気象予報士 ⑥ 短時間〜季節予報・アンサンブル予報

数分先から季節先までの各種予報プロダクトを学ぶ分野です。降水ナウキャストや雷ナウキャスト、竜巻発生確度ナウキャストの発表間隔・予報時間、降水短時間予報の作成手法が頻出します。時間スケールが延びるほど個々の現象の予測は難しくなり、複数の初期値から計算するアンサンブル予報や確率的な表現が用いられる点が重要です。週間・季節予報の考え方も扱われます。各プロダクトの対象時間・更新頻度・作成方法を一覧で整理すると混同を防げます。

この分野の問題40問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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185降水ナウキャストの発表間隔と予報時間として正しいものはどれか。

  1. A5分毎に発表し、1時間先まで予報する。
  2. B10分毎に発表し、1時間先まで予報する。
  3. C5分毎に発表し、3時間先まで予報する。
  4. D10分毎に発表し、3時間先まで予報する。
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正解:A5分毎に発表し、1時間先まで予報する。

降水ナウキャストは5分毎に発表され、5分毎の降水強度を1時間先まで予報します。

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186雷ナウキャストの活動度の説明として、誤っているものはどれか。

  1. A活動度1は、現在は雷が捉えられていないが今後落雷の可能性がある状況である。
  2. B活動度4は、雷が発生していない安全な状況を示す。
  3. C活動度3は、やや激しい雷で落雷の危険性が高い状況である。
  4. D活動度2は、電光・雷鳴が確認される、または1時間以内に落雷の可能性が高い状況である。
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正解:B活動度4は、雷が発生していない安全な状況を示す。

活動度4は激しい雷で落雷の危険性が非常に高い状況を示す。活動度は1(可能性あり)から4(激しい雷)へ段階的に高くなる。

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187降水ナウキャストの初期値の作成方法として正しいものはどれか。

  1. A解析雨量をそのまま初期値として用いる。
  2. B気象レーダー観測値の誤差をアメダス等の地上降水観測で補正して作成する。
  3. Cアメダス等の地上降水観測値のみを用いて作成する。
  4. D数値予報モデルの降水予測値を補正して初期値とする。
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正解:B気象レーダー観測値の誤差をアメダス等の地上降水観測で補正して作成する。

降水ナウキャストは気象レーダー観測値の誤差をアメダス等の地上降水観測で補正し、初期値とします。解析雨量とは異なります。

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188竜巻発生確度ナウキャストの的中率と捕捉率に関する説明として正しいものはどれか。

  1. A発生確度2は的中率が60〜70%と高い。
  2. B発生確度1以上は的中率・捕捉率ともに80%を超える。
  3. C発生確度1以上は的中率が1〜7%と低いが、捕捉率は約80%と高い。
  4. D発生確度2は的中率が1%未満で、捕捉率も10%未満である。
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正解:C発生確度1以上は的中率が1〜7%と低いが、捕捉率は約80%と高い。

発生確度1以上は捕捉率が約80%と高い一方、的中率は1〜7%程度と低い。発生確度2は的中率7〜14%・捕捉率50〜70%程度である。

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189竜巻注意情報の有効期間として正しいものはどれか。

  1. A発表から30分
  2. B発表から3時間
  3. C発表から6時間
  4. D発表から1時間
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正解:D発表から1時間

竜巻注意情報の有効期間は発表から1時間です。注意すべき状況が続く場合には再度発表されます。

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190被害痕跡による竜巻とダウンバーストの判別方法として、正しい記述はどれか。

  1. Aダウンバーストの被害痕跡は帯状になり、一方向の倒れ方をする。
  2. B竜巻の被害痕跡は円形または楕円形になり、発散性が見られる。
  3. Cダウンバーストの被害痕跡は帯状になり、電柱などが収束性のある倒れ方をする。
  4. D竜巻の被害痕跡は帯状になり、互いに収束性のある倒れ方をする。
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正解:D竜巻の被害痕跡は帯状になり、互いに収束性のある倒れ方をする。

竜巻は帯状・収束性のある被害痕跡を残し、ダウンバーストは円形・楕円形で発散性の被害痕跡を残します。

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191雷ナウキャストに関する説明として正しいものはどれか。

  1. A雷ナウキャストは落雷の正確な地点と時刻を特定して発表する。
  2. B雷ナウキャストは10分ごとに30時間先までの雷を予測する。
  3. C雷ナウキャストは活動度1〜4の4段階で雷の活動度を解析・予測する。
  4. D雷ナウキャストは積乱雲が発生していない晴天時にのみ発表される。
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正解:C雷ナウキャストは活動度1〜4の4段階で雷の活動度を解析・予測する。

雷ナウキャストは雷の激しさや雷の可能性を活動度1〜4の4段階で表し、1時間先まで10分ごとに解析・予測する。

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192現行の降水短時間予報の予報時間として正しいものはどれか。

  1. A15時間先まで予報する(6時間先までと7〜15時間先で手法が異なる)。
  2. B6時間先までで、それ以降は予報しない。
  3. C3時間先までで、初期値は気象レーダーのみである。
  4. D48時間先まで1km分解能で予報する。
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正解:A15時間先まで予報する(6時間先までと7〜15時間先で手法が異なる)。

降水短時間予報は15時間先まで予報する。6時間先までは10分間隔・1km、7〜15時間先は1時間間隔・5kmで提供される。

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193降水短時間予報の作成手法に関する記述として正しいものはどれか。

  1. A全予報期間を通じて補外予報のみで作成する。
  2. B6時間先までは解析雨量を初期値とした移動予測に数値予報を加味して作成する。
  3. C7〜15時間先は補外予報のみで作成する。
  4. D初期値には数値予報の降水量のみを用いる。
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正解:B6時間先までは解析雨量を初期値とした移動予測に数値予報を加味して作成する。

6時間先までは解析雨量をもとにした降水域の移動予測に数値予報を加味し、7〜15時間先はMSM・LFMの統計処理で作成する。

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194降水短時間予報における地形性効果の扱いについて、正しい記述はどれか。

  1. A補外予報が主体となる前半3時間では、地形による降水の盛衰は考慮されない。
  2. Bすべての予報期間において、地形による降水の盛衰を予報に含めている。
  3. C数値予報が主体となる後半3時間のみ、地形による降水の盛衰が考慮される。
  4. D地形性効果による盛衰の大きさは、常に一定の割合で計算される。
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正解:Bすべての予報期間において、地形による降水の盛衰を予報に含めている。

降水短時間予報は、すべての予報期間において地形性による降水の盛衰を予報に含めています。盛衰効果の大きさは毎回変わります。

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195降水短時間予報の水平分解能に関する記述として正しいものはどれか。

  1. A6時間先までは1km、7〜15時間先は5kmである。
  2. B全期間を通じて20kmである。
  3. C全期間を通じて10kmである。
  4. D6時間先までは5km、7〜15時間先は1kmである。
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正解:A6時間先までは1km、7〜15時間先は5kmである。

降水短時間予報は6時間先までが1km分解能、7〜15時間先が5km分解能で提供される。

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196降水短時間予報での新たな降水域の発生予測について、正しい記述はどれか。

  1. A6時間先までのみ新たな降水域を予測できる。
  2. B全期間で補外予報のみのため、新たな降水域は予測できない。
  3. C7〜15時間先は数値予報(MSM/LFM)の統計処理を用いるため、新たに発生する降水域も予測できる。
  4. D降水ナウキャストでしか新たな降水域は予測できない。
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正解:C7〜15時間先は数値予報(MSM/LFM)の統計処理を用いるため、新たに発生する降水域も予測できる。

7〜15時間先は数値予報の統計処理が主となるため、補外予報では捉えられない新たに発生・発達する降水域も予測できる。

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197解析雨量の作成方法として正しいものはどれか。

  1. Aメソモデルの予報値を補正して作成する。
  2. B気象レーダーによる推定雨量を地上アメダス等の実測データを用いて補正して作成する。
  3. C地上のアメダス雨量計データのみから内挿して作成する。
  4. D気象衛星の雲画像データとレーダー観測値を合成して作成する。
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正解:B気象レーダーによる推定雨量を地上アメダス等の実測データを用いて補正して作成する。

解析雨量は、気象レーダー観測による推定雨量をアメダス等の降水実測データを用いて補正して作成します。

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198予報用語「のち」の定義として正しいものはどれか。

  1. A現象が連続して起こり、起こる時間が予報期間の1/4未満の場合
  2. B予報期間のはじめのうち1/4から1/3くらいの期間に現象が変化する場合
  3. C現象が断続的に発生し、発生期間が1/2未満の場合
  4. D予報期間のおおむね1/2を境に現象が変化する場合
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正解:D予報期間のおおむね1/2を境に現象が変化する場合

「のち」は予報期間のおおむね1/2を境に現象が変化する場合に使用されます。

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199府県天気予報で発表される降水確率の刻み幅として正しいものはどれか。

  1. A1%刻み
  2. B5%刻み
  3. C20%刻み
  4. D10%刻み
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正解:D10%刻み

降水確率予報は10%ごとに11段階の表示をして雨の降る確率を表します。

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200降水確率予報の正しい解釈はどれか。

  1. A降水確率50%とは、対象地域の50%の面積で雨が降ることを意味する。
  2. B降水確率は、予報期間中に1mm以上の降水がある確率を予報したものである。
  3. C降水確率は、雨が降る時間の割合が予報期間の何%になるかを意味する。
  4. D降水確率100%とは、予報期間中に10mm以上の強い雨が降ることを意味する。
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正解:B降水確率は、予報期間中に1mm以上の降水がある確率を予報したものである。

降水確率とは、1mm以上の雨や雪が降る確率であり、降水量や降水時間、面積を示すものではありません。

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201府県天気予報で発表される最高・最低気温の予報対象期間として正しいものはどれか。

  1. A最低気温は前日21時〜当日9時、最高気温は当日9時〜21時の期間である。
  2. B最低気温は3時〜9時、最高気温は12時〜15時のピンポイントの予報である。
  3. C最低気温は0時〜12時、最高気温は12時〜24時の期間中の予報である。
  4. D最低気温は0時〜9時、最高気温は9時〜18時の期間中の予報である。
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正解:D最低気温は0時〜9時、最高気温は9時〜18時の期間中の予報である。

府県天気予報の最低気温は0時〜9時、最高気温は9時〜18時の期間中の値を予報する。

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202降水確率予報が0%と発表された場合、正しい意味はどれか。

  1. A予報期間中に1mm未満の雨が必ず降ることを意味する。
  2. B予報期間中に雨が降る可能性は完全にゼロである。
  3. C数値予報の降水量予測が完全に0mmであることを意味する。
  4. Dガイダンスから求めた降水確率が0以上5%未満の範囲であることを意味する。
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正解:Dガイダンスから求めた降水確率が0以上5%未満の範囲であることを意味する。

天気予報ガイダンスで求めた確率が例えば4%の場合、四捨五入して0%と発表されます。雨が降る可能性が完全にないわけではありません。

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203天気分布予報の表示格子間隔と発表回数として正しいものはどれか。

  1. A5km格子で1日1回発表される。
  2. B10km格子で1日2回発表される。
  3. C20km格子で1日3回発表される。
  4. D50km格子で1日4回発表される。
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正解:C20km格子で1日3回発表される。

天気分布予報は、20kmの格子ごとに1日3回(5時・11時・17時)発表されます。

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204時系列予報の特徴として正しい記述はどれか。

  1. A都道府県全体を単一の区域とし、6時間ごとの天気を48時間先まで表示する。
  2. B二次細分区域ごとに、風向と風速のみを24時間先まで1時間ごとに表示する。
  3. C全国を10km格子に分割し、1時間ごとの降水量を12時間先まで表示する。
  4. D一次細分区域単位で、天気、降水量、気温などを24時間(一部30時間)先まで3時間ごとに表示する。
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正解:D一次細分区域単位で、天気、降水量、気温などを24時間(一部30時間)先まで3時間ごとに表示する。

時系列予報は、一次細分区域単位で各気象要素を24時間先(一部30時間先)まで3時間ごとに図形式表示したものです。

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205週間天気予報の信頼度Aが意味する内容として正しいものはどれか。

  1. A予報期間全体を通して降水確率が0%である信頼度。
  2. B予報期間後半の平均的な精度と同程度の並の信頼度。
  3. C予報期間前半の平均的な精度と同程度の高い信頼度。
  4. D予報期間後半の平均的な精度よりも低い信頼度。
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正解:C予報期間前半の平均的な精度と同程度の高い信頼度。

信頼度Aは、予報期間前半(4日目まで)の平均的な精度と同程度の高い信頼度を意味します。

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206週間予報における信頼度の逆転(後半の信頼度が高くなる現象)の理由として考えられるものはどれか。

  1. A予報期間後半になるほど数値予報モデルの誤差が小さくなるため。
  2. Bスケールの大きい高気圧が接近する予報などで、移動速度の誤差が生じても高気圧圏内に該当しやすいため。
  3. Cカオス性の影響が予報期間後半で完全に消失するため。
  4. D予報期間の後半はアンサンブルメンバー数を増やして計算するため。
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正解:Bスケールの大きい高気圧が接近する予報などで、移動速度の誤差が生じても高気圧圏内に該当しやすいため。

後半にスケールの大きい高気圧が接近する場合など、位相がずれても高気圧圏内に入りやすいため、後半の信頼度が逆転して高くなることがあります。

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207週間予報で使用される気温の平年値の参照方法として正しいものはどれか。

  1. A予報対象期間7日間の気温の平均値を参照する。
  2. B予報対象期間の初日の平年値を1週間適用する。
  3. C予報4日目の最高気温・最低気温の平年値を参照する。
  4. D予報7日目の最高気温・最低気温の平年値を参照する。
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正解:C予報4日目の最高気温・最低気温の平年値を参照する。

週間予報で参照される気温の平年値は、期間の平均ではなく、予報4日目の最高・最低気温の平年値を参照します。

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208アンサンブル予報のスプレッドの説明として最も適切なものはどれか。

  1. A多数の予報結果のばらつきの大きさのこと。
  2. B複数の数値予報モデルを組み合わせた際のモデル間の誤差のこと。
  3. Cアンサンブル平均によって相殺された系統的誤差のこと。
  4. Dコントロールランと実況との差のこと。
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正解:A多数の予報結果のばらつきの大きさのこと。

アンサンブル予報における、予報結果のばらつきの大きさをスプレッドと呼びます。スプレッドが大きいほど予報精度は相対的に低くなります。

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209アンサンブル予報のメリットとして正しいものはどれか。

  1. Aどのような気象状況でも常にスプレッドが小さくなり、高い予報精度が保証される。
  2. B地形による系統的誤差をアンサンブル平均によって完全に除去できる。
  3. Cメンバー数を無限に増やせば、予報誤差をゼロにすることができる。
  4. D初期値の不確実性に起因するランダム誤差をアンサンブル平均によって縮小できる。
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正解:D初期値の不確実性に起因するランダム誤差をアンサンブル平均によって縮小できる。

アンサンブル平均をとることで、プラスとマイナスのランダムな誤差が相殺され、ランダム誤差を縮小することができます。系統的誤差は除去できません。

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210アンサンブル予報における系統的誤差についての説明で、正しいものはどれか。

  1. Aアンサンブル平均を行えば、地形による系統的誤差も縮小することができる。
  2. B系統的誤差はアンサンブル平均を行っても縮小することはできない。
  3. Cスプレッドが小さければ、系統的誤差は一切含まれていないと断定できる。
  4. D系統的誤差は初期値のランダムなばらつきに起因するため平均化で消える。
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正解:B系統的誤差はアンサンブル平均を行っても縮小することはできない。

個々のメンバーに地形性などの同種の系統的誤差が含まれる場合、アンサンブル平均を行っても系統的誤差を縮小することはできません。

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211週間アンサンブル予報における「コントロールラン」とは何か。

  1. A観測誤差程度の人工的な誤差(摂動)を初期値に与えた予報メンバー。
  2. B全メンバーの予報の中央値となるように調整されたメンバー。
  3. C初期値に人工的な誤差を一切与えずに予報するメンバー。
  4. Dアンサンブル平均の結果を示すメンバー。
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正解:C初期値に人工的な誤差を一切与えずに予報するメンバー。

初期値に人工的な誤差を一切与えずに予報するメンバーをコントロールランといいます。

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212500hPaの5400m等高度線が持つ意味の目安として、正しいものはどれか。

  1. A亜熱帯高気圧の外周に対応し、太平洋高気圧の勢力を知る目安となる。
  2. B500hPaで0℃の等温線におおむね対応し、夏の猛暑の目安となる。
  3. C偏西風帯の中心に対応し、大気の流れを把握する目安となる。
  4. D500hPaで-30℃の等温線におおむね対応し、冬の寒気のしきい値となる。
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正解:D500hPaで-30℃の等温線におおむね対応し、冬の寒気のしきい値となる。

5400m線は500hPaで-30℃の等温線におおむね対応し、冬の寒気(降水があれば雪になる確率が高い)の目安となります。

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213850hPaの相当温位についての説明として、正しいものはどれか。

  1. A相当温位は気温のみに依存し、水蒸気量には影響されない。
  2. B相当温位が低いほど、大雨の可能性が高くなる。
  3. C相当温位線の集中している領域は明瞭な前線帯を表すことが多い。
  4. D相当温位線の集中帯の北縁が、850hPaでの前線位置となる。
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正解:C相当温位線の集中している領域は明瞭な前線帯を表すことが多い。

相当温位は気温と水蒸気量に依存し、その集中帯は前線帯を表すことが多く、集中帯の南縁が850hPaの前線位置となります。

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214トラフに関する説明として適切なものはどれか。

  1. A等高度線が低気圧性曲率を持つ部分で、一般に寒気場であり正の渦度が対応しやすい。
  2. B常に南からの暖気が北上している場であり、負の渦度が対応する。
  3. Cトラフの通過後は必ず悪天になり、通過前は晴天となる。
  4. D等高度線が高気圧性曲率を持つ部分で、晴天になりやすい。
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正解:A等高度線が低気圧性曲率を持つ部分で、一般に寒気場であり正の渦度が対応しやすい。

トラフ(気圧の谷)は低気圧性曲率を持ち、寒気場で正渦度が対応しやすく、トラフ付近やその少し前面は悪天になりやすい傾向があります。

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215チベット高気圧とオホーツク海高気圧の関係について、正しいものはどれか。

  1. A夏にチベット高気圧の日本への張り出しが強いと、オホーツク海高気圧が長期存在して冷夏となる。
  2. Bチベット高気圧の東の尾根の張り出しが弱いとき、オホーツク海周辺で尾根が形成されオホーツク海高気圧が長居して冷夏となることがある。
  3. Cオホーツク海高気圧が優勢化すると、西日本では猛暑になりやすい。
  4. Dチベット高気圧とオホーツク海高気圧は全く同時に優勢になることはなく、関連性もない。
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正解:Bチベット高気圧の東の尾根の張り出しが弱いとき、オホーツク海周辺で尾根が形成されオホーツク海高気圧が長居して冷夏となることがある。

チベット高気圧の東への張り出しが弱いと、オホーツク海周辺が尾根になりやすく、下層でオホーツク海高気圧が長期存在して北日本で冷夏となる場合があります。

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216北極振動(AO)の指数が「負」の時の日本の天候傾向として正しいものはどれか。

  1. A厳冬になる傾向がある。
  2. B夏に猛暑になる傾向がある。
  3. C梅雨が長引く傾向がある。
  4. D暖冬になる傾向がある。
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正解:A厳冬になる傾向がある。

北極振動指数が負のときは、極からの寒気の南下が強くなり、日本では厳冬になる傾向があります。

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2171か月予報以上の季節予報で主に用いられる予報手法として、正しいものはどれか。

  1. Aパターンマッチングなどの補外予報手法。
  2. B一つの初期値から計算する全球モデル単独予報。
  3. Cアンサンブル予報や統計的手法。
  4. D観測データのみを用いた外挿予報。
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正解:Cアンサンブル予報や統計的手法。

1か月予報以上の季節予報は、アンサンブル予報を用いた力学的数値予報および統計的手法で行われます。

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218季節予報における「平年並」の定義として正しいものはどれか。

  1. A過去30年間のデータを並べ、高い方から11番目〜20番目までの範囲を指す。
  2. B過去30年間の平均値をピンポイントで指す。
  3. C過去10年間のデータの平均値の上下1℃の範囲を指す。
  4. D過去50年間のデータのうち、上位33%の範囲を指す。
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正解:A過去30年間のデータを並べ、高い方から11番目〜20番目までの範囲を指す。

季節予報の気候的出現率は、過去30年間のデータを3等分し、11番目〜20番目を「平年並」と定義しています。幅を持った範囲となります。

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219冬季の月平均500hPa天気図で「負偏差」が見られる場合、何を意味するか。

  1. A平年より500hPa高度が高く、平均気温が高かったことを示す。
  2. B偏西風の蛇行が小さく、東西流型(ゾーナル)であったことを示す。
  3. C太平洋高気圧の勢力が平年より強かったことを示す。
  4. D平年より500hPa高度が低く、トラフ場が平均的に大きかったため平均気温が低かったことを示す。
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正解:D平年より500hPa高度が低く、トラフ場が平均的に大きかったため平均気温が低かったことを示す。

高度が負偏差ということは、トラフ場の影響が大きく寒気が入りやすかったため、平均気温が低かった(冬なら西高東低の気圧配置が多かった)ことを示します。

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220暖候期予報の発表時期と対象期間の組み合わせとして正しいものはどれか。

  1. A2月25日頃に発表され、夏(6〜8月)の天候などを予報する。
  2. B3月25日頃に発表され、春(3〜5月)の天候を予報する。
  3. C6月25日頃に発表され、梅雨時期の天候を予報する。
  4. D4月25日頃に発表され、5月〜10月の期間を予報する。
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正解:A2月25日頃に発表され、夏(6〜8月)の天候などを予報する。

暖候期予報は2月25日頃に発表され、夏(6〜8月)の平均気温や梅雨時期の降水量などを予報します。

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221東西指数が小さい(低指数)時の特徴として正しいものはどれか。

  1. A偏西風の蛇行が小さく、天気が周期的に変化しやすい。
  2. B偏西風の蛇行が大きく、天気が偏りやすい。
  3. C南北の高度差が大きく、偏西風が強い状態である。
  4. D常に日本付近はトラフ場となり、厳冬となる。
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正解:B偏西風の蛇行が大きく、天気が偏りやすい。

東西指数が小さいと偏西風の蛇行が大きくなり、寒暖の変化などがどちらかに偏りやすい天候となります。

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2221か月予報の発表形式において、「平年の状態」が予想される場合の階級割合(低:並:高)はどれか。

  1. A低:並:高=30:40:30となる。
  2. B低:並:高=40:20:40となる。
  3. C気温が平年より低い確率が100%になることは頻繁にある。
  4. D階級割合は常に1%単位で発表される。
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正解:A低:並:高=30:40:30となる。

平年の状態が予想される場合、気候的出現率は低30%:並40%:高30%という階級割合で発表されます。

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223現行の全球アンサンブル予報システム(GEPS)のメンバー数として正しいものはどれか。

  1. A51メンバー
  2. B11メンバー
  3. C27メンバー
  4. D5メンバー
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正解:A51メンバー

現行のGEPSはコントロールランを含む51メンバーで構成される。

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224記録的短時間大雨情報の発表基準として正しいものはどれか。

  1. A降水ナウキャストで1時間に100mm以上の降水が予測された場合に発表される。
  2. B気象レーダーのみによる推定雨量が一定基準を超えた場合に発表される。
  3. C地上雨量計の実測値、または解析雨量で歴代1位や2位相当の短時間雨量を観測・解析した場合に発表される。
  4. D解析雨量は実測値ではないため、記録的短時間大雨情報の発表根拠にはならない。
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正解:C地上雨量計の実測値、または解析雨量で歴代1位や2位相当の短時間雨量を観測・解析した場合に発表される。

記録的短時間大雨情報は、地上雨量計の実測だけでなく、解析雨量で基準以上の値が解析された場合にも発表されます。

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