① ネットワークの基礎
80問参照モデルの階層構造、イーサネットのフレーム、スイッチとルータの役割分担、ケーブルと接続形態、そしてアドレスとサブネットマスクの計算までを扱う土台の分野です。特にサブネッティングは、ネットワークアドレス・ブロードキャストアドレス・利用可能なホスト範囲を素早く求められるかどうかで、後の分野の理解速度が大きく変わります。ここが曖昧なまま進むと経路制御やアクセス制御の問題で必ず詰まるため、計算練習を最優先に据えたい領域です。
② Ciscoルータの初期設定とルーティング
82問機器へのログインから各設定モードの移動、設定の保存と確認、そして静的な経路とデフォルトルートによる経路制御までを扱います。コマンドの丸暗記ではなく、いま自分がどのモードにいて何を設定できるのかを把握することが重要です。ルーティングテーブルの読み方、宛先が複数の経路に一致したときは最も長い一致が選ばれるという原則、経路情報の信頼度による優先順位の考え方が繰り返し問われる分野です。
③ OSPFとACL
75問リンクステート型の経路制御プロトコルであるOSPFの動作と、通信を許可または拒否するアクセスコントロールリストを扱う分野です。OSPFでは隣接関係が確立する条件、代表となるルータの選出、コストによる経路選択が頻出します。ACLは番号付きと名前付きの違い、標準と拡張の使い分け、そして上から順に評価され最後は暗黙の拒否で終わるという評価順序の理解が要です。適用する方向と場所を誤ると意図しない遮断が起きる点も定番の出題です。
④ NAT・DHCP・DNSとVLAN
94問全647問のうち94問と最も出題数が多い分野で、アドレス変換、アドレスの自動割り当て、名前解決、そして仮想的にネットワークを分割するVLANまでを扱います。静的な変換と動的な変換、ポート番号まで使う多重変換の違いを整理しておきましょう。VLANでは所属の割り当て、複数のVLANを1本の回線でまとめて運ぶトランク、VLANをまたぐ通信に必要な経路制御の仕組みが問われ、設定手順とあわせて覚えると定着します。
⑤ STPとEtherChannel
76問スイッチを冗長に接続したときに生じるループを防ぐスパニングツリープロトコルと、複数の物理リンクを1本の論理リンクに束ねるEtherChannelを扱います。前者では代表となるスイッチの選出、各ポートの役割と状態の遷移、収束にかかる時間の短縮が論点です。後者は束ねる条件が揃っていないと成立しないため、速度や動作モード、所属するVLANの一致といった前提条件を押さえることが、そのまま得点に直結する分野です。
⑥ IPv6・IPサービス・デバイス管理
80問IPv6のアドレス表記と種類、アドレスの自動設定に加えて、時刻同期、ログ収集、機器監視、遠隔ログインといった運用向けの機能、そして設定ファイルとソフトウェアの管理を扱います。IPv6は省略表記のルールと、用途ごとのアドレス種別を取り違えないことが要点です。運用系の機能はどれも何のために入れるのかがはっきりしているため、目的と名称を対応づけて覚えると選択肢の絞り込みが速くなります。
⑦ ネットワークアーキテクチャとセキュリティ
80問階層型のネットワーク設計、仮想化とクラウド利用の考え方に加えて、認証と認可の仕組み、ポートの制御、許可していない機器の接続を防ぐ対策までを扱います。脅威の種類と対策を結びつける問題、パスワードの運用や権限管理の基本方針を問う問題が定番です。設計分野では、規模が大きくなるほど階層を分けて役割を明確にする理由を説明できるようにしておくと、応用的な出題にも対応しやすくなります。
⑧ ワイヤレスLANとSDN・自動化
80問無線LANの構成要素と接続までの流れ、暗号化方式、コントローラによる集中管理に加えて、ネットワークの制御を集約する考え方と自動化やプログラム連携を扱う分野です。無線では周波数帯とチャネルの選び方、接続が確立するまでの手順が問われます。自動化の領域は実務で触れていないと馴染みが薄いため、構成を宣言的に記述して機器へ反映するという発想と、代表的な連携方式の役割を先に押さえておくと理解が進みます。