① 原論
35問造園の考え方と歴史的背景を扱う分野です。日本庭園では池泉回遊式や枯山水といった様式の特徴と代表的な庭園、作庭の技法が中心になります。西洋庭園では整形式庭園と風景式庭園の違い、時代ごとの様式が対象です。あわせて公園緑地の種類と機能(都市公園の区分・緑地の効果)、造園計画における動線とゾーニングの考え方、景観の構成要素も問われます。用語と様式の対応を正確に押さえることが、この分野の得点につながります。
② 材料
33問造園工事で用いる材料の性質を扱う分野です。植物材料では樹木の分類(常緑樹と落葉樹、針葉樹と広葉樹)、樹形と規格の表示方法(樹高・幹周・枝張)、芝生や地被植物の種類が中心になります。あわせて土壌の性質と改良材、肥料の種類と成分、石材・木材・コンクリート製品といった構造材料が対象です。樹木は名称と特徴の対応が問われるため、代表的な樹種を性質ごとにグループ化して覚えると効率的になります。
③ 施工
35問造園工事の施工方法を扱う分野です。植栽工事では植穴の掘削、根鉢の扱い、水極めと土極めの使い分け、支柱の種類と設置方法、植栽適期が最重要論点になります。移植工事では根回しの目的と時期、掘取りと運搬の方法が対象です。あわせて芝張りの工法(べた張り・目地張り・市松張り)、種子吹付けによる法面緑化、園路と広場の舗装、石組みと 水景施設の施工が問われます。支柱の形式は図と名称を対応づけて覚えてください。
④ 植物管理
27問植栽後の維持管理を扱う分野です。剪定では目的(樹形の整正・採光通風・樹勢の調整)と時期、基本的な剪定方法(切り返し・間引き・刈込み)が中心になります。施肥では元肥と追肥、寒肥と礼肥の区別と施用方法が対象です。あわせて灌水の方法と時期、除草と病害虫の防除、樹木の生育不良への対応、芝生の管理(刈込み・エアレーション・目土)が問われます。時期と作業内容の組み合わせが頻出の論点になります。
⑤ 土木・設備
35問造園工事に伴う土木と設備を扱う分野です。土工では土量計算、法面の安定と保護、排水計画が中心になります。擁壁と石積みでは構造の種類と施工上の留意点が対象です。設備では公園の給水設備と排水設備、電気設備(照明・コンセント)、遊具の設置基準と安全対策、防災施設が問われます。造園単独ではなく土木や建築の要素が混じる領域なので、他区分と共通する基礎知識として押さえておくと理解が進みます。
⑥ 建築・測量・契約約款
34問造園に隣接する領域と契約を扱う分野です。建築では建築物の構造形式、四阿やパーゴラといった修景施設の構造、木造の基礎知識が中心になります。測量では水準測量の器高式と昇降式による計算、平板測量、面積の求積方法が対象です。契約約款では公共工事標準請負契約約款に基づく設計変更、工期の変更、監督員の権限、設計図書の優先順位が問われます。測量の計算は手順を固定化すれば確実な得点源になります。
⑦ 施工管理法Ⅰ
42問工事全体の段取りと進捗管理を扱う分野です。施工計画では事前調査の項目、仮設計画、資材や植物材料の搬入計画、施工体制台帳、各種届出書類と提出先が対象になります。工程管理では各種工程表(バーチャート・ネットワーク式・曲線式)の特徴と使い分け、ネットワーク工程表のクリティカルパスと所要日数の計算、工程と原価の関係が頻出です。出題数が最も多い分野であり、ネットワーク計算は確実に得点したい定番論点になります。
⑧ 施工管理法Ⅱ
33問工事の品質と現場の安全を扱う分野です。品質管理では品質管理計画、抜取検査と全数検査の使い分け、ヒストグラム・管理図・パレート図といったQC手法、植栽材料の検査項目と土壌の品質管理が中心になります。安全管理では労働安全衛生法に基づく管理体制、作業主任者の選任、掘削作業と高所作業の安全基準、建設機械の安全、公園利用者に対する第三者災害の防止が頻出です。造園は公共空間での作業が多いため、第三者への配慮が重要な論点になります。
⑨ 法規1
35問工事に従事する人と請負契約に関わる法令を扱う分野です。労働基準法では労働契約、労働時間・休憩・休日、時間外労働、賃金支払いの原則、年少者と妊産婦の就業制限、災害補償が中心になります。労働安全衛生法では安全衛生管理体制、作業主任者を選任すべき作業、就業制限業務、特別教育が対象です。建設業法では許可の区分、主任技術者の設置と職務、請負契約の記載事項、一括下請負の禁止が問われます。条文の主語と数値要件を正確に押さえてください。
⑩ 法規2
38問造園工事の実施環境に関わる法令群を扱う、出題数が2番目に多い分野です。都市公園法では公園施設の種類と設置管理許可、占用の許可が中心になります。都市計画法では地域地区と開発許可、自然公園法では特別地域と普通地域における行為の規制が対象です。あわせて建築基準法の仮設建築物、道路法の占用許可、河川法、廃棄物処理法のマニフェスト、騒音規制法と振動規制法が問われます。造園固有の法令である都市公園法と自然公園法は特に重要です。