公害防止管理者 水質関係第1種 ⑧ 水質有害物質特論1 有害物質の性質と処理

水質有害物質特論の処理側で、物質ごとに手法を対応づける分野。シアンはアルカリ塩素法の一次分解条件、オゾン酸化、電解酸化、酸分解燃焼、紺青法、そして分解しにくい鉄シアノ錯体まで扱う。クロム(VI)は亜硫酸塩還元と鉄(II)塩還元の得失、水銀は硫化物法と活性炭吸着・キレート樹脂、ひ素とセレンは鉄(III)塩による共沈と生物還元、ふっ素はふっ化カルシウム法と水酸化物共沈、ほう素は吸着樹脂とフルオロほう酸の扱いが問われる。中和剤も消石灰・カセイソーダ・ソーダ灰・石灰石・水酸化マグネシウムで性質が違い、薬品名と化学名の対応が抜けやすい。

この分野の問題72問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

クイズモードで挑戦 →

456シアンのオゾン酸化法に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. A微量の銅やマンガンが存在すると、シアンの酸化分解反応は著しく促進される。
  2. B有害な副生物が生成しにくい長所がある反面、オゾンの製造コストが高い欠点がある。
  3. Cシアンを窒素と炭酸水素塩にまで分解する方法である。
  4. D鉄シアノ錯体などの難分解性錯体であっても、オゾンを用いれば瞬時に分解できる。
正解と解説を見る

正解:D鉄シアノ錯体などの難分解性錯体であっても、オゾンを用いれば瞬時に分解できる。

オゾン酸化法でも、アルカリ塩素法と同様に鉄・金・銀の錯体の分解は困難です。

この問題の解説ページを開く →

457クロム(VI)排水の還元処理において、亜硫酸水素ナトリウムを過剰に添加した場合の結果として正しいものはどれか。

  1. A溶液のpHが急激に上昇し、自己発熱を伴う激しい爆発反応が起きる。
  2. B還元反応がより速やかに進行し、極めて清澄な処理水が得られる。
  3. C水酸化クロム(III)の分散が起こり、処理不全となる。
  4. D水酸化クロム(VI)の沈殿が即座に生成し、汚泥の脱水性が向上する。
正解と解説を見る

正解:C水酸化クロム(III)の分散が起こり、処理不全となる。

亜硫酸水素ナトリウムが不足するとクロム(VI)が残留しますが、過剰に添加すると水酸化クロム(III)の分散が起こり処理不全となります。

この問題の解説ページを開く →

458ひ素(III)をひ素(V)に酸化する方法として、適切な記述はどれか。

  1. A曝気による溶存酸素によって極めて容易に酸化される。
  2. B塩素またはオゾンによって容易に酸化されるが、曝気による溶存酸素では酸化されない。
  3. C還元剤である亜硫酸水素ナトリウムを添加することで酸化される。
  4. D強アルカリ性にpHを調整するだけで自然に酸化反応が進行する。
正解と解説を見る

正解:B塩素またはオゾンによって容易に酸化されるが、曝気による溶存酸素では酸化されない。

ひ素(III)は塩素やオゾンで酸化されますが、溶存酸素では酸化されないため曝気処理による酸化は困難です。

この問題の解説ページを開く →

459シアン排水のアルカリ塩素法における一段反応(一次分解)の条件として、正しいものはどれか。

  1. ApH10以上、ORP600〜650mV
  2. BpH7〜8、ORP600〜650mV
  3. CpH3〜4、ORP800〜900mV
  4. DpH10以上、ORP300〜350mV
正解と解説を見る

正解:DpH10以上、ORP300〜350mV

アルカリ塩素法の一段反応は、塩化シアンの加水分解を促進するためpH10以上、ORP300〜350mVで行います。

この問題の解説ページを開く →

460フェライト法におけるマグネタイトの最適生成条件として、正しいものはどれか。

  1. A反応温度60℃以上、pH9以上のアルカリ性
  2. B反応温度20℃以下、pH3以下の強酸性
  3. C反応温度60℃以上、pH7の中性付近
  4. D反応温度100℃以上、pH4〜5の弱酸性
正解と解説を見る

正解:A反応温度60℃以上、pH9以上のアルカリ性

マグネタイトの最適生成条件は、反応温度60℃以上、2NaOH/FeSO4=1(モル比)、pH9以上のアルカリ性です。

この問題の解説ページを開く →

461クロム(VI)排水を鉄(II)塩還元法で処理する際の最大の欠点はどれか。

  1. A中和時に大量の水酸化鉄を含むスラッジが発生すること。
  2. B有毒な硫化水素ガスが大量に発生すること。
  3. C還元反応に1週間以上の長時間を要すること。
  4. D水酸化クロム(VI)の溶解度が高くなり、処理水質が悪化すること。
正解と解説を見る

正解:A中和時に大量の水酸化鉄を含むスラッジが発生すること。

鉄(II)塩還元法は広いpH範囲で還元が可能ですが、中和時に大量の水酸化鉄スラッジが発生する欠点があります。

この問題の解説ページを開く →

462カドミウムを硫化物法で処理する際の注意点として、適切なものはどれか。

  1. A硫化カドミウムの沈殿はpH12以上の強アルカリ域でしか生成しないため、pH調整が必須である。
  2. B過剰な硫化ナトリウムを添加することで、再溶解を完全に防止することができる。
  3. C硫化ナトリウムの過剰存在下では処理が困難なため、鉄塩の併用が必要となる。
  4. D処理後の水中に残留する硫化水素ガスを利用して、連続的な還元処理を行う。
正解と解説を見る

正解:C硫化ナトリウムの過剰存在下では処理が困難なため、鉄塩の併用が必要となる。

カドミウムを硫化物法で処理する場合、過剰な硫化物による再溶解を防ぐため、鉄塩を併用してpH中性域で処理します。

この問題の解説ページを開く →

463セレン化合物の化学的性質として、排水処理を困難にしている最大の要因はどれか。

  1. A他のすべての重金属イオンと瞬時に反応し、巨大なフロックを形成してしまうこと。
  2. Bほとんどすべての化合物が溶解度が高く、難溶性塩を生成しないこと。
  3. C自然環境中で容易に揮発し、大気中に散逸しやすいこと。
  4. D強固な有機金属錯体を形成し、キレート剤による置換が不可能であること。
正解と解説を見る

正解:Bほとんどすべての化合物が溶解度が高く、難溶性塩を生成しないこと。

セレン化合物はほとんどすべて溶解度が高く、難溶性塩を生成しないため共沈や吸着反応が起こりにくく処理が困難です。

この問題の解説ページを開く →

464シアンの生物分解法に関する記述として、適切なものはどれか。

  1. A嫌気条件下でメタン生成菌のみを用いて、シアンをメタンガスに変換する。
  2. B遺伝子組み換えを施した特殊な大腸菌を用いなければ、シアンの生分解は不可能である。
  3. Cシアンは生物毒性がないため、下水処理場にそのまま投入すれば容易に分解される。
  4. D活性汚泥にシアン排水を少しずつ添加し、シアンを分解・資化する菌を増殖させる。
正解と解説を見る

正解:D活性汚泥にシアン排水を少しずつ添加し、シアンを分解・資化する菌を増殖させる。

シアンは強い毒性を示しますが、活性汚泥に少しずつ添加して微生物を馴養すれば生物処理も可能となります。

この問題の解説ページを開く →

465置換法の一種である「Fe+Ca塩法」に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. Aキレート剤の濃度が低くなるような排水の均一化や濃厚液の分別が重要となる。
  2. Bキレート剤で封鎖された重金属を鉄で置換し、カルシウム塩を加えて沈殿させる。
  3. C置換反応はイオン反応であるため、鉄塩の添加は強アルカリ性側で行う必要がある。
  4. Dカルシウム塩を加えてpHをアルカリ性に調整し、重金属と鉄を水酸化物として沈殿させる。
正解と解説を見る

正解:C置換反応はイオン反応であるため、鉄塩の添加は強アルカリ性側で行う必要がある。

置換反応はイオン反応であるため、置換剤の添加は酸性側で行う必要があります。

この問題の解説ページを開く →

466セレン(VI)について実用化されている処理技術はどれか。

  1. A硫化ナトリウムを用いて多硫化物として沈殿させる硫化物法
  2. B金属鉄を用いてセレン(IV)などに還元して処理する金属鉄還元法
  3. Cフェライト固溶体を形成させて磁力で除去するフェライト法
  4. Dオゾンを用いてセレン(VIII)に酸化して揮散させるオゾン酸化法
正解と解説を見る

正解:B金属鉄を用いてセレン(IV)などに還元して処理する金属鉄還元法

セレン(VI)は共沈処理が有効でないため、金属鉄を用いてセレン(IV)に還元する金属鉄還元法が実用化されています。

この問題の解説ページを開く →

467ふっ素排水の水酸化物共沈法(アルミニウム塩使用)の特徴として、正しいものはどれか。

  1. A水酸化アルミニウムへのふっ素の吸着量が極めて大きいため、少量のアルミニウム塩で十分である。
  2. B水酸化アルミニウムへのふっ素の吸着量が小さいため、多量のアルミニウム塩が必要となり汚泥が多量に発生する。
  3. C最適pHは10〜11の強アルカリ性であり、ふっ化カルシウム法よりも中和剤のコストが低い。
  4. Dふっ素濃度が1000mg/Lを超える高濃度排水の一次処理として最も適している。
正解と解説を見る

正解:B水酸化アルミニウムへのふっ素の吸着量が小さいため、多量のアルミニウム塩が必要となり汚泥が多量に発生する。

水酸化物共沈法は吸着量が小さいため多量のアルミニウム塩が必要となり、凝集汚泥が多量に発生します。そのため低濃度排水や高度処理に適します。

この問題の解説ページを開く →

468ふっ素濃度の高い排水を二段沈殿処理する場合の適切なフローはどれか。

  1. A一段目にふっ化カルシウム法を行い、二段目に水酸化物共沈法を行う。
  2. B一段目に水酸化物共沈法を行い、二段目にふっ化カルシウム法を行う。
  3. C一段目も二段目も水酸化物共沈法を行う。
  4. D一段目にイオン交換法を行い、二段目にふっ化カルシウム法を行う。
正解と解説を見る

正解:A一段目にふっ化カルシウム法を行い、二段目に水酸化物共沈法を行う。

ふっ素濃度の高い排水では、汚泥発生量を抑えるため一段目にふっ化カルシウム法、二段目に水酸化物共沈法を行います。

この問題の解説ページを開く →

469アルカリ塩素法では分解が困難であり、別の処理方法が必要となるシアン化合物はどれか。

  1. A銅シアノ錯体や亜鉛シアノ錯体
  2. B遊離シアンや安定度の低いシアノ錯体
  3. C鉄シアノ錯体や金シアノ錯体
  4. Dシアン化ナトリウムやシアン化カリウム
正解と解説を見る

正解:C鉄シアノ錯体や金シアノ錯体

鉄・コバルト・金のシアノ錯体は過剰塩素下でも安定なためアルカリ塩素法では分解できず、紺青法や吸着法を適用します。

この問題の解説ページを開く →

470クロム(VI)(六価クロム)の化学的性質として、誤っているものはどれか。

  1. A酸性では強力な酸化剤としてはたらき、容易に還元されてクロム(III)になる。
  2. B他の重金属類とは異なり、直接水酸化物の沈殿を生成しない。
  3. C酸性・アルカリ性のどちらにおいても陰イオンとして存在する。
  4. D酸性・アルカリ性のどちらにおいても陽イオンとして存在し、水酸化物の沈殿を生成する。
正解と解説を見る

正解:D酸性・アルカリ性のどちらにおいても陽イオンとして存在し、水酸化物の沈殿を生成する。

クロム(VI)は陰イオンとして存在するため、そのままでは水酸化物の沈殿を生成しません。還元処理が必要です。

この問題の解説ページを開く →

471窒素化合物をイオン交換法で処理する場合の欠点として、適切なものはどれか。

  1. A窒素化合物の選択性が低いうえ、除去能力の低下した樹脂の再生操作が必要となる。
  2. Bアンモニウムイオンが樹脂内でアンモニアガスに変化し、爆発の危険性がある。
  3. C再生操作に高濃度のオゾンを使用するため、設備コストが膨大になる。
  4. D陽イオン交換樹脂が硝酸イオンを強力に吸着するため、樹脂が物理的に破壊される。
正解と解説を見る

正解:A窒素化合物の選択性が低いうえ、除去能力の低下した樹脂の再生操作が必要となる。

イオン交換法は窒素化合物の選択性が低く、飽和吸着した樹脂の再生操作(薬剤費)が必要となるのが欠点です。

この問題の解説ページを開く →

472ひ素の共沈処理に関する記述として、明らかに誤っているものはどれか。

  1. A一般に共沈剤として使用されるアルミニウム塩は、ひ素に対して効果が低い。
  2. Bひ素を主体とする排水の場合、共沈剤として鉄(III)塩が用いられる。
  3. Cひ素(III)のほうが、ひ素(V)よりも容易に共沈処理することができる。
  4. Dひ酸イオンは重金属と難溶性塩を生成するため、pH調整のみで共沈処理できる場合がある。
正解と解説を見る

正解:Cひ素(III)のほうが、ひ素(V)よりも容易に共沈処理することができる。

ひ素(V)のほうがひ素(III)よりも容易に共沈処理できるため、ひ素(III)をひ素(V)に酸化してから処理を行います。

この問題の解説ページを開く →

473不連続点塩素処理法の特徴と欠点の組み合わせとして、正しいものはどれか。

  1. A反応速度が速く水温の影響を受けないが、水中の有機物と反応してトリハロメタンを生成する欠点がある。
  2. Bアンモニアを無害な硝酸イオンに変換するが、大量の汚泥が発生する欠点がある。
  3. C塩素消費量が極めて少ないが、反応に数十時間を要する欠点がある。
  4. Dトリハロメタンを全く生成しない安全な方法であるが、ORP計による薬注制御が不可能である。
正解と解説を見る

正解:A反応速度が速く水温の影響を受けないが、水中の有機物と反応してトリハロメタンを生成する欠点がある。

不連続点塩素処理法は反応が速く水温の影響を受けませんが、水中有機物と反応して発がん性のあるトリハロメタンを生成する欠点があります。

この問題の解説ページを開く →

474ふっ素排水の凝集沈殿装置において、pH計の管理で特に注意すべき現象はどれか。

  1. A残留アルミニウムが電極表面で発火し、センサーを焼損させること。
  2. B水酸化カルシウムを用いるため、pH電極の表面にカルシウム塩(スケール)が析出しやすいこと。
  3. Cふっ化水素酸の強酸性によって、pH電極のガラス膜が完全に溶解してしまうこと。
  4. Dマグネタイトが電極に磁着し、電位異常を引き起こすこと。
正解と解説を見る

正解:B水酸化カルシウムを用いるため、pH電極の表面にカルシウム塩(スケール)が析出しやすいこと。

ふっ素排水処理では水酸化カルシウムを用いるため、カルシウムスケールを生じやすく、電極表面に析出しやすいため毎日の点検が必要です。

この問題の解説ページを開く →

475有機塩素化合物の酸化分解法において、適切な条件下で分解された際の最終生成物として正しいものはどれか。

  1. Aエチレン(C2H4)と塩素ガス(Cl2)
  2. B一酸化炭素(CO)と塩素ガス(Cl2)
  3. Cメタン(CH4)と次亜塩素酸イオン(ClO-)
  4. D二酸化炭素(CO2)と塩化物イオン(Cl-)
正解と解説を見る

正解:D二酸化炭素(CO2)と塩化物イオン(Cl-)

有機塩素化合物は、適切な酸化条件下では二酸化炭素(CO2)と塩化物イオン(Cl-)とに分解されます。塩素ガスではありません。

この問題の解説ページを開く →

476シアン排水の酸分解燃焼法において、発生したシアン化水素ガスの処理として正しいものはどれか。

  1. A猛毒性であるため、900℃以上で燃焼し、二酸化炭素と窒素に分解する。
  2. B活性炭塔に通気して吸着させた後、常温で大気中に安全に放散する。
  3. C有価物としてボンベに回収し、そのまま化学原料として売却する。
  4. D強アルカリ溶液に吸収させてシアン化ナトリウムに戻し、再利用する。
正解と解説を見る

正解:A猛毒性であるため、900℃以上で燃焼し、二酸化炭素と窒素に分解する。

酸性にして揮散させたシアン化水素ガスは猛毒性なので、900℃以上で燃焼して二酸化炭素と窒素に分解します。

この問題の解説ページを開く →

477排水処理に用いる「ソーダ灰」の化学名として正しいものはどれか。

  1. A水酸化マグネシウム
  2. B炭酸ナトリウム
  3. C水酸化ナトリウム
  4. D炭酸カルシウム
正解と解説を見る

正解:B炭酸ナトリウム

ソーダ灰は炭酸ナトリウム(Na2CO3)であり、中性から弱アルカリ域での中和に用いられます。

この問題の解説ページを開く →

478ほう素を1mg/L以下に処理できる、最も実用的な吸着樹脂はどれか。

  1. Aジチオカルバミド酸形キレート樹脂
  2. B強酸性陽イオン交換樹脂
  3. Cイミノ二酢酸形キレート樹脂
  4. DN-メチルグルカミン形イオン交換樹脂
正解と解説を見る

正解:DN-メチルグルカミン形イオン交換樹脂

ほう素選択吸着樹脂であるN-メチルグルカミン形イオン交換樹脂を用いると、中性pHでも1mg/L以下に処理できます。

この問題の解説ページを開く →

479シアン排水のアルカリ塩素法に関する記述として、明らかに誤っているものはどれか。

  1. Aシアンは最終的に窒素と二酸化炭素に分解される。
  2. B銅や亜鉛のシアノ錯体は、アルカリ塩素法によって分解できる。
  3. C二段反応は、シアン酸の分解を促進させるためにpH10以上の強アルカリ性で行う。
  4. Dシアン1gを分解するために、有効塩素として約7倍(6.83g)の塩素が必要である。
正解と解説を見る

正解:C二段反応は、シアン酸の分解を促進させるためにpH10以上の強アルカリ性で行う。

二段反応は、シアン酸の分解がアルカリ性では遅く、中性で促進されるためpH7〜8で行います。

この問題の解説ページを開く →

480水銀の硫化物法において、pHが高くなった場合に起こる現象として正しいものはどれか。

  1. A硫化水銀の沈殿がより強固なフロックとなり、沈降性が向上する。
  2. B残留する鉄が水酸化鉄として沈殿し、水銀を完全に封じ込める。
  3. C硫化水素の解離が生じて多硫化水銀の生成量が増加し、再溶解が進む。
  4. D水銀が還元されて金属水銀となり、水面へ浮上する。
正解と解説を見る

正解:C硫化水素の解離が生じて多硫化水銀の生成量が増加し、再溶解が進む。

pHが高くなると硫化水素の解離が生じ、多硫化水銀の生成量が増加して再溶解が進んでしまいます。

この問題の解説ページを開く →

481アンモニアストリッピング法において、アンモニアの除去率を上げるための条件はどれか。

  1. A排水を弱酸性に維持する。
  2. B水温を加温する。
  3. C水温を氷点下近くまで冷却する。
  4. D密閉容器内で高圧をかける。
正解と解説を見る

正解:B水温を加温する。

アンモニアストリッピング法による除去率は水温の影響を受け、加温することで除去率が上がります。

この問題の解説ページを開く →

482水銀の活性炭吸着法に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. A活性炭は有機物を分解するため、有機物共存系での使用が最も推奨される。
  2. B活性炭の吸着量は比較的大きいため、排水によっては前処理として有効である。
  3. C共存塩類は、水銀の活性炭吸着に若干の好影響を与えることがわかっている。
  4. D活性炭による吸着効果はpH1〜6の酸性側の方が良い。
正解と解説を見る

正解:A活性炭は有機物を分解するため、有機物共存系での使用が最も推奨される。

活性炭は有機物も吸着してしまうため、有機物共存系での使用は避けるようにします。

この問題の解説ページを開く →

483鉄粉法の特徴として、明らかに誤っているものはどれか。

  1. A通常の凝集沈殿法と比較して、汚泥発生量が極めて少ない。
  2. B多孔性で比表面積の大きな特殊鉄粉の使用により、亜鉛やカドミウムの処理も可能である。
  3. C鉄粉は比重が大きいため、沈降特性や汚泥の脱水性がよいという利点がある。
  4. D金属鉄の還元作用と溶出した鉄イオンの共沈作用を利用している。
正解と解説を見る

正解:A通常の凝集沈殿法と比較して、汚泥発生量が極めて少ない。

鉄粉法は、フェライト法と同様に汚泥発生量(乾燥汚泥量ベース)が多いという欠点があります。

この問題の解説ページを開く →

484クロム(VI)の還元剤として鉄(II)塩を使用する場合の利点として、誤っているものはどれか。

  1. A鉄(II)イオンを含む廃酸を還元剤として有効利用できる。
  2. B強酸性から強アルカリ性まで極めて広い範囲での還元が可能である。
  3. C処理水からクロム(VI)が再発生しないという利点がある。
  4. DORP計による薬注制御が極めて容易であり、自動化に適している。
正解と解説を見る

正解:DORP計による薬注制御が極めて容易であり、自動化に適している。

鉄(II)塩による還元は、pH1.5以下の強酸性にしない限りORP計による薬注制御が困難であるという欠点があります。

この問題の解説ページを開く →

485原位置分解法(原位置浄化法)に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. A鉄粉を主体とする反応材を地盤中に打設し、還元バリアーを形成させる手法が含まれる。
  2. B処理薬剤を直接土壌に注入することによって地下水や土壌をその場所で浄化する方法である。
  3. C過マンガン酸塩溶液を注入して酸化分解する手法が含まれる。
  4. D汚染された土壌を全て掘り起こし、工場内の専用ロータリーキルンで高温焼却する方法である。
正解と解説を見る

正解:D汚染された土壌を全て掘り起こし、工場内の専用ロータリーキルンで高温焼却する方法である。

原位置分解法は「その場所で」浄化する技術であり、土壌を掘り起こして別の場所で処理する方法ではありません。

この問題の解説ページを開く →

486紺青法(難溶性錯化合物沈殿法)の原理と使用薬品として、正しい組み合わせはどれか。

  1. A銅シアノ錯体に水酸化カルシウムを添加し、吸着樹脂で回収する。
  2. B鉄シアノ錯体に鉄(II)塩を添加し、難溶性鉄シアン化合物として凝集沈殿させる。
  3. Cニッケルシアノ錯体にオゾンを添加し、生分解性プラスチックで固化する。
  4. D金シアノ錯体に塩素を添加し、揮発性シアンガスとして気化させる。
正解と解説を見る

正解:B鉄シアノ錯体に鉄(II)塩を添加し、難溶性鉄シアン化合物として凝集沈殿させる。

紺青法は鉄シアノ錯体に鉄(II)塩(硫酸鉄)を添加し、ターンブルブルーなどの難溶性塩を生成させて沈殿除去する方法です。

この問題の解説ページを開く →

487無機水銀排水の硫化物法による処理において、熟成した硫化水銀(HgS)の沈殿の性質として正しいものはどれか。

  1. A強アルカリ性で最も安定であり、中性域では完全に溶解する。
  2. B多硫化物が生成しないため、過剰な硫化物イオンが存在しても再溶解は起こらない。
  3. CpH=0での理論溶解量が極めて小さく、強酸性でも溶解しない。
  4. D塩化物イオンと容易に反応し、水溶性の塩化水銀となって揮散する。
正解と解説を見る

正解:CpH=0での理論溶解量が極めて小さく、強酸性でも溶解しない。

熟成した硫化水銀(HgS)の沈殿はpH0での理論溶解量が1.26×10^-11mg/Lと極めて小さく、強酸性でも溶解しません。

この問題の解説ページを開く →

488光の照射による有機塩素化合物の分解において、分解速度を6〜8倍に高めるために添加する物質はどれか。

  1. A次亜塩素酸ナトリウム
  2. B過マンガン酸カリウム
  3. C過酸化水素
  4. D水酸化ナトリウム
正解と解説を見る

正解:C過酸化水素

二酸化チタンを触媒とする光照射分解では、過酸化水素の存在下で紫外線を照射すると分解速度が6〜8倍になります。

この問題の解説ページを開く →

489水銀を硫化ナトリウムと塩化鉄(III)で処理した際に生じる「白濁」の正体と対処として、正しいものはどれか。

  1. A白濁は水酸化鉄(III)の粗大フロックであり、単なる沈殿槽のみで完全に分離できる。
  2. B白濁は塩化ナトリウムの未反応物であり、加温することで溶解させることができる。
  3. C白濁は金属水銀の微粒子であり、砂ろ過によって容易に除去できる。
  4. D白濁は水銀を吸着したコロイド状物質であり、砂ろ過では分離できない。
正解と解説を見る

正解:D白濁は水銀を吸着したコロイド状物質であり、砂ろ過では分離できない。

残留した鉄が多硫化鉄を形成して生じる白濁は、水銀を吸着したコロイド状物質であり砂ろ過では分離できません。

この問題の解説ページを開く →

490有機塩素系化合物の活性炭吸着法に関する記述として、適切なものはどれか。

  1. Aトリクロロエチレン以外の物質は吸着量が極めて多いため、活性炭吸着単独で容易に処理できる。
  2. B排水中に他の有機物が含まれるとそれらも吸着されるため、有機塩素系化合物の吸着量は一層低くなる。
  3. C濃度に関わらず常に一定量の有機塩素系化合物を吸着するという特性がある。
  4. D活性炭は有機塩素系化合物のみを選択的に吸着するため、他の有機物の影響を全く受けない。
正解と解説を見る

正解:B排水中に他の有機物が含まれるとそれらも吸着されるため、有機塩素系化合物の吸着量は一層低くなる。

活性炭は吸着量が少なく濃度で変化し、他の有機物も吸着するため対象物質の吸着量は低くなります。TCEやPCE以外はさらに吸着量が少ないです。

この問題の解説ページを開く →

491硫化物法において、多硫化物が生成することによって生じる結果として、正しいものはどれか。

  1. A本来沈殿するはずの重金属が再溶解を起こす場合がある。
  2. B処理水のpHが急激に低下し、強酸性となる。
  3. C重金属と強固なフロックを形成し、沈殿速度が飛躍的に向上する。
  4. D硫化水素ガスの発生が完全に抑制され、安全性が高まる。
正解と解説を見る

正解:A本来沈殿するはずの重金属が再溶解を起こす場合がある。

硫化ナトリウムの過剰添加によりもともと凝集性の悪い硫化物が多硫化物を生成し、再溶解を起こす場合があります。

この問題の解説ページを開く →

492ふっ素と結合してフルオロほう酸となったほう素の処理方法として、正しいものはどれか。

  1. A活性炭吸着法によって直接吸着し、焼却処分する。
  2. Bイオン交換処理で除去し、再生廃液にカルシウム塩を加えて加熱分解する。
  3. Cオゾン酸化法を用いて、ふっ素とほう素の結合を切断しガス化する。
  4. D通常のアルミニウム塩を用いた凝集沈殿法によって容易に除去できる。
正解と解説を見る

正解:Bイオン交換処理で除去し、再生廃液にカルシウム塩を加えて加熱分解する。

フルオロほう酸は通常の凝集沈殿では除去できないため、イオン交換処理で濃縮し、再生廃液にカルシウム塩を加えて加熱分解します。

この問題の解説ページを開く →

493有機塩素系化合物の揮散法に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. A曝気によって揮散分離できるが、大気中に放散しないよう排ガス処理が必要である。
  2. B高沸点であるという特性を利用して、減圧下で固化分離する方法である。
  3. C揮発性が極めて低いため、100℃以上の加熱沸騰が必須である。
  4. D揮散した有機塩素系化合物は瞬時に無害な二酸化炭素になるため、排ガス処理は不要である。
正解と解説を見る

正解:A曝気によって揮散分離できるが、大気中に放散しないよう排ガス処理が必要である。

有機塩素系化合物は低沸点で揮発性が高いため曝気で揮散分離できますが、大気汚染を防ぐため吸着法などの排ガス処理が必要です。

この問題の解説ページを開く →

494キレート樹脂の配位基と選択的吸着の対象に関する組み合わせで、正しいものはどれか。

  1. Aジチオカルバミド酸基 ―― ふっ化物イオンを特異的に吸着
  2. Bチオ尿素基 ―― 鉄イオンを選択的に吸着
  3. CN-メチルグルカミン基 ―― ほう酸イオンを特異的に吸着
  4. Dイミノ二酢酸基 ―― 金や白金を特異的に吸着
正解と解説を見る

正解:CN-メチルグルカミン基 ―― ほう酸イオンを特異的に吸着

N-メチルグルカミン基はほう酸イオンを特異的に吸着します。イミノ二酢酸基は銅などを、チオ尿素基は水銀などを吸着します。

この問題の解説ページを開く →

495濃厚なシアン廃液に適した「電解酸化法」の特徴として、正しいものはどれか。

  1. A遊離シアンには無効であるが、鉄やニッケルのシアノ錯体の分解に極めて有効である。
  2. B反応中に大量の汚泥が発生するため、大規模な脱水設備が必須となる。
  3. Cアルカリ塩素法よりも塩化シアンの生成や塩素揮散の危険性がはるかに高い。
  4. D反応速度が電流密度によるため、シアン濃度の高い方が効率よく処理できる。
正解と解説を見る

正解:D反応速度が電流密度によるため、シアン濃度の高い方が効率よく処理できる。

電解酸化法は反応速度が電流密度によるため高濃度の方が効率的で、濃厚廃液を安全に処理できますが、鉄シアノ錯体等の分解は困難です。

この問題の解説ページを開く →

496クロム(VI)の電解還元法に関する記述として、適切なものはどれか。

  1. A陰極でクロム(VI)が酸化されてクロム(III)となる反応を利用する。
  2. B還元反応を進みやすくするために、電解中は強アルカリ性に維持する。
  3. C電気還元では多量の水素イオンが消費されpHが上昇するため、酸を添加する。
  4. D電気還元では水素イオンが生成しpHが低下するため、アルカリを添加する。
正解と解説を見る

正解:C電気還元では多量の水素イオンが消費されpHが上昇するため、酸を添加する。

電解還元では多量の水素イオンが消費されpHが上昇するため、酸を添加して反応を進みやすくします。

この問題の解説ページを開く →

497有機水銀排水の処理方法として、最も完全かつ有利とされる手順はどれか。

  1. A有機水銀化合物をオゾンで酸化分解した後、活性炭吸着のみで処理する。
  2. B有機水銀化合物を塩素で酸化分解して塩化物とした後、硫化物法で処理する。
  3. C最初に硫化物法で処理し、沈殿しなかった有機水銀を生物分解法で処理する。
  4. D還元剤を用いて金属水銀に還元し、加熱して大気中に揮散させる。
正解と解説を見る

正解:B有機水銀化合物を塩素で酸化分解して塩化物とした後、硫化物法で処理する。

有機水銀化合物は塩素によって完全に塩化物に酸化分解した後、硫化物法で処理するのが最も完全かつ有利とされます。

この問題の解説ページを開く →

498有害物質を含有するスラッジの安定化処理方法として、不適当なものはどれか。

  1. A化学薬剤を用いて、難溶性塩として安定化する。
  2. Bプラスチックで溶融固化する。
  3. Cセメントやアスファルトなどを混入して固化する。
  4. D高温で焼却して有害物質を熱分解し、無害化する。
正解と解説を見る

正解:D高温で焼却して有害物質を熱分解し、無害化する。

重金属は焼却しても分解せず無害化できないため、環境中に溶出させないよう固化・安定化する必要があります。

この問題の解説ページを開く →

499重金属排水の処理に用いるアルカリ剤のうち、カセイソーダの特徴として正しいものはどれか。

  1. A中和速度が速くpH調整が容易であるが、キレート剤の凝集阻害作用を受けやすい。
  2. B消石灰に比べて安価であるが、中和設備の保守管理が非常に困難である。
  3. C中和速度は遅いが、重金属水酸化物に対する汚泥減容効果が著しく大きい。
  4. D乳液として使用するため、薬品貯留槽や薬注配管での沈殿防止対策が必要である。
正解と解説を見る

正解:A中和速度が速くpH調整が容易であるが、キレート剤の凝集阻害作用を受けやすい。

カセイソーダは中和速度が速くpH調整が容易ですが、キレート剤等による凝集阻害作用を受けやすい特徴があります。

この問題の解説ページを開く →

500バイオレメディエーションの手法のうち、「バイオオーグメンテーション」に該当するものはどれか。

  1. A土壌中に鉄粉を打ち込み、還元バリアーを形成する。
  2. B紫外線を照射し、光触媒と土着微生物の相乗効果で分解する。
  3. C地下水中に有機物や窒素・りんなどの栄養塩類を注入し、土着の微生物を活性化する。
  4. D外部で培養した塩素化エチレン分解細菌の培養液を汚染地下水に注入する。
正解と解説を見る

正解:D外部で培養した塩素化エチレン分解細菌の培養液を汚染地下水に注入する。

外部で培養した微生物を導入して浄化する方法をバイオオーグメンテーションといいます。栄養剤を注入するのはバイオスティミュレーションです。

この問題の解説ページを開く →

501セレンの「生物還元法」に関する記述として、適切なものはどれか。

  1. A脱窒素工程でセレン酸酸化菌を馴養し、アンモニアガスと共に大気中へ揮散させる。
  2. B嫌気条件下でセレン(VI)を呼吸作用に使う微生物を利用し、金属セレンに還元する。
  3. C好気条件下で微生物を用いてセレン(IV)を酸化し、セレン(VI)として無害化する。
  4. D微生物の細胞壁にセレンを選択的に吸着させ、活性汚泥として引き抜く方法である。
正解と解説を見る

正解:B嫌気条件下でセレン(VI)を呼吸作用に使う微生物を利用し、金属セレンに還元する。

生物還元法は、嫌気条件下で微生物を利用してセレン(VI)を金属セレン(Se0)に還元する技術です。

この問題の解説ページを開く →

502重金属排水の凝集沈殿装置の維持管理に関する記述として、適切なものはどれか。

  1. A処理水質が不安定な場合、原因は常に処理装置由来であるため排水側の調査は不要である。
  2. B共沈剤を使用すると処理pH領域が狭まるため、精密な制御システムが不可欠である。
  3. CpH調整は処理水質に大きく影響するため、pH計の校正やpH電極の点検は毎日行うことが望ましい。
  4. DpH電極の点検は1年に1回程度で十分であり、日々の管理は目視のみで行う。
正解と解説を見る

正解:CpH調整は処理水質に大きく影響するため、pH計の校正やpH電極の点検は毎日行うことが望ましい。

pH調整は処理水質に影響するため、pH計の校正やpH電極の点検は毎日行うことが望ましいとされています。

この問題の解説ページを開く →

503高濃度のアンモニア排水に適用される触媒分解法の反応条件として、正しいものはどれか。

  1. A空気を供給し、加温加圧条件下において高性能触媒と接触させる。
  2. B純酸素を吹き込みながら、常温・常圧において活性炭と接触させる。
  3. C嫌気条件下で、常温・減圧状態において微生物触媒と接触させる。
  4. D紫外線を照射しながら、氷点下において光触媒と接触させる。
正解と解説を見る

正解:A空気を供給し、加温加圧条件下において高性能触媒と接触させる。

触媒分解法では、空気を供給し、加温加圧条件下において貴金属や金属酸化物からなる高性能触媒と接触させ窒素ガスに変えます。

この問題の解説ページを開く →

504水銀キレート樹脂を用いて高度処理を行う際の工夫として、正しいものはどれか。

  1. A強アルカリ性に調整し、水銀を水酸化物として析出させながら吸着させる。
  2. B高温に加熱して水銀を揮散させ、気相中でキレート樹脂に吸着させる。
  3. C少量の塩素を添加し、コロイド状の水銀をイオン化してから吸着させる。
  4. D大量のアンモニアを添加し、水銀をアンミン錯体として安定化させてから吸着させる。
正解と解説を見る

正解:C少量の塩素を添加し、コロイド状の水銀をイオン化してから吸着させる。

水銀キレート樹脂で高度処理を行うときは、少量の塩素を添加してコロイド状の水銀をイオン化してから吸着させます。

この問題の解説ページを開く →

505セレンを水酸化鉄(III)による共沈法で処理する場合の条件として、正しいものはどれか。

  1. Aセレン(VI)の状態のまま、pH10以上の強アルカリ性で処理する。
  2. Bセレン(VI)を強力なキレート剤で封鎖し、pH2以下の強酸性で処理する。
  3. Cセレン(IV)に酸化した上で、pH9以上のアルカリ性で処理する。
  4. Dセレン(IV)に還元した上で、pH6程度の中性から弱酸性にかけて処理する。
正解と解説を見る

正解:Dセレン(IV)に還元した上で、pH6程度の中性から弱酸性にかけて処理する。

セレンはセレン(IV)であれば水酸化鉄(III)の共沈が有効であり、最適pHは6程度(中性から弱酸性)です。

この問題の解説ページを開く →

506ふっ素の水酸化物共沈法において、水酸化マグネシウムを用いる場合の利点として正しいものはどれか。

  1. A適したpHが10〜11であり、重金属処理とふっ素の高度処理を同時に行える。
  2. B水酸化アルミニウムを用いる場合よりも汚泥の発生量が10倍以上多くなる。
  3. Cふっ素とマグネシウムが強固なガスを形成し、沈殿槽が不要となる。
  4. D適したpHが3〜4であり、強酸性排水を中和せずにそのまま処理できる。
正解と解説を見る

正解:A適したpHが10〜11であり、重金属処理とふっ素の高度処理を同時に行える。

水酸化マグネシウムを用いた共沈法はpH10〜11が適しており、この領域では重金属水酸化物も析出するため同時処理が可能です。

この問題の解説ページを開く →

507ふっ素排水のふっ化カルシウム法に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. A難溶性のふっ化カルシウムを生成させる凝集沈殿法である。
  2. B実際の処理水中には10〜20mg/L程度のふっ素が残留するため高度処理が必要となる。
  3. C酸性を示すふっ素排水に、中和剤を兼ねた水酸化カルシウムを添加する。
  4. DpHや反応時間を最適条件に調整すれば、処理水中のふっ素を1mg/L以下にできる。
正解と解説を見る

正解:DpHや反応時間を最適条件に調整すれば、処理水中のふっ素を1mg/L以下にできる。

ふっ化カルシウム法は最適条件に調整しても、ふっ素8mg/L以下に処理することは困難であり、実際には10〜20mg/L程度残留します。

この問題の解説ページを開く →

508ふっ素の吸着法に関する記述として、適切なものはどれか。

  1. A活性炭を吸着剤として用い、飽和後は燃焼させて完全にふっ素ガスとして大気に放出する。
  2. Bセリウムなどの希土類水酸化物を交換体とした樹脂を用い、再生廃液は凝集沈殿で処理する。
  3. Cマグネタイトを交換体として用い、フェライト法と同様に磁力で分離する。
  4. D強酸性陽イオン交換樹脂を用い、塩酸で再生するため汚泥が全く発生しない。
正解と解説を見る

正解:Bセリウムなどの希土類水酸化物を交換体とした樹脂を用い、再生廃液は凝集沈殿で処理する。

ふっ素吸着法ではセリウムなどの希土類水酸化物を交換体とした樹脂を用い、再生廃液は前段の凝集沈殿で処理するため汚泥発生量が少なく済みます。

この問題の解説ページを開く →

509カドミウムを水酸化物法で処理する際の挙動として、正しいものはどれか。

  1. A酸性条件下で最も沈殿生成量が多くなり、アルカリ性では溶解度が極大となる。
  2. BpH10付近で完全に再溶解し、水酸化物の沈殿は一切生じない。
  3. CpH12以上の強アルカリでは水酸化錯イオンとなって再溶解する。
  4. Dキレート剤である有機酸が共存しても、水酸化物の沈殿生成には全く影響がない。
正解と解説を見る

正解:CpH12以上の強アルカリでは水酸化錯イオンとなって再溶解する。

カドミウムの水酸化物はアルカリ性で沈殿しますが、pH12以上の強アルカリでは水酸化錯イオンとなって再溶解します。

この問題の解説ページを開く →

510有機塩素系化合物の活性炭吸着処理における通水方式に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. A複数の充填塔を直列に通水するメリーゴーランド方式とし、先頭の塔から対象物質のリークを検出して切り替える。
  2. B全ての充填塔を並列に通水し、全体の流量が低下した時点で全ての活性炭を同時に交換する。
  3. C塔内に常に空気を吹き込み、流動床方式で活性炭を流動させながら吸着させる。
  4. D一つの巨大な充填塔のみを使用し、活性炭が完全に飽和するまで数年間無交換で運用する。
正解と解説を見る

正解:A複数の充填塔を直列に通水するメリーゴーランド方式とし、先頭の塔から対象物質のリークを検出して切り替える。

活性炭は吸着量が少ないため交換時期の見極めが重要であり、通常は複数の充填塔を直列に通水するメリーゴーランド方式を用います。

この問題の解説ページを開く →

511過マンガン酸塩による有機塩素系化合物の酸化分解に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. A過マンガン酸塩は、酸性から中性、常温(25℃)で適用できる。
  2. Bテトラクロロエチレン(PCE)の分解速度は、トリクロロエチレン(TCE)よりも速い。
  3. C塩素数が多いほど、分解率は低くなる傾向がある。
  4. Dトリクロロエチレン(TCE)の分解生成物には、二酸化炭素や塩化物イオンが含まれる。
正解と解説を見る

正解:Bテトラクロロエチレン(PCE)の分解速度は、トリクロロエチレン(TCE)よりも速い。

PCEの分解速度は遅く、TCEの約1/10〜1/30といわれています。塩素数が多いほど分解率は低くなります。

この問題の解説ページを開く →

512ほう素排水の凝集沈殿処理において、併用することで処理が可能となる薬品の組み合わせはどれか。

  1. A鉄(III)塩および水酸化ナトリウム
  2. Bマグネシウム塩および塩酸
  3. Cアルミニウム塩および水酸化カルシウム
  4. D亜鉛塩およびアンモニア水
正解と解説を見る

正解:Cアルミニウム塩および水酸化カルシウム

ほう素は難溶性塩を生じませんが、アルミニウム塩と水酸化カルシウムを併用し、高pH域で生成するアルミン酸カルシウムに吸着させることで処理できます。

この問題の解説ページを開く →

513ひ素処理向けのキレート樹脂の特性に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. Aセリウム系キレート樹脂は、ひ素(III)のほうがひ素(V)よりも吸着量が多い。
  2. Bセリウム系キレート樹脂は、ひ素(V)のほうがひ素(III)よりも吸着量が多いため酸化処理が必須である。
  3. Cひ素処理向けキレート樹脂は、低濃度排水向けや高度処理としての適用が主体である。
  4. DN-メチルグルカミン形のキレート樹脂は、ひ素(III)には弱アルカリ側が有効である。
正解と解説を見る

正解:Bセリウム系キレート樹脂は、ひ素(V)のほうがひ素(III)よりも吸着量が多いため酸化処理が必須である。

セリウム系キレート樹脂は、共沈処理とは逆にひ素(III)のほうがひ素(V)よりも吸着量が多く、酸化処理が不要です。

この問題の解説ページを開く →

514中和剤の「石灰石」の化学名として正しいものはどれか。

  1. A炭酸カルシウム
  2. B酸化カルシウム
  3. C硫酸カルシウム
  4. D水酸化カルシウム
正解と解説を見る

正解:A炭酸カルシウム

石灰石は炭酸カルシウム(CaCO3)です。消石灰に比べ安価ですが、中和速度が遅いです。

この問題の解説ページを開く →

515バイオレメディエーションにおける、好気分解と嫌気分解の機構の違いとして正しいものはどれか。

  1. A好気分解では最終的に無機物に分解されるが、嫌気分解では塩素原子が外れる還元的脱塩素化反応が起こる。
  2. Bどちらの分解も、特殊な遺伝子組み換え細菌を用いない限り進行しない。
  3. C好気分解はメタンガスを生成し、嫌気分解は二酸化炭素と水を生成する。
  4. D好気分解では還元的脱塩素化反応が起こり、嫌気分解では一気に無機物まで分解される。
正解と解説を見る

正解:A好気分解では最終的に無機物に分解されるが、嫌気分解では塩素原子が外れる還元的脱塩素化反応が起こる。

好気分解は酵素作用で最終的に水や二酸化炭素などの無機物に分解し、嫌気分解は塩素原子が1個ずつ外れる還元的脱塩素化反応が起こります。

この問題の解説ページを開く →

516硫化物法(難溶性硫黄化合物生成法)に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. A金属硫化物の溶解度積が水酸化物より非常に大きいことを利用した処理方法である。
  2. BpH10以上の強アルカリ領域でのみ処理が可能であり、中性領域では適用できない。
  3. C多硫化物を生成させることで凝集性が劇的に向上するため、過剰量の添加が推奨される。
  4. D過剰な硫化物イオンを固定し共沈効果を高めるため、鉄塩などの併用が必要となる。
正解と解説を見る

正解:D過剰な硫化物イオンを固定し共沈効果を高めるため、鉄塩などの併用が必要となる。

硫化物法では多硫化物の生成による再溶解を防ぐため、鉄塩などを併用して過剰な硫化物イオンを固定します。

この問題の解説ページを開く →

517アルカリ剤としての消石灰の特徴に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. A重金属排水をアルカリ性にすることで水酸化物を析出させる水酸化物法に用いられる。
  2. B分散剤やキレート剤を含む排水処理のアルカリ剤として有効である。
  3. C水に完全に溶解させて使用するため、配管での沈殿防止対策は不要である。
  4. D共沈法を用いる大規模な排水処理で多く用いられる。
正解と解説を見る

正解:C水に完全に溶解させて使用するため、配管での沈殿防止対策は不要である。

消石灰は乳液として使用するため、薬品貯留槽や薬注配管での沈殿防止対策が必要です。

この問題の解説ページを開く →

518水酸化マグネシウムを用いた中和処理の特徴として、正しいものはどれか。

  1. Aキレート剤による凝集阻害作用を全く受けない唯一のアルカリ剤である。
  2. B中和速度が非常に速く、瞬時にpHをアルカリ性に調整できる。
  3. C中和速度が非常に速く、酸性排水を瞬時にアルカリ性へ調整できる。
  4. D中和速度は遅いが、重金属水酸化物に対しては汚泥減容効果が著しい。
正解と解説を見る

正解:D中和速度は遅いが、重金属水酸化物に対しては汚泥減容効果が著しい。

水酸化マグネシウムは中和速度が遅い反面、重金属水酸化物に対する汚泥減容効果が著しいのが特徴です。

この問題の解説ページを開く →

519アンモニアストリッピング法に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. Aアンモニアの除去率は水温の影響を受け、加温することで除去率が上がる。
  2. B排水のpHを下げて強酸性とし、アンモニウムイオンをアンモニアガスに変えて大気中に揮散させる。
  3. CpH調整用アルカリ剤には、カルシウムスケールの生成を防ぐため水酸化ナトリウムを用いる。
  4. D排水のpHを上げてアルカリ性とし、遊離アンモニアの存在比を高くする。
正解と解説を見る

正解:B排水のpHを下げて強酸性とし、アンモニウムイオンをアンモニアガスに変えて大気中に揮散させる。

アンモニアストリッピング法は、排水のpHを「上げて」アルカリ性とすることでアンモニアガスに変換します。

この問題の解説ページを開く →

520カドミウムの化学的性質に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. ApH12以上の強アルカリでは水酸化錯イオンとなって再溶解する。
  2. Bアンモニア錯イオンやシアン化錯イオンなどの安定した錯体を形成しやすい。
  3. C硫酸イオンや塩化物イオンと形成する錯体は不安定である。
  4. D塩化カドミウムは難溶性であり、容易に沈殿分離することができる。
正解と解説を見る

正解:D塩化カドミウムは難溶性であり、容易に沈殿分離することができる。

塩化カドミウムは水に溶けやすく、沈殿分離が困難です。

この問題の解説ページを開く →

521カドミウム排水の共沈処理において、共沈効果を持つとされる物質はどれか。

  1. A塩化亜鉛
  2. B塩化バリウム
  3. C塩化ナトリウム
  4. D塩化カリウム
正解と解説を見る

正解:A塩化亜鉛

カドミウム排水を共沈処理する場合、塩化鉄(III)や塩化亜鉛を用いると共沈効果があることが示されています。

この問題の解説ページを開く →

522クロム(VI)排水の亜硫酸塩還元法における薬注制御として、正しいものはどれか。

  1. A溶存酸素計(DO計)を用いて、亜硫酸水素ナトリウムの濃度を一定に保つ。
  2. B紫外線吸光光度計を用いてクロム(VI)の吸光度を直接測定し制御する。
  3. C酸化還元電位計(ORP計)を用いて還元剤の注入制御を行う。
  4. DpH計のみを用いて、還元反応の完了を検知する。
正解と解説を見る

正解:C酸化還元電位計(ORP計)を用いて還元剤の注入制御を行う。

クロム(VI)の還元剤(亜硫酸水素ナトリウムなど)の薬注制御は、酸化還元電位計(ORP計)によって行います。

この問題の解説ページを開く →

523排水中のひ素の存在形態として、最も多くみられるものはどれか。

  1. Aひ酸イオン(ひ素(V))
  2. B亜ひ酸イオン(ひ素(III))
  3. C硫化ひ素
  4. D単体ひ素(金属ひ素)
正解と解説を見る

正解:B亜ひ酸イオン(ひ素(III))

排水中のひ素は亜ひ酸イオン(III)またはひ酸イオン(V)として存在しますが、亜ひ酸イオンの形で存在する場合が多くみられます。

この問題の解説ページを開く →

524ひ素の共沈剤として鉄(III)塩を用いる場合の最適共沈pHについて、正しいものはどれか。

  1. A最適共沈pHは4〜5であるが、鉄(III)塩を過剰に添加すると3〜7に広がる。
  2. B最適共沈pHは1〜2の強酸性であり、アルカリ性では全く沈殿しない。
  3. C最適pHは存在せず、酸性からアルカリ性まで常に一定の共沈効果を示す。
  4. D最適共沈pHは9〜10であり、鉄(III)塩を過剰に添加するとpH12以上に広がる。
正解と解説を見る

正解:A最適共沈pHは4〜5であるが、鉄(III)塩を過剰に添加すると3〜7に広がる。

鉄(III)塩によるひ素の最適共沈pHは4〜5ですが、過剰に添加すると3〜7に広がります。

この問題の解説ページを開く →

525セレン排水の吸着法に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. A吸着剤として一般に用いられる活性炭では、セレンに対する効果は認められない。
  2. B活性炭はセレン(IV)に対して極めて高い吸着効果を示し、実用的に広く用いられる。
  3. C吸着剤として活性アルミナは、セレン(IV)に対して有効である。
  4. Dセレン(VI)はセレン(IV)の10分の1程度の吸着量しかなく、共存イオンの妨害を受ける。
正解と解説を見る

正解:B活性炭はセレン(IV)に対して極めて高い吸着効果を示し、実用的に広く用いられる。

活性炭ではセレンに対する吸着効果は認められず、活性アルミナがセレン(IV)に対して有効です。

この問題の解説ページを開く →

526キレート剤で封鎖されている重金属を処理する「置換法」の原理として、適切なものはどれか。

  1. A重金属を他の無害な元素で置換し、置換された重金属をガス化して大気中に揮散させる。
  2. B錯体を強力な酸化剤で完全に分解し、重金属をイオン交換樹脂に吸着させる。
  3. C重金属を磁性を持つ化合物に置換し、磁力によって水から分離除去する。
  4. D重金属を他の無害な元素で置換し、置換された重金属を難溶性水酸化物として沈殿させる。
正解と解説を見る

正解:D重金属を他の無害な元素で置換し、置換された重金属を難溶性水酸化物として沈殿させる。

置換法は、キレート剤で封鎖された重金属を他の無害な元素で置換し、難溶性水酸化物として沈殿させる方法です。

この問題の解説ページを開く →

527鉛化合物の化学的性質に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. A鉛はシアン化錯イオンを形成するため、アルカリ塩素法による前処理が必須となる。
  2. B鉛はアンモニアと非常に安定な錯体を形成するため、水酸化物法での処理が不可能である。
  3. C鉛はアミン類やクエン酸などと錯体を形成するが、アンモニアとは錯体を形成しない。
  4. D鉛が形成する錯体は、一般的な他の重金属が形成する錯体と比べて非常に安定度が高い。
正解と解説を見る

正解:C鉛はアミン類やクエン酸などと錯体を形成するが、アンモニアとは錯体を形成しない。

鉛はアミン類などと錯体を形成しますが、他の重金属より安定度が低く、アンモニアとは錯体を形成しません。

この問題の解説ページを開く →
公害防止管理者 水質関係第1種の全分野一覧へ戻る