2級土木施工管理技士(第一次検定) ⑩ 施工計画・工程管理

工事全体の段取りと進捗管理を扱う分野です。施工計画では事前調査の項目、仮設備計画、建設機械の選定と組合せ効率、施工体制台帳と施工体系図の作成、各種届出書類と提出先が対象になります。工程管理では各種工程表(バーチャート・ネットワーク式・曲線式・グラフ式)の特徴と使い分け、ネットワーク工程表のクリティカルパスと所要日数の計算、工程と原価の関係が頻出です。ネットワーク計算は定番論点なので確実に得点したい領域になります。

この分野の問題30問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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264施工計画作成のための事前調査のうち「工事内容の把握」として調査すべき事項はどれか。

  1. A地域特性・気象
  2. B設計図書・仕様書
  3. C現場周辺の状況
  4. D資機材の調達先
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正解:B設計図書・仕様書

工事内容を把握するためには、契約書、設計図書、および仕様書の内容を調査します。

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265施工計画における「自然条件の把握」のための調査項目として正しいものはどれか。

  1. A地質・地下水
  2. B工事用地
  3. C交通量
  4. D地下埋設物
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正解:A地質・地下水

地質、地下水、湧水、気象などは、現場の自然条件を把握するための調査項目です。

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266施工計画における「労務・資機材の把握」のための調査内容に含まれるものはどれか。

  1. A公共交通機関の有無
  2. B労務の供給可能性
  3. C近接構造物の状況
  4. D道路状況
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正解:B労務の供給可能性

労務の供給、資機材の調達の可能性、適合性、調達先などは、労務・資機材の把握のための調査項目です。

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267施工計画の作成に関する記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. A過去の実績のみに基づき計画する
  2. B案は1つに絞って検討する
  3. C複数の案を比較検討する
  4. D発注者の工程を必ず最適とする
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正解:C複数の案を比較検討する

施工計画は常に改良を試み、複数の案を立てて比較検討し、最良の計画を採用するように努めます。

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268施工計画の作成に関する記述のうち、適切でないものはどれか。

  1. A小規模な工事では計画を省く
  2. B仮設備計画の検討を行う
  3. C現場条件の状況を確認する
  4. D安全を最優先にした計画とする
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正解:A小規模な工事では計画を省く

簡単な工事であっても、必ず適正な施工計画を立てて見積もりをすることが大切です。

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269間接仮設工事に該当するものはどれか。

  1. A材料置場
  2. B工事用道路
  3. C支保工
  4. D現場事務所
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正解:D現場事務所

現場事務所、労務宿舎、倉庫、試験室などは、工事遂行に必要な間接仮設工事に分類されます。

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270直接仮設工事に該当するものはどれか。

  1. A修理工場
  2. B各種倉庫
  3. C安全施設
  4. D労務宿舎
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正解:C安全施設

安全施設、工事用道路、支保工、足場、土留めなどは、工事に直接必要な直接仮設工事に分類されます。

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271仮設工事の計画に関する記述のうち、不適切なものはどれか。

  1. A他工事への転用を考慮する
  2. B本工事と同等の安全率で設計する
  3. C構造計算を行う必要はない
  4. D材料は可能な限り規格を統一する
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正解:C構造計算を行う必要はない

仮設備は使用目的や期間に応じて構造計算を行い、労働安全衛生規則の基準に適合させる必要があります。

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272「指定仮設」と「任意仮設」に関する記述のうち、適切なものはどれか。

  1. A指定仮設は受注者に一任される
  2. B任意仮設は設計図書で指定される
  3. C任意仮設は一切変更の対象外である
  4. D指定仮設は変更契約の対象となる
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正解:D指定仮設は変更契約の対象となる

指定仮設は発注者が設計図書で指定するもので、変更が必要な場合は発注者の承諾が必要となり、設計変更の対象となります。

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273「指定仮設」の取り扱いに関する記述のうち、適切でないものはどれか。

  1. A発注者が構造や仕様を指定する
  2. B重要なものとして発注者が指定する
  3. C承諾なく勝手に構造変更できる
  4. D設計変更の対象となる
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正解:C承諾なく勝手に構造変更できる

指定仮設は発注者が設計図書で指定するものであり、構造の変更が必要な場合は発注者の承諾が必要です。

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274建設機械の時間当たり作業量Q(m3/h)を算出する式として正しいものはどれか。

  1. AQ =(q×f×E×60)/Cm
  2. BQ =(q×f×E)/60
  3. CQ = q /(f×E×Cm)
  4. DQ = q×f×E×Cm
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正解:AQ =(q×f×E×60)/Cm

時間当たり作業量は、1回当たりの積載量、土量換算係数、作業効率に60を掛け、サイクルタイムで割って算出します。

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275ダンプトラックの走行に必要なコーン指数qc(kN/m2)として正しい値はどれか。

  1. A700以上
  2. B1,200以上
  3. C200以上
  4. D500以上
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正解:B1,200以上

ダンプトラックの走行に必要なコーン指数は1,200kN/m2以上と定められています。

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276建設機械の走行性(トラフィカビリティー)に関する記述のうち、適切なものはどれか。

  1. A土質による影響は受けない
  2. B運転員の技量で指数が決まる
  3. C勾配のみによって決定される
  4. Dコーン指数によって判断される
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正解:Dコーン指数によって判断される

トラフィカビリティー(建設機械の走行性)は、一般にコーン指数によって判断されます。

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277建設機械の走行に必要なコーン指数の大小関係として、正しいものはどれか。

  1. A湿地ブルドーザ > 普通ブルドーザ
  2. Bダンプトラック > 湿地ブルドーザ
  3. C超湿地ブルドーザ > 湿地ブルドーザ
  4. D普通ブルドーザ > ダンプトラック
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正解:Bダンプトラック > 湿地ブルドーザ

ダンプトラックは1,200以上、普通ブルドーザは700以上、湿地ブルドーザは300以上必要です。

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278建設機械の作業効率に関する記述のうち、適切でないものはどれか。

  1. Aブルドーザは岩塊の方が効率が良い
  2. B気象条件によって変化する
  3. C整備を十分に行うと向上する
  4. D現場の地形や土質により変化する
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正解:Aブルドーザは岩塊の方が効率が良い

ブルドーザの作業効率は、岩塊・玉石よりも砂の方が大きくなります。

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279公共工事において、施工体制台帳を作成しなければならない条件はどれか。

  1. A下請契約額が1億円以上の場合
  2. B下請契約額が5,000万円以上の場合
  3. C下請契約金額にかかわらず必要
  4. D再下請負が発生する場合のみ
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正解:C下請契約金額にかかわらず必要

公共工事を受注した建設業者が下請契約を締結するときは、その金額にかかわらず施工体制台帳を作成しなければなりません。

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280施工体系図の取り扱いについて、正しいものはどれか。

  1. A発注者の自宅に掲げる
  2. B工事完了後に初めて作成する
  3. C公衆が見やすい場所に掲げる
  4. D事務所内に秘匿して保管する
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正解:C公衆が見やすい場所に掲げる

施工体系図は、工事関係者および公衆が見やすい場所に掲げなければなりません。

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281施工体制台帳および施工体系図に関する記述のうち、適切なものはどれか。

  1. A変更があっても修正は不要である
  2. B再下請時は元請への通知が必要である
  3. C台帳は発注者への提出は不要である
  4. D技術者の氏名は記載不要である
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正解:B再下請時は元請への通知が必要である

下請負人は、工事を再下請に出すときは、元請負人に再下請負人の名称等を通知しなければなりません。

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282施工体系図の保存期間として、建設業法等に照らし適切なものはどれか。

  1. A1年間
  2. B5年間
  3. C20年間
  4. D10年間
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正解:D10年間

施工体系図は、当該建設工事の目的物の引き渡しをしたときから10年間は保存しなければなりません。

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283「バーチャート工程表」の特徴として、正しいものはどれか。

  1. A各工事の開始・終了日が明確である
  2. B作業間の調整が最も得意である
  3. C出来高の累計を曲線で表す
  4. D各作業の達成率を100%で示す
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正解:A各工事の開始・終了日が明確である

バーチャートは作成が簡単で、各工事の開始日、終了日、所要日数が明らかになり、工期がわかりやすいのが特徴です。

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284「ガントチャート工程表」の説明として、正しいものはどれか。

  1. A縦軸に距離をとって表現する
  2. B斜線を用いて工程を表現する
  3. C各作業の進捗状況が一目でわかる
  4. D工期全体への影響把握に最適である
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正解:C各作業の進捗状況が一目でわかる

ガントチャートは縦軸に作業名、横軸に出来高比率をとり、各作業の進捗状況を一目で把握できます。

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285工程管理曲線(バナナ曲線)において、縦軸と横軸の組み合わせとして正しいものはどれか。

  1. A縦軸:日数、横軸:出来高比率
  2. B縦軸:作業名、横軸:達成率
  3. C縦軸:工期、横軸:工事量
  4. D縦軸:出来高比率、横軸:時間経過比率
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正解:D縦軸:出来高比率、横軸:時間経過比率

工程管理曲線(バナナ曲線)の縦軸は出来高比率(%)、横軸は時間経過比率(%)で表されます。

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286工程管理曲線(バナナ曲線)の解釈として、適切なものはどれか。

  1. A実施曲線が中心にあると異常である
  2. B予定と実績の差が不明な曲線である
  3. C実施曲線が上方限界を超えると遅延
  4. D実施曲線が下方限界を下回ると遅延
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正解:D実施曲線が下方限界を下回ると遅延

実施工程曲線が下方許容限界を下回るときは、工程が遅れていると判断します。

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287計画工程と実施工程の間に差が生じた場合の対策として、最も適切なものはどれか。

  1. A次回の工事から改善を検討する
  2. B原因を追究して改善を図る
  3. C実績に合わせて計画を下方修正する
  4. D特に対策を立てず様子を見る
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正解:B原因を追究して改善を図る

計画と実績に差が生じた場合は、労務、機械、資材、日数などのあらゆる面から原因を追及して改善を図ります。

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288「斜線式工程表」の軸の設定に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. A縦軸に距離、横軸に日数をとる
  2. B縦軸に出来高、横軸に日数をとる
  3. C縦軸に作業名、横軸に達成率をとる
  4. D縦軸に日数、横軸に距離をとる
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正解:D縦軸に日数、横軸に距離をとる

斜線式工程表は縦軸に日数、横軸に工事に必要な距離をとります。

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289ネットワーク式工程表において「ダミー(疑似作業)」の説明として正しいものはどれか。

  1. Aクリティカルパス上にのみ現れる
  2. B所要時間は持たず破線で表す
  3. C作業の開始のみを表す実線である
  4. D実作業と同じ所要時間を持つ
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正解:B所要時間は持たず破線で表す

疑似作業(ダミー)は、作業相互の関連を示すために用いられ、所要時間は持たず、破線で表されます。

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290ネットワーク式工程表の作成ルールについて、正しいものはどれか。

  1. A同じ結合点番号が二つあってはならない
  2. Bダミーには必ず日数を記入する
  3. C結合点番号は全て同じ番号にする
  4. D一つの作業に複数の矢印を使う
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正解:A同じ結合点番号が二つあってはならない

ネットワーク式工程表において、結合点番号(イベント番号)は、同じ番号が二つあってはなりません。

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291ネットワーク式工程表における「クリティカルパス」の説明として正しいものはどれか。

  1. A最も作業日数が短い経路のこと
  2. B工期を決定する最長経路のこと
  3. Cダミーのみで構成される経路のこと
  4. D余裕日数が最大となる経路のこと
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正解:B工期を決定する最長経路のこと

クリティカルパスとは、最も日数を要する最長経路のことであり、全体の工期を決定します。

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292ネットワーク式工程表の「総余裕日数(トータルフロート)」に関する記述で、正しいものはどれか。

  1. A日数を増やすほど工期が短縮される
  2. B作業の開始を早めるための日数である
  3. Cその日数分遅延しても工期に影響しない
  4. Dクリティカルパス上の作業にもある
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正解:Cその日数分遅延しても工期に影響しない

総余裕日数は、その範囲内で作業が遅延しても、全体の工期には影響を与えない日数のことです。

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293ネットワーク式工程表の計算において、工期が22日の場合、23日の経路が見つかった時の判断はどれか。

  1. A工期は23日に書き換えられる
  2. B全ての作業を1日ずつ短縮する
  3. C工期は22日のままである
  4. Dその経路を無視して計算する
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正解:A工期は23日に書き換えられる

ネットワーク式工程表において、工期は常に最長経路(クリティカルパス)の日数によって決定されます。

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