① LAN
54問構内ネットワークの基礎技術を扱う分野です。イーサネットのフレーム構造とCSMA/CD、リピータ・ブリッジ・スイッチ・ルータという機器ごとの動作階層の違いが出発点になります。スイッチのMACアドレス学習とフラッディング、VLANによる論理分割とタグVLAN、スパニングツリープロトコルによるループ回避、リンクアグリゲーションが中心テーマです。無線LANでは規格ごとの周波数帯と変調方式、アクセス制御、認証と暗号化が問われます。物理層から見た配線規格や伝送距離も対象になります。
② TCP/IP①
55問TCP/IPの中核となるネットワーク層を扱う分野です。IPアドレスのクラスとサブネット分割、CIDRによるアドレス集約、サブネットマスクからホスト数を求める計算が基礎になります。ARPによるアドレス解決、ICMPの各メッセージ、IPフラグメンテーションとMTUの関係も頻出です。ルーティングでは静的経路と動的経路の違い、ディスタンスベクタ型とリンクステート型の特性、ルーティングテーブルの読み方が問われます。計算問題が多いため手順の定着が重要です。
③ TCP/IP②
60問トランスポート層から上位の仕組みを扱う分野です。TCPのコネクション確立と切断の手順、シーケンス番号と確認応答、ウィンドウ制御とフロー制御、輻輳制御のアルゴリズムが中心テーマになります。UDPとの使い分け、ポート番号の役割も基礎です。あわせてIPv6のアドレス表記と近隣探索、IPv4との共存技術、NATとNAPTによるアドレス変換とその制約が問われます。パケットの流れを図で追える状態にしておくことが理解の鍵になります。
④ アプリケーション
52問上位層のプロトコルとサービスを扱う分野です。DNSでは名前解決の流れ、レコードの種類、ゾーン転送とキャッシュ、権威サーバと再帰問合せの区別が頻出になります。HTTPではリクエストとレスポンスの構造、ステータスコード、キープアライブとキャッシュ制御が対象です。メール系ではSMTPとPOP、IMAPの役割分担、認証と迷惑メール対策が問われます。DHCPによるアドレス自動配布、NTPによる時刻同期、プロキシの動作も押さえておきましょう。
⑤ 特定用途ネットワーク
52問特定の目的や環境に特化したネットワーク技術を扱います。音声を扱うVoIPとSIPによる呼制御、遅延やゆらぎへの対策が中心テーマです。映像配信ではマルチキャストの仕組みとCDNによる配信最適化が問われます。あわせてストレージネットワーク、モバイル通信の世代ごとの特徴、IoT向けの省電力広域無線、産業用ネットワークも対象になります。用途ごとに求められる要件(帯域・遅延・信頼性)の違いを意識して整理すると理解が進みます。
⑥ 設計・仮想化
52問ネットワークをどう設計するかを扱う分野です。階層型設計の考え方、アドレス設計とセグメント分割の方針、拠点間接続の形態が基礎になります。仮想化では、仮想スイッチと仮想マシンのネットワーク接続、オーバーレイネットワークによる論理分離、SDNによる制御とデータの分離、NFVによる機能の仮想化が中心テーマです。クラウド利用時の接続形態や責任分界点も問われます。要件から構成を導く思考が求められる領域です。
⑦ 信頼性・冗長化
54問止まらないネットワークを作るための技術を扱います。冗長構成の基本として、機器の二重化、経路の冗長化、電源系統の分離が対象です。第一ホップ冗長化プロトコルによるデフォルトゲートウェイの冗長化、リンクアグリゲーションによる帯域と可用性の確保、スパニングツリーの高速収束が頻出になります。あわせて障害検知の仕組み、切替時間の考え方、稼働率の計算、バックアップ回線の設計が問われます。計算問題が出やすい領域です。
⑧ 性能
51問ネットワークの性能を評価し設計する分野です。帯域幅とスループットの違い、遅延の構成要素(伝送遅延・伝搬遅延・処理遅延・キューイング遅延)、ゆらぎの影響が基礎になります。トラフィック量の見積り、多重化と回線使用率、待ち行列の考え方による性能予測が中心テーマです。QoSでは優先制御と帯域制御の方式、シェーピングとポリシングの違いが問われます。計算問題が多く、公式を使える状態にしておくことが得点に直結します。
⑨ セキュリティ①
62問ネットワークセキュリティの基礎理論を扱う分野です。暗号技術では共通鍵暗号と公開鍵暗号の特性と使い分け、ハッシュ関数、デジタル署名、公開鍵基盤と証明書の検証経路が中心になります。認証では利用者認証の方式、多要素認証、シングルサインオン、RADIUSによる集中認証が対象です。あわせてSSL/TLSのハンドシェイクとセッション確立、IPsecのモードとプロトコルが頻出。仕組みを手順レベルで説明できる状態を目指してください。
⑩ セキュリティ②
58問攻撃と防御の実際を扱う分野です。攻撃手法では、サービス妨害攻撃とその増幅、なりすまし、中間者攻撃、各種のインジェクション、標的型攻撃の流れが対象になります。防御ではファイアウォールのフィルタリング方式、DMZの設計、IDSとIPSの違い、WAFの役割、プロキシによる通信制御が中心テーマです。あわせてマルウェア対策、脆弱性管理、ログ管理とインシデント対応の手順が問われます。攻撃と対策を対にして覚えるのが効率的です。
⑪ 移行・運用・監視
50問構築後のネットワークを維持する仕組みを扱う分野です。移行では、移行方式(一斉・段階・並行)の選択と切戻し計画、移行時のリスク評価が中心になります。運用では、構成管理と変更管理の手順、サービスレベルの設定と評価が対象です。監視ではSNMPによる情報収集とトラップ、syslogによるログ集約、フロー情報による通信量の可視化、死活監視と性能監視の使い分けが頻出。障害発生時の切り分け手順も問われる実務直結の領域です。