作業環境測定士 ⑧ 金属類(第1種)

第1種の選択科目で、有害金属の化学的性質と分析を学ぶ分野です。カドミウム・クロム・ベリリウム・鉛・マンガンなど規制対象金属の性質、酸化数と化合物の化学式、酸への溶解性、酸化クロム(VI)など特定化合物の性質が頻出です。金属ごとに毒性・化学的性質・分析上の注意点を結びつけて整理し、原子吸光法などの定量法とあわせて覚えると、性質問題と分析問題の双方を効率よく得点できます。

この分野の問題50問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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351カドミウムの化学的性質として適切なものはどれか。

  1. A塩酸に全く溶けない
  2. B濃硝酸に不動態をつくる
  3. C希硝酸に溶ける
  4. D水酸化ナトリウムに溶ける
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正解:C希硝酸に溶ける

カドミウムは希硝酸に溶けます。

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352クロムの化学的性質に関する記述として適切なものはどれか。

  1. A濃硝酸に容易に溶ける
  2. B希硫酸には溶けない
  3. C濃硝酸に不溶性の酸化被膜を生成する
  4. D王水に容易に溶ける
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正解:C濃硝酸に不溶性の酸化被膜を生成する

クロムは濃硝酸や王水には不溶性の酸化被膜を生成し不動態となります。希塩酸や希硫酸には溶解します。

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353次の金属化合物のうち、化学式が正しいものはどれか。

  1. A三酸化二ヒ素:As3O2
  2. B硝酸鉛:Pb(NO3)3
  3. C過マンガン酸カリウム:KMnO4
  4. D塩化カドミウム:CdCl3
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正解:C過マンガン酸カリウム:KMnO4

過マンガン酸カリウムはKMnO4、三酸化二ヒ素はAs2O3、硝酸鉛はPb(NO3)2、塩化カドミウムはCdCl2です。

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354ベリリウムの性質として適切なものはどれか。

  1. A銅との合金は火花を出しにくい
  2. B赤褐色の金属である
  3. C融点が非常に低い
  4. D放射線遮蔽物として使用される
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正解:A銅との合金は火花を出しにくい

ベリリウムは銀白色の金属で、ベリリウム銅は火花を出しにくい特徴を有しています。放射線遮蔽物は鉛です。

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355酸化クロム(VI)の性質として適切なものはどれか。

  1. A暗い赤色から橙褐色で還元されやすい
  2. B緑色で化学的に安定である
  3. C無色透明で揮発性が高い
  4. D青色で酸化されやすい
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正解:A暗い赤色から橙褐色で還元されやすい

酸化クロム(VI)は暗い赤色から橙褐色で還元されやすく、化学的に不安定な強い酸化剤です。酸化クロム(III)が緑色で安定です。

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356次の金属酸化物のうち、塩酸に溶けないものはどれか。

  1. A酸化クロム(III)
  2. B酸化コバルト(II)
  3. C酸化ニッケル(II)
  4. D酸化マンガン(IV)
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正解:A酸化クロム(III)

酸化クロム(III)は塩酸に溶けません。他の選択肢の金属酸化物は塩酸に溶けます。

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357吸光光度分析法の原理として適切なものはどれか。

  1. A原子の軌道の基底状態で電子エネルギー準位に相当する光を吸収し励起状態に遷移する現象
  2. B物質が光を吸収し再び光を放出する現象
  3. C高温プラズマ中で金属がイオン化する現象
  4. D励起状態から基底状態に遷移する際に発光する現象
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正解:A原子の軌道の基底状態で電子エネルギー準位に相当する光を吸収し励起状態に遷移する現象

吸光光度分析法は、電子が光エネルギーを吸収して励起状態に遷移する現象を利用します。

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358蛍光光度分析法の原理に関係する用語はどれか。

  1. A物質の光ルミネセンス
  2. B分子イオン干渉
  3. Cラマン線
  4. Dランベルト・ベールの法則
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正解:A物質の光ルミネセンス

蛍光光度分析法は物質が励起光を吸収して再び光(ルミネセンス)を放出する現象を利用します。

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359原子吸光分析法に関する法則はどれか。

  1. Aファラデーの法則
  2. Bランベルト・ベールの法則
  3. Cヘスの法則
  4. Dボイル・シャルルの法則
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正解:Bランベルト・ベールの法則

吸収前後の光の強さとモル濃度、光路長の関係を示すランベルト・ベールの法則が成立します。

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360誘導結合プラズマ発光分光分析法(ICP-AES)の原理に関する記述として適切なものはどれか。

  1. A基底状態の原子が特定の光を吸収する現象
  2. Bイオン化された原子を質量電荷比で分離する現象
  3. Cキレート分子の光吸収を測定する現象
  4. Dプラズマ中の高温で金属が励起され、基底状態に戻る際に発光する現象
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正解:Dプラズマ中の高温で金属が励起され、基底状態に戻る際に発光する現象

ICP-AESはプラズマ中で励起された原子・イオンが基底状態に戻る際に発光する現象を利用します。

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361ICP-MS法におけるイオン分離の基準となるものはどれか。

  1. A原子半径
  2. B質量/電荷比(m/z)
  3. C沸点
  4. D電気陰性度
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正解:B質量/電荷比(m/z)

誘導結合プラズマ質量分析法は、質量/電荷比(m/z)に応じてイオンを選択し分離します。

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362吸光光度分析法において、測定波長が紫外部にある物質に適したセルの材質はどれか。

  1. A石英セル
  2. Bガラスセル
  3. Cプラスチックセル
  4. Dアクリルセル
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正解:A石英セル

紫外部の測定では紫外線を吸収しない石英セルを使用します。ガラスセルは適しません。

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363吸光光度分析法の光源として紫外部の測定に用いられるものはどれか。

  1. Aタングステンランプ
  2. Bキセノンランプ
  3. C重水素ランプ
  4. D中空陰極ランプ
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正解:C重水素ランプ

紫外部の測定には重水素ランプを用い、可視・近赤外部にはタングステンランプを用います。

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364吸光光度分析法において誤差が最も小さくなる吸光度付近はどれか。

  1. A0.1付近
  2. B0.4付近
  3. C0.8付近
  4. D1.2付近
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正解:B0.4付近

吸光光度分析法では、吸光度の誤差が最も小さいのは0.4付近です。

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365金属イオン10μgを含む水溶液100mLをMIBK 10mLで抽出した。分配係数が100の場合、MIBK相中の金属イオンの質量(μg)に最も近い値はどれか。

  1. A9.3
  2. B9.1
  3. C9.5
  4. D9.7
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正解:B9.1

MIBK中の質量をxとすると、100 = (x/10) / ((10-x)/100)。これを解くとx=9.1μgとなります。

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366溶媒抽出法に用いるメチルイソブチルケトン(MIBK)の扱いとして適切なものはどれか。

  1. A抽出時には完全に脱水・乾燥したものを用いる
  2. B層分離はゆっくりと時間をかけて行う
  3. C水には全く溶解しないため前処理は不要である
  4. D抽出前にあらかじめ同一条件の水溶液で飽和させておく
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正解:D抽出前にあらかじめ同一条件の水溶液で飽和させておく

抽出時にはあらかじめ同一条件の水溶液で振り混ぜてMIBKを飽和させておきます。水とMIBKは数%相互に溶解します。

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367原子吸光分析法の光源に関する記述として適切なものはどれか。

  1. A光源の輝線の線幅は、吸収線の線幅よりも広い
  2. B中空陰極ランプは低電流で使用すると自己吸収の影響が大きくなる
  3. C単一の金属元素にしか使用できないランプのみ存在する
  4. D中空陰極ランプでは金属原子が封入ガスのイオンと衝突して発光する
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正解:D中空陰極ランプでは金属原子が封入ガスのイオンと衝突して発光する

中空陰極ランプは金属原子が封入ガスのイオンと衝突して発光します。輝線の線幅は吸収線より狭く、複数金属用ランプもあります。

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368原子吸光分析法における原子化法の特徴として適切なものはどれか。

  1. Aフレーム法は電気加熱式に比べて感度が高い
  2. Bフレーム法では光路に直角に炎を向けると感度が最大になる
  3. C電気加熱式は燃焼排ガスがないため測定感度が高い
  4. D電気加熱式は多元素の同時分析がフレーム法より容易である
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正解:C電気加熱式は燃焼排ガスがないため測定感度が高い

電気加熱式(グラファイト炉法)は排ガスによる影響がないため、フレーム法に比べて高感度です。

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369誘導結合プラズマ発光分光分析法(ICP-AES)のプラズマ生成に用いられるガスはどれか。

  1. Aヘリウム
  2. Bアルゴン
  3. C窒素
  4. D水素
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正解:Bアルゴン

ICP-AESでは高周波電流によりアルゴンガスをプラズマ化して高温環境を作ります。

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370ICP-AESにおける干渉として、化学干渉よりも起こりやすいものはどれか。

  1. A分光干渉
  2. B物理干渉
  3. Cイオン化干渉
  4. D同位体干渉
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正解:B物理干渉

溶液の粘度などによる物理干渉の方が、難解離性塩を生成する化学干渉よりも起こりやすいとされています。

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371蛍光光度分析法において測定する蛍光の方向として適切なものはどれか。

  1. A入射光と同じ方向
  2. B入射光と反対方向
  3. C入射光に対して45度の方向
  4. D入射光に対して直角方向
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正解:D入射光に対して直角方向

入射光の影響を避けるため、蛍光は入射光に対して直角方向のものを測定します。

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372蛍光光度分析法における発光強度と濃度の関係について適切なものはどれか。

  1. A高濃度範囲でのみ直線性が成立する
  2. B濃度に関わらず常に一定の直線となる
  3. C低濃度範囲で直線性が成立する
  4. D濃度に対して指数関数的に増加する
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正解:C低濃度範囲で直線性が成立する

蛍光強度と濃度の直線性は低濃度(正確には低光度)の範囲で成立します。

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373発色試薬であるジフェニルカルバジドが反応する対象と条件の組み合わせとして適切なものはどれか。

  1. A塩酸酸性でクロム(III)と反応
  2. B硝酸酸性でクロム(VI)と反応
  3. Cアンモニアアルカリ性でクロム(III)と反応
  4. D硫酸酸性でクロム(VI)と反応
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正解:D硫酸酸性でクロム(VI)と反応

ジフェニルカルバジドは硫酸酸性でクロム(VI)と反応し、赤紫色に着色します。

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374ヒ素の分析において、ヒ素(III)から水素化ヒ素を発生させるために用いられる還元剤はどれか。

  1. A水素化ホウ素ナトリウム
  2. B酒石酸ナトリウムカリウム
  3. C酢酸アンモニウム
  4. D塩化スズ(II)
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正解:A水素化ホウ素ナトリウム

水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)は強い還元剤であり、ヒ素(III)を還元して水素化ヒ素(アルシン)を発生させます。

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375溶媒抽出の際、水とMIBK層の分配比を大きくして層分離を良くするために添加される塩析剤はどれか。

  1. Aシアン化カリウム
  2. Bジチゾン
  3. Cアスコルビン酸
  4. D硫酸ナトリウム
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正解:D硫酸ナトリウム

水溶液の極性を高めるため、硫酸ナトリウムや硫酸アンモニウム等が塩析剤として抽出効率を高めるために添加されます。

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376マスキング剤としてのシアン化物イオンの用途として適切なものはどれか。

  1. Aクロム分析におけるバナジウムのマスキング
  2. B水銀分析におけるスズのマスキング
  3. Cカドミウム分析における亜鉛のマスキング
  4. D鉛分析における鉄やニッケルなどのマスキング
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正解:D鉛分析における鉄やニッケルなどのマスキング

シアン化物イオンは、鉛の分析において鉄やニッケルなどの妨害金属のマスキング剤として用いられます。

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377ベリリウムの蛍光光度分析法で用いられる蛍光試薬はどれか。

  1. AベリロンIII
  2. Bモリン
  3. Cジチゾン
  4. DAPDC
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正解:Bモリン

ベリリウムの蛍光光度分析ではモリン試薬が用いられます。ベリロンIIIは吸光光度分析の試薬です。

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378吸光光度法によるベリリウム分析において、ベリロンIII錯体を発色させる適切なpH条件はどれか。

  1. ApH2付近
  2. BpH5付近
  3. CpH7付近
  4. DpH10付近
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正解:DpH10付近

ベリロンIIIとベリリウムとの錯体は、共存物質の影響を避けるためpH10付近のアルカリ性で発色させます。

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379原子吸光分析法によるカドミウム分析における適切な抽出条件はどれか。

  1. ApH10でDDTC錯体として抽出
  2. BpH2以下でジチゾン錯体として抽出
  3. CpH3.5〜4.0でAPDC錯体として抽出
  4. DpH8〜9でモリン錯体として抽出
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正解:CpH3.5〜4.0でAPDC錯体として抽出

カドミウムはpH3.5〜4.0でAPDC錯体としてMIBKに抽出します。pH4以上では抽出率が低下します。

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380カドミウムの原子吸光分析法で測定波長として用いられる共鳴線はどれか。

  1. A217.0 nm
  2. B232.0 nm
  3. C283.3 nm
  4. D228.8 nm
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正解:D228.8 nm

カドミウムの測定波長には228.8 nmの共鳴線が用いられます。217.0や283.3は鉛、232.0はニッケルです。

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381吸光光度法によるクロム酸(VI)の分析における試料液の適切な硫酸濃度はどれか。

  1. A0.025〜0.1 mol/L
  2. B0.001〜0.010 mol/L
  3. C0.5〜1.0 mol/L
  4. D2.0〜5.0 mol/L
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正解:A0.025〜0.1 mol/L

クロム(VI)のジフェニルカルバジドによる発色において、硫酸濃度は0.025〜0.1 mol/Lが適切です。

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382ろ過捕集法によるクロム酸の分析において、フィルターからクロム酸を抽出するために用いる溶液はどれか。

  1. A希塩酸
  2. B過酸化水素水
  3. C希硝酸
  4. D炭酸ナトリウム溶液
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正解:D炭酸ナトリウム溶液

フィルター上に捕集したクロム酸及びその塩は、アルカリ性の炭酸ナトリウム溶液を用いて抽出します。

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383バナジウムの電気加熱式原子吸光分析法に関する注意点として適切なものはどれか。

  1. A低温で容易に原子化するためクリーニングは不要である
  2. B標準液の希釈には高粘度の硫酸を用いる
  3. Cメモリー現象は全く発生しない
  4. D原子化には2700℃付近の高温が必要である
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正解:D原子化には2700℃付近の高温が必要である

バナジウムは高温(2700℃付近)で原子化するためメモリー現象が起きやすく、十分なクリーニング温度と時間が必要です。

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384原子吸光分析法の連続光源(重水素ランプ)法によるバックグラウンド補正の原理はどれか。

  1. A連続光源の吸収をバックグラウンド吸収とみなして差し引く
  2. B磁場による輝線の分離を利用する
  3. Cスリット幅を極端に狭くして干渉を防ぐ
  4. Dプラズマの電子密度変化を利用する
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正解:A連続光源の吸収をバックグラウンド吸収とみなして差し引く

重水素ランプからの連続光の吸収を主にバックグラウンド吸収とし、中空陰極ランプの吸収から差し引いて原子吸収のみを求めます。

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385マンガンの原子吸光分析において、スリット幅を0.02mm以下と狭くする理由はどれか。

  1. A光の散乱を防ぐため
  2. B自己吸収を促進するため
  3. Cフレームの温度を下げるため
  4. D分析波長付近に近接線が多いため
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正解:D分析波長付近に近接線が多いため

マンガンは分析波長付近に近接線が多く、スリットを広くすると干渉を受け検量線が曲がるため狭くします。

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386マンガン化合物の試料液調製において、混酸加熱後に着色が残る場合に添加する試薬はどれか。

  1. Aシアン化カリウム
  2. B塩化スズ(II)
  3. C過酸化水素水
  4. Dアスコルビン酸
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正解:C過酸化水素水

混酸で加熱後、液の着色が薄くなったところで反応が激しくならない程度に過酸化水素水を一定量加えます。

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387水素化物発生原子吸光分析法によるヒ素の分析において、ヒ素を三価に予備還元するための試薬はどれか。

  1. A塩化スズ(II)とヨウ化カリウム
  2. B過マンガン酸カリウムと硫酸
  3. C水素化ホウ素ナトリウムと水酸化ナトリウム
  4. Dジフェニルカルバジドと塩酸
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正解:A塩化スズ(II)とヨウ化カリウム

ヒ素を三価へ予備還元するために塩化スズ(II)とヨウ化カリウムを用います。その後の水素化にNaBH4を使います。

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388三酸化二ヒ素(無水物:As2O3)13.2mgを水に溶解し1Lとした。水溶液中のヒ素イオン濃度(mg/L)に最も近い値はどれか。(As:74.9、O:16.0)

  1. A5
  2. B7.5
  3. C10
  4. D12.5
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正解:C10

As2O3の分子量197.8。13.2mg中のAs質量は(74.9×2)/197.8 × 13.2 = 10.0mg。1Lなので10.0mg/Lです。

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389液体捕集法による水銀分析において、水銀蒸気を捕集するための吸収液はどれか。

  1. A水酸化ナトリウム溶液
  2. B過マンガン酸カリウム・希硫酸溶液
  3. C炭酸ナトリウム溶液
  4. D塩酸ヒドロキシルアミン溶液
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正解:B過マンガン酸カリウム・希硫酸溶液

水銀蒸気は水への溶解度が極めて低いため、硫酸酸性の過マンガン酸カリウム溶液を用いて捕集します。

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390水銀分析において、過剰の過マンガン酸カリウムを還元して色を消すために用いる試薬はどれか。

  1. A塩化スズ(II)
  2. Bアスコルビン酸
  3. C塩酸ヒドロキシルアミン溶液
  4. D水素化ホウ素ナトリウム
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正解:C塩酸ヒドロキシルアミン溶液

捕集液中の過剰な過マンガン酸カリウムを還元するため、ヒドロキシルアミン溶液(塩酸ヒドロキシルアミン)を加えます。

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391鉛の溶媒抽出・原子吸光分析法において、MIBK抽出液を1時間以内に分析すべき理由はどれか。

  1. A鉛イオンが揮発してしまうため
  2. BMIBKが完全に蒸発するため
  3. CMIBK中の水分により濁りが生じ分析に影響するため
  4. D光によって鉛錯体が分解されるため
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正解:CMIBK中の水分により濁りが生じ分析に影響するため

長時間放置するとMIBK中に溶解した水分の影響で濁りが生じ、分析精度に影響を与えるため速やかに測定します。

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392作業環境空気中の鉛を30L/minで10分間捕集した。抽出液を100mLとし吸光光度計で測定したところ鉛濃度は0.15μg/mLであった。空気中の鉛濃度(mg/m3)はいくらか。

  1. A0.05
  2. B0.01
  3. C0.025
  4. D0.1
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正解:A0.05

空気量300L(0.3m3)。鉛総量0.15μg/mL×100mL=15μg(0.015mg)。濃度は0.015mg / 0.3m3 = 0.050 mg/m3。

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393原子吸光分析法による鉛の分析で、測定波長として283.3nmが好んで用いられる理由はどれか。

  1. A217.0nmよりも感度が2倍高いため
  2. B217.0nmより感度は低いがノイズが小さくS/N比が高いため
  3. Cバックグラウンド吸収が全く存在しないため
  4. D可視光領域であり目視で確認しやすいため
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正解:B217.0nmより感度は低いがノイズが小さくS/N比が高いため

217.0nmの方が感度は高いですが光源強度が低くノイズが多いため、S/N比の優れた283.3nmが実用的に用いられます。

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394ニッケル化合物の原子吸光分析において、試料溶解の際に硫酸の使用を避ける理由はどれか。

  1. Aニッケルと激しく反応し爆発するため
  2. B液の粘度が高くなり干渉の原因となるため
  3. Cニッケルが完全に揮発してしまうため
  4. D不溶性の硫酸ニッケルが沈殿するため
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正解:B液の粘度が高くなり干渉の原因となるため

硫酸は液粘度が高くなり、フレームへの噴霧効率に影響を与えて物理干渉の原因となるため使用しません。

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395ニッケルの原子吸光分析法における最終試料液の適切な酸濃度はどれか。

  1. A0.1 mol/L以下
  2. B1〜1.2 mol/L程度
  3. C3〜5 mol/L程度
  4. D10 mol/L以上
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正解:B1〜1.2 mol/L程度

最終試料液の酸濃度は、硝酸で約1mol/L、塩酸で約1.2mol/Lなど、1〜1.2mol/L程度が望ましいとされています。

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396水素化物発生法において、発生する水素化物がアルシン(AsH3)である元素はどれか。

  1. Aヒ素
  2. Bカドミウム
  3. C
  4. D水銀
正解と解説を見る

正解:Aヒ素

ヒ素(As)は強力な還元剤によって還元されることで、水素化ヒ素であるアルシン(AsH3)を発生します。

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397濃硝酸に浸しても酸化被膜を形成して不動態となり溶解しなくなる金属の組み合わせとして適切なものはどれか。

  1. Aカドミウムとマンガン
  2. B鉄とアルミニウム
  3. C鉛とバナジウム
  4. D銅と亜鉛
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正解:B鉄とアルミニウム

クロムのほか、鉄やアルミニウムは濃硝酸によって酸化被膜をつくり、不動態となって溶解しなくなります。

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398吸光光度分析法における吸光度の関係式「A = εcL」において、εが表すものはどれか。

  1. Aモル吸光係数
  2. B光路長
  3. Cモル濃度
  4. D透過率
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正解:Aモル吸光係数

式中のεはモル吸光係数、cはモル濃度、Lは光路長を表します(ランベルト・ベールの法則)。

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399原子吸光分析法における水銀の還元剤として、塩化スズ(II)を用いた際に生じる不溶性のオキシクロライドの発生を抑制するために添加される試薬はどれか。

  1. A塩酸ヒドロキシルアミン
  2. Bアスコルビン酸
  3. C過マンガン酸カリウム
  4. D酒石酸ナトリウムカリウム
正解と解説を見る

正解:Bアスコルビン酸

空気中の酸素によるスズの酸化を防ぎ、オキシクロライドの発生を抑制するために還元剤としてアスコルビン酸を添加します。

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400誘導結合プラズマ質量分析法(ICP-MS)の特徴として適切なものはどれか。

  1. Aイオン化せずに分析が可能である
  2. Bプラズマ温度は1000K程度である
  3. C多元素の同時分析が可能である
  4. D同位体の分析は不可能である
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正解:C多元素の同時分析が可能である

ICP-MSは質量電荷比に応じて分離を行うため、高感度であり多元素の同時分析や同位体分析が可能です。

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