① 医薬品共通の特性・基本知識
63問医薬品を扱ううえでの前提となる考え方を学ぶ分野です。医薬品の本質と有効性・安全性、副作用の定義、薬理作用によるものとアレルギーによるものの区別が出発点になります。不適正な使用と相互作用、飲み合わせや 食品との関係、小児・高齢者・妊婦など使用者ごとの配慮事項、プラセボ効果、品質の保持も対象です。あわせて医薬品による副作用被害の歴史(サリドマイド・スモン・HIV訴訟など)と救済制度の背景が問われます。全分野の土台になる領域です。
② 人体の働きと医薬品
61問医薬品がどう体に作用するかを理解するための人体の仕組みを扱います。消化器系・呼吸器系・循環器系・泌尿器系・感覚器・運動器・脳と神経系それぞれの構造と機能が基礎になります。そのうえで、医薬品の吸収・代謝・分布・排泄という薬物動態、剤形ごとの特徴と適切な使用方法を押さえます。副作用としては、ショック(アナフィラキシー)、皮膚粘膜眼症候群、肝機能障害、偽アルドステロン症、間質性肺炎などの初期症状が頻出です。
③ 主な医薬品①(精神神経に作用する薬)
57問かぜ薬、解熱鎮痛薬、眠気を促す薬と防ぐ薬、鎮暈薬、小児鎮静薬を扱う分野です。かぜ薬では配合成分ごとの目的(解熱鎮痛・鎮咳去痰・抗ヒスタミンなど)と代表的な成分名、相互作用が中心になります。解熱鎮痛薬ではアスピリン・アセトアミノフェン・イブプロフェンなどの特徴と使用上の注意が頻出です。カフェインの作用と過量摂取、抗ヒスタミン成分による眠気も問われます。成分名と作用の対応を正確に覚えることが得点の鍵です。
④ 主な医薬品②(呼吸器・胃腸に作用する薬)
58問咳止め・去痰薬、口腔咽喉薬、胃腸薬、腸の薬、胃腸鎮痛鎮痙薬、浣腸薬、駆虫薬を扱います。鎮咳成分の麻薬性と非麻薬性の区別、去痰成分の作用の違いが中心テーマです。胃腸薬では制酸成分・健胃成分・消化成分の分類、H2ブロッカーなどの注意点が問われます。止瀉薬と瀉下薬では、成分ごとの作用機序と使い分け、依存や連用の問題が頻出です。成分数が多いため、目的別のグループで整理すると混乱しにくくなります。
⑤ 主な医薬品③(心臓血液・痔疾用薬・婦人薬)
60問強心薬、高コレステロール改善薬、貧血用薬、その他の循環器用薬、痔疾用薬、泌尿器用薬、婦人薬を扱う分野です。強心薬では生薬成分の特徴と使用上の注意、高コレステロール改善薬では成分の作用と生活習慣の指導が対象になります。貧血用薬では鉄分の吸収と服用時の注意が頻出です。痔疾用薬では外用薬と内服薬の使い分け、婦人薬では女性ホルモン成分と生薬成分、妊婦への注意が問われます。
⑥ 主な医薬品④(アレルギー・鼻・目・皮膚に用いる薬)
60問内服アレルギー用薬、鼻炎用点鼻薬、眼科用薬、皮膚に用いる薬を扱います。抗ヒスタミン成分と抗炎症成分の作用、アドレナリン作動成分による血管収縮とその連用の問題が中心です。点眼薬では正しい使用方法とコンタクトレンズとの関係、成分ごとの目的が問われます。皮膚用薬ではステロイド性抗炎症成分の適用範囲と注意、殺菌消毒成分、みずむし・たむし用薬、毛髪用薬が対象になります。生活で身近なぶん、実感を伴って覚えやすい領域です。
⑦ 主な医薬品⑤(歯口・禁煙・その他・漢方生薬)
59問歯痛・歯槽膿漏薬、口内炎用薬、禁煙補助剤、滋養強壮保健薬、漢方処方製剤と生薬製剤、公衆衛生用薬、一般用検査薬を扱う幅広い分野です。禁煙補助剤ではニコチン置換療法の考え方と使用上の注意が頻出になります。漢方処方製剤は、しばりの表現(体力・症状の程度)と代表的な処方の適用が繰り返し問われる重要論点です。生薬は基原と作用を対応づけて覚える必要があります。暗記量が多く、多くの受験者が苦戦する領域です。
⑧ 薬事法規①(目的・分類・販売業許可)
60問医薬品医療機器等法の枠組みを扱う分野です。法の目的、医薬品・医薬部外品・化粧品・医療機器それぞれの定義と区別が出発点になります。医薬品の分類では、要指導医薬品と一般用医薬品、第一類から第三類までのリスク区分が中心テーマです。販売業では、薬局・店舗販売業・配置販売業それぞれの許可の内容と取り扱える医薬品の範囲、管理者の要件が問われます。容器や添付文書への記載事項も頻出になります。
⑨ 薬事法規②(リスク区分販売・法令遵守・別表)
60問実際の販売場面に関わるルールを扱う分野です。リスク区分ごとに、対応できる専門家(薬剤師か登録販売者か)、情報提供の義務と努力義務、陳列方法の違いが問われます。特定販売(インターネット販売)の要件、医薬品の広告規制(誇大広告の禁止、承認前医薬品の広告禁止)、不適正な販売方法も対象です。あわせて濫用等のおそれのある医薬品の販売時の確認事項が頻出。実務に直結する規定が集まった領域です。
⑩ 医薬品の適正使用・安全対策
62問医薬品を安全に使ってもらうための仕組みを扱う分野です。添付文書の記載項目と読み方、してはいけないことと相談することの区別、保管および取扱い上の注意が中心になります。安全対策では、副作用情報の収集と報告制度、緊急安全性情報(イエローレター)と安全性速報(ブルーレター)の違いが頻出です。医薬品副作用被害救済制度の対象と給付の種類、医薬品PLセンター、そして販売時のコミュニケーションの在り方も問われます。