ジュエリー検定3級 ③ カラーストーン(前半)

ダイヤモンド以外の色石(カラーストーン)を扱う分野の前半で、宝石の分類・処理・鑑別の考え方が中心です。誕生石や護符としての歴史、コランダム(ルビー・サファイア)やベリル(エメラルド・アクアマリン)、トルマリン、アレキサンドライトといった主要宝石と、有機質宝石の位置づけを学びます。加熱・漂白・拡散加熱処理・オイル含浸などの人的手段と、天然石・合成石・類似石を区別する鑑別書の見方、ギウダやベルヌイ法などの用語も頻出です。あわせてシャトヤンシーやプレイ・オブ・カラーといった光学効果、劈開・硬度と耐久性、超音波洗浄の可否など取扱いの注意点も問われます。

この分野の問題38問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

クイズモードで挑戦 →

79古来より宝石が信仰の対象や守護のための護符として貴ばれた際、十字軍の兵士がケガを防ぐために身に着けたとされる宝石は何か

  1. Aサファイア
  2. Bルビー
  3. Cエメラルド
  4. Dガーネット
正解と解説を見る

正解:Dガーネット

ガーネットはギリシャ・ローマ時代から使われており、特に十字軍の兵士がケガを防ぐために身に着けたと伝えられている。

この問題の解説ページを開く →

80紀元前400年頃、最古の宝石市場であるバビロンにおいて取引されていたと言われる宝石はどれか

  1. Aターコイズ
  2. Bエメラルド
  3. Cダイヤモンド
  4. Dルビー
正解と解説を見る

正解:Bエメラルド

バビロンにおいて紀元前400年頃から取引されていたのはエメラルドであるとされている。

この問題の解説ページを開く →

811912年にアメリカの宝石業界により定められ、現在日本でも最も広く知られている誕生石の基礎となったのは、何に由来するか

  1. A西洋占星術の黄道十二宮
  2. Bヨハネの黙示録に描かれた城門
  3. C旧約聖書の祭司長の胸当て
  4. D地域や時代ごとの習慣
正解と解説を見る

正解:C旧約聖書の祭司長の胸当て

現在の誕生石の基礎は、1912年にアメリカの宝石業界により定められた種類である。

この問題の解説ページを開く →

82鉱物学において、化学組成上内部構造が共通する種類を同一のものとして分類し、その鉱物名を冠して呼ぶ場合、酸化アルミニウムを主成分とする三方晶系の鉱物は何と呼ばれるか

  1. Aルビー
  2. Bサファイア
  3. Cコランダム
  4. Dスピネル
正解と解説を見る

正解:Cコランダム

酸化アルミニウムを主成分とする三方晶系の鉱物は、色に関係なく「コランダム」と呼ばれる。

この問題の解説ページを開く →

83トルマリンのカラー・バラエティのうち、黒色のものを何と呼ぶか

  1. Aインディゴライト
  2. Bショール
  3. Cアクロアイト
  4. Dシベライト
正解と解説を見る

正解:Bショール

トルマリンのカラー・バラエティのうち、黒色のものは古名で「ショール」と呼ばれる。

この問題の解説ページを開く →

84宝石名「アレキサンドライト」の由来として最も適切なものはどれか。

  1. A発見された鉱山の地名
  2. Bロシア皇帝アレクサンドル2世の名
  3. C色に因んだギリシャ語
  4. D特定の光学効果の名称
正解と解説を見る

正解:Bロシア皇帝アレクサンドル2世の名

アレキサンドライトはロシアで発見され、当時の皇太子(後の皇帝アレクサンドル2世)にちなんで名付けられた。

この問題の解説ページを開く →

85見かけが良く似た高級宝石の名を冠して呼ばれる、正式な名称ではない俗称を何と呼ぶか

  1. Aコマーシャル・ネーム
  2. Bインクルージョン・ネーム
  3. Cバラエティ・ネーム
  4. Dフォールス・ネーム
正解と解説を見る

正解:Dフォールス・ネーム

見かけの良く似た高級宝石の名を冠して呼ばれる俗称は、フォールス・ネームと呼ばれる。

この問題の解説ページを開く →

86宝飾用素材のうち、真珠、さんご、象牙、こはく、べっ甲などが分類されるグループはどれか

  1. A岩石
  2. B鉱物
  3. C有機質
  4. D非晶質
正解と解説を見る

正解:C有機質

真珠、さんご、象牙、こはく、べっ甲などは、動植物の器官や組織であるため有機質に分類される。

この問題の解説ページを開く →

87原子が規則正しく配列した構造をもつ鉱物を何と呼ぶか

  1. A集合体
  2. B非晶質
  3. C多結晶質
  4. D結晶質
正解と解説を見る

正解:D結晶質

原子が規則正しく配列した構造をもつ鉱物を結晶質と呼ぶ。

この問題の解説ページを開く →

88宝石の識別において、原子が規則正しく配列した構造をもたない「非晶質」の代表例として挙げられる宝石は何か

  1. Aルビー
  2. Bダイヤモンド
  3. Cオパール
  4. D翡翠
正解と解説を見る

正解:Cオパール

非晶質の代表的な宝石はオパールである。

この問題の解説ページを開く →

89天然宝石に対する人的手段のうち、色調を整える目的で最も頻繁に行われるものはどれか

  1. A加熱
  2. B漂白
  3. C放射線照射
  4. Dコーティング
正解と解説を見る

正解:A加熱

ルビーやサファイアなどの色調を整える目的で、加熱が広く行われている。

この問題の解説ページを開く →

90人的手段により処理が行われている例として、漂白処理が目的とされている宝石はどれか

  1. Aエメラルド
  2. Bルビー
  3. Cサンゴ
  4. Dオパール
正解と解説を見る

正解:Cサンゴ

漂白処理はサンゴなどに行われることがある。

この問題の解説ページを開く →

91人的手段の一つである「拡散加熱処理」を行う主な目的はどれか

  1. A表面への着色
  2. B内部のクラックの充填
  3. C光沢の改善
  4. D透明度の向上
正解と解説を見る

正解:A表面への着色

拡散加熱処理は、化学物質を用いて石の表面にごく浅い着色を起こさせる目的で行われる。

この問題の解説ページを開く →

92鑑別書に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. A宝石取引では鑑別書の添付が法律で義務づけられている
  2. B地金にセットされたジュエリーには発行されない
  3. C写真の貼付が法律で義務づけられている
  4. D裏面には発行者の名称と所在地が明記される
正解と解説を見る

正解:D裏面には発行者の名称と所在地が明記される

鑑別書の裏面には、発行者の名称と所在地が明記されなければならない。

この問題の解説ページを開く →

93鑑別結果において「天然石」と表記されるものの定義として、適切なものはどれか

  1. A生成後に色、外観の処理がなされているものも含まれる
  2. B人的手段が一切加えられていないもの
  3. C合成石も天然石の一部として表記する
  4. D人的手段が加えられた場合は「天然」の接頭語を冠さない
正解と解説を見る

正解:A生成後に色、外観の処理がなされているものも含まれる

天然宝石には、加工以外の人的手段が加えられていないものだけでなく、生成後に色や外観の処理がなされたものも含まれる。

この問題の解説ページを開く →

94コランダムのうち、赤色のものをルビーと呼び、その他のカラーバラエティを何と呼ぶか

  1. Aファンシーカラー
  2. Bファンシーサファイア
  3. Cサファイア
  4. Dカラーバラエティ
正解と解説を見る

正解:Cサファイア

コランダムにおいて、赤色以外はすべて色名を冠してサファイアと呼ばれる。

この問題の解説ページを開く →

95ルビーやサファイアの加熱処理における「ギウダ(geuda)」の説明として正しいものはどれか

  1. A合成コランダムの別名
  2. B加熱処理を施したルビーの総称
  3. C拡散加熱処理を行ったサファイア
  4. D天然の無色から淡色のサファイア原石
正解と解説を見る

正解:D天然の無色から淡色のサファイア原石

ギウダとは、潜在的な因子を持ち、加熱によって色が現れる無色から淡色のサファイア原石を指す。

この問題の解説ページを開く →

96コランダムの合成法として最も古くから知られているものは何か

  1. Aベルヌイ法
  2. Bフラックス法
  3. C水熱合成法
  4. D高圧高温法
正解と解説を見る

正解:Aベルヌイ法

ルビーが初めて市場に登場した際から現在まで用いられている合成法はベルヌイ法である。

この問題の解説ページを開く →

97エメラルドとアクアマリンは同じベリル族であるが、両者の性質に大きな違いがある主な要因は何か

  1. A結晶構造の違い
  2. B硬度の違い
  3. C屈折率の違い
  4. D産出される地質環境の違い
正解と解説を見る

正解:D産出される地質環境の違い

両者の性質の違いは、それぞれが産出される地質環境の違いを反映しているためである。

この問題の解説ページを開く →

98エメラルドにおける「オイルまたは樹脂の含浸」の主な目的はどれか

  1. A結晶の硬度を高めるため
  2. B石の色を濃くするための着色
  3. C表面の傷を隠すためのペインティング
  4. D表面のフラクチャーの復元と透明度の改善
正解と解説を見る

正解:D表面のフラクチャーの復元と透明度の改善

エメラルドはフラクチャー(空間)に液体が入り込み白く見えるため、オイルなどを浸透させて本来の状態に復元し透明度を改善する。

この問題の解説ページを開く →

99アレキサンドライトの光学特性である「変色性」が起こる主な要因は何か

  1. A不純物として含まれるクロムの量のため
  2. B自然光下と白熱光下で光の透過量が異なるため
  3. C特定の結晶構造のため
  4. D特定のインクルージョンの影響のため
正解と解説を見る

正解:B自然光下と白熱光下で光の透過量が異なるため

アレキサンドライトは赤色と青緑色の光をほぼ等量透過するため、光源によって色が変化して見える。

この問題の解説ページを開く →

100クリソベリル・キャッツ・アイにおける光学効果「シャトヤンシー」の主な要因は何か

  1. A表面の加工形状による光の反射のため
  2. B細い針状やチューブ状のインクルージョンが平行に配列しているため
  3. C特定の結晶形のため
  4. D電子顕微鏡レベルの珪酸粒子が配列しているため
正解と解説を見る

正解:B細い針状やチューブ状のインクルージョンが平行に配列しているため

シャトヤンシーは、内部に平行に配列したインクルージョンにより光が反射して現れる。

この問題の解説ページを開く →

101オパールの魅力である「プレイ・オブ・カラー」を引き起こす、オパール特有の構造とは何か

  1. A珪酸粒子の三次元的な配列による光の回折と干渉
  2. B不純物元素による光の吸収
  3. C結晶の劈開面による光の反射
  4. D微細な液体包有物の存在
正解と解説を見る

正解:A珪酸粒子の三次元的な配列による光の回折と干渉

プレイ・オブ・カラーは、小さな珪酸粒子が三次元的に配列する構造による光の回折と干渉に起因する。

この問題の解説ページを開く →

102宝石の耐久性に関する記述のうち、誤っているものはどれか

  1. Aジェイダイトは硬度は高くないが非常に丈夫な宝石である
  2. B高い硬度をもつ宝石は完成度の高い研磨ができる
  3. C劈開の性質がある宝石は強い打撃で割れることがある
  4. D硬度が高ければ衝撃に対して絶対に割れない
正解と解説を見る

正解:D硬度が高ければ衝撃に対して絶対に割れない

硬度が高くても、劈開の性質がある場合は強い打撃により割れることがある。

この問題の解説ページを開く →

103カボション・カットが施される主な目的は何か

  1. Aプリリアント・カットよりも美しく見えるため
  2. B表面の艶や色、量感を強調するため
  3. C内部からの高い輝きを得るため
  4. D硬度の低い石を保護するため
正解と解説を見る

正解:B表面の艶や色、量感を強調するため

カボション・カットは、透明石ではなく半透明・不透明石において、艶や色、量感を強調するためによく用いられる。

この問題の解説ページを開く →

104超音波洗浄器の使用が厳禁とされている宝石はどれか

  1. Aダイヤモンド
  2. Bエメラルド
  3. Cサファイア
  4. Dガーネット
正解と解説を見る

正解:Bエメラルド

エメラルドは内部のインクルージョンやオイル含浸処理のため、超音波洗浄は厳禁である。

この問題の解説ページを開く →

105保管上の注意として、他の宝石と触れ合わないよう「個別に保管すること」が特に推奨される最大の理由は何か

  1. A硬度の高い宝石が他の宝石を傷つけてしまうため
  2. B宝石同士の化学反応が起こるため
  3. C硬度の低い宝石が自身の硬度を失うため
  4. D温度変化によって宝石同士が癒着するため
正解と解説を見る

正解:A硬度の高い宝石が他の宝石を傷つけてしまうため

どのような宝石でも、より硬度の高い宝石と接触すれば傷がつくため、個別に保管することが原則である。

この問題の解説ページを開く →

106「熱」に対して特に注意が必要な宝石として、誤っているものはどれか

  1. Aオパール
  2. B有機質宝石
  3. Cトルコ石
  4. Dダイヤモンド
正解と解説を見る

正解:Dダイヤモンド

ダイヤモンドは熱に対して強い宝石であり、オパールやトルコ石、有機質宝石などが熱に弱い。

この問題の解説ページを開く →

107鑑別書において「合成石」と表記されるものの定義として、適切なものはどれか

  1. A天然の石を粉砕して再結晶させたもの
  2. B天然石を模して別の素材で人工的に作られたもの
  3. C天然の原石に人的手段を加え、外観を変えたもの
  4. D天然石と化学組成・物理的性質が同じで、人工的に生成されたもの
正解と解説を見る

正解:D天然石と化学組成・物理的性質が同じで、人工的に生成されたもの

合成石とは、天然石と同じ化学組成と結晶構造を持ち、人工的に生成されたものを指す。

この問題の解説ページを開く →

108「ギウダ(geuda)」と呼ばれる無色や淡色のサファイア原石を加熱することで現れる可能性がある色として、含まれないものはどれか。

  1. Aグリーン
  2. Bブルー
  3. Cゴールデン
  4. Dピンク
正解と解説を見る

正解:Aグリーン

ギウダと呼ばれる原石を加熱すると、ブルー・ゴールデン・ピンクなどの色が現れることがあるが、グリーンは含まれない。

この問題の解説ページを開く →

109エメラルドにおけるインクルージョン(包有物)の一般的な説明として、適切なものはどれか

  1. Aペインティング処理で付けられた色の斑点
  2. B合成時に混入する金属粉末
  3. Cフラクチャー(空間)に閉じ込められた液体の状態のもの
  4. D特定の産地でのみ見られる特定の鉱物結晶
正解と解説を見る

正解:Cフラクチャー(空間)に閉じ込められた液体の状態のもの

エメラルドにはフラクチャー(空間)が多数あり、そこに液体が満たされている状態が一般的である。

この問題の解説ページを開く →

110キャッツ・アイ効果を指す別の名称はどれか

  1. Aアステリズム
  2. Bプレイ・オブ・カラー
  3. Cシャトヤンシー
  4. D変色性
正解と解説を見る

正解:Cシャトヤンシー

シャトヤンシーは、キャッツ・アイ効果として広く知られている。

この問題の解説ページを開く →

111エメラルドの表面キャビティに「樹脂状の物質を充填」する処理が特に一般的であるカットの形態は何か

  1. Aステップ・カットされたもの
  2. Bビーズ加工されたもの
  3. Cプリリアント・カットされたもの
  4. Dミクスト・カットされたもの
正解と解説を見る

正解:Bビーズ加工されたもの

ビーズ加工されたエメラルドにおいては、表面のキャビティに樹脂状物質を充填する処理がごく一般的である。

この問題の解説ページを開く →

112エメラルドの合成石の識別に関する説明として、最も適切なものはどれか

  1. A近年主流の合成エメラルドは天然のものと全く変わらない特性をもつ
  2. B合成石はインクルージョンが全くないためすぐにわかる
  3. Cカラーフィルターを通しても全く色の違いが出ない
  4. D天然のエメラルドとは物理・光学特性が異なるため容易に識別できる
正解と解説を見る

正解:A近年主流の合成エメラルドは天然のものと全く変わらない特性をもつ

今日主流となっている合成エメラルドは、天然石と全く変わらない特性をもつため、不用意な判断は禁物である。

この問題の解説ページを開く →

113オパールにおいて、黒色地を持つものを何と呼ぶか

  1. Aウォーター・オパール
  2. Bブラック・オパール
  3. Cファイア・オパール
  4. Dホワイト・オパール
正解と解説を見る

正解:Bブラック・オパール

オパールはボディ・カラーによって分類され、黒色地を持つものをブラック・オパールと呼ぶ。

この問題の解説ページを開く →

114アレキサンドライトの変色性を説明するものとして、最も正しいものはどれか

  1. A温度変化によって内部のインクルージョンが膨張する
  2. B放射線照射により内部構造が変化して色が変化する
  3. C特定の光の透過量の違いにより、光源によって色が変化して見える
  4. D表面のコーティングが反射光を変える
正解と解説を見る

正解:C特定の光の透過量の違いにより、光源によって色が変化して見える

変色性は、光源の違い(自然光と白熱光)による光の透過量の違いによって起こる現象である。

この問題の解説ページを開く →

115宝石の「劈開(へきかい)」に関する説明として、最も正しいものはどれか

  1. A微細な繊維状結晶が絡み合った組織
  2. B結晶において、一定方向に平滑に割れる性質
  3. C高い硬度を持つ宝石全般に見られる性質
  4. D表面に細かい傷がつきやすい性質
正解と解説を見る

正解:B結晶において、一定方向に平滑に割れる性質

劈開は、結晶において特定の方向に力が加わると平滑に割れる性質を指す。

この問題の解説ページを開く →

116ジュエリー素材の特性を理解する上で、最も重要な観点のうち「生成起源」に関する説明はどれか

  1. Aその素材がどのような環境で生まれたかという「生立ち」
  2. B結晶の中の原子の配列状態
  3. Cその素材の科学的な成分の割合
  4. Dその素材にどのようなカットが施されているか
正解と解説を見る

正解:Aその素材がどのような環境で生まれたかという「生立ち」

生成起源とは、素材がどのような環境で生まれたかという「生立ち」を示すものである。

この問題の解説ページを開く →
ジュエリー検定3級の全分野一覧へ戻る