第118問事業承継において引き継ぐべき3つの要素として、最も適切な組み合わせはどれか。
- A「人(経営)」「資産」「知的資産」
- B「人(経営)」「負債」「金融資産」
- C「顧客」「設備」「知的財産」
- D「自社株式」「不動産」「ノウハウ」
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正解:A.「人(経営)」「資産」「知的資産」
事業承継では、社内における社長の役割などの「人」、自社株式や不動産などの「資産」、経営理念やノウハウなどの目に見えにくい「知的資産」の3つを承継することが重要です。
この問題の解説ページを開く →承継方法を問わず必要になる現状把握と計画づくりの分野です。収録28問では、事業承継で引き継ぐべき要素の整理、株式の異動や不動産・代表権を確認する資料、知的資産の意味とその可視化ツールが問われます。中心になるのはローカルベンチマークで、非財務情報の業務フローや商流を見る着眼点、シートを完成させる手順、売上の持続性・営業利益率・労働生産性・EBITDA有利子負債倍率・営業運転資本回転期間といった財務指標の算出式と読み方が扱われます。あわせて事業承継計画の目標設定と個人資産の扱い、中小企業の会計に関する指針と継続企業の前提、後継者の選定・教育・移行期間の考え方が出ます。
この分野の問題28問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。
クイズモードで挑戦 →正解:A.「人(経営)」「資産」「知的資産」
事業承継では、社内における社長の役割などの「人」、自社株式や不動産などの「資産」、経営理念やノウハウなどの目に見えにくい「知的資産」の3つを承継することが重要です。
この問題の解説ページを開く →正解:C.株主名簿
法人税申告書別表(二)にも株主の氏名や保有株式数は記載されますが、株式数や取得日、株式番号などを正確に把握するためには株主名簿で確認する必要があります。
この問題の解説ページを開く →正解:C.不動産登記簿謄本等で権利関係を確認するとともに、後継者以外の親族への相続に配慮するため時価等についても把握する。
事業承継では親族への相続への配慮も必要となるため、不動産の権利関係だけでなく、時価等についても把握する必要があります。
この問題の解説ページを開く →正解:B.経営理念、ブランド、技術・ノウハウ、人材、顧客とのネットワークなど、財務諸表には表れない経営資源の総称である。
知的資産とは、財務諸表には表れてこない目に見えにくい経営資源の総称であり、企業の強みや競争力の源泉となります。
この問題の解説ページを開く →正解:C.「知的資産経営報告書」や「事業価値を高める経営レポート」
知的資産の現状把握や将来のあり方の検討には、経済産業省の「知的資産経営報告書」や中小機構の「事業価値を高める経営レポート」の作成が有効です。
この問題の解説ページを開く →正解:A.借入金の返済財源確保の観点から、現在のキャッシュフロー状況に加え、将来のキャッシュフローを生む事業価値の源泉の持続性を理解することが大切である。
借入金の返済原資の確保や債権保全の観点から、現在のキャッシュフローに加えて、将来のキャッシュフローの持続性を検討することが重要です。
この問題の解説ページを開く →正解:C.現在の財務内容やスコアリングの結果だけでなく、非財務情報を含めた事業の現状を総合的に理解することが大切である。
財務内容やスコアリングだけで企業の現状を判断することはできず、事業価値の源泉などの非財務情報を含めた理解が必要です。
この問題の解説ページを開く →正解:D.企業が提供する製品・商品・サービスが、顧客にどのような価値を提供しているのか(顧客提供価値)
「業務フロー」では、業務の流れや差別化ポイントを把握し、製品やサービスが顧客にどのような価値を提供しているのかを明らかにすることが重要です。
この問題の解説ページを開く →正解:D.仕入先をなぜ選んでいるのか、逆に得意先からなぜ自社が選ばれているのかを理解する。
「商流」では、企業がどのように商売を成立させているかを取引関係から把握し、仕入先や得意先に選ばれる理由を理解することが求められます。
この問題の解説ページを開く →正解:B.一般的な事柄にとどまらず、自社の非財務情報の良い点・悪い点と関連付けて分析を行う。
財務分析は単なる数値の良し悪しで判断するのではなく、非財務情報と組み合わせて経営状況や課題を対話しながら考えるための参考情報として利用します。
この問題の解説ページを開く →正解:B.現状を認識したうえで「将来目標」を明らかにし、そのギャップである「課題」を明確にして解決策である「対応策」を考える。
「現状認識」と「将来目標」の差が「課題」であり、その課題に対する解決策が「対応策」となるのが正しいプロセスです。
この問題の解説ページを開く →正解:A.(借入金-現預金)÷(営業利益+減価償却費)
EBITDA有利子負債倍率は「(借入金-現預金)÷(営業利益+減価償却費)」で計算され、有利子負債がキャッシュフローの何倍かを示します。
この問題の解説ページを開く →正解:C.回収や支払いなどの取引条件の変化による、必要運転資金の増減
営業運転資本回転期間は、過去の値と比較することで売上増減と比べた運転資本の増減を計測し、取引条件の変化による必要運転資金の増減や効率性を測ります。
この問題の解説ページを開く →正解:D.自社の現状や今後の環境変化を踏まえ、売上や利益、マーケットシェアなどの具体的な指標ごとに中長期的な目標を設定する。
事業承継後の持続的な発展のため、中長期的な方向性や目標を具体的な指標(売上、利益、マーケットシェアなど)ごとに設定していくことが望ましいとされています。
この問題の解説ページを開く →正解:C.現経営者だけでなく、士業等の専門家や金融機関等にも協力を求めたほうが、効率的かつ客観的な現状把握が可能となる。
検討すべき課題は多岐にわたるため、必要に応じて専門家に協力を求めることで、より効率的かつ客観的な目線で現状把握が可能になります。
この問題の解説ページを開く →正解:B.個人の相続は事業承継と深く関連するため、個人資産の相続対策を踏まえた事業承継計画の策定を検討すべきである。
事業承継と個人にかかる相続は深く関連しているため、経営者の親族も安心できるよう、個人資産の相続対策を踏まえた事業承継計画の策定が必要です。
この問題の解説ページを開く →正解:A.経営者所有の不動産の事業利用の有無や、経営者保証の有無などを把握する。
会社と個人の関係の明確化を図るため、経営者所有不動産の事業利用や、会社・経営者間の貸借関係、経営者保証の有無などを確認します。
この問題の解説ページを開く →正解:A.一般に公正妥当と認められる企業会計の慣行として、「中小企業の会計に関する指針」を適用することが認められている。
会社法上、会計参与設置会社が計算書類を作成する際には「中小企業の会計に関する指針」に拠ることが適当とされており、同指針は一般に公正妥当と認められる企業会計の慣行として適用が認められている。なお、いずれの会計ルールにも法令上の適用義務はない。
この問題の解説ページを開く →正解:B.個別注記表に記載事項がないことをもって、継続企業の前提に疑義がないと判断することはできない。
「中小企業の会計に関する指針」では継続企業の前提に関する注記が要求事項として規定されていないため、記載がないことだけで疑義がないとは判断できません。
この問題の解説ページを開く →正解:D.親族内・従業員承継に向けた選定だけでなく、状況によってはM&A等による第三者への承継も視野に入れて検討を進めるべきである。
事業承継の検討にあたっては、親族内・従業員承継だけでなく、M&A等による外部の第三者への承継の可能性も視野に入れて検討を進めることが推奨されています。
この問題の解説ページを開く →正解:A.相続税対策だけでなく、経営力を向上させ後継者が安心して引き継げる経営状態まで引き上げることが求められる。
税金対策のために会社の株価を引き下げるのではなく、経営力の向上に努め、後継者が安心して引き継げる経営状態にすることが現経営者に求められます。
この問題の解説ページを開く →正解:D.通念上の正統性が弱いため、他の役員・従業員が納得できるよう、コミュニケーション能力や統率力等の資質・能力が顕著に重視される。
従業員承継は親族内承継より正統性が弱いとみなされがちなため、周囲が納得できるよう慎重に行う必要があり、コミュニケーション能力や統率力が重視されます。
この問題の解説ページを開く →正解:B.特別扱いされることなく自社では構築できない人脈を形成し、外部から自社を客観的にみるなど広い視野を身に付けることができる。
他社での勤務は、社内では得られない人脈の形成や、客観的で広い視野を身に付けるといった効果が期待できます。
この問題の解説ページを開く →正解:D.3年以上を要する割合が半数以上を占めており、10年以上を要する割合も少なくないため、早期に事業承継計画を立てることが重要である。
後継者の育成を含めた移行期間には3年以上を要する割合が半数以上を占め、10年以上を要する例も少なくないため、早期の準備が重要となる。
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