ビジネス実務法務検定3級 ② 企業取引の法務

契約を中心とする取引ルールを扱う、最も出題数の多い中核分野です(本検定で52問収録)。制限行為能力者、心裡留保・虚偽表示・錯誤・詐欺・強迫といった意思表示の瑕疵、申込みと承諾・代理と無権代理・表見代理、条件と期限、履行遅滞や契約解除、同時履行の抗弁権、売買・賃貸借・請負・委任・寄託などの典型契約、不法行為・使用者責任・不当利得まで幅広く問われます。民法と商法(商人の特則)の違いを意識しながら、契約の成立から責任までの流れを体系的に整理しましょう。

この分野の問題52問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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31民法の基本原則に関する説明として正しいものはどれか。

  1. A契約自由の原則により公序良俗に反する契約も有効となる
  2. B個人の意思に基づいて自由に契約相手や内容を決定できる
  3. C過失がなくても損害賠償責任を負うのが原則である
  4. D所有権は公共の福祉に関わらず無制限に認められる
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正解:B個人の意思に基づいて自由に契約相手や内容を決定できる

私的自治の原則に基づき、原則として自由に契約相手や内容を決定できます。

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32未成年者の法律行為について正しいものはどれか。

  1. A法定代理人の同意を得ずにした行為は常に無効となる
  2. B単に権利を得る行為であっても同意が必要である
  3. C同意を得た行為であっても後から取り消すことができる
  4. D法定代理人の同意を得ずにした行為は取り消すことができる
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正解:D法定代理人の同意を得ずにした行為は取り消すことができる

原則として法定代理人の同意が必要であり、得ずにした行為は取り消せます。

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33制限行為能力者が詐術を用いた場合の効果として正しいものはどれか。

  1. A制限行為能力者本人からは取り消せるが法定代理人からは取り消せない
  2. B行為能力者であると信じさせるため詐術を用いたときはその行為を取り消すことができない
  3. C相手方は契約を無効にすることができる
  4. D家庭裁判所の許可があれば取り消すことができる
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正解:B行為能力者であると信じさせるため詐術を用いたときはその行為を取り消すことができない

制限行為能力者が詐術を用いた場合、保護の必要がないため取消しできなくなります。

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34成年被後見人の法律行為に関する記述として最も適切なものはどれか。

  1. A日用品の購入であっても取り消すことができる
  2. B成年後見人が成年被後見人を代理して締結した契約は成年被後見人が取り消せる
  3. C日用品の購入その他日常生活に関する行為については取り消すことができない
  4. Dすべての法律行為を単独で有効に行うことができる
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正解:C日用品の購入その他日常生活に関する行為については取り消すことができない

成年被後見人の法律行為は原則取消可能ですが、日用品の購入等は例外です。

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35被保佐人が保佐人の同意を得ずに自己の所有する不動産を売却した。この場合どうなるか。

  1. A保佐人のみ取り消すことができ被保佐人からは取り消せない
  2. B当該売買契約は当然に無効となる
  3. C不動産の売却には保佐人の同意は不要である
  4. D被保佐人も当該売買契約を取り消すことができる
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正解:D被保佐人も当該売買契約を取り消すことができる

重要な財産の処分には保佐人の同意が必要であり、同意がなければ被保佐人からも取り消せます。

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36心裡留保に関する説明として正しいものはどれか。

  1. A真意でないことを知ってした意思表示は原則として無効である
  2. B相手方が真意でないことを知っていたとしても意思表示は有効である
  3. C常に無効であり相手方の善意悪意を問わない
  4. D真意でないことを知ってした意思表示は原則として有効である
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正解:D真意でないことを知ってした意思表示は原則として有効である

冗談など心裡留保による意思表示は原則有効ですが、相手方が悪意等の場合は無効となります。

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37相手方と通じてした虚偽の意思表示(通謀虚偽表示)の効果はどうなるか。

  1. A原則として有効である
  2. B原則として取り消すことができる
  3. C無効であり善意の第三者にも対抗できる
  4. D無効であるが善意の第三者には対抗できない
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正解:D無効であるが善意の第三者には対抗できない

通謀虚偽表示は無効ですが、取引の安全のため善意の第三者には無効を主張できません。

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38錯誤による意思表示に関する説明として適切でないものはどれか。

  1. A勘違いによる意思表示であり取り消すことができる
  2. B表意者に重大な過失があるときは原則として取り消しを主張できない
  3. C錯誤による意思表示は初めから当然に無効となる
  4. D法律行為の目的や取引上の社会通念に照らして重要な錯誤でなければ取り消せない
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正解:C錯誤による意思表示は初めから当然に無効となる

錯誤による意思表示は無効ではなく「取り消すことができる」とされています。

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39詐欺による意思表示の効果に関する記述として正しいものはどれか。

  1. A詐欺による意思表示は無効である
  2. B詐欺による意思表示は取り消すことができず損害賠償のみ請求できる
  3. C詐欺による意思表示は取り消すことができる
  4. D詐欺による意思表示は確定的に有効である
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正解:C詐欺による意思表示は取り消すことができる

だまされてした意思表示は瑕疵があるため取り消すことができます。

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40強迫による意思表示に関する記述のうち正しいものはどれか。

  1. A取り消すことができ善意の第三者にも対抗できる
  2. B取り消すことができるが善意の第三者には対抗できない
  3. C原則として無効である
  4. D追認しなければ効力を生じない
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正解:A取り消すことができ善意の第三者にも対抗できる

強迫による意思表示は取り消すことができ、詐欺と異なり善意の第三者にも対抗できます。

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41アルバイト募集の求人広告を出す行為の法的な性質はどれか。

  1. A申込みの意思表示
  2. B申込みの誘引
  3. C承諾の意思表示
  4. D契約の成立
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正解:B申込みの誘引

求人広告は契約の申込みではなく、相手からの申込みを促す「申込みの誘引」に該当します。

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42商取引における契約の申込みに対する諾否通知義務について正しいものはどれか。

  1. A通知を怠ったときは申込みを拒絶したものとみなされる
  2. B平常取引のない相手からの申込みにも応答義務がある
  3. C諾否通知義務は民法上の原則である
  4. D通知を怠ったときは申込みを承諾したものとみなされる
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正解:D通知を怠ったときは申込みを承諾したものとみなされる

商人が平常取引をする者から申込みを受け通知を怠ると、承諾したものとみなされます。

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43代理の成立要件として民法上不要なものはどれか。

  1. A代理人が顕名をすること
  2. B本人が代理人に代理権を与えていること
  3. C代理人が代理権の範囲内で代理行為をすること
  4. D本人が委任状を代理人に直接手渡しすること
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正解:D本人が委任状を代理人に直接手渡しすること

委任状は実務上作成されますが、法律上の代理の成立要件には含まれません。

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44代理人が本人のためにすることを示さずに(顕名せずに)意思表示を行った場合、商行為の代理では原則としてどうなるか。

  1. A代理人自身の行為とみなされる
  2. B契約は無効となる
  3. C本人に対してその効力を生ずる
  4. D相手方が取り消すことができる
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正解:C本人に対してその効力を生ずる

民法と異なり、商法では顕名がなくても原則として本人に対して効力を生じます。

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45無権代理行為について本人が追認した場合の効果として正しいものはどれか。

  1. A追認した時から将来に向かって効力を生じる
  2. B無権代理人の行為として確定する
  3. C契約の時にさかのぼって本人に効果が帰属する
  4. D相手方は追認後でも取り消すことができる
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正解:C契約の時にさかのぼって本人に効果が帰属する

追認は、別段の意思表示がない限り、契約時にさかのぼって効力を生じます。

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46無権代理が行われた場合、相手方が本人に対してできることはどれか。

  1. A無権代理人の責任を問う前に必ず本人を訴えなければならない
  2. B相手方は本人の追認を強制することができる
  3. C相当の期間を定めて追認するかどうかを確答すべき旨の催告をすることができる
  4. D本人が確答しない場合は追認したものとみなされる
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正解:C相当の期間を定めて追認するかどうかを確答すべき旨の催告をすることができる

相手方は本人に対し催告でき、確答がない場合は追認を拒絶したものとみなされます。

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47表見代理が成立するための要件として不適切なものはどれか。

  1. A相手方が信じたことについて正当な理由があること
  2. B代理人に代理権があると相手方が信じたこと
  3. C外形上代理権があるかのような外観が存在すること
  4. D本人が無権代理行為を追認したこと
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正解:D本人が無権代理行為を追認したこと

本人が追認すれば無権代理として有効になるため、表見代理の成立要件ではありません。

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48代理権を有しない者が他人の代理人として契約をした場合、無権代理人が相手方に対して負う責任はどれか。

  1. A本人の追認を得た場合でも損害賠償責任を負う
  2. B相手方が無権代理であることを知っていた場合でも責任を負う
  3. C常に履行の責任のみを負い損害賠償は負わない
  4. D相手方の選択に従い履行又は損害賠償の責任を負う
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正解:D相手方の選択に従い履行又は損害賠償の責任を負う

無権代理人は、原則として相手方の選択により履行又は損害賠償の責任を負います。

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49「就職試験に合格したら時計をあげる」という契約において「合格したら」という条件を何というか。

  1. A解除条件
  2. B停止条件
  3. C確定期限
  4. D不確定期限
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正解:B停止条件

条件成就によって意思表示の効力が生じるため、停止条件に該当します。

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50期限の利益に関する民法の規定として正しいものはどれか。

  1. A期限は債権者の利益のために定めたものと推定される
  2. B期限の利益は放棄することができない
  3. C期限の利益は常に双方のためにあるとみなされる
  4. D期限は債務者の利益のために定めたものと推定される
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正解:D期限は債務者の利益のために定めたものと推定される

期限の利益は、原則として債務者の利益のために定めたものと推定されます。

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51「自分が死んだら家を譲る」という特約の法的な性質はどれか。

  1. A確定期限
  2. B停止条件
  3. C不確定期限
  4. D解除条件
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正解:C不確定期限

死亡は必ず発生するため期限ですが、いつかは不明なため不確定期限となります。

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52期間の計算について民法の原則として正しいものはどれか。

  1. A日や週によって期間を定めたときは常に初日を算入する
  2. B初日は原則として算入しないが午前零時から始まるときは算入する
  3. C年で定めた場合は初日を算入する
  4. D月で定めた場合は翌月の同日に満了する
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正解:B初日は原則として算入しないが午前零時から始まるときは算入する

初日不算入の原則ですが、期間が午前零時から始まる場合は例外として算入します。

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53履行遅滞に関する説明として適切なものはどれか。

  1. A契約時点で履行が不可能であった場合をいう
  2. B履行できるのに債務者の帰責事由により履行期限までに履行しないことをいう
  3. C履行はされたが不完全であった場合をいう
  4. D不可抗力によって履行が遅れた場合も履行遅滞となる
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正解:B履行できるのに債務者の帰責事由により履行期限までに履行しないことをいう

履行可能にもかかわらず、債務者の帰責事由で遅れることを履行遅滞といいます。

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54債務不履行による損害賠償の対象となる「特別損害」とはどのようなものか。

  1. A通常生ずべき損害のこと
  2. B特別の事情によって生じた損害で当事者が予見すべきであったもの
  3. C債務者の帰責事由によらず発生した損害
  4. D慰謝料のこと
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正解:B特別の事情によって生じた損害で当事者が予見すべきであったもの

特別の事情による損害であっても、当事者が予見すべきだった場合は賠償請求できます。

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55契約解除について正しい記述はどれか。

  1. A債務の全部の履行が不能であるときは催告することなく直ちに解除できる
  2. B当事者の一方が債務を履行しない場合、催告なしに直ちに解除できるのが原則である
  3. C契約の解除は裁判所を通じて行わなければならない
  4. D履行遅滞による解除は当事者双方の合意がなければできない
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正解:A債務の全部の履行が不能であるときは催告することなく直ちに解除できる

履行不能の場合は、催告をすることなく直ちに契約を解除することができます。

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56双務契約において相手方が債務の履行を提供するまでは自己の債務の履行を拒むことができる権利を何というか。

  1. A同時履行の抗弁権
  2. B催告の抗弁権
  3. C検索の抗弁権
  4. D期限の利益
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正解:A同時履行の抗弁権

双務契約における公平を保つための制度であり、同時履行の抗弁権と呼ばれます。

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57解約手付が交付された売買契約に関する説明として正しいものはどれか。

  1. A相手方が履行に着手した後は解約手付による解除はできない
  2. B買主は手付の倍額を提供して契約を解除できる
  3. C売主は手付を放棄して契約を解除できる
  4. D自己が履行に着手した後は相手方が未着手でも解除できない
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正解:A相手方が履行に着手した後は解約手付による解除はできない

解約手付による解除は、相手方が履行に着手した後はできなくなります。

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58金銭の給付を目的とする債務の不履行における抗弁について正しいものはどれか。

  1. A債務者は不可抗力をもって抗弁とすることができない
  2. B債務者は不可抗力をもって抗弁とすることができる
  3. C約定利率が法定利率を下回る場合は法定利率によることはできない
  4. D金銭債務の履行不能を理由とする契約解除は認められない
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正解:A債務者は不可抗力をもって抗弁とすることができない

金銭債務の不履行については、不可抗力を理由として責任を免れることはできません。

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59損害賠償の額の予定について民法の規定として正しいものはどれか。

  1. A当事者は債務の不履行について損害賠償の額を予定することができる
  2. B損害賠償の額をあらかじめ約定しても無効である
  3. C債務不履行があった場合でも実際の損害額を立証しなければならない
  4. D予定額は常に法定利率に基づく額でなければならない
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正解:A当事者は債務の不履行について損害賠償の額を予定することができる

当事者はあらかじめ損害賠償額を約定でき、この場合実際の損害額の立証は不要です。

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60委任契約において受任者が負う注意義務はどれか。

  1. A自己の財産に対するのと同一の注意義務
  2. B報酬の有無にかかわらず善良な管理者の注意義務
  3. C無報酬の場合は自己の財産に対するのと同一の注意義務
  4. D結果を必ず達成する義務
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正解:B報酬の有無にかかわらず善良な管理者の注意義務

委任契約の受任者は、報酬の有無にかかわらず常に善管注意義務を負います。

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61無報酬の寄託契約において受寄者が負う注意義務はどれか。

  1. A善良な管理者の注意義務
  2. B目的物を絶対に毀損しない義務
  3. C報酬の有無にかかわらず善良な管理者の注意義務
  4. D自己の財産に対するのと同一の注意義務
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正解:D自己の財産に対するのと同一の注意義務

無報酬の受寄者は、自己の財産に対するのと同一の注意をもって保管する義務を負います。

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62商人がその営業の範囲内において寄託を受けた場合の注意義務はどれか。

  1. A無報酬であれば自己の財産に対するのと同一の注意義務
  2. B報酬を受けないときであっても善良な管理者の注意義務
  3. C常に自己の財産に対するのと同一の注意義務
  4. D保管料をもらうまでは注意義務を負わない
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正解:B報酬を受けないときであっても善良な管理者の注意義務

商人が営業の範囲内で寄託を受けた場合、無報酬でも善管注意義務を負います。

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63民法上の消費貸借契約に関する記述として適切なものはどれか。

  1. A書面によらない消費貸借は常に合意のみで成立する諾成契約である
  2. B借りた物そのものを返還する契約である
  3. C返還の時期を定めなかったときはいつでも返還を請求し直ちに返還させることができる
  4. D借主は借りた物と種類、品質及び数量の同じ物をもって返還する義務を負う
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正解:D借主は借りた物と種類、品質及び数量の同じ物をもって返還する義務を負う

消費貸借は、借りた物そのものではなく同種同等の物を返還する契約です。

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64金銭消費貸借契約における利息について正しいものはどれか。

  1. A民法上の消費貸借は利息の特約がなくても法定利息を請求できる
  2. B利息の利率の上限は法律上規制されていない
  3. C民法上の消費貸借ではいかなる場合も利息を請求できない
  4. D商人間において金銭の消費貸借をしたときは特約がなくても法定利息を請求できる
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正解:D商人間において金銭の消費貸借をしたときは特約がなくても法定利息を請求できる

商人間の消費貸借では、商法の特則により特約がなくても法定利息を請求できます。

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65特定物の引渡しを目的とする債務において、債務者が引渡しまで負う保存義務の程度はどれか。

  1. A自己の財産に対するのと同一の注意義務
  2. B善良な管理者の注意義務
  3. C不可抗力による滅失の責任も負う義務
  4. D目的物の完全性を保証する義務
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正解:B善良な管理者の注意義務

特定物の引渡し債務者は、引渡しまで善良な管理者の注意をもって保存する義務を負います。

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66賃貸借契約において賃借人が支出した必要費について正しいものはどれか。

  1. A賃貸借終了時にのみ償還を請求できる
  2. B価格の増加が現存する場合に限り請求できる
  3. C直ちに賃貸人に対してその支出した費用の全額の償還を請求できる
  4. D賃借人が自ら負担すべきであり請求できない
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正解:C直ちに賃貸人に対してその支出した費用の全額の償還を請求できる

修繕などの必要費を支出した場合、賃借人は直ちに賃貸人へ全額の償還を請求できます。

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67借地借家法上、建物の所有を目的とする借地権の存続期間は、原則として最短で何年とされるか。

  1. A10年
  2. B30年
  3. C20年
  4. D50年
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正解:B30年

借地借家法3条により、借地権の存続期間は原則として30年とされ、これより短い期間を定めても30年となります。

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68借地借家法が適用される建物の賃貸借契約において、賃貸人からの更新拒絶に必要な要件はどれか。

  1. A所定の期間内における更新拒絶の通知と正当事由
  2. B期間の満了による自動終了
  3. C賃借人の同意
  4. D解約手付の交付
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正解:A所定の期間内における更新拒絶の通知と正当事由

賃貸人からの更新拒絶や解約申入れには、正当事由があると認められる必要があります。

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69請負契約における報酬の支払い時期の原則はどれか。

  1. A契約成立と同時
  2. B仕事に着手した時
  3. C仕事の目的物の引渡しと同時
  4. D注文者が指定した日
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正解:C仕事の目的物の引渡しと同時

請負の報酬は、原則として仕事の目的物の引渡しと同時に支払わなければなりません。

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70不法行為責任(民法709条)の成立要件として必要でないものはどれか。

  1. A加害者と被害者の間に契約関係があること
  2. B故意または過失があること
  3. C損害が発生したこと
  4. D加害行為と損害の間に相当因果関係があること
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正解:A加害者と被害者の間に契約関係があること

不法行為は契約に基づかない債権発生原因であり、契約関係の存在は不要です。

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71共同不法行為における加害者の責任として正しいものはどれか。

  1. A各自が連帯して損害を賠償する責任を負う
  2. B各自の過失割合に応じてのみ責任を負う
  3. C損害額を人数で割った等分の額のみ責任を負う
  4. D最も過失の大きい者だけが責任を負う
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正解:A各自が連帯して損害を賠償する責任を負う

数人が共同の不法行為で損害を加えたときは、各自が連帯して全額の賠償責任を負います。

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72不法行為による損害賠償の対象となる損害に含まれないものはどれか。

  1. A治療費などの積極損害
  2. B仕事を休んだことによる逸失利益(消極損害)
  3. C精神的苦痛に対する慰謝料
  4. D損害を加えた者に対する罰金
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正解:D損害を加えた者に対する罰金

損害賠償は被害回復を目的とし、国に納める罰金は損害賠償の対象ではありません。

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73使用者責任について正しい記述はどれか。

  1. A被用者が事業の執行について第三者に加えた損害を賠償する責任をいう
  2. B被用者が私生活で起こした事故についても使用者が責任を負う
  3. C使用者は常に被用者の全額の責任を負担し免責されない
  4. D被用者自身は不法行為責任を免れる
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正解:A被用者が事業の執行について第三者に加えた損害を賠償する責任をいう

事業のために他人を使用する者は、被用者が事業の執行につき加えた損害の責任を負います。

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74他人の不法行為に対し、自己の権利を防衛するためやむを得ず加害行為をした場合に責任を負わない制度を何というか。

  1. A緊急避難
  2. B正当防衛
  3. C自力救済
  4. D過失相殺
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正解:B正当防衛

他人の不法行為に対してやむを得ずした加害行為を正当防衛といい、責任を負いません。

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75被害者に過失があったときに損害賠償の額を減額できる制度を何というか。

  1. A損益相殺
  2. B危険負担
  3. C過失相殺
  4. D事情変更の原則
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正解:C過失相殺

被害者側にも過失があった場合、裁判所はこれを考慮して賠償額を定めることができます。

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76不法行為により被害者が死亡した場合の損害賠償請求について適切なものはどれか。

  1. A相続人は葬式の費用を損害額として請求できる
  2. B相続人は被害者の逸失利益を請求できない
  3. C死亡に至るまでの治療費は加害者に請求できない
  4. D被害者の死亡による慰謝料は請求できない
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正解:A相続人は葬式の費用を損害額として請求できる

死亡した場合、逸失利益や慰謝料に加え、葬式の費用も損害賠償の対象と解されています。

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77法律上の原因なく他人の財産や労務によって利益を受け、他人に損失を及ぼした者が負う義務はどれか。

  1. A事務管理の義務
  2. B不当利得返還義務
  3. C債務不履行責任
  4. D不法行為責任
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正解:B不当利得返還義務

法律上の原因なく利益を受け他人に損失を及ぼした場合、その利益を返還する義務を負います。

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78賭博の賭け金として支払った金銭の返還請求が認められない民法上の原則を何というか。

  1. A不法原因給付
  2. B事務管理
  3. C不当利得
  4. D表見代理
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正解:A不法原因給付

公序良俗に違反するような不法な原因のために給付したものは、返還請求できません。

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79法律上の義務がないのに他人のために事務の管理を始めることを何というか。

  1. A委任
  2. B寄託
  3. C事務管理
  4. D代理
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正解:C事務管理

義務なく他人のために事務の管理を始めることを事務管理といいます。

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80国際取引における法的紛争で適用される法を決定する際、当事者の意思に委ねる原則を何というか。

  1. A準拠法の当事者自治の原則
  2. B所有権絶対の原則
  3. C過失責任の原則
  4. D契約自由の原則
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正解:A準拠法の当事者自治の原則

法の適用に関する通則法において、準拠法選択を当事者の意思に委ねる原則が採用されています。

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81請負人が仕事を完成しない間における注文者の権利として正しいものはどれか。

  1. A損害を賠償しても契約を解除することはできない
  2. B請負人の同意がなければ契約を解除できない
  3. Cいつでも損害を賠償して契約を解除することができる
  4. D代金の全額を支払わなければ解除できない
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正解:Cいつでも損害を賠償して契約を解除することができる

請負人が仕事を完成しない間は、注文者はいつでも損害を賠償して解除できます。

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82請負契約に関する説明として適切でないものはどれか。

  1. A当事者の一方がある仕事を完成することを約して効力を生じる
  2. B注文者は仕事の結果に対して報酬を支払う
  3. C下請業者に請け負わせることは常に禁止されている
  4. D物の引渡しを要しないときは仕事完成後に報酬を請求できる
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正解:C下請業者に請け負わせることは常に禁止されている

請負では仕事の完成が目的であるため、下請けに出すことは一般的に禁止されていません。

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