食品表示検定 中級 ① 食品表示の法体系

食品表示法を軸に、表示を定める法律どうしの関係を整理する分野です。食品衛生法・JAS法・健康増進法の3法を一元化した経緯、消費者基本法や食品安全基本法といった基本法の位置づけ、酒類業組合法や景品表示法など個別法の守備範囲、リコール情報の届出制度や適格消費者団体の差止請求といった実効性を担保する仕組みまで扱います。食品表示基準が食品を加工食品・生鮮食品・添加物の3区分で整理している点は以降の全分野の前提になるため、区分と適用範囲を先に固めておくと学習が進みます。ケンテイラボ収録265問のうち20問がこの分野です。

この分野の問題20問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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1食品表示の機能として、万が一食品に事故が生じた場合に迅速かつ的確に行うための手がかりとなる措置はどれか。

  1. A製品回収
  2. B損害賠償
  3. C行政指導
  4. D営業停止
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正解:A製品回収

万が一食品に事故が生じた場合、食品表示はその原因の究明や製品回収などの措置を迅速かつ的確に行うための手がかりとなります。

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2食品の適正な表示の重要性が位置付けられている基本法の中で、消費者が商品の選択を誤ることがないようにするための施策を定めている法律はどれか。

  1. A食育基本法
  2. B消費者基本法
  3. C食品安全基本法
  4. D食料・農業・農村基本法
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正解:B消費者基本法

消費者基本法では、消費者が商品の選択を誤ることがないようにするため、表示に関する制度を整備する等の施策を講じるとされています。

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32015年に施行された食品表示法は、それまで食品への表示の基準を定めていた3つの法律を一元化したものである。その3法に含まれないものはどれか。

  1. AJAS法
  2. B食品衛生法
  3. C健康増進法
  4. D景品表示法
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正解:D景品表示法

食品表示法は、食品衛生法、JAS法、健康増進法の3法でそれぞれ定めていた食品への表示の基準を一元化した法律です。

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4酒類の表示基準等を規定し、酒税の確保及び酒類の取引の安定を図るための法律はどれか。

  1. A酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律
  2. B酒類の公正な取引に関する特別措置法
  3. C酒類等の適正な表示及び販売に関する規則
  4. D未成年者飲酒禁止法に基づく酒類販売基準
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正解:A酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律

酒類の表示基準等については、酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律(酒類業組合法)において規定されています。

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5食品表示法において、安全性に関する食品表示基準に従った表示がされていない食品の自主回収を行う場合に、行政機関への届出が義務付けられている制度はどれか。

  1. A安全性確保の申出等制度
  2. B不適正表示の報告制度
  3. C製品回収の事前申請制度
  4. Dリコール情報の届出制度
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正解:Dリコール情報の届出制度

アレルゲンや消費期限など安全性に関する表示がされていない食品の自主回収を行う場合、リコール情報の届出制度による行政への届出が義務付けられています。

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6適格消費者団体による差止請求の制度について、正しい説明はどれか。

  1. A食品の購入者であれば誰でも企業に対して直接請求できる制度である。
  2. B消費者全体の利益擁護のために内閣総理大臣の認定を受けた団体が行使する。
  3. C違法な表示をした事業者に対して国が直接罰則を科すための手続きである。
  4. D被害を受けた消費者が集団で損害賠償を請求するための法的な手続きである。
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正解:B消費者全体の利益擁護のために内閣総理大臣の認定を受けた団体が行使する。

適格消費者団体は、不特定多数の消費者の利益擁護のために差止請求権を適切に行使できるよう、内閣総理大臣の認定を受けた団体です。

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7食品表示基準において、表示の基準が整理されている「食品」の3区分として正しい組み合わせはどれか。

  1. A生鮮食品、加工食品、健康食品
  2. B生鮮食品、加工食品、添加物
  3. C農産物、水産物、加工食品
  4. D一般用食品、業務用食品、添加物
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正解:B生鮮食品、加工食品、添加物

食品表示基準において、食品は「加工食品」「生鮮食品」「添加物」の3つに区分されて基準が定められています。

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8食品表示制度において、あるものを材料としてその本質は保持させつつ、新しい属性を付加することを何と定義しているか。

  1. A製造
  2. B調整
  3. C加工
  4. D選別
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正解:C加工

加工とは、あるものを材料としてその本質は保持させつつ、新しい属性を付加することと定義されています。

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9一般消費者用の加工食品を製造した場所以外で容器包装に入れて販売する場合の、表示の適用範囲として正しいものはどれか。

  1. A横断的及び個別的義務表示事項すべてについて表示が必要である。
  2. B安全性の確保に必要な事項に限定して表示が必要とされている。
  3. C栄養成分表示を除く義務表示事項についてのみ表示が必要である。
  4. D店員に内容を確認できるため原則として表示の義務は課されない。
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正解:A横断的及び個別的義務表示事項すべてについて表示が必要である。

製造した場所以外で販売される容器包装入りの一般消費者用加工食品は、横断的及び個別的義務表示事項すべてについて表示が必要です。

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10次の販売形態のうち、一般消費者向け加工食品であっても、原則として食品表示法に基づく表示義務が課されないものはどれか。

  1. A製造業者が工場直売所で容器包装に入れた食品を販売する場合
  2. B小学校のバザーで袋詰めの自家製クッキーを販売する場合
  3. C設備を設けてその場で調理した料理を飲食させる場合
  4. D卸売業者が一般消費者に直接容器包装に入れた食品を販売する場合
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正解:C設備を設けてその場で調理した料理を飲食させる場合

レストランなどのように、設備を設けてその場で飲食させる場合は店員に内容を確認できる等の理由から原則として表示義務は課されません。

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112017年の食品表示基準の改正により、国内で製造又は加工されたすべての加工食品を対象に義務付けられた表示はどれか。

  1. Aアレルギー物質表示
  2. B栄養成分機能表示
  3. C遺伝子組換え表示
  4. D原料原産地表示
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正解:D原料原産地表示

2017年の改正により、対象外であったものを含め国内で製造・加工されたすべての加工食品に原料原産地表示が義務付けられました。

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12食品表示法において、アレルゲン等の安全性に重要な影響を及ぼす表示違反について、危害発生又は拡大防止のための食品の回収命令又は業務停止命令に法人が違反した場合、法人に科され得る罰金刑の上限はいくらか。

  1. A1億円以下
  2. B2億円以下
  3. C3億円以下
  4. D5億円以下
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正解:C3億円以下

食品表示法第6条第8項に基づく食品の回収又は業務停止命令に違反した場合、同法第17条及び第22条第1項第1号により、法人には3億円以下の罰金刑が科され得ます。通常の指示後の命令違反(第6条第5項)とは区別されます。

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132019年に改正された食品表示基準による遺伝子組換え表示のルールの変更点として、正しいものはどれか。

  1. A遺伝子組換え混入率が5%以下であれば「遺伝子組換えでない」と表示できるようになった。
  2. B分別生産流通管理が行われ、遺伝子組換え農産物の混入がないことが確認できた場合にのみ「遺伝子組換えでない」と表示できるようになった。
  3. C遺伝子組換え農産物を主な原材料とするすべての食品で「遺伝子組換え」の表示が任意となった。
  4. D遺伝子組換え農産物を使用していないことを証明する第三者機関の認証マークが必須となった。
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正解:B分別生産流通管理が行われ、遺伝子組換え農産物の混入がないことが確認できた場合にのみ「遺伝子組換えでない」と表示できるようになった。

2019年の改正は2023年4月1日に施行され、分別生産流通管理を行った上で遺伝子組換え農産物の混入がないことが確認できた場合に限り、「遺伝子組換えでない」と任意表示できます。義務表示制度は変更されていません。

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14景品表示法の規定により、事業者又は事業者団体が消費者庁長官等の認定を受けて自主的に設定する業界のルールを何というか。

  1. A業界自主基準
  2. B適正表示条例
  3. C公正競争規約
  4. D業界倫理綱領
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正解:C公正競争規約

公正競争規約は、景品表示法に基づき事業者や団体が消費者庁長官及び公正取引委員会の認定を受けて自主的に設定する表示等のルールです。

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15特定の産地と品質等の面で結び付きのある農林水産物や食品等の名称を知的財産として保護する法律はどれか。

  1. A商標法
  2. B地理的表示法
  3. C不正競争防止法
  4. D資源有効利用促進法
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正解:B地理的表示法

地理的表示法(特定農林水産物等の名称の保護に関する法律)は、地域と結びついた産品の名称(地理的表示)を知的財産として保護します。

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16食品表示法において「添加物」の定義が準用されている法律はどれか。

  1. A薬機法
  2. B健康増進法
  3. C食品衛生法
  4. DJAS法
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正解:C食品衛生法

添加物は、食品表示法に基づき、食品衛生法に規定されている「食品の製造の過程等において使用するもの」の定義が用いられています。

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17国民の健康の保持増進効果等について、虚偽誇大表示を禁止している法律はどれか。

  1. A健康増進法
  2. B薬機法
  3. C景品表示法
  4. D食品表示法
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正解:A健康増進法

健康増進法は、国民の保健の向上を目的とし、食品として販売される物の健康保持増進効果等に関する虚偽誇大表示を禁止しています。

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18食品の生産から消費までの一連の段階をフードチェーンと呼ぶが、アレルゲン等の正確な情報伝達のために義務付けられている措置はどれか。

  1. A一般消費者向け食品にのみ二次元コードで生産履歴を表示すること
  2. B全ての食品において生産段階の情報をインターネット上で公開すること
  3. C流通に関わる全ての事業者が共通の電子タグを商品に添付すること
  4. D業務用加工食品では、必要な表示事項を容器包装、送り状、納品書等又は規格書等により適切に伝達すること
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正解:D業務用加工食品では、必要な表示事項を容器包装、送り状、納品書等又は規格書等により適切に伝達すること

業務用加工食品の表示は、容器包装に限らず、送り状、納品書等又は製品を識別できる規格書等に表示できます。ただし、食品表示基準別表第23に掲げる事項は、所定の場合を除き容器包装への表示が必要です。

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19反復継続性のない販売を行う「食品関連事業者以外の販売者」に対する食品表示の適用範囲として正しいものはどれか。

  1. A栄養成分表示を含めすべての義務表示事項を記載しなければならない。
  2. B一度きりの販売であるため、いかなる表示義務も課されることはない。
  3. C事前に管轄の保健所に申請した場合のみ、すべての表示義務が免除される。
  4. D容器包装に入れられた加工食品について、名称、保存方法、期限、添加物、アレルゲン等の所定事項の表示義務が課される。
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正解:D容器包装に入れられた加工食品について、名称、保存方法、期限、添加物、アレルゲン等の所定事項の表示義務が課される。

反復継続性のない販売を行う者も食品関連事業者以外の販売者に当たり、容器包装に入れられた加工食品を販売する際は、食品表示基準第15条が定める名称、保存方法、消費期限又は賞味期限、添加物、アレルゲン等の表示が必要です。

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20有機農産物、有機畜産物又は有機加工食品を「有機」又は「オーガニック」と表示して販売する場合、JAS法に基づき必要となるマークはどれか。

  1. A公正マーク
  2. B有機JASマーク
  3. C特定保健用食品マーク
  4. D容器包装の識別マーク
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正解:B有機JASマーク

有機JASマークがない農産物、畜産物又は加工食品には、「有機」「オーガニック」などの表示を付すことが法律で禁止されています。有機と表示する場合には有機JASマークが必要です。

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