作業環境測定士 ⑨ 放射性物質(第1種)

第1種の選択科目で、電離放射線の測定と防護の基礎を学ぶ分野です。誘導空気中濃度(DAC)、実効線量・等価線量・預託実効線量の定義、線量当量(70µm・皮膚)、放射線のエネルギーや線量の単位(Sv・Gy・eVなど)が頻出です。線量概念は定義と単位が紛らわしいため、吸収線量・等価線量・実効線量の関係を体系的に整理し、単位と算出方法をセットで覚えることが、この分野を得点源にする決め手になります。

この分野の問題50問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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401誘導空気中濃度(DAC)の定義に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. A均一な単一方向からの平行ビームで人体全体を照射したときの表面濃度
  2. B対象の放射性物質を年間を通して一定濃度で吸入したとき、年摂取限度を超えないよう誘導された空気中濃度
  3. C対象の放射性物質が自然界に存在する平均的なバックグラウンド濃度
  4. D作業環境において検出可能な最低限度の放射能濃度
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正解:B対象の放射性物質を年間を通して一定濃度で吸入したとき、年摂取限度を超えないよう誘導された空気中濃度

誘導空気中濃度(DAC)は、年摂取限度(ALI)を超えないように誘導された空気中濃度を指します。

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402実効線量の算出方法に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. A吸収線量に放射線加重係数を乗じた等価線量の平均値
  2. B人体の臓器・組織ごとの等価線量に、対応する組織加重係数を乗じた値の総和
  3. C深さ1cmにおける線量当量に放射線加重係数を乗じた値
  4. D空気の単位質量当たりに生成された電荷量に組織加重係数を乗じた値
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正解:B人体の臓器・組織ごとの等価線量に、対応する組織加重係数を乗じた値の総和

実効線量は、各臓器・組織の等価線量(吸収線量×放射線加重係数)に、組織加重係数を乗じた値の総和です。

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40370µm線量当量(皮膚の線量当量)の単位として適切なものはどれか。

  1. ABq
  2. BGy
  3. CSv
  4. DC/kg
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正解:CSv

70µm線量当量は生物学的影響に換算した値であるため、単位はシーベルト(Sv)を用います。

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404預託実効線量の定義に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. A作業者が1日あたりに受ける外部被ばく線量の最大値
  2. B摂取後1年間に受ける内部被ばく線量と外部被ばく線量の差
  3. C過去に受けた全ての被ばく線量の累積値
  4. D摂取後50年間に受ける線量を最初の1年間で受けたものと見なして評価する線量
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正解:D摂取後50年間に受ける線量を最初の1年間で受けたものと見なして評価する線量

預託実効線量は、内部被ばくの影響を評価する基準として、摂取後50年間の線量を最初の1年に受けたと見なします。

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405放射線のエネルギーを表す単位として適切なものはどれか。

  1. AGy
  2. BBq
  3. CeV
  4. DSv
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正解:CeV

放射線のエネルギーの単位は電子ボルト(eV)が用いられます。

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406吸収線量と等価線量の単位の組合せとして適切なものはどれか。

  1. A吸収線量: Sv / 等価線量: Gy
  2. B吸収線量: Gy / 等価線量: Sv
  3. C吸収線量: C/kg / 等価線量: Gy
  4. D吸収線量: Bq / 等価線量: Sv
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正解:B吸収線量: Gy / 等価線量: Sv

吸収線量はGy(グレイ)、等価線量はSv(シーベルト)を用います。

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407照射線量の定義として最も適切なものはどれか。

  1. A放射線の照射により空気の単位質量当たりに生成された荷電粒子が停止するまでに生成する正又は負の全電荷
  2. B放射線の照射により物質が吸収したエネルギー量
  3. C1秒間に放射性物質が崩壊する原子核の数
  4. D均一な単一方向からの平行ビームで照射したときの深さ1cmにおける線量
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正解:A放射線の照射により空気の単位質量当たりに生成された荷電粒子が停止するまでに生成する正又は負の全電荷

照射線量は空気が電離されて生じる全電荷量で表され、単位はC/kgです。

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408空気中放射能濃度を表す単位として適切なものはどれか。

  1. ABq/cm3
  2. BGy/h
  3. CC/kg
  4. DSv/cm3
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正解:ABq/cm3

空気中放射能濃度の単位は、単位体積あたりの放射能を示すBq/cm3(またはBq/m3)です。

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409α崩壊が発生した後の原子核の変化として適切なものはどれか。

  1. A原子番号が1つ増加する
  2. B原子番号が1つ減少する
  3. C原子番号が2つ減少する
  4. D原子番号は変化しない
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正解:C原子番号が2つ減少する

α崩壊は陽子2個と中性子2個からなるヘリウム原子核が放出されるため、原子番号が2つ減少します。

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410電子捕獲に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. A原子核内部から陽電子が放出され、原子番号が2つ減少する
  2. B原子核が軌道電子を放出し、特性X線を放出して原子番号が1つ増加する
  3. C原子核が中性子を捕獲し、γ線を放出して質量数が増加する
  4. D原子核が軌道電子を捕獲し、特性X線を放出して原子番号が1つ減少する
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正解:D原子核が軌道電子を捕獲し、特性X線を放出して原子番号が1つ減少する

電子捕獲は原子核が軌道電子を取り込み、陽子が中性子に変わるため原子番号が1減少、その際に特性X線を放出します。

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411次の放射性核種のうち、半減期が最も短いものはどれか。

  1. A炭素14(14C)
  2. Bトリチウム(3H)
  3. Cセシウム137(137Cs)
  4. Dアメリシウム241(241Am)
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正解:Bトリチウム(3H)

トリチウムの半減期は約12.3年であり、他の選択肢(14C:約5700年、137Cs:約30年、241Am:約432年)より短いです。

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412γ線の性質に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. Aヘリウムの原子核の流れである
  2. B励起状態の原子核がより安定した状態に移行する際に放出される電磁波である
  3. C軌道電子のエネルギー変化から発生する電磁波である
  4. D制動放射によって発生する連続X線である
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正解:B励起状態の原子核がより安定した状態に移行する際に放出される電磁波である

γ線は原子核のエネルギー状態の変化に伴って放出される電磁波であり、原子番号の変化は伴いません。

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413制動放射に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. A高速の電子が物質中で減速や軌道が曲がることで発生する連続X線
  2. B電荷を持たない中性子が物質と相互作用して発生する電磁波
  3. C重い原子核が分裂する際に放出される荷電粒子
  4. D原子核が電子を捕獲する際に発生する特性X線
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正解:A高速の電子が物質中で減速や軌道が曲がることで発生する連続X線

制動放射線は、高エネルギーの電子(β線など)が物質の原子核の電場によって減速される際に放出されるX線です。

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414中性子線の性質に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. Aそれ自身が電離作用を持つ電子である
  2. B物質中の軌道電子を捕獲してX線を放出する
  3. C電荷を持たないため直接的な電離作用はない
  4. D電磁波の一種であり透過力が極めて低い
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正解:C電荷を持たないため直接的な電離作用はない

中性子は電荷を持たないため直接的な電離作用はなく、物質との相互作用を通じて間接的に電離を引き起こします。

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415空気のW値(1イオン対を生成するのに費やされるエネルギー)の概算値として適切なものはどれか。

  1. A約3.4 eV
  2. B約34 eV
  3. C約13.6 eV
  4. D約80 eV
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正解:B約34 eV

空気に放射線が作用して1組のイオン対を生成するために必要な平均エネルギー(W値)は約34 eVです。

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416放射能500 Bqの核種がある。特定レベルから内部転換電子の放出率が50%、その準位への崩壊割合が100%のとき、毎秒放出されるγ線の数として適切なものはどれか。

  1. A125
  2. B250
  3. C200
  4. D500
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正解:B250

500 Bq × (1 - 0.5) × 1.0 = 250個となります。

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417内部転換に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. A中性子が陽子と電子に変化して放出される現象
  2. Bβ線が物質中で減速してX線を放出する現象
  3. C電子が物質中で散乱され、入射方向とは逆方向に出てくる現象
  4. D励起状態の原子核がγ線を放出せず、そのエネルギーを軌道電子に与えて放出する現象
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正解:D励起状態の原子核がγ線を放出せず、そのエネルギーを軌道電子に与えて放出する現象

内部転換は、原子核がγ線を放出する代わりに、そのエネルギーを直接軌道電子に与えて電子を弾き出す現象です。

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418NaI(Tl)シンチレーション検出器とGe半導体検出器のエネルギー分解能の比較として適切なものはどれか。

  1. A両者のエネルギー分解能は同等である
  2. BGe半導体検出器の方がエネルギー分解能が高い
  3. CNaI(Tl)シンチレーション検出器の方がエネルギー分解能が高い
  4. D測定するエネルギーによって分解能の優劣が逆転する
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正解:BGe半導体検出器の方がエネルギー分解能が高い

Ge半導体検出器は、NaI(Tl)シンチレーション検出器よりもエネルギー分解能が格段に高く(数値が小さく)優れています。

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419トリチウム(3H)の測定に最も適した検出器はどれか。

  1. AZnS(Ag)シンチレーション検出器
  2. B液体シンチレーション検出器
  3. CGe半導体検出器
  4. DNaI(Tl)シンチレーション検出器
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正解:B液体シンチレーション検出器

3Hは非常にエネルギーの低いβ線を放出するため、試料をシンチレータに溶かし込んで全方向から測定できる液体シンチレーション検出器が適しています。

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420プルトニウム239(239Pu)の測定に最も適した検出器はどれか。

  1. AGM管サーベイメータ
  2. Bガスフロー比例計数管
  3. CZnS(Ag)シンチレーションサーベイメータ
  4. Dプラスチックシンチレーション検出器
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正解:CZnS(Ag)シンチレーションサーベイメータ

239Puはα線を放出するため、α線の測定に適したZnS(Ag)シンチレーション検出器を用います。

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421ストロンチウム90(90Sr)の放射能測定に最も適した検出器はどれか。

  1. Aガスフロー比例計数管
  2. BNaI(Tl)シンチレーション検出器
  3. CGe半導体検出器
  4. DHe3比例計数管
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正解:Aガスフロー比例計数管

90Srはβ線を放出するため、β線の測定に適したガスフロー比例計数管が適しています。

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422コバルト60(60Co)のγ線エネルギーを精密に分析するのに最も適した検出器はどれか。

  1. AZnS(Ag)シンチレーション検出器
  2. B液体シンチレーション検出器
  3. CGe半導体検出器
  4. D通気型電離箱
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正解:CGe半導体検出器

60Coはγ線を放出するため、エネルギー分解能が極めて高いGe半導体検出器が適しています。

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423バックグラウンド計数値がCb、測定時間がtbのとき、バックグラウンド計数率の標準偏差を求める式として適切なものはどれか。

  1. ACb / tb
  2. BCb / sqrt(tb)
  3. Csqrt(Cb / tb)
  4. Dsqrt(Cb) / tb
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正解:Dsqrt(Cb) / tb

計数率の標準偏差は、計数値の標準偏差 sqrt(Cb) を測定時間 tb で割った sqrt(Cb)/tb で表されます。

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424バックグラウンド計数率の標準偏差が 0.05 s^-1 のとき、検出下限計数率を 3*sqrt(2)*sigma とする公式に基づく値として最も近いものはどれか。

  1. A0.11 s^-1
  2. B0.21 s^-1
  3. C0.15 s^-1
  4. D0.30 s^-1
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正解:B0.21 s^-1

3 * sqrt(2) * 0.05 ≒ 3 * 1.414 * 0.05 = 0.2121 となり、約0.21 s^-1 です。

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425試料測定の標準偏差が 0.04 s^-1、バックグラウンド測定の標準偏差が 0.03 s^-1 のとき、正味計数率の標準偏差として適切なものはどれか。

  1. A0.05 s^-1
  2. B0.01 s^-1
  3. C0.07 s^-1
  4. D0.25 s^-1
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正解:A0.05 s^-1

正味計数率の標準偏差は、両者の分散の和の平方根 sqrt(0.04^2 + 0.03^2) = sqrt(0.0016 + 0.0009) = sqrt(0.0025) = 0.05 s^-1 です。

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426プルトニウムの空気中濃度測定において、ろ過式サンプリング法で試料採取後3日以降に測定を行う主な理由はどれか。

  1. Aラドンとトロンの崩壊生成物による影響を抑えるため
  2. Bプルトニウム自体の半減期が短いため、安定するのを待つため
  3. Cろ紙の乾燥を十分に待つため
  4. D検出器のバックグラウンドノイズを低下させるため
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正解:Aラドンとトロンの崩壊生成物による影響を抑えるため

空気中のラドンやトロンの崩壊生成物(α線を放出する短半減期核種)が減衰するのを待つため、約3日後に測定します。

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427濃度変化をリアルタイムに検出するための測定法として適切な名称はどれか。

  1. Aモニタリング法
  2. Bサンプリング法
  3. Cスミア試験法
  4. Dバイオアッセイ法
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正解:Aモニタリング法

空気を吸引しながらろ紙等に捕集される放射能を連続的に計測する方式をモニタリング法と呼びます。

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428γ線エネルギー分析装置の校正用線源として、適当な核種のみの組合せはどれか。

  1. A14C、32P、35S
  2. B3H、14C、90Sr
  3. C239Pu、241Am、252Cf
  4. D133Ba、137Cs、60Co
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正解:D133Ba、137Cs、60Co

133Ba、137Cs、60Coはいずれもγ線を放出するため、γ線エネルギーの校正用線源として適しています。

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429次の核種のうち、γ線を放出しないためγ線の校正用線源として不適当なものはどれか。

  1. A57Co
  2. B32P
  3. C137Cs
  4. D152Eu
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正解:B32P

32P(リン32)は純β放出核種であり、γ線を放出しないためγ線校正用には不適当です。

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430液体シンチレーション測定におけるクエンチング現象の影響として最も適切なものはどれか。

  1. A放射能の過大評価をもたらす
  2. B計数効率が100%に近づく
  3. C放射能の過小評価をもたらす
  4. Dバックグラウンド計数率が極端に増加する
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正解:C放射能の過小評価をもたらす

クエンチング(化学的または光学的消光)は、蛍光の発生や透過を妨げるため、放射能の過小評価をもたらします。

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431液体シンチレーション検出器の測定対象として適している核種の特徴はどれか。

  1. A高エネルギーのα線を放出する核種
  2. B透過力の強いγ線を放出する核種
  3. C低エネルギーのβ線を放出する核種
  4. D電荷を持たない中性子を放出する核種
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正解:C低エネルギーのβ線を放出する核種

液体シンチレーション検出器は、試料とシンチレータを混合して自己吸収を防ぐため、3Hや14Cなどの低エネルギーβ線放出核種に最適です。

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432固体捕集法によるトリチウム化水蒸気の捕集に最も適した捕集材はどれか。

  1. A酸化カルシウム
  2. B活性炭カートリッジ
  3. Cセルローズ系ろ紙
  4. Dシリカゲル
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正解:Dシリカゲル

トリチウム化水蒸気(HTOなど)の捕集には、着脱性があり長期サンプリングが可能なシリカゲルが適しています。

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433揮発性の放射性ヨウ素(ハロゲン系の気体状放射性物質)の捕集に用いられるものはどれか。

  1. A水バブラー
  2. B活性炭含浸ろ紙や活性炭カートリッジ
  3. Cコールドトラップ
  4. Dガス捕集用電離箱
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正解:B活性炭含浸ろ紙や活性炭カートリッジ

気体状の放射性ヨウ素(CH3Iなど)は、活性炭カートリッジや活性炭含浸ろ紙を用いて捕集します。

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434ろ過捕集法に用いるろ紙に求められる捕集性能として適切なものはどれか。

  1. A0.1µmの粒子を50%以上捕集する
  2. B1.0µmの粒子を99.9%以上捕集する
  3. C5.0µmの粒子を100%捕集する
  4. D0.3µmの粒子を95%以上捕集する
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正解:D0.3µmの粒子を95%以上捕集する

作業環境測定におけるろ過捕集用のろ紙は、通常0.3µmの粒子を95%以上捕集する能力が求められます。

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435ガス捕集用電離箱における電離効率とβ線エネルギーの関係として適切なものはどれか。

  1. Aβ線のエネルギーが高くなるほど低くなる
  2. Bβ線のエネルギーに比例して高くなる
  3. Cβ線のエネルギーに関わらず一定である
  4. Dβ線のエネルギーの二乗に比例して高くなる
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正解:Aβ線のエネルギーが高くなるほど低くなる

ガス捕集用電離箱では、β線のエネルギーが高くなると飛程が長くなり壁に到達してエネルギーを失うため、電離効率は低下します。

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436半減期が24時間の放射性物質を採取し、48時間後に測定したところ全放射能が8 Bqであった。採取時点の全放射能として適切なものはどれか。

  1. A16 Bq
  2. B4 Bq
  3. C2 Bq
  4. D32 Bq
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正解:D32 Bq

48時間は半減期の2倍(2半減期)です。採取時の放射能 A0 = 8 Bq / (1/2)^2 = 8 * 4 = 32 Bq となります。

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437吸引流量 100 L/min で 100 分間捕集した。計数効率20%、濃度限度が 10^-5 Bq/cm3 のとき、濃度限度の1/10における検出下限計数率として適切なものはどれか(捕集効率100%とする)。

  1. A0.2 s^-1
  2. B10.0 s^-1
  3. C3.3 s^-1
  4. D2.0 s^-1
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正解:D2.0 s^-1

捕集体積=100L/min×100min=10^7cm3。濃度限度の1/10=10^-6 Bq/cm3。総放射能=10^7×10^-6=10 Bq。計数効率20%より検出下限計数率=10×0.2=2.0 s^-1となります。

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438吸引流量 1.0 L/min で 1000 分採取した試料空気中の濃度が 2.0×10^-3 Bq/cm3 であった。捕集効率を 100%、捕集液量を 100 cm3 としたときの捕集液中の放射能濃度はいくらか。

  1. A2.0 Bq/cm3
  2. B10 Bq/cm3
  3. C200 Bq/cm3
  4. D20 Bq/cm3
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正解:D20 Bq/cm3

空気体積 = 1000 L = 10^6 cm3。総放射能 = 10^6 * 2.0×10^-3 = 2000 Bq。液濃度 = 2000 Bq / 100 cm3 = 20 Bq/cm3。

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439作業環境空気中に複数の放射性核種が存在し、すべての核種が明らかな場合の放射能濃度の評価方法として適切なものはどれか。

  1. A全放射能を各核種の質量比で按分して評価する
  2. B濃度限度の算術平均値を適用して評価する
  3. C濃度限度が最も厳しい(最も低い)核種が全放射能を占めると仮定してよい
  4. D測定された全ての核種の濃度を足し合わせ、最も緩い限度と比較する
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正解:C濃度限度が最も厳しい(最も低い)核種が全放射能を占めると仮定してよい

安全側の評価として、複数の核種がある場合は最も濃度限度が厳しい(低い)核種が全放射能を占めると仮定して評価することが認められています。

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440トリチウムの電離箱内壁への放射能汚染について、ガス状トリチウム(HT等)とトリチウム化水蒸気(HTO等)の比較として適切なものはどれか。

  1. Aガス状トリチウムは、トリチウム化水蒸気よりも汚染を生じやすい
  2. Bガス状トリチウムは、トリチウム化水蒸気よりも汚染を生じにくい
  3. C両者の汚染を生じやすさに違いはない
  4. Dガス状トリチウムのみが深刻な汚染を引き起こす
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正解:Bガス状トリチウムは、トリチウム化水蒸気よりも汚染を生じにくい

ガス状トリチウムは凝縮しにくいため、トリチウム化水蒸気よりも電離箱内壁に付着しにくく、汚染を生じにくいです。

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441トリチウム化水蒸気の捕集において、1か月程度の長期の連続サンプリングが可能な方法はどれか。

  1. Aシリカゲルによる固体捕集
  2. Bコールドトラップによる捕集
  3. C水バブラーによる捕集
  4. Dガス捕集用電離箱への直接採取
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正解:Aシリカゲルによる固体捕集

シリカゲルはトリチウム化水蒸気(水)の保持が安定しているため、長期間の連続サンプリングが可能です。

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442トリチウム化水蒸気のコールドトラップによる捕集の特徴として適切なものはどれか。

  1. A他の放射性ガスとの分離測定は不可能である
  2. B捕集液の蒸発による損失が避けられない
  3. C水として捕集されるため、他の放射性ガスとの分離測定が容易である
  4. D捕集に極めて大がかりな電力設備を要するため現場測定には使われない
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正解:C水として捕集されるため、他の放射性ガスとの分離測定が容易である

コールドトラップではトリチウム化水蒸気が水として容易に捕集されるため、凝縮しない他の放射性ガスとの分離が容易です。

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443個人線量計の適切な着用位置として正しいものはどれか。

  1. A男性は胸部、女性は腹部に着用する
  2. B男性は腹部、女性は胸部に着用する
  3. C男女ともに利き腕の手首に着用する
  4. D男女ともに頭部の作業帽に着用する
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正解:A男性は胸部、女性は腹部に着用する

放射線の入射面を外側に向け、基本的には男性は胸部、妊娠可能な女性は腹部(または胸部と腹部)に着用します。

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444保護キャップが付属しているGM管式サーベイメータを用いて、周辺線量当量率(γ線)を測定する際の正しい状態はどれか。

  1. A保護キャップを付けたまま、あるいはシャッターを閉じた状態で測定する
  2. B保護キャップを外し、シャッターを全開にして測定する
  3. C保護キャップを外し、窓にセロハンを貼って測定する
  4. Dキャップの有無は測定結果に影響しないためどちらでもよい
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正解:A保護キャップを付けたまま、あるいはシャッターを閉じた状態で測定する

周辺線量当量率(主にγ線)を測定する際は、β線の混入を防ぐために保護キャップを付けた状態(またはシャッターを閉じた状態)で測定します。

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445スミア試験の主な目的として最も適切なものはどれか。

  1. A対象物表面の一定面積をふき取り、遊離性の表面汚染の程度を評価する
  2. B空間のγ線線量当量率を直接測定する
  3. C空気中の微粒子状放射性物質をろ紙に捕集して濃度を求める
  4. D作業者の体内に取り込まれた放射性物質の量を尿から測定する
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正解:A対象物表面の一定面積をふき取り、遊離性の表面汚染の程度を評価する

スミア試験は、ろ紙などで表面をふき取り、それに付着した放射能を測定することで遊離性の表面汚染を評価する方法です。

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446電離箱の動作電圧の設定に関する記述として適切なものはどれか。

  1. A生じた電子イオン対を全て電極に集めるため、飽和電離電流となるように設定する
  2. B放電が持続する連続放電領域に設定する
  3. Cパルス波高が最大となる比例計数領域に設定する
  4. D一次電子の再結合を促進するため極めて低い電圧に設定する
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正解:A生じた電子イオン対を全て電極に集めるため、飽和電離電流となるように設定する

電離箱は、生成した電子・イオンが再結合せずに全て電極に集められる「飽和領域(飽和電離電流)」の電圧に設定して使用します。

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447表面汚染用サーベイメータの測定方法として適切なものはどれか。

  1. A測定対象物から常に1mの距離を保ちながら測定する
  2. Bセンサ部分を測定対象物に強く押し付けて密着させる
  3. C測定対象物から50cm離れた場所で10分間静止して測定する
  4. D測定対象物の表面直近から1cm程度以内の距離を保ちながら移動させる
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正解:D測定対象物の表面直近から1cm程度以内の距離を保ちながら移動させる

表面汚染を測定する際は、α線やβ線の減衰や散乱を防ぐため、表面直近(1cm程度以内)まで近づけてゆっくり移動させます。

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448周辺線量当量率の定義に用いられるICRU球(人体の組織を模した球)の直径として適切なものはどれか。

  1. A10 cm
  2. B20 cm
  3. C30 cm
  4. D25 cm
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正解:C30 cm

ICRU球は、人体の軟組織に近似した組成を持つ直径30 cmの球体と定義されています。

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449化学発光(ケミルミネセンス)が放射能測定に与える影響として適切なものはどれか。

  1. A計数効率を完全にゼロにする
  2. Bバックグラウンド計数が減少し、検出下限が下がる
  3. Cスペクトルのピーク位置が高エネルギー側にシフトする
  4. D実際の放射能よりも大きな値(過大評価)をもたらす
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正解:D実際の放射能よりも大きな値(過大評価)をもたらす

液体シンチレーション測定における化学発光は、放射線とは無関係な光子を発生させるため、見かけ上の計数率が上がり過大評価の原因となります。

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450半減期の長さの比較として正しいものはどれか。

  1. Aコバルト60の方が、セシウム137よりも半減期が長い
  2. B両者の半減期は等しい
  3. Cセシウム137の方が、コバルト60よりも半減期が長い
  4. D両者とも半減期は1年未満である
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正解:Cセシウム137の方が、コバルト60よりも半減期が長い

セシウム137(約30年)は、コバルト60(約5.3年)よりも半減期が長いです。

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