途中退出の設定もない
受験料水質関係第1種は12,300円(非課税)。大気関係第1種・第3種、水質関係第3種、ダイオキシン類関係、公害防止主任管理者も同額で、大気関係第2種・第4種、水質関係第2種・第4種、騒音・振動関係、粉じん関係は11,600円(非課税)。申込はインターネット申込のみで、指定期日までに指定の銀行口座へ振り込む。科目免除で全科目が免除になる場合は全科目免除受験願書での申込みとなり、受験手数料は不要
合格基準科目ごとに合否を出す科目別合格制で、試験区分の合格には必要な5科目すべての合格が要る。令和7年度に公表された合格基準は「当該試験科目において60%以上の正解率を得た者」で、科目ごとの足切りがある形。ただし各科目の合格基準は毎年、試験終了後に開かれる試験員委員会で決定され合格発表時に公表されるため、事前公表はされない。60%はあくまで令和7年度の実績値として扱いたい。合格した科目は合格した年を含め3年間有効で、同一区分を受け直す際に免除申請できる
難易度★★★★☆
収録問題数全658問(10分野)

試験について

特定工場における公害防止組織の整備に関する法律に基づく国家資格で、経済産業大臣・環境大臣指定試験機関である一般社団法人産業環境管理協会が年1回実施する。水質関係第1種は公害総論・水質概論・汚水処理特論・水質有害物質特論・大規模水質特論の5科目75問を五者択一のマークシートで解く。科目ごとに合否を判定する科目別合格制があり、合格した科目は3年以内なら受験を免除できる。学歴・年齢・実務経験の制限はなく誰でも受験できる。

収録問題の分野

1① 公害総論1 環境法規と公害防止組織65問収録問題を見る →
2② 公害総論2 環境問題全般と環境管理手法68問収録問題を見る →
3③ 水質概論1 法規制と汚濁の現状・発生源70問収録問題を見る →
4④ 水質概論2 汚濁の機構・影響・防止対策55問収録問題を見る →
5⑤ 汚水処理特論1 処理計画と物理・化学的処理法72問収録問題を見る →
6⑥ 汚水処理特論2 生物処理法と装置の維持管理65問収録問題を見る →
7⑦ 汚水処理特論3 水質汚濁物質の測定技術60問収録問題を見る →
8⑧ 水質有害物質特論1 有害物質の性質と処理72問収録問題を見る →
9⑨ 水質有害物質特論2 有害物質の測定50問収録問題を見る →
10⑩ 大規模水質特論81問収録問題を見る →

合格のポイント

  • 水質関係第1種の合格率は年度で大きく振れる。令和3年度38.5%(受験6,767人・合格2,602人)、令和4年度27.2%、令和5年度31.5%、令和6年度30.9%(受験6,379人・合格1,971人)と3割前後が続いたのに対し、令和7年度は受験6,041人・合格2,821人で46.7%まで上がった。全13区分計でも令和6年度25.9%から令和7年度36.2%へ動いており、年度差を織り込んで直近1年の数字だけで判断しないほうがよい。
  • 合否を分けるのは科目別合格制の使い方。令和7年度の水質関係第1種では、科目免除を申請した受験者3,407人の合格率が65.1%だったのに対し、免除申請なしの2,634人は22.9%にとどまった。科目合格に基づく免除は合格した年を含め3年間、同一区分の受験に限って有効で、区分合格に基づく免除は期限がない。ただしどちらも出願時の申請が要件で、申請を忘れて当該科目を受験しないと欠席扱いになる。
  • 水質関係は第1種から第4種まであり、区分によって科目数が違う。第1種は5科目75問、第2種は大規模水質特論を除く65問、第3種は水質有害物質特論を除く60問、第4種は公害総論・水質概論・汚水処理特論の3科目50問。選任できる範囲も、第1種は有害物質排出施設があり排出水量1日1万立方メートル以上の工場まで含む最上位で、下位区分の選任もすべてカバーする。令和7年度の合格率は第2種26.5%、第3種39.7%、第4種31.6%だった。
  • 試験以外に資格認定講習からの取得ルートがある。ただし水質関係第1種は学歴および実務経験資格での受講申込みができず、技術士(化学部門・上下水道部門ほか)、環境計量士(濃度関係)、薬剤師といった技術資格の保有者に限られる。講習受講料は49,500円(非課税、テキスト代別)で、講義31時間と修了試験2時間の計33時間、修了試験はCBTで行われる。国家試験・認定講習のいずれも更新制度はなく、合格証書または修了証書が資格を証明する永年資格となる。

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