茶道文化検定4級 ① 茶のこころ

茶道の根底にある精神と美意識を学ぶ分野です。千利休が示した「和敬清寂」の意味、亭主と客がともに一会をつくる「一座建立」、心構えを説いた利休七則、稽古の姿勢を詠んだ利休百首、そして「わび・さび」の考え方が中心テーマです。四季を映す季節感や五節句といった暮らしの文化にも触れます。用語の丸暗記ではなく、それぞれの言葉がどんな心を表すのかを結びつけて理解すると、他分野の背景としても効いてくる土台の分野です。

この分野の問題35問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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1茶の湯を楽しむ要素の一つとして大切にされているものはどれか。

  1. A最新の技術
  2. B豪華な装飾
  3. C季節感
  4. D流行の服
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正解:C季節感

茶の湯には、四季折々の自然の変化とともに生活を営んできた日本人の感性が反映されている。

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2二十四節気や七十二候などで一年を細かく分けてあらわしているものは何か。

  1. A建物の構造
  2. B道具の歴史
  3. C食事の作法
  4. D季節の特徴
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正解:D季節の特徴

一年を細かく分けることで、各季節の自然の特徴を表現している。

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3五節句の代表的なものを一つ選べ。

  1. A節分
  2. B重陽
  3. C大晦日
  4. D月見
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正解:B重陽

五節句には人日、上巳、端午、七夕、重陽がある。月見や大晦日、節分は五節句ではない。

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4千利休が茶会で茶杓を落とすなどの失敗をした亭主を「天下一」とほめた理由は何か。

  1. A客が有名人だったから
  2. B亭主が身分が高かったから
  3. C一所懸命に茶を点てていたから
  4. D道具が立派だったから
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正解:C一所懸命に茶を点てていたから

失敗を気にせず、ただ一心に客のためにおいしい茶を点てようとする気持ちが尊いとされる。

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5茶室の中ではすべての人が平等であるという考えを実践したのは誰か。

  1. A藤原家隆
  2. B武野紹鷗
  3. C珠光
  4. D千利休
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正解:D千利休

千利休は、身分にかかわらず茶室ではすべての人が平等であることを実践していた。

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6茶道で大切にされる「和敬清寂」の「和」が意味することは何か。

  1. Aお互いが仲良くする
  2. Bお互いが相手を敬う
  3. C静かで乱されない心
  4. D身だしなみを整える
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正解:Aお互いが仲良くする

和は、亭主と客が仲良くし、一座建立するようにつとめることを指す。

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7茶道で大切にされる「和敬清寂」の「敬」が意味することは何か。

  1. A静寂を保つこと
  2. B自然に支えられていることを知り万物に感謝する
  3. C自分を見つめること
  4. D外見を飾ること
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正解:B自然に支えられていることを知り万物に感謝する

敬は相手を敬う心だけでなく、自然や万物に対する感謝の心も含む。

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8「清らか」であることを意味する「和敬清寂」の言葉はどれか。

  1. A
  2. B
  3. C
  4. D
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正解:B

清は、手水鉢で身を清めるなど、外見と心の汚れを清めることを意味する。

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9「静かで何事にも乱されない不動の心」を意味する言葉はどれか。

  1. A
  2. B
  3. C
  4. D
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正解:B

寂は、自分を見つめることで育まれる、何事にも乱されない心のこと。

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10利休七則の一つである「茶は服のよきように点て」が説くことは何か。

  1. A湯を多めに使うこと
  2. B客がおいしく飲めるように心をこめて点てること
  3. C道具を並べること
  4. D高価な抹茶を使うこと
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正解:B客がおいしく飲めるように心をこめて点てること

お互いの心の交流があってこそ、服のよき茶となる。

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11利休七則の一つ「炭は湯の沸くように置き」が意味することは何か。

  1. A炭をきれいに並べること
  2. B湯を早く沸かすこと
  3. C炭をたくさん入れること
  4. D客の到着に合わせてちょうどよく湯が沸くように準備すること
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正解:D客の到着に合わせてちょうどよく湯が沸くように準備すること

おいしい茶のためには湯加減が大切であり、準備が重要である。

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12「夏は涼しく冬は暖かに」という心得が教えていることは何か。

  1. A冷暖房設備を整えること
  2. B季節に関係なく過ごすこと
  3. C道具の取り合わせなどを工夫して季節を演出すること
  4. D厚着をすること
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正解:C道具の取り合わせなどを工夫して季節を演出すること

設備だけでなく、心と工夫で季節と向き合うことが大切である。

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13茶席に飾る花について「花は野にあるように」が説くことは何か。

  1. A造花を飾る
  2. B花の持つ命を十分に生かして飾る
  3. C華やかで目立つ花を選ぶ
  4. D席の中心を飾る
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正解:B花の持つ命を十分に生かして飾る

自然のままの姿を大切にして飾るのがよいとされる。

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14「約束の時間を守るだけでなく、心に余裕をもって準備をすすめること」を意味する利休七則の言葉はどれか。

  1. A刻限は早めに
  2. B花は野にあるように
  3. C降らずとも雨の用意
  4. D相客に心せよ
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正解:A刻限は早めに

刻限は早めに備えることで、一座建立のために互いの時間を大切にできる。

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15「何事にも準備をおこたらないことの大切さ」を教えているのはどれか。

  1. A降らずとも雨の用意
  2. B夏は涼しく冬は暖かに
  3. C相客に心せよ
  4. D刻限は早めに
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正解:A降らずとも雨の用意

想定外の事態にも落ち着いて対応できるように準備しておくことである。

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16利休七則の一つ「相客に心せよ」の「相客」とは何を指すか。

  1. A茶室の掃除人
  2. B自分以外の客
  3. C茶道具の製作者
  4. D亭主
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正解:B自分以外の客

客同士が互いに気づかい思いやることで、茶が楽しめるようになる。

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17利休百首に「その道に入らんと思ふ心こそ」とあるように、自身を導く師匠となるものは何か。

  1. A高価な道具
  2. B教本の言葉
  3. C茶道を学ぼうと思う心
  4. D有名な茶人の逸話
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正解:C茶道を学ぼうと思う心

茶道を志す心そのものが、自身の成長を導く師匠である。

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18利休百首にある稽古についての歌で、一から習い十を知った後にどうすべきだと説いているか。

  1. Aそこでやめてよい
  2. B二倍の速さで習う
  3. C他の道を習う
  4. D再び一にかえって繰り返し自分のものにする
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正解:D再び一にかえって繰り返し自分のものにする

十まで到達しても、再び一にかえって繰り返し習熟することが大切である。

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19「わび」の本当の心は清浄で無垢な仏の心の世界をあらわしたものだと記されている書物はどれか。

  1. A利休百首
  2. B南方録
  3. C茶の湯をはじめる本
  4. D古今和歌集
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正解:B南方録

南方録にはわびの心が仏の心の世界であると記されている。

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20武野紹鷗が茶の湯の心として大切だと言っていることは何か。

  1. A正直でおごらぬさま
  2. B贅沢であること
  3. C道具を自慢すること
  4. D客に媚びること
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正解:A正直でおごらぬさま

正直でおごらぬさま、すなわちわびが大事であると説いている。

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21千利休が「わび」を見いだしたとされる藤原家隆の歌は、何の中から新芽が出ている様子を詠んでいるか。

  1. A銀世界の雪の間
  2. B秋の庭
  3. C夏の森
  4. D春の野原
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正解:A銀世界の雪の間

雪の間に芽を出している若草に生命力を感じた。

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22「重陽」の節句の別名とされているものはどれか。

  1. A菊の節句
  2. B桃の節句
  3. C七草の節句
  4. D端午の節句
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正解:A菊の節句

重陽は菊の節句ともいい、菊酒を飲んで長寿を願う。

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23五節句の一つである「上巳」の別名とされているものはどれか。

  1. A七夕の節句
  2. B端午の節句
  3. C桃の節句
  4. D菊の節句
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正解:C桃の節句

上巳の節句は桃の節句ともいう。

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24「人日」の節句に行われる行事はどれか。

  1. A人形を流す
  2. B菊酒を飲む
  3. C菖蒲を軒につるす
  4. D七草粥を食べる
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正解:D七草粥を食べる

人日には七草粥を食べて豊作と無病息災を願う。

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25「端午」の節句で行われる行事はどれか。

  1. A七草粥を食べる
  2. B菊を飾る
  3. C人形を水辺で流す
  4. D菖蒲や蓬を軒につるす
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正解:D菖蒲や蓬を軒につるす

端午の節句では強い香気の菖蒲などをつるして厄を祓う。

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26茶道において「和敬清寂」という言葉が示しているものはどれか。

  1. A連歌のルール
  2. B季節の行事の日程
  3. C千利休の考え
  4. D茶道具の製作過程
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正解:C千利休の考え

和敬清寂は千利休の茶道に対する考えを端的にあらわしたものである。

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27茶道の心として「冷えさび」「冷え枯れ」という言葉を使った茶人は誰か。

  1. A武野紹鷗
  2. B千利休
  3. C藤原家隆
  4. D珠光
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正解:D珠光

珠光は茶の湯をあらわすのにこれらの言葉を用いた。

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28茶席に入る前に手水鉢で手や口をすすぐ動作が意味するものはどれか。

  1. A外見と心の汚れを清めること
  2. B客への挨拶
  3. C道具の点検
  4. D食事の準備
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正解:A外見と心の汚れを清めること

身だしなみを整えるだけでなく心も清めることを意味する。

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29利休七則において、亭主と客が心をこめて交流することを「何」と表現しているか。

  1. A服のよき
  2. Bわびさび
  3. C一座建立
  4. D心清寂
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正解:A服のよき

亭主が心をこめて点て、客が感謝していただく心の交流が服のよき茶である。

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30利休七則を定めたとされる人物は誰か。

  1. A武野紹鷗
  2. B藤原家隆
  3. C千利休
  4. D珠光
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正解:C千利休

利休七則は千利休によって定められたとされる。

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31「一座建立」が意味するものはどれか。

  1. A道具を並べること
  2. B大名を末席に座らせること
  3. C亭主と客がお互いの役を果たし茶会を成り立たせること
  4. D茶室を建てること
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正解:C亭主と客がお互いの役を果たし茶会を成り立たせること

亭主と客の協力によって一会の茶会を成り立たせることをいう。

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32「わび」「さび」が美意識へと変化した時代はいつか。

  1. A鎌倉・室町時代
  2. B江戸時代
  3. C平安時代
  4. D現代
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正解:A鎌倉・室町時代

元々は良い意味ではなかったが、この時代に人生のあり方を見いだした。

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33利休百首において、稽古とはどこから始めるものとされているか。

  1. A
  2. B
  3. C
  4. D
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正解:B

一からはじめて十まで学ぶことが稽古である。

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34茶席において「相客」に心せよという心得が指す態度はどれか。

  1. A大名を優先すること
  2. B正客のみを敬うこと
  3. C亭主に媚びること
  4. D他の客を思いやること
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正解:D他の客を思いやること

客同士が互いに気づかい合うことで気持ちよく茶が楽しめる。

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35「わび」の心は清浄で無垢な何の心の世界であるとされているか。

  1. A仙人
  2. B茶人
  3. C
  4. D
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正解:C

南方録には仏の心の世界であると記されている。

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