化粧品成分検定2級 ③ 安定化成分

化粧品の品質を維持するための成分を学ぶ分野です。防腐剤(パラベン・フェノキシエタノール・カプリリルグリコールなど)、酸化防止剤(トコフェロール・BHTなど)、キレート剤(EDTA)、pH調整剤、増粘剤、緩衝剤の種類と作用機序を整理。化粧品の品質保証を支える縁の下の力持ち的な成分群を理解する分野です。

この分野の問題21問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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78保湿・保水力ではグリセリンにやや劣るものの、「静菌作用」が高いため、比較的小量の配合でも防腐剤の配合量を減らす効果が期待できる成分はどれか。

  1. A加水分解ヒアルロン酸
  2. Bエタノール
  3. CBGやDPG
  4. DPCA-Na
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正解:CBGやDPG

BGやDPGは多価アルコールで、保湿性に加えて微生物が増えにくい環境を作る働き(防腐補助)が期待されます。そのため、防腐剤の配合量を調整したい処方で併用されることがあります。

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79BGやDPGがグリセリンよりもベタつきが少ないとされる主な理由はどれか。

  1. A分子量が極端に大きいから
  2. B揮発性が非常に高いから
  3. C吸湿性はあるが粘性が比較的低いから
  4. D油にしか溶けないから
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正解:C吸湿性はあるが粘性が比較的低いから

BGやDPGは保湿性を持ちながらも、グリセリンより粘性が低いため、比較的さっぱりした使用感になります。

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80深海ザメの肝油などに含まれる「スクワレン」は酸化しやすいため、化学的な処理で安定性を高めて化粧品に配合されます。この成分名はどれか。

  1. Aステアリン酸
  2. Bスクワラン
  3. Cミネラルオイル
  4. Dシクロペンタシロキサン
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正解:Bスクワラン

スクワレンは不飽和で酸化しやすいため、水素添加により安定化したものがスクワランです。

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81防腐剤の配合量を減らす目的で「防腐補助」として用いられることがある多価アルコールはどれか。

  1. A1,2-ヘキサンジオールやペンチレングリコール
  2. Bセタノールやステアリルアルコール
  3. Cヒアルロン酸Na
  4. Dミネラルオイル
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正解:A1,2-ヘキサンジオールやペンチレングリコール

1,2-ヘキサンジオールやペンチレングリコールは、多価アルコールとして保湿性を持ちながら、微生物汚染リスクを下げる目的で防腐補助として用いられることがあります。防腐剤の配合量を調整したい処方で併用されることがあります。

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82「防腐剤フリー」や防腐剤を減らした処方で、微生物汚染リスクを下げるために重要な工夫として最も適切なのはどれか。

  1. A香料を増やしてマスキングする
  2. B容器をポンプ式などの“直接触れにくい形”にする
  3. C油分を増やして必ずW/O乳化にする
  4. DpHを強アルカリにする
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正解:B容器をポンプ式などの“直接触れにくい形”にする

防腐設計は成分だけでなく容器設計も重要です。ポンプ容器などは中身に手が触れにくく、菌が入りにくいため、微生物汚染リスクを下げる工夫として有効です。

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83BGやDPGと同じ多価アルコールの仲間で、保湿性に加えて防腐設計で併用されやすい成分はどれか。

  1. Aグリセリン
  2. Bヒアルロン酸Na
  3. C1,2-ヘキサンジオール
  4. D乳酸Na
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正解:C1,2-ヘキサンジオール

1,2-ヘキサンジオールは多価アルコールで、保湿性に加えて防腐設計で併用されることがあります。

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84スクワランに期待される使用感として最も適切なのはどれか。

  1. A強い洗浄力で皮脂を落とす
  2. Bのびがよく、エモリエント感を与えやすい
  3. C強い漂白作用で色ムラを改善する
  4. D紫外線を吸収して日焼けを防ぐ
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正解:Bのびがよく、エモリエント感を与えやすい

スクワランは油性基材として、のびの良さやなめらかな感触(エモリエント感)を目的に配合されます。

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85化粧品に配合される代表的な「酸化防止剤(抗酸化成分)」として最も一般的なのはどれか。

  1. Aカルボマー
  2. Bトコフェロール
  3. Cベンザルコニウムクロリド
  4. DEDTA-2Na
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正解:Bトコフェロール

トコフェロール(ビタミンE)は代表的な酸化防止剤(抗酸化成分)です。カルボマーは増粘剤、ベンザルコニウムクロリドは殺菌成分、EDTA-2Naはキレート剤です。

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86次のうち、一般に「防腐剤(保存料)」として分類される成分はどれか。

  1. Aメチルパラベン
  2. BBG
  3. Cスクワラン
  4. Dカルボマー
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正解:Aメチルパラベン

メチルパラベンは代表的な防腐剤(保存料)です。BGは多価アルコールで防腐補助として働くことがありますが、一般に防腐剤そのものとは区別されます。

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87スクワレンとスクワランの違いとして最も適切なのはどれか。

  1. Aスクワレンは水溶性、スクワランは油溶性
  2. Bスクワレンは酸化しやすく、スクワランは安定化されている
  3. Cスクワレンは防腐剤、スクワランは界面活性剤
  4. Dスクワレンは合成、スクワランは必ず天然
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正解:Bスクワレンは酸化しやすく、スクワランは安定化されている

スクワレンは不飽和で酸化しやすい一方、スクワランは水素添加などで安定化され、化粧品原料として使われやすい成分です。

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88水にとろみを与える「増粘剤」のうち、合成ポリマーの代表であり、微生物による汚染(腐敗)に強いのが特徴の成分はどれか。

  1. Aキサンタンガム
  2. Bカルボマー
  3. Cペクチン
  4. Dパルミチン酸デキストリン
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正解:Bカルボマー

カルボマーは合成ポリマーの代表的な増粘剤で、多糖類(キサンタンガムなど)と比べて腐りにくく微生物汚染に強いのが特徴です。

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89「逆性石ケン」とも呼ばれ、洗浄力はほとんどないものの殺菌・消毒目的で用いられることがあるカチオン界面活性剤はどれか。

  1. Aメチルパラベン
  2. Bフェノキシエタノール
  3. Cベンザルコニウムクロリド
  4. Dヒノキチオール
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正解:Cベンザルコニウムクロリド

ベンザルコニウムクロリドはカチオン界面活性剤で、「逆性石ケン」とも呼ばれ、手指消毒など殺菌目的で使用されます。

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90深海ザメの肝油などに含まれる「スクワレン」は酸化しやすいため、化粧品に配合する際は化学的な処理で安定性を高めます。スクワレンに何を結合させて安定化させるか。

  1. A酸素
  2. B水素
  3. C窒素
  4. D炭素
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正解:B水素

スクワレンは酸化しやすいため、水素添加によって安定化しスクワランになります。

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91水中のカルシウムイオンや鉄イオンなどと結合(金属イオン封鎖)し、化粧品の変色や品質低下を防ぐ「キレート剤」の代表例はどれか。

  1. Aカルボマー
  2. BEDTA-2Na
  3. Cベンザルコニウムクロリド
  4. Dメチルパラベン
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正解:BEDTA-2Na

EDTA-2Na(エデト酸塩)やエチドロン酸は、化粧品の品質を阻害する金属イオンと結合して無力化するキレート剤(金属イオン封鎖剤)です。

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92カルボマーが十分にとろみを発揮するために、処方設計で重要になりやすい操作はどれか。

  1. A強酸性にする
  2. Bアルカリで中和してpHを調整する
  3. C油を増やしてW/Oにする
  4. D香料を増やす
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正解:Bアルカリで中和してpHを調整する

カルボマーは中和により粘度が出やすくなるため、pH調整が重要になります。

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93アルカリ性の石ケンで洗顔した後、肌が自然と本来の弱酸性に戻ろうとする働きを何と呼ぶか。

  1. A乳化能
  2. Bアルカリ中和能
  3. CpH緩衝剤
  4. D静菌作用
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正解:Bアルカリ中和能

石ケンで洗顔後は一時的に皮膚のpHがアルカリ性に傾きますが、自然と弱酸性に戻る働きがあり、これを「アルカリ中和能」といいます。

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94逆性石ケン(例:ベンザルコニウムクロリド)の特徴として適切なのはどれか。

  1. A洗浄力が強く泡立ちがよい
  2. B陽イオン性で、殺菌目的に用いられることがある
  3. C皮脂を乳化してメイクを落とす
  4. D紫外線を吸収する
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正解:B陽イオン性で、殺菌目的に用いられることがある

逆性石ケンはカチオン(陽イオン)性で、洗浄力よりも殺菌目的で用いられます。

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95防腐剤の一種である「パラベン」類を単独ではなく、メチルパラベンやエチルパラベンなど複数種類組み合わせて配合することがある主な理由はどれか。

  1. A複数のパラベンを混ぜることで、初めて水に溶けるようになるから。
  2. B殺菌力が上がり、結果的に防腐剤の総配合量を減らすことができるから。
  3. C複数の香りを混ぜることで、防腐剤特有の悪臭を消すことができるから。
  4. D法律により、単独のパラベンを使用することが禁止されているから。
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正解:B殺菌力が上がり、結果的に防腐剤の総配合量を減らすことができるから。

パラベンは複数種類を組み合わせることで殺菌効果が上がり、結果的に使用する防腐剤の量を減らすことができます。

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96トコフェロールやアスコルビン酸などが配合される「酸化防止剤」の働き方のメカニズムとして、適切なものはどれか。

  1. A空気中の酸素を完全に吸収し、真空状態を作り出す。
  2. B化粧品中の油分などが酸化して変質するのを防ぐため、自らが代わりに酸化する。
  3. C強力な界面活性力で、酸素と油を乳化して無害化する。
  4. D紫外線や熱エネルギーを吸収し、肌の温度を下げる。
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正解:B化粧品中の油分などが酸化して変質するのを防ぐため、自らが代わりに酸化する。

酸化を防ぐ成分は「酸化防止剤」と呼ばれ、化粧品中の油などが酸化して変質するのを防ぐために、自らが代わりに酸化する働きを持ちます。

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97油脂の酸化によるにおい変化や変色を防ぐ目的で配合される成分群はどれか。

  1. A増粘剤
  2. B酸化防止剤
  3. C香料
  4. Dキレート剤
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正解:B酸化防止剤

トコフェロールなどの酸化防止剤は、油脂が酸化して劣化するのを抑える目的で配合されます。

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98キレート剤が配合される主な目的として最も適切なのはどれか。

  1. A油分を増やすため
  2. B微生物を直接殺菌するため
  3. C金属イオンによる酸化や変色を防ぐため
  4. D香りを強めるため
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正解:C金属イオンによる酸化や変色を防ぐため

キレート剤は金属イオンを封鎖することで、酸化や変色などの品質劣化を防ぎます。

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