製菓衛生師 ⑤ 栄養学

人体が食品をどう利用するかを扱う分野です。5大栄養素(炭水化物・脂質・たんぱく質・ビタミン・ミネラル)それぞれの働き、欠乏症と過剰症、消化と吸収の仕組みが基礎になります。エネルギー代謝では基礎代謝と活動代謝、栄養素ごとのエネルギー量が問われます。ライフステージ別の栄養の特徴、食事摂取基準の考え方も対象です。菓子は嗜好品である一方で栄養面の理解も求められるため、製菓の実務と結びつけて捉えてください。

この分野の問題34問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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144ビタミンとその欠乏症の組み合わせのうち、正しいものはどれか。

  1. AビタミンK - くる病
  2. BビタミンB6 - 血液凝固不良
  3. CビタミンE - 壊血病
  4. DビタミンA - 夜盲症
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正解:DビタミンA - 夜盲症

ビタミンAが不足すると暗い場所で目が見えにくくなる夜盲症を引き起こします。

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145たんぱく質を構成するアミノ酸は約何種類あるか。

  1. A約10種類
  2. B約40種類
  3. C約30種類
  4. D約20種類
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正解:D約20種類

たんぱく質は約20種類のアミノ酸が結合して構成されています。

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146体内で合成されないため食物から摂取しなければならないアミノ酸は何種類か。

  1. A7種類
  2. B8種類
  3. C9種類
  4. D10種類
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正解:C9種類

体内で合成できないアミノ酸は9種類あり「不可欠(必須)アミノ酸」と呼ばれます。

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147胃においてたんぱく質をペプトンに分解する消化酵素はどれか。

  1. Aアミラーゼ
  2. Bリパーゼ
  3. Cペプシン
  4. Dトリプシン
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正解:Cペプシン

たんぱく質は胃でペプシンの作用を受けることでペプトンに分解されます。

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148体内にあるカルシウムの約何%が骨や歯に存在しているか。

  1. A約99%
  2. B約80%
  3. C約90%
  4. D約60%
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正解:A約99%

カルシウムはそのほとんど(約99%)が骨や歯の構成成分として存在しています。

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149ナトリウムが主に存在している場所として正しいものはどれか。

  1. A細胞内液
  2. B筋肉組織
  3. C骨の内部
  4. D細胞外液
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正解:D細胞外液

ナトリウムは細胞外液の主要な陽イオンとして体液の浸透圧維持などに関与します。

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150ミネラルと欠乏症の組み合わせのうち、誤っているものはどれか。

  1. Aカリウム - 血圧低下
  2. B亜鉛 - 味覚障害
  3. C鉄 - 貧血
  4. Dカルシウム - くる病
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正解:Aカリウム - 血圧低下

カリウムはナトリウムの排泄を促進するため、欠乏はむしろ高血圧のリスクに関係します。

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151膵臓から分泌され、血糖値を下げる働きを持つホルモンはどれか。

  1. Aグルカゴン
  2. Bインスリン
  3. Cアドレナリン
  4. Dガストリン
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正解:Bインスリン

インスリンは膵臓から分泌され、唯一血糖値を下げる作用を持つホルモンです。

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152人体を構成する元素のうち、酸素・炭素・窒素ともう一つ大部分を占めるものはどれか。

  1. A塩素
  2. Bマグネシウム
  3. Cカルシウム
  4. D水素
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正解:D水素

人体の大部分は酸素、炭素、水素、窒素の4つの元素で構成されています。

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153人体を化合物でみたとき、最も多く含まれる成分は約何%か。

  1. A約40%
  2. B約60%
  3. C約50%
  4. D約80%
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正解:B約60%

人体を構成する化合物の中で水分が最も多く、全体の約60%を占めています。

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154「日本人の食事摂取基準(2025年版)」における成人男性の食塩摂取目標量はいくらか。

  1. A6.5g/日未満
  2. B7.5g/日未満
  3. C7.0g/日未満
  4. D8.0g/日未満
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正解:B7.5g/日未満

2025年版では成人男性の目標量は7.5g/日未満、女性は6.5g/日未満と設定されています。

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155食物繊維のうち、野菜や豆類に多く含まれるセルロースは何に分類されるか。

  1. A不溶性食物繊維
  2. B水溶性食物繊維
  3. C動物性食物繊維
  4. D半消化性食物繊維
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正解:A不溶性食物繊維

セルロースは水に溶けない不溶性食物繊維に分類され、便通を整える働きがあります。

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156満1歳までの乳児に、ボツリヌス菌による食中毒を予防するために与えてはいけない食品はどれか。

  1. A牛乳
  2. B
  3. Cハチミツ
  4. D大豆
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正解:Cハチミツ

乳児ボツリヌス症を予防するため、満1歳まではハチミツを与えてはいけません。

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157次のうち、必須アミノ酸(不可欠アミノ酸)に含まれるものはどれか。

  1. Aアルギニン
  2. Bロイシン
  3. Cグルタミン酸
  4. Dチロシン
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正解:Bロイシン

ロイシン、バリン、イソロイシンなどは体内で合成できない必須アミノ酸です。

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158消化液に含まれる消化酵素によって栄養素が分解される現象を何というか。

  1. A化学的消化
  2. B物理的消化
  3. C機械的消化
  4. D咀しゃく
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正解:A化学的消化

消化酵素の作用で栄養素が分解されることを化学的消化といいます。生物学的消化は腸内細菌による分解を指す別概念です。

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159栄養素が毛細血管やリンパ管の中に流入する現象を何というか。

  1. A咀しゃく
  2. B同化
  3. C異化
  4. D吸収
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正解:D吸収

分解された栄養素が体内の循環系(血管・リンパ管)に取り込まれることを吸収といいます。

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160ビタミンCが欠乏することで引き起こされる疾患はどれか。

  1. A脚気
  2. B壊血病
  3. C夜盲症
  4. Dくる病
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正解:B壊血病

ビタミンCが不足すると毛細血管が弱くなり出血しやすくなる壊血病の原因となります。

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161エネルギーを産生する「3大栄養素」に含まれないものはどれか。

  1. Aたんぱく質
  2. B脂質
  3. Cビタミン
  4. D炭水化物
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正解:Cビタミン

たんぱく質・脂質・炭水化物が3大栄養素であり、ビタミンは微量栄養素に分類されます。

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162基礎代謝量に関する記述のうち、正しいものはどれか。

  1. A夏期の方が冬期より高い
  2. B冬期の方が夏期より高い
  3. C性別による差はない
  4. D筋肉の少ない人の方が高い
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正解:B冬期の方が夏期より高い

基礎代謝量は体温維持のためにエネルギーを消費するため、気温の低い冬期に高くなります。

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163空腹時に血中で上昇し、摂食行動を促す成分はどれか。

  1. Aグルコース
  2. Bインスリン
  3. C遊離脂肪酸
  4. Dグリコーゲン
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正解:C遊離脂肪酸

空腹時にはエネルギー源として脂肪が分解されるため、血中の遊離脂肪酸濃度が上昇します。

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164「食事成分表示」において、表示が義務付けられていない項目はどれか。

  1. Aたんぱく質
  2. B脂質
  3. C炭水化物
  4. Dコレステロール
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正解:Dコレステロール

熱量、たんぱく質、脂質、炭水化物、食塩相当量は義務表示ですが、コレステロールは任意です。

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165食事誘発性熱産生(DIT)が最も大きい栄養素はどれか。

  1. A炭水化物
  2. B脂質
  3. Cビタミン
  4. Dたんぱく質
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正解:Dたんぱく質

食事誘発性熱産生は栄養素ごとに異なり、たんぱく質のみを摂取した時が最も大きくなります。

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166体内のたんぱく質の代謝に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. A一度合成されたら入れ替わらない
  2. B分解されたアミノ酸は再利用されない
  3. C合成と分解を繰り返している
  4. Dエネルギー源としては利用されない
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正解:C合成と分解を繰り返している

体内のたんぱく質は常に合成と分解を繰り返しており、一部のアミノ酸は再利用されます。

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167エネルギー摂取量が不足した際、食事から摂取したたんぱく質はどうなるか。

  1. Aすべて筋肉の合成に使われる
  2. Bエネルギー源として優先的に使われる
  3. Cすべて体外に排泄される
  4. D脂肪として蓄積される
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正解:Bエネルギー源として優先的に使われる

エネルギーが不足すると、体は生命維持のためたんぱく質をエネルギー源として優先的に消費します。

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168「食事バランスガイド」のコマの軸は何を表しているか。

  1. A主食
  2. B菓子・飲料
  3. C水・お茶
  4. D運動
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正解:C水・お茶

食事バランスガイドのコマの軸は「水・お茶」を表し、食事に欠かせない水分を象徴しています。

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169体重の何%の水分を失うと、生命に危険が及び死に至るか。

  1. A約20%
  2. B約5%
  3. C約10%
  4. D約2%
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正解:A約20%

体内の水分の約20%を失うと、生命を維持することが困難になり死に至ります。

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170糖尿病の食事療法において、避けるべき極端な制限はどれか。

  1. A塩分の制限
  2. B規則正しい食事時間
  3. C総エネルギー量の調整
  4. D炭水化物の極端な制限
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正解:D炭水化物の極端な制限

極端な炭水化物制限は望ましくなく、適正なエネルギー量でバランスよく食べることが重要です。

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171「善玉コレステロール」と呼ばれ、末梢組織から肝臓へコレステロールを運ぶものはどれか。

  1. A中性脂肪
  2. BHDL
  3. CLDL
  4. D飽和脂肪酸
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正解:BHDL

HDLは末梢から肝臓へ回収するため善玉、LDLは肝臓から末梢へ運ぶため悪玉と呼ばれます。

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172次のたんぱく質のうち、必須アミノ酸ではないものはどれか。

  1. Aバリン
  2. Bシステイン
  3. Cイソロイシン
  4. Dフェニルアラニン
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正解:Bシステイン

システインは非必須アミノ酸(体内で合成可能)であり、他3つは必須アミノ酸です。

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173ビタミンに関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. AビタミンAの過剰摂取で夜盲症になる
  2. BビタミンB1は水溶性である
  3. CビタミンCは水に溶けやすい
  4. DビタミンAは脂溶性である
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正解:AビタミンAの過剰摂取で夜盲症になる

夜盲症はビタミンAの「欠乏」で起こる症状です。過剰摂取で起こるものではありません。

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174炭水化物の分類に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. A果糖は二糖類である
  2. Bアミロースは多糖類である
  3. Cショ糖は二糖類である
  4. Dブドウ糖は単糖類である
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正解:A果糖は二糖類である

果糖(フルクトース)は、ブドウ糖やガラクトースと同じく「単糖類」に分類されます。

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175「6つの基礎食品」の第2群に含まれる食品の組み合わせとして、正しいものはどれか。

  1. A魚・肉・卵・大豆
  2. B緑黄色野菜
  3. C牛乳・乳製品・小魚
  4. D淡色野菜・果物
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正解:C牛乳・乳製品・小魚

第2群はカルシウムの供給源となる牛乳、乳製品、骨ごと食べられる魚などが該当します。

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176体内の水に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. A加齢に伴い水分率は増加する
  2. B発汗により体温を調節する
  3. C浸透圧の維持に関与する
  4. D栄養素の運搬を担う
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正解:A加齢に伴い水分率は増加する

体水分量は子供で高く、加齢に伴って徐々に減少していくのが一般的です。

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177消化吸収率に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. A動物性食品は植物性より低い
  2. B食物繊維が多いと低下しやすい
  3. C食品の調理法によって異なる
  4. D内因性損失量を考慮して計算する
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正解:A動物性食品は植物性より低い

一般に動物性食品は植物性食品に比べて消化吸収率が高い傾向にあります。

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