貿易実務検定C級 ① 国際貿易体制と貿易の全体像

貿易を成り立たせている枠組みと、輸出から輸入までの一連の流れを俯瞰する分野です。GATTからWTOへの流れ、EPA・FTAなどの経済連携、貿易摩擦といった貿易経済知識に加え、ワシントン条約・モントリオール議定書・バーゼル条約など貿易と環境に関わる条約が問われます。直接貿易と間接貿易、仲介貿易といった取引形態や、売買契約から船積み・決済・引取りまでの全体像も基礎として押さえます。略語と条約名が一気に出てくるため、名称と規制対象の組み合わせを取り違えやすい点が最初の関門です。

この分野の問題55問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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1わが国の経済のグローバル化が進んだ背景として、1995年春に1ドル約85円前後の円高となり、海外での生産拠点の移転が活発化したことが挙げられる。この円高がわが国の国際競争力に与える影響として最も適切なものはどれか。

  1. A国内の生産能力が向上し、産業が活性化する
  2. B国内の雇用環境が改善され、失業者が減少する
  3. C輸出取引が減少し、国際競争力が弱まる
  4. D輸出取引が増加し、国際競争力が強化される
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正解:C輸出取引が減少し、国際競争力が弱まる

円高は輸出者が受け取る外貨の円換算額を減少させるため、輸出取引が減少し国際競争力が低下する。

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2世界金融危機に対する保護貿易主義阻止への動きの中で、G20緊急首脳会議において監視機能強化などの改革案が出された国際機関はどれか。

  1. A世界銀行
  2. B国際復興開発銀行
  3. CIMF
  4. DWTO
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正解:CIMF

世界金融危機に対し、特にIMFの役割が果たせていないとの見地から監視機能の強化が求められた。

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3同一企業グループ内で部品や製品の貿易取引が行われることを何と呼ぶか。

  1. A並行輸入
  2. B逆委託加工貿易
  3. C産業の空洞化
  4. D企業内貿易
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正解:D企業内貿易

世界を一つの市場と捉え、効率的な生産・販売を目的として企業グループ内で行われる貿易を企業内貿易という。

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4わが国が過去30年間続いた貿易黒字から貿易赤字に転じたのは西暦何年か。

  1. A2013年
  2. B2011年
  3. C2009年
  4. D2015年
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正解:B2011年

2011年の東日本大震災等の影響により、貿易収支は貿易黒字から貿易赤字に転じた。

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5地域貿易協定において、特定の国や地域が通商の活発化を狙って関税の撤廃などを進めることは、域外の国に対しては排他的であるとの批判も一時あった。今日では、地域経済の活性化がひいては国際経済の活性化につながるとされ、どのように評価されているか。

  1. A中立的に評価されている
  2. B消極的に評価されている
  3. C前向きに評価されている
  4. D全面的に廃止すべきと評価されている
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正解:C前向きに評価されている

地域統合は今日の国際経済の活性化につながるものとして前向きに評価されている。

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62020年7月に発効した、米国・メキシコ・カナダ協定の名称はどれか。

  1. AMERCOSUR
  2. BEFTA
  3. CNAFTA
  4. DUSMCA
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正解:DUSMCA

2020年7月にNAFTAに代わり、新たにUSMCAが発効した。

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7ヨーロッパにおいて、単一通貨「EURO」が導入されたのは西暦何年か。

  1. A1993年
  2. B2002年
  3. C1999年
  4. D2009年
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正解:C1999年

1999年1月に単一通貨「EURO」が導入され、2002年から紙幣・硬貨の流通が始まった。

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8ASEANの最高規範となる「ASEAN憲章」が結ばれた分野として、正しいものはどれか。

  1. A経済・政治・安全保障の3分野
  2. B政治・安全保障・国際協力の3分野
  3. C経済・政治・外交の3分野
  4. D経済・文化・通商の3分野
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正解:A経済・政治・安全保障の3分野

ASEANは経済、政治、安全保障、社会・文化の分野での共同体構築を目指し、ASEAN憲章が調印された。

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9RCEP(地域的な包括的経済連携協定)について、署名されたのは何年か。

  1. A2022年
  2. B2018年
  3. C2019年
  4. D2020年
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正解:D2020年

RCEPは2020年11月に署名され、2022年1月に発効された。

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10メガEPAを志向する主な理由として、「スパゲティボウル現象」の回避がある。この現象の説明として正しいものはどれか。

  1. A協定ごとにルールが異なり、サプライチェーン構築のコストが増大する現象
  2. B加盟国が多すぎて交渉がまとまらない現象
  3. C地域統合が進みすぎて途上国が締め出される現象
  4. D特定の産品の輸出が極端に偏る現象
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正解:A協定ごとにルールが異なり、サプライチェーン構築のコストが増大する現象

協定ごとに規則が異なると、サプライチェーン構築の際に個別のルールを考慮する必要がありコストが上がる。

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11GATTの無差別の原則の二つとは何か。

  1. A最恵国待遇と内国民待遇
  2. B自由貿易待遇と内国民待遇
  3. C最恵国待遇と一般特恵待遇
  4. D最恵国待遇と一般貿易待遇
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正解:A最恵国待遇と内国民待遇

GATTの無差別の原則には、最恵国待遇と内国民待遇の二つが定められている。

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12WTO体制下において、GATTはどのように扱われているか。

  1. AWTO設立協定書の一部として発展的に解消された
  2. BWTOとは独立した別の国際組織として存続している
  3. CWTO体制のもとで、法的にはGATT1994として貿易協定の一部を構成する
  4. DWTOに発展的に解消され、法的には存在しない
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正解:CWTO体制のもとで、法的にはGATT1994として貿易協定の一部を構成する

GATTはWTO体制のもとで、法的にはGATT1994としてモノの貿易に関する貿易協定の一部を構成している。

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13農産物の「関税割当制度」の説明として最も適切なものはどれか。

  1. A輸入数量を政府が完全に割り当てて制限する制度
  2. B関税を一切課さずに輸入を無制限にする制度
  3. C全ての輸入農産物に一律の関税を課す制度
  4. D一定数量までの輸入には低い関税率を、それを超える数量には高い関税率を課す制度
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正解:D一定数量までの輸入には低い関税率を、それを超える数量には高い関税率を課す制度

関税割当制度は、一定数量までは低関税、超過分には高関税を課す二重税率制度である。

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14特殊関税制度のうち、輸出国で補助金の交付を受けた貨物の輸入により、わが国の生産者等が実質的な損害を受けた場合に課す関税はどれか。

  1. A不当廉売関税
  2. B相殺関税
  3. C緊急関税
  4. D報復関税
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正解:B相殺関税

相殺関税は、外国で補助金を受けた貨物の輸入により国内産業が損害を受けた場合に課す関税である。

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15関税法上、輸出してはならない貨物に規定されている知的財産権の侵害物品に含まれないものはどれか。

  1. A特許権を侵害する物品
  2. B商標権を侵害する物品
  3. C著作権を侵害する物品
  4. D回路配置利用権を侵害する物品
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正解:D回路配置利用権を侵害する物品

輸出してはならない貨物の知的財産権侵害物品は特許権・実用新案権・意匠権・商標権・著作権・著作隣接権・育成者権を侵害する物品であり、回路配置利用権を侵害する物品は含まれない。

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16不正競争防止法第2条第1項で規定される「周知表示混同惹起行為」について、輸入差止申立てを行う際に必要な添付書類はどれか。

  1. A特許庁長官の意見書
  2. B財務大臣の意見書
  3. C外務大臣の意見書
  4. D経済産業大臣の意見書
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正解:D経済産業大臣の意見書

不正競争防止法違反物品として輸入差止申立てを行う場合は、経済産業大臣の意見書が必要である。

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17認定手続において、申立てをした者に対して税関長が金銭の供託を命じることがあるが、その目的は何か。

  1. A貨物を没収するための保証金として
  2. B申立費用の前払いとして
  3. C輸入者が被るおそれのある損害の賠償を担保するため
  4. D侵害者への罰金として
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正解:C輸入者が被るおそれのある損害の賠償を担保するため

認定手続で侵害物品ではないと判定された場合に、輸入しようとした者の損害賠償を担保するために供託を命じることがある。

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18絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存のための国際協定であるワシントン条約において、特に附属書Iに掲げられる種の取引は原則どうなっているか。

  1. A取引が政府間のみに限定されている
  2. B取引に高額な関税がかかる
  3. C取引が許可制となっている
  4. D取引が原則禁止されている
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正解:D取引が原則禁止されている

ワシントン条約附属書Iに掲げられる種は、商業目的のための取引が原則禁止されている。

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19特定外来生物法の説明として適切なものはどれか。

  1. A植物の輸出のみを規制する法律
  2. B被害を及ぼすおそれのある特定の生物を規制する法律
  3. C外国からの全ての輸入生物を規制する法律
  4. D環境に優しい生物のみを保護する法律
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正解:B被害を及ぼすおそれのある特定の生物を規制する法律

外来生物法は、生態系に被害を及ぼすおそれのある生物を特定外来生物に指定し、輸入などを規制している。

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20有害廃棄物の国境を越える移動及びその処分を規制するための条約は何か。

  1. Aワシントン条約
  2. Bモントリオール議定書
  3. Cバーゼル条約
  4. D生物多様性条約
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正解:Cバーゼル条約

有害廃棄物の国際移動および処分の規制に関する条約はバーゼル条約である。

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21モントリオール議定書において、フロン、ハロン等の特定物質の規制が行われる理由は何か。

  1. A酸性雨を防ぐため
  2. B水質汚染を防ぐため
  3. Cオゾン層を保護するため
  4. D温暖化を防止するため
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正解:Cオゾン層を保護するため

モントリオール議定書は、オゾン層を破壊するフロンやハロン等の特定物質を規制し、オゾン層を保護するためのものである。

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22地球温暖化防止をめざす「気候変動枠組条約」が採択されたのは何年か。

  1. A1990年
  2. B1992年
  3. C1997年
  4. D2005年
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正解:B1992年

気候変動枠組条約は1992年に採択されている。

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23遺伝子組み換え食品等の安全性審査を義務化し、未審査品の輸入・販売を法的に禁止している根拠はどれか。

  1. A食品衛生法
  2. B薬機法
  3. C貿易管理法
  4. D遺伝子組み換え法
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正解:A食品衛生法

食品衛生法において、安全性審査を受けていない遺伝子組み換え食品等の輸入・販売が禁止されている。

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24ISO14001の認証取得において、審査のポイントとなる「PDCAサイクル」の項目はどれか。

  1. APlan(計画)、Do(開発)、Check(改善)、Act(評価)
  2. BPlan(計画)、Do(運用)、Check(点検)、Act(改善)
  3. CPolicy(方針)、Do(運用)、Check(点検)、Act(開発)
  4. DPlan(方針)、Do(運用)、Control(点検)、Act(評価)
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正解:BPlan(計画)、Do(運用)、Check(点検)、Act(改善)

PDCAサイクルは、計画(Plan)、運用(Do)、点検(Check)、改善(Act)の頭文字である。

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25第三者認証によるエコラベル制度が1978年に世界で初めて導入された国はどこか。

  1. Aドイツ
  2. Bカナダ
  3. Cアメリカ
  4. D日本
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正解:Aドイツ

1978年にドイツで世界で初めて第三者認証によるエコラベル制度が導入された。

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26HACCP(危害分析重要管理点)がNASAの宇宙食開発チームによって生み出された後、食品衛生管理手法として世界的に拡大した。わが国でこの考え方に基づく制度が創設された法律は何か。

  1. A食品安全基本法
  2. B食品衛生法
  3. C環境衛生法
  4. DHACCP推進法
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正解:B食品衛生法

1996年に食品衛生法が改正され、HACCPの考え方に基づいた制度が創設された。

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27フェアトレードの目的として、最も適切なものはどれか。

  1. A先進国間の貿易障壁を撤廃すること
  2. B発展途上国の貧困解消を主な目的とすること
  3. C特定の国の工業製品のみを優先的に輸入すること
  4. D機械による大量生産を推進してコストを下げること
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正解:B発展途上国の貧困解消を主な目的とすること

フェアトレードは、発展途上国の生産者から適切な価格で製品を仕入れることにより、貧困解消を目的としている。

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28貿易取引において、売買契約の締結と履行の関係について正しいものはどれか。

  1. A売買契約成立後、商品引渡しと代金支払いは時間をずらして行われる
  2. B売買契約は結ばず、船積み後に売買契約を事後的に締結する
  3. C国内取引と同様、契約成立と商品の引渡しは同時に行われる
  4. D売買契約と同時に商品の引渡しと代金の支払いが完了する
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正解:A売買契約成立後、商品引渡しと代金支払いは時間をずらして行われる

貿易取引では、売主と買主が遠隔地にいるため、契約成立後、時間をずらして履行される。

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29貿易取引特有のリスクとして、商品の輸送距離が長く時間がかかることによる不安は何か。

  1. A信用リスク
  2. B輸送途上の貨物の損傷や事故
  3. C情報の非対称性
  4. D為替変動リスク
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正解:B輸送途上の貨物の損傷や事故

商品の輸送時間が長いことから、輸送途上の貨物の変質・損傷や事故に対する不安が存在する。

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30貿易取引で使われる「船荷証券(B/L)」の役割として正しいものはどれか。

  1. A貨物を受取ったことを証明し、貨物の引取りに必要となる証券である
  2. B輸出を承認するための許可証である
  3. C代金の支払いを約束する手形である
  4. D貨物の代金請求書である
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正解:A貨物を受取ったことを証明し、貨物の引取りに必要となる証券である

船荷証券(B/L)は貨物受取証であり、買主が貨物を受け取るために必要となる。

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31信用状(L/C)取引において、輸入者が銀行に信用状の発行を依頼するのはどのような時か。

  1. A商品の受け取りを急ぐとき
  2. B船積み後すぐに代金を支払いたいとき
  3. C輸出者が信用できないとき
  4. D輸出者から信用状の発行を求められたとき
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正解:C輸出者が信用できないとき

売主にとって買主の信用状態がよくわからないときなどに、買主の取引銀行に代金支払いを保証してもらうために信用状を発行させる。

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32手形の「買取り」とはどのような行為か。

  1. A銀行が為替手形等の代金を輸出者に立替払いすること
  2. B銀行が売主あての手形を買い取ること
  3. C銀行が輸出した商品を買い取ること
  4. D銀行が代金を全額、前払いすること
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正解:A銀行が為替手形等の代金を輸出者に立替払いすること

輸出地の銀行が、信用状を前提に将来回収できることを条件として売主に代金を立替払いすることを手形の買取りという。

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33為替変動リスクに対する対応策として、あらかじめ決められた相場での交換を約束するものを何というか。

  1. A信用状発行
  2. B先物予約
  3. C現物予約
  4. Dコルレス契約
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正解:B先物予約

為替相場が変動しても、あらかじめ決めた相場での交換を約束することを先物予約という。

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34国内為替と外国為替の決定的な違いとして、正しいものはどれか。

  1. A外国為替では、日本銀行の役割をしてくれる特定の銀行がない
  2. B外国為替は国内よりも取引金額が小さい
  3. C国内為替は現金の移動が伴うが、外国為替は伴わない
  4. D国内為替はコンピューターを使わないが、外国為替は使う
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正解:A外国為替では、日本銀行の役割をしてくれる特定の銀行がない

外国為替では日本銀行のような役割を担う中央的な銀行がないため、銀行間で個別に清算方法を決める必要がある。

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35銀行が外国にある他の銀行と為替取引を行うために必要な業務上の条件をあらかじめ定めたものを何というか。

  1. A外国為替契約
  2. B信用状契約
  3. C銀行取引約定書
  4. Dコルレス契約
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正解:Dコルレス契約

銀行間で為替取引を行うために必要な業務条件を定めたものをコルレス契約という。

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36コルレス先の中で、決済のための預金勘定を設けている先を何というか。

  1. A為替先
  2. Bノン・デポジトリー
  3. Cレターオブクレジット
  4. Dデポジトリー
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正解:Dデポジトリー

決済のための預金勘定を設けているコルレス先をデポジトリーという。

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37メーカーではなく商社が「本人(Principal)」となって直接取引をする形態と、商社を通さずに直接外国の企業と取引する形態の名称の組み合わせとして正しいものはどれか。

  1. A間接貿易・委託加工貿易
  2. B間接貿易・直接貿易
  3. C直接貿易・委託加工貿易
  4. D直接貿易・仲介貿易
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正解:B間接貿易・直接貿易

商社等の第三者を通さないものを直接貿易、商社等を経由して商社が本人となるものを間接貿易という。

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38並行輸入において、輸入が認められている真正品(模造品でないもの)のルートについて正しいものはどれか。

  1. A一手販売代理店を経由して輸入する
  2. B一手販売代理店を通さず、別のルートで輸入する
  3. C国が定めた特別なルートを経由する
  4. D国内のデパートを経由して輸入する
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正解:B一手販売代理店を通さず、別のルートで輸入する

並行輸入とは、一手販売代理店等の権利者を通さずに、別のルートを通じて真正品を輸入する制度である。

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39海外(A国)の輸出者と海外(B国)の輸入者との貿易を、日本の業者が仲介する貿易形態を何というか。

  1. A間接貿易
  2. B直接貿易
  3. C仲介貿易
  4. D委託加工貿易
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正解:C仲介貿易

海外同士の貿易を日本の業者が仲介することを仲介貿易という。

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40委託加工貿易のうち、委託者が日本の業者で、受託者が海外の業者である形態を何というか。

  1. A開発輸入
  2. B順委託加工貿易
  3. C逆委託加工貿易
  4. DOEM輸入
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正解:C逆委託加工貿易

海外に加工を委託する場合を逆委託加工貿易という。

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41OEM輸入の説明として最も適切なものはどれか。

  1. A海外メーカーに仕様書を渡して、ゼロから設計させること
  2. B海外メーカーの製品を、そのままのデザインで輸入して販売すること
  3. C自社の製品を海外のメーカーに販売すること
  4. D海外メーカーが独自の仕様で製造した製品に、自社のブランドをつけて輸入すること
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正解:D海外メーカーが独自の仕様で製造した製品に、自社のブランドをつけて輸入すること

海外メーカーが独自の仕様で製造した製品に、自社のブランドなどを付して輸入する形態をOEM輸入という。

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42「開発輸入」のうち、流通業者による委託生産としての形態の説明として適切なものはどれか。

  1. A単に既存の製品を海外から大量購入してくること
  2. B日本人のニーズに合わせて、デザインや品質を独自の仕様書で海外工場に生産委託すること
  3. C自社の特許製品を海外メーカーに生産させること
  4. D原材料を海外へ提供して加工を委託すること
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正解:B日本人のニーズに合わせて、デザインや品質を独自の仕様書で海外工場に生産委託すること

流通業者などが独自の仕様書に基づき、ニーズに合う製品を海外工場に生産委託して輸入することを開発輸入という。

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43「逆輸入」の最近の意味として正しいものはどれか。

  1. A外国企業が日本製品を買い取って日本に売ること
  2. B日本のメーカーが海外の自社工場で製造した製品を、日本国内で販売するために輸入してくること
  3. C日本で販売されていた製品を海外に輸出し、再度輸入すること
  4. D海外メーカーの製品を日本で売ること
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正解:B日本のメーカーが海外の自社工場で製造した製品を、日本国内で販売するために輸入してくること

日本のメーカーが海外自社工場で製造した製品を、日本へ販売するために輸入することを逆輸入という。

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44直接貿易のメリットとして、正しいものはどれか。

  1. A商社等のマージンを省くことができる
  2. B商社が持つ外国の商習慣に関する情報を活用できる
  3. C取引実績が大量にあれば価格が有利になる
  4. D商社の金融力を活用できる
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正解:A商社等のマージンを省くことができる

直接貿易は、商社等のマージンを省くことができるのがメリットである。

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45間接貿易のメリットとして、適切でないものはどれか。

  1. A商社の豊富な情報網を利用できる
  2. B商社を通じて外国の商習慣に関する知識が活用できる
  3. C商社が貿易交渉に必要な語学力を代行してくれる
  4. D仲介マージンがかからないため、利益が増える
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正解:D仲介マージンがかからないため、利益が増える

間接貿易は商社を通すため、マージンがかかることが直接貿易に対するデメリットの一つである。

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46コンテナ・ターミナルにおいて、船に積む、あるいは船から下ろしたコンテナを置いておく場所を何というか。

  1. A保税倉庫
  2. Bコンテナ・フレート・ヤード(CFY)
  3. Cコンテナ・ヤード(CY)
  4. Dコンテナ・フレート・ステーション(CFS)
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正解:Cコンテナ・ヤード(CY)

コンテナ船専用港湾設備のひとつで、コンテナを一時保管する場所をコンテナ・ヤードという。

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47国際複合輸送において、飛行機、列車など様々な輸送手段を組み合わせて一貫して輸送する業者を何というか。

  1. A海貨業者
  2. B航空会社
  3. C複合運送人
  4. D運送業者
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正解:C複合運送人

一貫して輸送を請け負う業者を複合運送人という。

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48輸出する商品が在来船の場合、商品の重量や容量などを量る専門業者を何というか。

  1. A検量業者
  2. B税関職員
  3. C海貨業者
  4. D複合運送人
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正解:A検量業者

在来船で輸出する場合、重量や容量を測る専門業者を検量業者という。

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49経済のグローバル化の進展により、わが国では特に製造業においてどのような傾向が顕著になったか。

  1. A国内の工場設備を増強する傾向
  2. B国内の雇用を優先する傾向
  3. C輸出による販売を強化する傾向
  4. Dアジアを中心に海外進出を果たす企業が増える傾向
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正解:Dアジアを中心に海外進出を果たす企業が増える傾向

1980年代後半以降、わが国ではアジアを中心に海外進出を果たす製造業が急増した。

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50GATTにおける「最恵国待遇」とは何か。

  1. A国内の製品と輸入製品を全く同じ条件で扱うこと
  2. B相手国に対して、他の国に与えている条件よりも不利にならない条件を与えること
  3. C全ての国に対して無条件に高い関税を課すこと
  4. D先進国が発展途上国に対してのみ特別な待遇を与えること
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正解:B相手国に対して、他の国に与えている条件よりも不利にならない条件を与えること

最恵国待遇とは、相手国に対して他国よりも不利な扱いをしないことを約束する原則である。

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51WTOとGATTの違いとして、正しいものはどれか。

  1. AWTOは国際機関であり、GATTは国際協定である
  2. BWTOは協定であり、GATTは国際機関である
  3. CWTOはモノの貿易のみ、GATTはサービスのみを扱う
  4. DWTOは先進国のみの組織で、GATTは全加盟国の組織である
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正解:AWTOは国際機関であり、GATTは国際協定である

WTOは法的に根拠のある国際機関であり、GATTは国際協定として生まれたものである。

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52特定外来生物法において、輸入などが規制されている生物の具体例として、正しいものはどれか。

  1. Aヒアリ
  2. Bネコ
  3. Cイヌ
  4. Dニワトリ
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正解:Aヒアリ

特定外来生物の例としてヒアリなどが挙げられる。

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53貿易における「カネの流れ」の説明として正しいものはどれか。

  1. A商品代金を国をまたがって支払う流れ
  2. B商品である貨物が輸送される流れ
  3. C保険金の支払いの流れ
  4. D契約から流通までに必要な書類の作成、交付の流れ
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正解:A商品代金を国をまたがって支払う流れ

貿易におけるカネの流れは、国をまたがって商品代金を支払うものである。

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54貿易における「カミ(書類)の流れ」の説明として正しいものはどれか。

  1. A保険会社が保険金を支払う手続の流れ
  2. B貨物そのものが国境を越えて運ばれる流れ
  3. C国をまたいで商品代金を送金する流れ
  4. D貨物の受け取りまでに必要な書類の作成・交付・提示の流れ
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正解:D貨物の受け取りまでに必要な書類の作成・交付・提示の流れ

カミ(書類)の流れとは、貨物を受け取るために必要な書類の作成・交付・提示の流れを指す。

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55信用状(L/C)による資金負担の回避において、売主(輸出者)にとってのメリットとして正しいものはどれか。

  1. A保険を自分でかける必要がなくなる
  2. B商品が出荷される前に代金が受け取れる
  3. C代金回収まで待つ必要がなくなり、資金負担が生じない
  4. D代金の支払いを後払いにできる
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正解:C代金回収まで待つ必要がなくなり、資金負担が生じない

信用状取引では、商品の船積みとほぼ同時に銀行から代金が立替払いされるため、売主の資金負担は生じない。

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