作業環境測定士 ④ 分析に関する概論(共通)

測定値を扱ううえで欠かせない分析化学と測定値処理の基礎を学ぶ共通科目です。SI単位と物理量の対応、物質量・濃度の単位換算、有効数字とデータの取扱い、独立な量の誤差伝播(標準偏差の合成)、有機化合物の生成反応など化学の基礎が問われます。計算と用語の正確さが求められる分野なので、単位・有効数字・統計の基本ルールを確実に身につけ、ケアレスミスを防ぐことが得点安定につながります。

この分野の問題50問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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151物理量または物理定数とSI単位記号の組合せとして、誤っているものはどれか。

  1. A電気量(電荷):C
  2. Bエネルギー:J
  3. C気体定数:J・K^-1・mol^-1
  4. D圧力:N・m^-3
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正解:D圧力:N・m^-3

圧力のSI単位記号はPa(N・m^-2)です。

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152濃度1.0 μmol/g を mol/kg の単位で表した数値として、正しいものはどれか。

  1. A1.0×10^-6
  2. B1.0
  3. C1.0×10^-3
  4. D1.0×10^3
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正解:C1.0×10^-3

1.0 μmol/g = 1.0×10^-6 mol / 10^-3 kg = 1.0×10^-3 mol/kg となります。

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153原子や物質量に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. A原子の質量数は、その原子が有する陽子数と電子数との和である。
  2. B原子量は、炭素(C)の質量を基準として定められている。
  3. Cアボガドロ定数の数の物質粒子の物質量は、1モルである。
  4. D中性の原子は、電子を失うと正に帯電する。
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正解:A原子の質量数は、その原子が有する陽子数と電子数との和である。

原子の質量数は、陽子数と中性子数の和です。

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154データの取扱いに関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. A誤差とは、各測定値と真の値との差のことである。
  2. B不偏分散は、偏差の2乗の和を分析値の数nで除して求める。
  3. C精度とは、分析値のバラツキの程度を示すものである。
  4. D真度(正確さ)とは、平均値が真の値にどれだけ近いかを示すものである。
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正解:B不偏分散は、偏差の2乗の和を分析値の数nで除して求める。

不偏分散は、偏差の2乗の和を(n-1)で除して求めます。

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155互いに独立な物理量1(標準偏差σ1)と物理量2(標準偏差σ2)の差の標準偏差を示す式として、正しいものはどれか。

  1. A|σ1 - σ2|
  2. Bσ1 + σ2
  3. C√(σ1^2 + σ2^2)
  4. D√(σ1^2 - σ2^2)
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正解:C√(σ1^2 + σ2^2)

互いに独立な物理量の差の標準偏差は、それぞれの標準偏差の2乗の和の平方根で与えられます。

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156有機化合物の生成反応に関する組合せのうち、誤っているものはどれか。

  1. Aイソプロピルアルコールの酸化:アセトン
  2. B酢酸の酸化:ジメチルエーテル
  3. Cトルエンの酸化:安息香酸
  4. Dメタノールの脱水:ジメチルエーテル
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正解:B酢酸の酸化:ジメチルエーテル

ジメチルエーテルはメタノールの脱水で得られます。酢酸の酸化ではありません。

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157有機化合物の水溶液の性質として、酸性を示すものはどれか。

  1. Aアニリン
  2. Bフェノール
  3. Cアンモニア
  4. D水酸化ナトリウム
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正解:Bフェノール

フェノールは水中で一部電離して水素イオンを放出するため、酸性を示します。

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158炭酸カルシウム(CaCO3)0.400gを完全に分解したとき、生成する二酸化炭素の物質量として正しいものはどれか。ただし原子量はCa:40.0, C:12.0, O:16.0とする。

  1. A0.040 mol
  2. B0.020 mol
  3. C0.008 mol
  4. D0.004 mol
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正解:D0.004 mol

CaCO3のモル質量は100.0g/molです。0.400g / 100.0g/mol = 0.004 molとなります。

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159有機化合物とその有する官能基の組合せとして、誤っているものはどれか。

  1. Aアルコール:-OH基
  2. Bカルボン酸:-COOH基
  3. Cエーテル:-CO-基
  4. Dアルデヒド:-CHO基
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正解:Cエーテル:-CO-基

エーテルは-O-基を有します。-CO-基はケトンが有する官能基です。

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160容積5.0Lの密閉容器に気体物質1.0gを入れ、127℃としたとき0.084気圧を示した。この物質の分子量に最も近い値はどれか。気体定数は0.082 atm・L/(mol・K)とする。

  1. A68
  2. B78
  3. C72
  4. D82
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正解:B78

状態方程式よりM = wRT/PV = (1.0×0.082×400) / (0.084×5.0) = 78となります。

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16125℃における物質の溶解に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. A塩化ナトリウムの水に対する溶解度は、エタノールに対する溶解度よりも大きい。
  2. Bベンゼンの水に対する溶解度は、クロロホルムに対する溶解度よりも大きい。
  3. C酢酸の水に対する溶解度は、四塩化炭素に対する溶解度よりも大きい。
  4. D硫酸ナトリウムの水に対する溶解度は、四塩化炭素に対する溶解度よりも大きい。
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正解:Bベンゼンの水に対する溶解度は、クロロホルムに対する溶解度よりも大きい。

水の方がクロロホルムよりイオン性が大きいため、イオン性が小さいベンゼンの水に対する溶解度は小さくなります。

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162濃度14 mol/Lの硝酸溶液10mLを水で希釈して1000mLにした溶液の水素イオン濃度として、正しいものはどれか。

  1. A0.14 mol/L
  2. B0.014 mol/L
  3. C0.028 mol/L
  4. D0.070 mol/L
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正解:A0.14 mol/L

14 mol/L × 10 mL = 140 mmol。これを1000mLに希釈するので 0.14 mol/L となります。

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1630.1 mol/L の水溶液のうち、pHが最も小さい物質はどれか。

  1. A硝酸
  2. B硫酸
  3. C酢酸
  4. D炭酸
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正解:B硫酸

硫酸は2価の強酸であり、完全解離すると水素イオン濃度が約0.2 mol/LとなるためpHが最も小さくなります。

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164質量パーセント濃度が20.0%の塩酸(密度1.10g/cm3)100mLに、精製水(密度1.00g/cm3)100mLを加え希釈した。この塩酸の質量パーセント濃度に最も近いものはどれか。

  1. A10.0 %
  2. B10.8 %
  3. C10.5 %
  4. D11.0 %
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正解:C10.5 %

塩酸の質量は1.10×100=110g、溶質は22g。水100gを加え全体210g。22/210×100 ≒ 10.5% です。

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165濃度2.00×10^-2 mol/Lの塩酸10.0mLと濃度1.00×10^-2 mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液10.0mLを混合した溶液の水素イオン濃度として、正しいものはどれか。

  1. A1.0×10^-3 mol/L
  2. B2.0×10^-3 mol/L
  3. C3.0×10^-3 mol/L
  4. D5.0×10^-3 mol/L
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正解:D5.0×10^-3 mol/L

塩酸の残存量は1.00×10^-4 mol。全体積20.0mLで割ると 5.0×10^-3 mol/L となります。

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166熱化学反応式 A + B ⇄ C + q (q<0) で示される反応の平衡状態に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. Aこの反応は、温度を上げると左に進む。
  2. B平衡状態での正反応と逆反応の反応速度は等しい。
  3. Cこの反応の平衡定数の単位は、L/mol(mol^-1・L)である。
  4. D平衡定数は、温度に依存する。
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正解:Aこの反応は、温度を上げると左に進む。

q<0は吸熱反応を意味するため、ルシャトリエの原理により温度を上げると吸熱方向(右)に進みます。

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167有機化合物Aを50mg含む水溶液100mLにヘキサン5.0mLを加えて振り混ぜたところ、ヘキサン層にAが40mg抽出された。水とヘキサン間の分配係数として正しいものはどれか。

  1. A16
  2. B20
  3. C80
  4. D40
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正解:C80

ヘキサン中濃度=40mg/5mL=8。水中残存濃度=10mg/100mL=0.1。分配係数=8/0.1=80 です。

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168有機化合物Aを60mg含む水溶液100mLからヘキサン10mLにAを抽出した。分配係数が50のとき、水溶液中に残ったAの質量として正しいものはどれか。

  1. A20 mg
  2. B30 mg
  3. C10 mg
  4. D40 mg
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正解:C10 mg

水中の残量をXmgとすると、(60-X)/10 / (X/100) = 50。解くとX=10mg となります。

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169気体用流量計に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. A石けん膜流量計は、比較的低流量のガスの流量測定に適している。
  2. Bロータメーターのテーパー管は垂直に保つ必要がある。
  3. C乾式ガスメーターは一定時間に流れる気体の全体積を測定する。
  4. D石けん膜流量計による測定値は、ガスの種類により換算する必要がある。
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正解:D石けん膜流量計による測定値は、ガスの種類により換算する必要がある。

石けん膜の移動距離と時間から直接体積流量を算出するため、ガスの種類による換算は不要です。

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170化学物質とその使用例の組合せのうち、誤っているものはどれか。

  1. Aヒドロキシルアミン:酸化剤
  2. Bメタクレゾールパープル:pH指示薬
  3. Cメチルイソブチルケトン:金属キレートの抽出
  4. D二硫化炭素:有機溶剤の脱着
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正解:Aヒドロキシルアミン:酸化剤

ヒドロキシルアミンは一般的に還元剤として使用されます。

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171容量分析とその終点判別法の組合せのうち、誤っているものはどれか。

  1. A中和滴定:pH指示薬の変色
  2. B沈殿滴定(塩化ナトリウム・硝酸銀):塩化銀の沈殿生成
  3. C酸化還元滴定:過マンガン酸イオンによる着色の消失
  4. Dキレート滴定:エリオクロムブラックTの変色
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正解:B沈殿滴定(塩化ナトリウム・硝酸銀):塩化銀の沈殿生成

沈殿滴定の終点判別は沈殿生成そのものではなく、指示薬(硫酸鉄アンモニウムなど)の呈色変化等を用います。

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172分析に使用するガラス製体積計に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. Aビュレットは最小目盛の1/10までを読みとる。
  2. B一般的なマイクロシリンジでは、針の内容積は目盛りが示す体積に含まれない。
  3. Cメスフラスコの容量の検定は、標線まで水を入れた後、排出した水の質量を測定して行われる。
  4. Dホールピペットの許容誤差の割合は、容量が小さいものの方が大きい。
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正解:Cメスフラスコの容量の検定は、標線まで水を入れた後、排出した水の質量を測定して行われる。

メスフラスコは「受容体積」を検定するため、中に入れた水の質量を測定して行います(排出量ではない)。

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173容量分析に用いる試薬に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. A塩酸溶液の標定には、塩化ナトリウムが用いられる。
  2. B一次標準物質には、化学的に安定な固体試薬が用いられる。
  3. C水酸化ナトリウム溶液の標定には、フタル酸水素カリウムが用いられる。
  4. D過マンガン酸カリウム溶液の標定には、シュウ酸ナトリウムが用いられる。
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正解:A塩酸溶液の標定には、塩化ナトリウムが用いられる。

塩酸溶液の標定には、一次標準物質である炭酸ナトリウムなどが用いられます。

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174作業環境測定における操作と用いる器具の組合せのうち、不適切なものはどれか。

  1. Aミストの捕集:真空捕集瓶
  2. B標準液の標定:ビュレット
  3. C標準液の調製:メスフラスコ
  4. D標準ガスの調製:パーミエーションチューブ
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正解:Aミストの捕集:真空捕集瓶

ミストの捕集にはインピンジャーなどが用いられます。真空捕集瓶は内面に付着するため不適切です。

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175拡散セルを用いた標準ガス発生において、定常状態時の濃度に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. A拡散チューブの内径が大きいほど濃度は高くなる。
  2. B飽和蒸気圧が小さいほど濃度は低くなる。
  3. C有機溶剤の拡散係数と飽和蒸気圧が同じなら、分子量の大きな物質ほど濃度は高くなる。
  4. D拡散チューブの有効長が長いほど濃度は低くなる。
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正解:C有機溶剤の拡散係数と飽和蒸気圧が同じなら、分子量の大きな物質ほど濃度は高くなる。

分子量が大きいほど気体の体積(モル数)が小さくなるため、発生するガス濃度(ppm)は低くなります。

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176検量法に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. A測定結果が検量線の範囲を超えた場合は、試料溶液を希釈して再測定する。
  2. B内標準法は、測定対象物質と内標準物質のそれぞれの測定値に誤差があるため、測定精度が下がる。
  3. C標準添加法は、測定対象物質濃度がゼロの時に測定値がゼロとみなせる場合に使用可能である。
  4. D内標準物質には、測定対象物質と物理的、化学的によく似た物質を選択する。
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正解:B内標準法は、測定対象物質と内標準物質のそれぞれの測定値に誤差があるため、測定精度が下がる。

内標準法は、両者の指示値の比を用いるため、注入量などの誤差が相殺され測定精度が向上します。

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177液体のメチルエチルケトン(モル質量72 g/mol)を気化させ、10 ppmの標準ガス100Lを調製するとき、必要な質量に最も近いものはどれか。調製温度25℃、1気圧(モル体積24.5 L/mol)とする。

  1. A0.3 mg
  2. B0.6 mg
  3. C2.9 mg
  4. D1.5 mg
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正解:C2.9 mg

10ppm×100L = 10^-3 L。質量 = (10^-3 / 24.5) × 72 × 10^3 ≒ 2.9 mg となります。

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178可視・紫外吸光光度分析法に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. A可視領域の光源にはタングステンランプが用いられる。
  2. B紫外領域の光源には重水素放電管が用いられる。
  3. C光電子増倍管を用いて透過光の強度を測定する。
  4. D紫外部の測定にはガラスセルを用いる。
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正解:D紫外部の測定にはガラスセルを用いる。

ガラスは紫外線を吸収するため、紫外部の測定には石英セルを用います。

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179物質Aの溶液を光路長2.0cmのセルに入れ、波長550nmで吸光度を測定したところ0.480であった。モル吸光係数が 6.0×10^3 L/(mol・cm) のとき、溶液の濃度はどれか。

  1. A4.0×10^-5 mol/L
  2. B2.0×10^-5 mol/L
  3. C6.0×10^-5 mol/L
  4. D8.0×10^-5 mol/L
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正解:A4.0×10^-5 mol/L

c = A / (ε・L) = 0.480 / (6.0×10^3 × 2.0) = 4.0×10^-5 mol/L となります。

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180吸光光度分析法における測定対象物質の光吸収に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. A吸光度は、測定対象物質の濃度に比例する。
  2. B吸光度は、光路長に比例する。
  3. C吸収極大波長で、モル吸光係数は極大となる。
  4. D吸収極大波長は、溶媒の種類を変えても変化しない。
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正解:D吸収極大波長は、溶媒の種類を変えても変化しない。

吸収極大波長は、溶媒の種類(極性など)を変えるとシフトすることがあります。

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181物質の濃度が3.0×10^-5 mol/Lの溶液を光路長2.0cmのセルで測定した吸光度が0.360であった。未知濃度の同溶液を光路長1.0cmのセルで測定した吸光度が0.480のとき、濃度はどれか。

  1. A4.0×10^-5 mol/L
  2. B8.0×10^-5 mol/L
  3. C6.0×10^-5 mol/L
  4. D1.0×10^-4 mol/L
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正解:B8.0×10^-5 mol/L

ε = 0.360 / (3×10^-5 × 2) = 6000。未知濃度c = 0.480 / (6000 × 1.0) = 8.0×10^-5 mol/L です。

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182フレーム原子吸光分析法に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. A試料溶液は噴霧室に噴霧され、微粒子がフレームに送られる。
  2. Bフレーム中における目的原子の原子蒸気は、ほとんどが励起状態にある。
  3. C中空陰極ランプの陰極には、測定対象金属と同一の金属が用いられている。
  4. D吸光度は、光源光の強度に依存しない。
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正解:Bフレーム中における目的原子の原子蒸気は、ほとんどが励起状態にある。

フレーム中における原子蒸気は、大部分が基底状態にあり、これが光源の光を吸収します。

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183原子吸光分析法に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. Aグラファイト炉法では、通電によるジュール熱で原子化を行う。
  2. B重水素ランプはバックグラウンド吸収の補正に用いられる。
  3. Cヒ素の還元気化法では、水素化ホウ素ナトリウムと反応させ水素化物を生成する。
  4. D水銀の還元気化法では、塩化スズ(II)と反応させ水銀イオンを生成して測定する。
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正解:D水銀の還元気化法では、塩化スズ(II)と反応させ水銀イオンを生成して測定する。

水銀の還元気化法では、塩化スズ(II)で還元して「原子状」の水銀蒸気を生成させ測定します。

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184誘導結合プラズマ発光分光分析法(ICP-AES)に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. A発光部のプラズマの温度は6,000〜10,000K程度である。
  2. B原子吸光分析と比較して、検量線が直線となる濃度範囲が広い。
  3. C高濃度の測定には軸方向観測が、低濃度の測定には横方向観測が適している。
  4. Dネブライザーの先端部が細いため、懸濁物がある場合はろ過する。
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正解:C高濃度の測定には軸方向観測が、低濃度の測定には横方向観測が適している。

低濃度の測定には光路長が長く高感度な「軸方向観測」が適しています。

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185蛍光光度分析法に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. A励起光にはキセノンランプなどが用いられる。
  2. B蛍光は、励起光よりも波長が長い。
  3. C蛍光の強度は、低濃度領域では対象物質の濃度に比例する。
  4. D蛍光は、電子基底状態にある分子の振動準位間の遷移で生じる。
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正解:D蛍光は、電子基底状態にある分子の振動準位間の遷移で生じる。

蛍光は、電子励起状態から電子基底状態へ遷移する際に放出される光です。

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186ガスクロマトグラフ分析法に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. A気-固クロマトグラフ分析法は、吸着剤を固定相として用いる。
  2. Bカラム温度を上げると、キャリヤーガスの粘度は低下する。
  3. C沸点の近い物質でも分離分析することができる。
  4. Dカラム温度が高いほど、保持時間は短くなる。
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正解:Bカラム温度を上げると、キャリヤーガスの粘度は低下する。

気体の粘度は液体と異なり、温度が上昇すると分子運動が活発になり粘度が増加します。

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187キャピラリーガスクロマトグラフ分析法のカラムに関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. A極性液相を用いると、極性官能基を有する化合物の溶出が早くなる。
  2. Bカラムの内径が小さいほど、理論段数は大きくなる。
  3. Cカラムの長さが長くなるほど、理論段数は大きくなる。
  4. D無極性液相を用いると、飽和炭化水素化合物はほぼ沸点の低い順に溶出する。
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正解:A極性液相を用いると、極性官能基を有する化合物の溶出が早くなる。

極性液相を用いると、極性物質との相互作用が強くなるため、溶出は遅くなります。

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188ガスクロマトグラフ分析法において、カラムの長さを2倍にしたときの特徴として誤っているものはどれか。

  1. A分離度は2倍になる。
  2. B理論段相当高さは変化しない。
  3. Cピークの高さは 1/√2 倍になる。
  4. D理論段数は2倍になる。
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正解:A分離度は2倍になる。

カラム長さを2倍にすると、分離度(R)は √2 倍になります。

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189ガスクロマトグラフ分析法の検出器と分析対象物質の組合せとして、不適切なものはどれか。

  1. A水素炎イオン化検出器(FID):炭化水素化合物
  2. B炎光光度検出器(FPD):有機硫黄化合物
  3. C熱イオン化検出器(FTD):有機リン化合物
  4. D電子捕獲検出器(ECD):芳香族炭化水素化合物
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正解:D電子捕獲検出器(ECD):芳香族炭化水素化合物

電子捕獲検出器(ECD)は、ハロゲン化物等の親電子性化合物の検出に適しており、単なる芳香族には不適です。

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190有機溶剤を無極性液相のキャピラリーカラムで分析したとき、溶出が早い順に並べたものとして正しいものはどれか。

  1. Aヘキサン > ペンタン > オクタン
  2. Bペンタン > ヘキサン > オクタン
  3. Cオクタン > ヘキサン > ペンタン
  4. Dオクタン > ペンタン > ヘキサン
正解と解説を見る

正解:Bペンタン > ヘキサン > オクタン

無極性液相では沸点が低い(炭素数が少ない)順に溶出するため、ペンタン>ヘキサン>オクタンの順です。

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191X線回折分析法に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. Aろ過材に捕集した試料をそのまま分析できる。
  2. B結晶物質の定量は、回折線の強度測定で行う。
  3. CX線の回折角度の測定には、ゴニオメーターを用いる。
  4. Dこの分析法には、連続X線が用いられる。
正解と解説を見る

正解:Dこの分析法には、連続X線が用いられる。

X線回折分析法では、特定波長の特性X線(Cu-Kα線など)が用いられます。

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192壊変形式と放出される粒子の組合せのうち、誤っているものはどれか。

  1. A核異性体転移:中性子
  2. Bα壊変:ヘリウムの原子核
  3. Cβ-壊変:電子
  4. Dβ+壊変:陽電子
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正解:A核異性体転移:中性子

核異性体転移は、励起状態の原子核が基底状態へ移行する際にγ線(電磁波)を放出する現象です。

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193放射線の性質や壊変に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. Aβ-壊変が起こると、原子番号が1つ増加する。
  2. Bβ+壊変が起こると、原子番号が1つ減少する。
  3. C軌道電子捕獲が起こると、特性X線が放出されることがある。
  4. D空気中におけるα線の飛程は、β線の飛程よりも長い。
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正解:D空気中におけるα線の飛程は、β線の飛程よりも長い。

α線は質量と電荷が大きく周囲と強く相互作用するため、β線よりも空気中の飛程は短いです。

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194半減期12年の放射性核種の放射能が1,000 Bqであるとき、6年後の放射能に最も近い値はどれか。

  1. A700 Bq
  2. B500 Bq
  3. C600 Bq
  4. D800 Bq
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正解:A700 Bq

A = 1000 × (1/2)^(6/12) = 1000 / √2 ≒ 1000 / 1.41 ≒ 709 Bq となります。

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195容量分析における指示薬と変色の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. Aメタクレゾールパープルは、pH指示薬として酸性側から塩基性側にかけて色が変化する。
  2. Bヨウ素滴定では、デンプンとヨウ素による青色が消失する点を終点とする。
  3. CエリオクロムブラックTは、キレート滴定において終点で青から赤紫に変色する。
  4. D過マンガン酸カリウム滴定では、過マンガン酸イオンのピンク色が消える点を終点とする。
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正解:CエリオクロムブラックTは、キレート滴定において終点で青から赤紫に変色する。

キレート滴定のEBT指示薬は、Mg等と結合している赤紫から、終点で遊離して青色に変色します。

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196フタル酸水素カリウムを水に溶解して0.100 mol/Lの水溶液を調製した。この水溶液1.00 mLに含まれるフタル酸水素カリウム(モル質量204 g/mol)の質量はどれか。

  1. A10.2 mg
  2. B20.4 mg
  3. C25.6 mg
  4. D30.6 mg
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正解:B20.4 mg

0.100 mol/L × 1.00×10^-3 L × 204 g/mol × 10^3 mg/g = 20.4 mg となります。

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197ICP発光分析法において、内標準法を用いる理由や特徴として誤っているものはどれか。

  1. A分析条件の変動による誤差を補正できる。
  2. B検量線は内標準元素と測定対象元素の指示値の比を用いて作成する。
  3. C測定試料と検量線用溶液に同じ濃度の内標準物質を添加する。
  4. D測定対象物質と発光波長が類似の安定同位体を内標準物質として選択する。
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正解:D測定対象物質と発光波長が類似の安定同位体を内標準物質として選択する。

ICP等の発光分析では波長が重なると妨害になるため、発光波長が異なる元素(イットリウム等)を選択します。

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198分光蛍光光度計の構成要素として、誤っているものはどれか。

  1. A検出器には熱伝導度検出器(TCD)が用いられる。
  2. B光源にはキセノンランプが用いられる。
  3. C試料セルには石英製のものが用いられる。
  4. D励起光と蛍光のスペクトルを測定するため、分光器が2つ配置される。
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正解:A検出器には熱伝導度検出器(TCD)が用いられる。

微弱な蛍光を検出するため、光電子増倍管などが用いられます。TCDはガスクロマトグラフの検出器です。

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199吸光光度分析に用いる吸光度Aと透過率Tの関係を示す式として、正しいものはどれか。

  1. AA = log T
  2. BA = 10^T
  3. CA = -log T
  4. DA = 1 - T
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正解:CA = -log T

吸光度Aは透過率Tの逆数の常用対数、すなわち A = -log T で表されます。

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200拡散セルを用いた標準ガス発生において、標準ガスの濃度を高くする操作として誤っているものはどれか。

  1. A拡散チューブの有効長を長くする。
  2. B拡散セルの温度を高くする。
  3. C拡散チューブの内径を大きくする。
  4. D希釈空気の流量を少なくする。
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正解:A拡散チューブの有効長を長くする。

拡散チューブの有効長を長くすると、気化ガスの拡散抵抗が大きくなり、発生濃度は低くなります。

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