第一種衛生管理者 ② 労働生理1(器官系)

人体の各器官系のしくみを学ぶ、労働生理の土台となる分野です。心臓と血液循環(体循環・肺循環)、血液の成分や凝固、呼吸のガス交換、消化器と栄養素の分解・吸収、肝臓・腎臓の働き、神経系や筋肉の性質が幅広く問われます。図をイメージしながら器官ごとの役割を整理するのがコツで、動脈血と静脈血の違いや、心筋・平滑筋・骨格筋の分類などは混同しやすいため丁寧に押さえましょう。暗記量は多いものの、正確に覚えれば得点源にしやすい分野です。

この分野の問題48問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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35心臓の構造に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. A洞結節(洞房結節)からの電気刺激により、収縮と拡張を繰り返す。
  2. B心臓は意識的に動かすことができる随意筋である。
  3. C大静脈には酸素を多く含んだ動脈血が流れている。
  4. D右心房と右心室の間には僧帽弁がある。
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正解:A洞結節(洞房結節)からの電気刺激により、収縮と拡張を繰り返す。

心臓の拍動は右心房にある洞結節からの電気刺激で起こる。右心房と右心室の間は三尖弁、大静脈には静脈血が流れる。心筋は不随意筋である。

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36体循環の経路として正しいものはどれか。

  1. A右心室 → 肺動脈 → 肺 → 肺静脈 → 左心房
  2. B左心室 → 大動脈 → 全身 → 大静脈 → 右心房
  3. C右心房 → 大動脈 → 全身 → 大静脈 → 左心室
  4. D左心房 → 肺動脈 → 肺 → 肺静脈 → 右心室
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正解:B左心室 → 大動脈 → 全身 → 大静脈 → 右心房

体循環は左心室から大動脈を経て全身を巡り、大静脈を経て右心房に戻るルートである。

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37血管を流れる血液に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. A大動脈には動脈血が流れている。
  2. B大静脈には静脈血が流れている。
  3. C肺動脈には動脈血が流れている。
  4. D肺静脈には動脈血が流れている。
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正解:C肺動脈には動脈血が流れている。

肺動脈は心臓から肺へ向かう血管であり、二酸化炭素を多く含んだ静脈血が流れている。

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38安静時の成人の心拍数として、一般的な数値はどれか。

  1. A30〜50回/分
  2. B120〜140回/分
  3. C90〜110回/分
  4. D60〜80回/分
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正解:D60〜80回/分

安静時の成人の心拍数は通常、1分間に60〜80回である。

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39心臓を構成する筋肉(心筋)の特徴として正しいものはどれか。

  1. A意志で動かせない不随意筋であり、横紋筋でできている。
  2. B意志で動かせる随意筋であり、横紋筋でできている。
  3. C意志で動かせない不随意筋であり、平滑筋でできている。
  4. D意志で動かせる随意筋であり、平滑筋でできている。
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正解:A意志で動かせない不随意筋であり、横紋筋でできている。

心筋は人間の意志では動かせない不随意筋であるが、骨格筋と同じ横紋筋でできている。

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40人体の血液量について、体重に占める割合として正しいものはどれか。

  1. A約4%(約25分の1)
  2. B約8%(約13分の1)
  3. C約12%(約8分の1)
  4. D約16%(約6分の1)
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正解:B約8%(約13分の1)

人体の血液量は、体重のおよそ8%(約13分の1)を占めている。

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41血液の成分に関する記述のうち、正しいものはどれか。

  1. A血液の液体成分は約45%、有形成分は約55%を占める。
  2. B血漿中に最も多く含まれるタンパク質はグロブリンである。
  3. C白血球のうち、好中球は約60%を占める。
  4. D赤血球の寿命は約10日である。
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正解:C白血球のうち、好中球は約60%を占める。

白血球のうち好中球は約60%を占める。液体成分は約55%、血漿中の主要タンパク質はアルブミン、赤血球の寿命は約120日である。

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42血液中に占める赤血球などの容積の割合を示す用語はどれか。

  1. Aヘモグロビン
  2. Bフィブリノーゲン
  3. Cグロブリン
  4. Dヘマトクリット
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正解:Dヘマトクリット

血液中に占める血球(主に赤血球)の容積の割合をヘマトクリットといい、貧血時にはその値が小さくなる。

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43ABO式血液型における「B型」の人の血清に含まれる抗体はどれか。

  1. A抗A抗体のみ
  2. B抗B抗体のみ
  3. C抗A抗体と抗B抗体の両方
  4. D抗体は含まれない
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正解:A抗A抗体のみ

B型の人は赤血球にB抗原を持ち、血清には抗A抗体を持っている。

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44血液の凝固に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. A血管が損傷すると血小板から血液の凝固を促進する物質が放出される。
  2. B血液の凝固は、血漿に含まれるフィブリンがフィブリノーゲンに変化する現象である。
  3. C血小板は直径2〜3μmの核を持たない不定形細胞である。
  4. D止血作用は血小板の主要な働きである。
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正解:B血液の凝固は、血漿に含まれるフィブリンがフィブリノーゲンに変化する現象である。

血液の凝固は、血漿に含まれるフィブリノーゲン(線維素原)がフィブリン(線維素)に変化する現象である。

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45白血球の働きとして正しいものはどれか。

  1. A細胞内にヘモグロビンを含み、酸素を運搬する。
  2. B血管が損傷した際に、血液の凝固を促進する。
  3. C偽足を出しアメーバ様運動を行い、体内に侵入した細菌を貪食する。
  4. D血液中でさまざまな物質を運搬するとともに浸透圧の維持に関与する。
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正解:C偽足を出しアメーバ様運動を行い、体内に侵入した細菌を貪食する。

白血球(好中球や単球など)は細菌やウイルスを貪食する働きがある。aは赤血球、bは血小板、dはアルブミンの働き。

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46呼吸に関する記述のうち、正しいものはどれか。

  1. A外呼吸は、血液と組織との間で行われるガス交換のことである。
  2. B肺自体が拡張・収縮を繰り返すことで呼吸運動が行われる。
  3. C呼吸中枢は脳の延髄にある。
  4. D内呼吸は、肺胞内の空気と毛細血管中の血液との間で行われるガス交換のことである。
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正解:C呼吸中枢は脳の延髄にある。

呼吸中枢は脳の延髄にある。外呼吸は肺でのガス交換、内呼吸は組織でのガス交換。肺自体は動かず呼吸筋の動きで受動的に伸縮する。

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47呼吸運動の仕組みについて、吸気時の状態として正しいものはどれか。

  1. A胸郭内容積が減り、内圧が高くなる。
  2. B胸郭内容積が減り、内圧が低くなる。
  3. C胸郭内容積が増し、内圧が高くなる。
  4. D胸郭内容積が増し、内圧が低くなる。
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正解:D胸郭内容積が増し、内圧が低くなる。

吸気時は、呼吸筋の働きにより胸郭内容積が増し、胸腔内の内圧が低くなることで空気が流れ込む。

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48呼吸数の変化に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. A食事や入浴、発熱によって、呼吸数や1回の呼吸量は減少する。
  2. B血液中の二酸化炭素が増加すると、呼吸中枢が刺激され呼吸数が増加する。
  3. C成人の安静時の呼吸数は、通常1分間に16〜20回である。
  4. D成人の安静時の1回の呼吸量は約500mLである。
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正解:A食事や入浴、発熱によって、呼吸数や1回の呼吸量は減少する。

食事や入浴、発熱によって、代謝が活発になるため呼吸数や呼吸量は「増加」する。

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49呼吸筋として外呼吸に関与する主な筋肉の組み合わせはどれか。

  1. A大胸筋と腹直筋
  2. B肋間筋と横隔膜
  3. C心筋と平滑筋
  4. D広背筋と僧帽筋
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正解:B肋間筋と横隔膜

外呼吸は、肋間筋や横隔膜などの呼吸筋が収縮・弛緩することで胸腔内の圧力を変化させて行われる。

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50筋肉に関する記述のうち、正しいものはどれか。

  1. A筋肉が収縮して出す最大筋力は、断面積1cm²あたりでみると、年齢による差が非常に大きい。
  2. B平滑筋は主に内臓に存在し、人間の意志で動かせる随意筋である。
  3. C筋肉の収縮には、ATP(アデノシン三リン酸)の加水分解によって得られるエネルギーが用いられる。
  4. D神経は筋肉に比べて疲労しやすい特徴がある。
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正解:C筋肉の収縮には、ATP(アデノシン三リン酸)の加水分解によって得られるエネルギーが用いられる。

筋肉の収縮エネルギーはATPの加水分解による。最大筋力の断面積あたりの平均値は性差・年齢差がほぼなく、平滑筋は不随意筋、筋肉は神経より疲労しやすい。

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51筋収縮の種類に関する記述のうち、等尺性収縮に該当するものはどれか。

  1. A荷物を床から持ち上げるときの腕の筋肉の収縮
  2. B荷物を床にゆっくり下ろすときの腕の筋肉の収縮
  3. C階段を上るときの脚の筋肉の収縮
  4. D直立姿勢を保つために関節を固定しているときの筋肉の収縮
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正解:D直立姿勢を保つために関節を固定しているときの筋肉の収縮

直立姿勢の維持や情報機器作業など、筋肉の長さを変化させずに筋力を発生させる収縮を等尺性収縮という。

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52筋肉のエネルギー代謝に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. A蓄積した乳酸は、筋肉の働きを活性化させる効果がある。
  2. B酸素が十分に供給されると、グリコーゲンは最終的に水と二酸化炭素に分解される。
  3. C酸素が不足すると、グリコーゲンが完全に分解されず乳酸が発生する。
  4. D筋肉や肝臓に存在するグリコーゲンがエネルギー源として利用される。
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正解:A蓄積した乳酸は、筋肉の働きを活性化させる効果がある。

酸素不足で発生した乳酸が蓄積すると、筋肉の働きを鈍くさせ、筋肉疲労の原因となるといわれている。

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53筋肉が引き上げることのできる「重さ」と「高さ」に関する法則として正しいものはどれか。

  1. A重さは筋肉の長さに比例し、高さは筋肉の太さに比例する。
  2. B重さは筋肉の太さに比例し、高さは筋肉の長さに比例する。
  3. C重さも高さも筋肉の太さに比例する。
  4. D重さも高さも筋肉の長さに比例する。
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正解:B重さは筋肉の太さに比例し、高さは筋肉の長さに比例する。

筋肉が引き上げることのできる重さは筋肉の太さ(断面積)に比例し、高さは筋肉の長さ(筋線維の長さ)に比例する。

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54筋肉の分類において、「横紋筋」でありかつ「不随意筋」であるものはどれか。

  1. A骨格筋
  2. B平滑筋
  3. C心筋
  4. D内臓筋
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正解:C心筋

心筋は横紋筋で構成されているが、人間の意志では動かせない不随意筋である。

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55胃の働きに関する記述として、正しいものはどれか。

  1. A水分と栄養素の大部分を吸収する。
  2. B胃液に含まれるペプシノーゲンが胃酸によってペプシンになり、脂肪を分解する。
  3. Cアルカリ性の消化液を分泌し、食物を消化する。
  4. D胃液に含まれるペプシノーゲンが胃酸によってペプシンになり、タンパク質を分解する。
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正解:D胃液に含まれるペプシノーゲンが胃酸によってペプシンになり、タンパク質を分解する。

胃ではペプシノーゲンが胃酸でペプシンとなり、タンパク質を分解する。水分や栄養の吸収はほとんど行われない。

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56小腸での栄養素の分解に関する組み合わせのうち、正しいものはどれか。

  1. A脂肪 - グリセリンと脂肪酸
  2. Bタンパク質 - ブドウ糖
  3. C糖質 - アミノ酸
  4. D炭水化物 - ペプシン
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正解:A脂肪 - グリセリンと脂肪酸

小腸において、脂肪はグリセリン(モノグリセリド)と脂肪酸に分解される。糖質はブドウ糖、タンパク質はアミノ酸に分解される。

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57膵臓の機能に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. A膵液には、タンパク質、脂質、炭水化物のすべての消化酵素が含まれている。
  2. B消化酵素を含む膵液を胃の中に分泌する。
  3. C血糖値を調節するホルモンを血液中に分泌する内分泌腺の働きもある。
  4. D膵液に含まれる脂質の分解酵素はリパーゼである。
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正解:B消化酵素を含む膵液を胃の中に分泌する。

膵臓は、膵液を胃ではなく「十二指腸」に分泌する消化腺である。

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58吸収された栄養素の運搬経路として正しいものはどれか。

  1. Aブドウ糖とアミノ酸は、リンパ管を通って血管に入り、肝臓に運ばれる。
  2. B脂肪酸とグリセリンは、絨毛の毛細血管に吸収された後、門脈を通り、肝臓に運ばれる。
  3. Cブドウ糖とアミノ酸は、絨毛の毛細血管に吸収された後、門脈を通り、肝臓に運ばれる。
  4. D脂肪酸とグリセリンはそのままの形で毛細血管に吸収され、直接全身へ送られる。
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正解:Cブドウ糖とアミノ酸は、絨毛の毛細血管に吸収された後、門脈を通り、肝臓に運ばれる。

ブドウ糖とアミノ酸は毛細血管から門脈を経て肝臓へ。脂肪酸とグリセリンは再び脂肪となりリンパ管を経て血管に入り肝臓へ運ばれる。

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59大腸の機能として正しいものはどれか。

  1. Aタンパク質の最終的な分解を行う。
  2. B消化酵素を豊富に含む大腸液を分泌する。
  3. C胆汁を分泌し、脂肪の吸収を助ける。
  4. D水分などを内壁から吸収して固形物(糞便)にする。
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正解:D水分などを内壁から吸収して固形物(糞便)にする。

大腸は消化酵素をほとんど含まず、残りの消化物を移動させながら水分を吸収し、糞便を形成する器官である。

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60肝臓の「代謝作用」に関する記述として正しいものはどれか。

  1. A胆汁を生成し、胆管から十二指腸に分泌する。
  2. Bアルコールなどの有害物質を分解し、無害な物質に変える。
  3. C血糖値が上昇するとグルコースをグリコーゲンに変えて貯蔵する。
  4. D脂肪を乳化し、脂肪の分解を助ける。
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正解:C血糖値が上昇するとグルコースをグリコーゲンに変えて貯蔵する。

グルコースとグリコーゲンの変換による血糖値の調整は、肝臓の代謝作用の一つである。aとdは胆汁生成作用、bは解毒作用である。

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61肝臓で生成される「胆汁」に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. A胆汁にはタンパク質を分解する消化酵素が含まれている。
  2. B胆汁はアルカリ性の消化液である。
  3. C食物中の脂肪を乳化し、脂肪の分解を助ける。
  4. D胆汁は胆のうで貯えられてから十二指腸に分泌される。
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正解:A胆汁にはタンパク質を分解する消化酵素が含まれている。

胆汁は脂肪を乳化する働きがあるが、消化酵素自体は含まれていない。

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62肝臓が合成する物質として正しいものはどれか。

  1. Aインスリン
  2. Bアルブミンやフィブリノーゲン
  3. Cヘモグロビン
  4. Dペプシン
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正解:Bアルブミンやフィブリノーゲン

肝臓はアミノ酸からアルブミンやフィブリノーゲンなどの血液凝固物質等のタンパク質を合成する。ヘモグロビンは骨髄、インスリンは膵臓、ペプシンは胃である。

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63一般健康診断における肝機能検査の項目として義務づけられているものの組み合わせはどれか。

  1. AHDLコレステロール、LDLコレステロール
  2. BBUN、クレアチニン、尿酸
  3. CGOT、GPT、γ-GTP
  4. D赤血球数、白血球数、ヘマトクリット
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正解:CGOT、GPT、γ-GTP

一般健康診断では、肝機能検査としてGOT、GPT、γ-GTPの検査が義務づけられている。

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64肝臓を通った後の血液(肝静脈)と、腎臓を通った後の血液(腎静脈)の比較として正しいものはどれか。

  1. A腎静脈の血液の方が尿素が多く含まれている。
  2. B尿素は肝臓で生成されるため、腎静脈には尿素は存在しない。
  3. Cどちらの血液も尿素の量は全く同じである。
  4. D腎静脈の血液の方が尿素が少なく含まれている。
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正解:D腎静脈の血液の方が尿素が少なく含まれている。

腎臓で尿素がろ過され尿として排泄されるため、腎臓を通った血液(腎静脈)は、肝臓を通った血液(肝静脈)よりも尿素が少なくなっている。

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65腎臓の基本構造である「ネフロン(腎単位)」を構成する要素の組み合わせとして正しいものはどれか。

  1. A腎小体と尿細管
  2. B糸球体とボウマン嚢
  3. C腎盂と尿管
  4. D皮質と髄質
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正解:A腎小体と尿細管

1つの腎小体とそれに続く1本の尿細管をネフロン(腎単位)といい、1個の腎臓中に約100万個ある。

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66腎臓における「原尿」の生成過程として正しいものはどれか。

  1. A尿細管から毛細血管へ血液中の水分がこし出される。
  2. B糸球体からボウマン嚢へ血液中の血球やタンパク質以外の成分がこし出される。
  3. C糸球体からボウマン嚢へ血液中の血球やタンパク質がこし出される。
  4. D尿細管からボウマン嚢へ老廃物が分泌される。
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正解:B糸球体からボウマン嚢へ血液中の血球やタンパク質以外の成分がこし出される。

原尿は、血液が糸球体からボウマン嚢へこし出されて生成される。この際、血球やタンパク質(分子が大きい)以外の成分がろ過される。

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67尿細管における「再吸収」に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. A原尿中のブドウ糖などの栄養物質は再吸収される。
  2. B原尿中の水分の大部分は再吸収される。
  3. C原尿中の老廃物はすべて再吸収され、血液中に戻る。
  4. Dナトリウムなどの電解質は再吸収される。
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正解:C原尿中の老廃物はすべて再吸収され、血液中に戻る。

尿細管では必要な栄養物質や水分、電解質が再吸収され、再吸収されなかった老廃物などの成分が尿として排泄される。

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68尿の性質と尿検査に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. A尿は強酸性の液体で、1日の尿量は約500mLである。
  2. B正常な尿には通常、糖やタンパク質が多く含まれている。
  3. C尿の約70%が水分で、残りは固形成分である。
  4. D尿糖が陽性の場合、糖尿病や腎機能の異常が疑われる。
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正解:D尿糖が陽性の場合、糖尿病や腎機能の異常が疑われる。

正常な尿には通常、糖やタンパクは含まれない。尿は弱酸性で1日約1500mL、約95%が水分である。

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69腎臓の配置と構造に関する記述として正しいものはどれか。

  1. A背骨の両側に左右一対あり、それぞれから1本ずつの尿管が出ている。
  2. B背骨の両側に左右一対あり、それぞれから複数の尿管が出ている。
  3. Cそら豆形で胸骨の裏側に1つだけ存在する。
  4. D表面の髄質と深層の皮質とに分かれている。
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正解:A背骨の両側に左右一対あり、それぞれから1本ずつの尿管が出ている。

腎臓は背骨の両側に左右一対あり、それぞれの腎臓から1本ずつの尿管が出て膀胱につながっている。表面が皮質、深層が髄質である。

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70神経系の基本的な単位である「神経細胞(ニューロン)」を構成する主な要素に含まれないものはどれか。

  1. A細胞体
  2. Bボウマン嚢
  3. C樹状突起
  4. D軸索
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正解:Bボウマン嚢

神経細胞(ニューロン)は細胞体、軸索、樹状突起からなる。ボウマン嚢は腎臓の構造の一部である。

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71自律神経の働きについて、交感神経が優位になったときの状態として正しいものはどれか。

  1. A心拍数が増加し、消化管の運動が促進される。
  2. B心拍数が減少し、消化管の運動が促進される。
  3. C心拍数が増加し、消化管の運動が抑制される。
  4. D心拍数が減少し、消化管の運動が抑制される。
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正解:C心拍数が増加し、消化管の運動が抑制される。

交感神経は活動時に優位になり、心拍数を増加させ、消化管の運動を抑制する。

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72神経系の分類に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. A中枢神経は、脳と脊髄からなる。
  2. B体性神経は、感覚神経と運動神経に分類される。
  3. C自律神経は、交感神経と副交感神経に分類される。
  4. D脳から出る末梢神経を脊髄神経、脊髄から出る末梢神経を脳神経と呼ぶ。
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正解:D脳から出る末梢神経を脊髄神経、脊髄から出る末梢神経を脳神経と呼ぶ。

脳から出る末梢神経が脳神経(12対)、脊髄から出る末梢神経が脊髄神経(31対)である。逆になっているため誤り。

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73脳の構造と機能の組み合わせとして正しいものはどれか。

  1. A小脳 - 運動と平衡感覚の中枢である。
  2. B大脳 - 呼吸中枢や心臓中枢が存在する。
  3. C脳幹 - 思考や意志、感情を支配する。
  4. D大脳辺縁系 - 視覚からの情報を直接筋肉へ伝える。
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正解:A小脳 - 運動と平衡感覚の中枢である。

小脳は運動と平衡感覚の中枢。大脳は思考・感覚・運動の支配、脳幹(延髄など)は呼吸や心臓の生命維持中枢である。

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74脊髄における神経の伝導路に関する記述として正しいものはどれか。

  1. A脊髄神経の前角(前柱)には感覚神経細胞があり、後角(後柱)には運動神経細胞がある。
  2. B脊髄神経の前角(前柱)には運動神経細胞があり、後角(後柱)には感覚神経細胞がある。
  3. C脊髄は中枢神経ではなく末梢神経の一部である。
  4. D脊髄からは左右に12対の末梢神経が出ている。
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正解:B脊髄神経の前角(前柱)には運動神経細胞があり、後角(後柱)には感覚神経細胞がある。

脊髄の前角には運動神経細胞があり筋肉へ命令を伝え、後角には感覚神経細胞があり末梢からの感覚を伝える。

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75自律神経系の中枢が存在する場所として正しいものはどれか。

  1. A大脳皮質と小脳
  2. B肺と心臓
  3. C脳幹と脊髄
  4. D胃と腸
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正解:C脳幹と脊髄

自律神経の中枢は脳幹および脊髄にある。

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76ホルモンとその分泌器官、および働きの組み合わせとして正しいものはどれか。

  1. Aインスリン - 肝臓 - 血糖値を上昇させる
  2. Bアドレナリン - 膵臓 - 血糖値を低下させる
  3. Cメラトニン - 腎臓 - 睡眠を誘発する。
  4. Dインスリン - 膵臓 - 血糖値を低下させる
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正解:Dインスリン - 膵臓 - 血糖値を低下させる

インスリンは膵臓から分泌され、血糖値を低下させる働きがある。アドレナリンは副腎髄質、メラトニンは松果体から分泌される。

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77筋肉の活動性肥大に関する記述として正しいものはどれか。

  1. A強い運動を続けると、1本1本の筋線維が太くなることで筋肉が太くなる。
  2. B強い運動を続けると、筋線維の長さが伸びることで筋肉が太くなる。
  3. C強い運動を続けると、筋線維の数が増えることで筋肉が太くなる。
  4. D強い運動を続けると、筋肉内の脂肪細胞が増殖することで筋肉が太くなる。
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正解:A強い運動を続けると、1本1本の筋線維が太くなることで筋肉が太くなる。

筋肉の活動性肥大は、個々の筋線維が太くなることによって起こり、筋線維の数が増えるわけではない。

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78内分泌腺と外分泌腺の違いに関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. A内分泌腺はホルモンを直接、血液中などに放出する器官である。
  2. B汗腺や唾液腺は内分泌腺に分類される。
  3. C外分泌腺は導管を通じて分泌物を排出する器官である。
  4. D松果体や甲状腺は内分泌腺に分類される。
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正解:B汗腺や唾液腺は内分泌腺に分類される。

汗腺や唾液腺は導管を通じて分泌するため、外分泌腺に分類される。

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79消化酵素と分解される栄養素の組み合わせとして正しいものはどれか。

  1. Aペプシン - 炭水化物
  2. Bアミラーゼ - タンパク質
  3. Cトリプシン - 脂質
  4. Dリパーゼ - 脂質
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正解:Dリパーゼ - 脂質

リパーゼは脂質の分解酵素である。ペプシンとトリプシンはタンパク質、アミラーゼは炭水化物(糖質)の分解酵素である。

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80人間の反射に関する記述として正しいものはどれか。

  1. A熱いものに触れたとき、その肢を体幹に近づけるような反射を屈曲反射という。
  2. B刺激に対して意識的に判断して起こる反応を反射という。
  3. C反射の指令はすべて大脳皮質から発せられる。
  4. D反射は自律神経のみによって引き起こされる現象である。
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正解:A熱いものに触れたとき、その肢を体幹に近づけるような反射を屈曲反射という。

刺激に対して意識とは無関係に起こる定型的な反応を反射といい、熱いものに触れた際に肢を引っ込めるのは屈曲反射である。

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81血液中の白血球に含まれる細胞で、抗体を産生する働きを持つものはどれか。

  1. A好中球
  2. BBリンパ球
  3. C赤血球
  4. D単球
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正解:BBリンパ球

リンパ球のうち、Bリンパ球には抗体を産生する働きがある。好中球や単球は細菌の貪食を行う。

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82循環器系における血管と血液の名称に関する記述で、正しい組み合わせはどれか。

  1. A心臓から出ていく血管=静脈、心臓へ戻る血管=動脈
  2. B肺動脈に流れる血液=動脈血、肺静脈に流れる血液=静脈血
  3. C動脈血=二酸化炭素を多く含む、静脈血=酸素を多く含む
  4. D大動脈に流れる血液=動脈血、大静脈に流れる血液=静脈血
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正解:D大動脈に流れる血液=動脈血、大静脈に流れる血液=静脈血

大動脈には酸素を多く含んだ動脈血が、大静脈には二酸化炭素を多く含んだ静脈血が流れる。肺循環ではこれが逆になる。

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