① 衛生法規
30問食品衛生に関わる法令の枠組みを扱う分野です。中心となるのは食品衛生法で、法の目的、食品や添加物の定義、営業許可の対象業種、食品衛生責任者の設置義務が問われます。あわせて製菓衛生師法における免許の要件、免許を与えないことがある場合、名称独占の意味を押さえる必要があります。健康増進法や食品表示法など関連法規も対象です。出題数は多くありませんが、条文の主語と要件を正確に覚えれば確実に得点できる分野です。
② 公衆衛生学
38問社会全体の健康を守る仕組みを扱う分野です。公衆衛生の定義と目的、衛生行政の組織(国・都道府県・保健所)の役割分担が出発点になります。環境衛生では上水道と下水道、廃棄物処理、空気や水の衛生が対象です。労働衛生では職業病と作業環境管理、疾病予防では感染症の予防と生活習慣病対策が問われます。あわせて人口統計や疾病統計の読み方も出題されます。用語の定義を正確に押さえることが得点の前提です。
③ 食品学
35問食品そのものの性質と分類を扱う分野です。食品の3つの機能(栄養機能・感覚機能・生体調節機能)が基礎になります。食品の分類では、穀類・いも類・豆類・種実類・野菜類・果実類・乳類・卵類・油脂類など、それぞれの主成分と特徴が問われます。加工と貯蔵では、乾燥・冷凍・缶詰・発酵といった手法の原理と目的が対象です。製菓で用いる材料の性質を理解する土台になるため、⑥製菓理論と関連づけて学ぶと効率的です。
④ 食品衛生学
40問食中毒の防止を中心に、食品の安全を扱う最重要分野です。食中毒は細菌性(感染型・毒素型)、ウイルス性、自然毒、化学性に分類され、原因物質ごとの潜伏期間・症状・原因食品・予防法が繰り返し問われます。あわせて食品添加物の種類と用途、使用基準、表示のルールが頻出です。器具の洗浄消毒、手洗いの手順、衛生管理の考え方も対象になります。出題数が最多であり、実務にも直結する分野なので優先度は高く設定してください。
⑤ 栄養学
34問人体が食品をどう利用するかを扱う分野です。5大栄養素(炭水化物・脂質・たんぱく質・ビタミン・ミネラル)それぞれの働き、欠乏症と過剰症、消化と吸収の仕組みが基礎になります。エネルギー代謝では基礎代謝と活動代謝、栄養素ごとのエネルギー量が問われます。ライフステージ別の栄養の特徴、食事摂取基準の考え方も対象です。菓子は嗜好品である一方で栄養面の理解も求められるため、製菓の実務と結びつけて捉えてください。
⑥ 製菓理論
40問菓子作りの科学的な原理を扱う、この資格の中核分野です。材料では小麦粉のたんぱく質量による分類とグルテンの形成、砂糖の性質と役割、卵の起泡性と乳化性、油脂のショートニング性とクリーミング性、乳製品の種類が中心になります。膨脹剤では化学的膨脹と生物的膨脹(イースト)と物理的膨脹の違いが問われます。あわせてチョコレートのテンパリング、ゼラチンや寒天などのゲル化剤の特性も頻出。材料が「なぜそう働くか」の理解が鍵です。
⑦ 製菓実技・和菓子
30問和菓子の製造に関する知識を扱う分野です。分類では、水分量による生菓子・半生菓子・干菓子の区別、製法による蒸し物・焼き物・練り物・流し物などの区別が基礎になります。餡では、生餡・こし餡・つぶ餡・練り餡の製造工程と、砂糖の配合による性質の違いが頻出です。代表的な和菓子(饅頭・羊羹・大福・団子・最中など)の製法と使用材料も問われます。原料となる米粉の種類(上新粉・白玉粉・道明寺粉など)の使い分けも重要な論点です。
⑧ 製菓実技・洋菓子
30問洋菓子の製造に関する知識を扱う分野です。生地の分類として、共立て法と別立て法によるスポンジ生地、バターケーキ生地、シュー生地、パイ生地(折り込み法と練り込み法)、タルト生地の特徴と製法が中心になります。クリーム類ではカスタードクリーム、バタークリーム、ホイップクリームの配合と扱い方が対象です。あわせてチョコレート菓子、冷菓、砂糖細工なども問われます。生地ごとの膨らむ仕組みを理解すると記憶が定着します。
⑨ 製菓実技・製パン
30問パンの製造に関する知識を扱う分野です。製法では直捏法(ストレート法)と中種法の違い、それぞれの利点と工程が基礎になります。パン作りの工程は、ミキシング・発酵・パンチ・分割・丸め・ベンチタイム・成形・最終発酵・焼成という流れで進み、各工程の目的と管理点が問われます。イーストの働きと発酵に影響する要因(温度・糖分・塩分)、副材料の役割も頻出です。焼成中の変化(オーブンスプリング・でんぷんの糊化)も押さえてください。