製菓衛生師 ⑦ 製菓実技・和菓子

和菓子の製造に関する知識を扱う分野です。分類では、水分量による生菓子・半生菓子・干菓子の区別、製法による蒸し物・焼き物・練り物・流し物などの区別が基礎になります。餡では、生餡・こし餡・つぶ餡・練り餡の製造工程と、砂糖の配合による性質の違いが頻出です。代表的な和菓子(饅頭・羊羹・大福・団子・最中など)の製法と使用材料も問われます。原料となる米粉の種類(上新粉・白玉粉・道明寺粉など)の使い分けも重要な論点です。

この分野の問題30問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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218和菓子の分類において、「ういろう」が属する区分として正しいものはどれか。

  1. A流し物
  2. B焼き物
  3. C蒸し物
  4. D練り物
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正解:C蒸し物

ういろうは蒸し物に分類されます。

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219豆を一晩水に漬けた際、その容積は原形の約何倍になるとされているか。

  1. A約1.5倍
  2. B約2.0倍
  3. C約2.5倍
  4. D約3.0倍
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正解:C約2.5倍

豆を一晩水に漬けると、重量は約2倍、容積は原形の約2.5倍になります。

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220練り上げた餡の「含糖率(%)」を求める正しい計算式はどれか。

  1. A使用した糖類の重量÷生餡の重量×100
  2. B使用した糖類の重量÷練り上がり餡の重量×100
  3. C生餡の重量÷練り上がり餡の重量×100
  4. D練り上がり餡の重量÷生餡の重量×100
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正解:B使用した糖類の重量÷練り上がり餡の重量×100

含糖率は、使用した糖類の重量を練り上がり餡の全重量で割って算出します。

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221製餡工程における「渋切り」の説明として、正しいものはどれか。

  1. A豆を粉砕して細胞を壊すこと
  2. B餡粒子に水を加えて攪拌し沈殿させること
  3. C煮上がった豆を袋に入れて水分を絞ること
  4. D表皮に含まれる渋味や苦味成分が出た煮汁を捨てること
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正解:D表皮に含まれる渋味や苦味成分が出た煮汁を捨てること

渋切りは、小豆の表皮に含まれる渋味や苦味成分を取り除くために煮汁を捨てる工程です。

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222次の和菓子のうち、一般的に原材料として「卵」を使用しないものはどれか。

  1. A薯蕷饅頭
  2. Bどら焼き
  3. C桃山
  4. D浮島
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正解:A薯蕷饅頭

薯蕷饅頭はヤマトイモ、砂糖、薯蕷粉(上用粉)を主原料とし、卵は使用しません。

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223次のうち、一般的に「上新粉」を主材料として使用する和菓子はどれか。

  1. A大福餅
  2. B柏餅
  3. C練切
  4. D水羊羹
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正解:B柏餅

柏餅は上新粉を主材料とする代表的な和菓子です。

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224水羊羹を型に流し入れる際の温度として、最も適しているものはどれか。

  1. A25℃〜30℃
  2. B45℃〜50℃
  3. C85℃〜90℃
  4. D65℃〜70℃
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正解:D65℃〜70℃

水羊羹は、煮詰め終えたあと65℃〜70℃まで冷ましてから型に流し入れます。

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225「打ち物」に分類される和菓子として、正しいものはどれか。

  1. A求肥
  2. Bもなか
  3. Cういろう
  4. D落雁
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正解:D落雁

落雁は粉末材料を型に押し固めて作る「打ち物」の代表例です。

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226製餡において、水分を30%以下まで脱水した「砂糖の入っていない餡」を何と呼ぶか。

  1. A生餡
  2. B練り餡
  3. C並餡
  4. D粒餡
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正解:A生餡

生餡とは、煮熟した豆を水さらしして絞り、水分を30%以下にした砂糖添加前の状態を指します。

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227次の季節と和菓子の組み合わせのうち、正しいものはどれか。

  1. A夏:若あゆ
  2. B春:はなびら餅
  3. C秋:錦玉羹
  4. D冬:草餅
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正解:A夏:若あゆ

若あゆは夏の菓子です。はなびら餅は冬(正月)、草餅は春の菓子です。

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228薯蕷饅頭の原材料として、一般的に使用されないものはどれか。

  1. Aヤマトイモ
  2. B重曹
  3. C薯蕷粉
  4. D上白糖
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正解:B重曹

薯蕷饅頭はヤマトイモの起泡性を利用して膨らませるため、重曹などの膨張剤は使用しません。

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229「雪平(せっぺい)」の一般的な原材料の組み合わせとして、正しいものはどれか。

  1. A求肥・卵白・白並餡
  2. B求肥・全卵・白並餡
  3. C餅粉・卵黄・こし餡
  4. D上用粉・卵白・粒餡
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正解:A求肥・卵白・白並餡

雪平は、求肥に卵白と白並餡を加えて練り上げたものです。

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230錦玉羹の製造において、寒天を煮詰めるときの適切な温度はどれか。

  1. A90℃〜95℃
  2. B110℃〜120℃
  3. C100℃〜105℃
  4. D130℃〜140℃
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正解:B110℃〜120℃

錦玉羹は、寒天と砂糖を110℃〜120℃まで煮詰めて作ります。

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231小豆を保管する際の望ましい温度として、正しいものはどれか。

  1. A20℃
  2. B10℃
  3. C30℃
  4. D40℃
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正解:A20℃

小豆の保管は20℃が望ましいとされています。

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232「寒氷」の製法において、麺棒ですり始める際の温度(B)として正しいものはどれか。

  1. A25℃以上
  2. B45℃以上
  3. C35℃以上
  4. D55℃以上
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正解:C35℃以上

寒氷は、40℃ほどに冷まし、温度が下がることを考慮して35℃以上からすり始めます。

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233餡に砂糖を加える理由の一つとして、科学的に正しい説明はどれか。

  1. Aでんぷん粒子のα化を促進するため
  2. Bでんぷん粒子のβ化を遅らせるため
  3. C細胞膜を熱凝固させるため
  4. D渋味成分を中和させるため
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正解:Bでんぷん粒子のβ化を遅らせるため

保水性の高い砂糖を加えることで、でんぷんのβ化(老化)を遅らせ、なめらかさを保ちます。

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234どら焼きの生地を混ぜる際、ホイッパーで混ぜすぎるとどのような結果になるか。

  1. A中心部が生焼けになりやすくなる
  2. B気泡が大きくなりすぎて表面が荒れる
  3. C焼き色が薄くなりパサついた食感になる
  4. D粘りが出て生地が丸く広がらなくなる
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正解:D粘りが出て生地が丸く広がらなくなる

生地に必要以上の粘りが出ると、平鍋の上で生地が綺麗に丸く広がらなくなります。

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235製餡における「餡練り」の火加減とヘラの使い方として、正しい組み合わせはどれか。

  1. A強火でヘラ数を少なくする
  2. B弱火でヘラ数を少なくする
  3. C強火でヘラ数を多くする
  4. D弱火でヘラ数を多くする
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正解:A強火でヘラ数を少なくする

餡練りは強火で全体によく熱を入れ、ヘラ数を少なくして練るのが基本です。

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236練り上げた餡を鍋から取り出した後、どのように処理するのが最もよいか。

  1. A鍋に入れたまま自然に冷ます
  2. B乾燥しないよう密閉して冷ます
  3. Cぬるま湯に浸してゆっくり冷ます
  4. Dできるだけ速く冷ます
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正解:Dできるだけ速く冷ます

品質を保つため、練り上がった餡は速やかに鍋から取り出し、できるだけ速く冷まします。

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237角きんつばの製法に関する記述のうち、適切なものはどれか。

  1. A生地を1cm程度の厚さにして焼く
  2. B羊羹の全面に一度に生地をつけて焼く
  3. C一面ずつ生地をつけて焼き、はみ出しは切り落とす
  4. D白玉粉を主成分とし、薄力粉は使用しない
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正解:C一面ずつ生地をつけて焼き、はみ出しは切り落とす

きんつばは切り分けた羊羹の一面ずつに生地をつけて焼き、はみ出した部分は切り落とします。

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238次の和菓子と分類の組み合わせのうち、正しいものはどれか。

  1. A羊羹:干菓子(打ち物)
  2. B茶通:生菓子(焼き物)
  3. Cもなか:半生菓子(岡物)
  4. D石衣:干菓子(練り物)
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正解:Cもなか:半生菓子(岡物)

もなかは半生菓子の岡物に分類されます。羊羹は流し物であり干菓子(打ち物)ではありません。

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239次のうち、一般的に「薄力粉」を主要な原材料とする和菓子の組み合わせはどれか。

  1. A大福餅・草餅
  2. B水羊羹・錦玉
  3. C薯蕷饅頭・練切
  4. Dどら焼き・つやぶくさ
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正解:Dどら焼き・つやぶくさ

どら焼きやつやぶくさは薄力粉を主要な原材料とする「焼き物」です。

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240雪平の製造において、餡を加える主な目的はどれか。

  1. Aコシをやわらかくして細工しやすくするため
  2. B生地の色を純白にするため
  3. C生地に強い弾力を出すため
  4. D甘味を強くして保存性を高めるため
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正解:Aコシをやわらかくして細工しやすくするため

餡を加えることで求肥の強いコシがやわらぎ、細工がしやすい生地になります。

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241水羊羹の製造工程において、砂糖や餡を加える正しいタイミングはどれか。

  1. A寒天がしっかり溶けたことを確認した後
  2. B寒天を水に浸漬する前
  3. C沸騰してすぐに寒天と同時に加える
  4. D火を止めて65℃まで冷ました後
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正解:A寒天がしっかり溶けたことを確認した後

ゲル化剤(寒天)が完全に溶けきったことを確認してから、砂糖や餡を加えて煮詰めます。

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242次の和菓子のうち、製造工程で「寒天」を使用しないものはどれか。

  1. A吉野羹
  2. B艶干し錦玉
  3. C栗蒸し羊羹
  4. D寒氷
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正解:C栗蒸し羊羹

栗蒸し羊羹は、一般的に小麦粉や澱粉を混ぜて蒸し固めるため、寒天は使用しません。

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243次のうち、一般的に生地に「膨張剤(重曹やイスパタ等)」を使用しない菓子はどれか。

  1. A栗饅頭
  2. B松風
  3. C田舎饅頭
  4. D桃山
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正解:D桃山

桃山は白餡、卵黄、少量の粉類で作られ、一般的に膨張剤は使用しません。

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244和菓子の用語「ふを切る」の正しい意味はどれか。

  1. A生地を一定の大きさに切り分けること
  2. B弾力や粘りをなくすこと
  3. C砂糖を粉より多く配合すること
  4. D生地をもんでなめらかにすること
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正解:B弾力や粘りをなくすこと

「ふを切る」とは、生地の弾力や粘りを抑制することを指します。

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245生餡の定義に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. A脱水した後の状態である
  2. B水分が50%程度である
  3. Cまだ砂糖が入っていない
  4. D豆を煮熟し、水さらししたものである
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正解:B水分が50%程度である

生餡の水分は「30%以下」まで脱水されたものを指します。

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246和菓子とその分類の組み合わせのうち、誤っているものはどれか。

  1. Aういろう:蒸し物
  2. Bきんつば:焼き物
  3. Cどら焼き:岡物
  4. D錦玉:流し物
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正解:Cどら焼き:岡物

どら焼きの正しい分類は「焼き物」です。岡物は「もなか」などが該当します。

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247季節と和菓子の組み合わせのうち、誤っているものはどれか。

  1. A春:ひちぎり
  2. B秋:うぐいす餅
  3. C夏:葛桜
  4. D冬:はなびら餅
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正解:B秋:うぐいす餅

うぐいす餅は春の菓子です。秋の菓子ではありません。

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