食品表示検定 初級 食品表示の目的と法律

食品表示制度の目的と、それを支える法律の全体像を学ぶ分野です。食品表示法が食品衛生法・JAS法・健康増進法の3法を一元化して生まれた経緯、表示の目的(安全性確保・消費者の選択・自主的取り組みの支援)が頻出です。所管する消費者庁や関連法令の役割も問われます。検定の土台となる分野なので、なぜ表示が義務づけられているのかという背景と法律の枠組みをしっかり押さえると、以降の具体的な表示ルールが理解しやすくなります。

この分野の問題20問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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1食品表示が消費者と生産者・流通業者をつなぐ重要な役割として最も適切なものはどれか。

  1. A製品の原材料の配合比率を公開すること
  2. B商品選択上の判断材料として不可欠であること
  3. C生産者の利益を最大化するための手段であること
  4. D食品の価格を市場全体で統一すること
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正解:B商品選択上の判断材料として不可欠であること

食品表示は消費者が正しく内容を理解し納得して購入するための不可欠な情報源であるため。

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2容器包装に入れられた一般用加工食品について、食品表示制度で表示事項として定められているものの組み合わせはどれか。

  1. A名称・原材料名・内容量・価格
  2. B名称・保存方法・添加物・食品関連事業者の氏名又は名称及び住所
  3. C添加物・原料原産地名・栄養成分の量・宣伝文句
  4. Dアレルゲン・賞味期限・加熱の必要性・販売先の氏名
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正解:B名称・保存方法・添加物・食品関連事業者の氏名又は名称及び住所

容器包装に入れられた一般用加工食品では、名称、保存方法、添加物(使用した場合)、食品関連事業者の氏名又は名称及び住所等が表示事項として定められています。価格や宣伝文句は義務表示事項ではありません。

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3食品関連事業者が法令違反をした場合に受ける処置について正しい記述はどれか。

  1. Aすべての違反において刑事罰が科される
  2. B行政処分や罰則を受ける可能性がある
  3. C消費者が事業者と直接交渉して処分を決める
  4. D違反の内容に関わらず一律の罰金が課される
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正解:B行政処分や罰則を受ける可能性がある

食品表示の責任者である食品関連事業者は法令違反に対して行政処分や罰則を受けることとされているため。

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4生鮮食品の定義として正しいものはどれか。

  1. A加工食品及び添加物以外の食品である
  2. B食肉を細かく切断・冷凍した食品である
  3. C加熱処理をして容器に包装した食品である
  4. D複数の野菜を混ぜて味付けした食品である
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正解:A加工食品及び添加物以外の食品である

加工食品及び添加物以外の食品が生鮮食品と定義されており、単なる水洗いや切断等は生鮮食品の範囲内であるため。

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5食品表示に関する内閣府令「食品表示基準」の制定の経緯として正しいものはどれか。

  1. A食品衛生法のみを拡大解釈して制定された
  2. B2015年4月1日から施行された
  3. C景品表示法を廃止して新たに制定された
  4. D消費者庁が設置される前に制定された
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正解:B2015年4月1日から施行された

食品表示法に基づき2015年4月1日に施行されたのが食品表示基準であり、関連法の一元化により制定されたため。

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6安全性に関わる表示事項の誤表示や欠落があった製品の自主回収を行う際に義務付けられている行為はどれか。

  1. A行政機関への届出
  2. B消費者のSNSへの報告
  3. C全国新聞への謝罪広告掲載
  4. D業界団体への事後承認申請
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正解:A行政機関への届出

食品表示法の改正により、安全性に関わる表示事項に起因する自主回収を行った場合の届出制度が設けられ、2021年6月1日から行政機関への届出が義務化されています。

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7食品表示に関係する法律のうち、循環型経済システムの構築を目指し識別マーク表示を義務付けているものはどれか。

  1. A計量法
  2. B商標法
  3. C資源有効利用促進法
  4. D不正競争防止法
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正解:C資源有効利用促進法

資源有効利用促進法は、容器包装の分別回収を促進するため識別マークの表示を義務付けているため。

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8景品表示法において禁止されている「優良誤認表示」の具体例として正しいものはどれか。

  1. A実際の価格よりも著しく安く表示する
  2. B実際よりも品質が著しく優良であると示す
  3. C商品の添加物がすべて自然由来であると示す
  4. D期間限定であることを強調して販売する
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正解:B実際よりも品質が著しく優良であると示す

優良誤認表示とは、品質や規格などの内容について実際よりも著しく優良であると示す不当表示のことであるため。

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9牛トレーサビリティ法により牛に付与される個体識別番号の桁数はどれか。

  1. A8桁
  2. B9桁
  3. C10桁
  4. D12桁
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正解:C10桁

牛トレーサビリティ法に基づき、国内で飼育されるすべての牛に10桁の個体識別番号が付与されることとされているため。

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10米トレーサビリティ法の対象として含まれないものはどれか。

  1. A玄米
  2. B精米
  3. C米菓
  4. D野菜
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正解:D野菜

米トレーサビリティ法は米穀等に関する安全性を目的としており、野菜は対象に含まれないため。

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11業務用加工食品の説明として正しいものはどれか。

  1. A加工食品のうち消費者に販売される形態のもの
  2. B添加物を使用していない食品のこと
  3. C加工食品のうち消費者に販売される形態ではないもの
  4. D外食店で提供されるすべての食品のこと
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正解:C加工食品のうち消費者に販売される形態ではないもの

業務用加工食品とは加工食品のうち消費者に販売される形態ではないものを指すと定義されているため。

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12食品関連事業者以外の販売者が、容器包装に入れられた加工食品を販売する際に表示が必要な安全性に関わる事項の組み合わせはどれか。

  1. A原産地情報
  2. Bアレルゲン・消費期限・加熱の必要性
  3. C栄養成分の量及び熱量
  4. D添加物の詳細な名称
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正解:Bアレルゲン・消費期限・加熱の必要性

食品関連事業者以外の販売者が容器包装に入れられた加工食品を販売する場合も、アレルゲン、消費期限、食品を安全に摂取するために加熱を要するかどうかの別など、安全性に重要な影響を及ぼす事項は表示が必要です。

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13トレーサビリティの定義として最も適切なものはどれか。

  1. A食品の価格を追跡して比較する能力
  2. B食品の移動履歴を把握できる仕組み
  3. C食品を輸出入するための許可を得る能力
  4. D食品の栄養成分を科学的に分析する仕組み
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正解:B食品の移動履歴を把握できる仕組み

トレーサビリティは生産・加工・流通の段階を通じて食品の移動を把握できることと定義されているため。

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14牛トレーサビリティ法が制定された主なきっかけはどれか。

  1. A食中毒の発生
  2. B牛海綿状脳症(BSE)の発生
  3. C牛の過剰な輸入
  4. D米の転売問題
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正解:B牛海綿状脳症(BSE)の発生

2001年に国内で初めて確認された牛海綿状脳症(BSE)の発生が、牛トレーサビリティ法制定のきっかけであるため。

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15米トレーサビリティ法における取引等の記録の保存期間として原則とされている期間はどれか。

  1. A1年
  2. B3年
  3. C5年
  4. D10年
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正解:B3年

米トレーサビリティ法では、取引等の記録は紙または電子媒体で原則3年間保存することとされているため。

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16「食品関連事業者」に該当しないものはどれか。

  1. A食品の製造業者
  2. B食品の加工業者
  3. C食品の輸入業者
  4. D食品を購入する消費者
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正解:D食品を購入する消費者

食品関連事業者とは製造業者、加工業者、輸入業者、卸売業者等が含まれるが、消費者は含まれないため。

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17添加物そのものを販売する場合の表示について正しいものはどれか。

  1. A表示は一切不要である
  2. B表示は任意である
  3. C表示が必要である
  4. D許可を得れば不要である
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正解:C表示が必要である

添加物そのものを販売する場合も、食品表示基準における添加物の表示ルールに基づき、必要な表示を行うこととされています。

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18生食用牛肉について食品表示基準で義務付けられている事項はどれか。

  1. A個体識別番号のみの表示
  2. B調理方法の推奨表示
  3. C食中毒のリスクに関する注意喚起表示
  4. D栄養成分の表示
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正解:C食中毒のリスクに関する注意喚起表示

過去の死亡事故を契機に、牛肉の生食には食中毒リスクがある旨等の注意喚起表示が義務付けられているため。

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19業務用食品の表示において、原則的な容器包装以外に表示事項を記載できるものとして認められることがあるものはどれか。

  1. Aテレビ広告
  2. B納品書や送り状
  3. C店舗のチラシ
  4. DSNSの投稿
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正解:B納品書や送り状

業務用食品では、食品表示基準で定められた事項の一部について、送り状や納品書等に表示することが認められる場合があります。

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20有機JASマークの表示の取り扱いについて正しいものはどれか。

  1. Aすべての食品に表示が義務付けられている
  2. B表示の有無は完全に自由である
  3. C農産物、畜産物及び加工食品に「有機」等と表示する場合は、有機JASマークが必要である
  4. D政府が推奨するすべての商品に表示できる
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正解:C農産物、畜産物及び加工食品に「有機」等と表示する場合は、有機JASマークが必要である

有機JASマークがない農産物、畜産物及び加工食品に、「有機」や「オーガニック」等の名称又は紛らわしい表示を付すことは法律で禁止されています。

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