① 移動式クレーンの基礎・種類・構造
42問移動式クレーンの全体像を扱う分野です。クレーンの定義と移動式クレーンの区分、トラッククレーン・ホイールクレーン・クローラクレーン・積載形トラッククレーン・浮きクレーンといった種類ごとの構造と特徴が中心になります。ジブの形式(箱形構造ジブ・トラス構造ジブ)、旋回装置、起伏装置、巻上げ装置の仕組みも対象です。あわせて定格荷重と定格総荷重の区別、作業半径と揚程の関係が問われます。用語の定義を正確に押さえることが全分野の前提になります。
② ワイヤロープ・安全装置・取扱い
40問つり上げを支える部材と安全を守る装置を扱う分野です。ワイヤロープでは構成の表示方法、より方(普通より・ラングより)、素線切れや摩耗による廃棄基準、安全係数が最重要論点になります。安全装置では過負荷防止装置、巻過防止装置、外れ止め装置、傾斜角指示装置の役割と作動条件が頻出です。あわせて作業前点検の項目、アウトリガの張出し、地盤の養生といった取扱い上の留意点も問われます。
③ 内燃機関・油圧装置
43問移動式クレーンを動かす原動機と駆動系を扱う分野です。内燃機関ではディーゼル機関の作動原理、4サイクルと2サイクルの違い、燃料噴射装置、潤滑装置、冷却装置、始動装置の役割が中心になります。油圧装置では油圧の基本原理(パスカルの原理)、油圧ポンプとモータの種類、制御弁(圧力制御・流量制御・方向制御)、シリンダとアキュムレータの働きが対象です。作動油の性質と管理も頻出になります。
④ 電気の知識・感電対策
43問電気の基礎と安全を扱う分野です。電気の基本では電流・電圧・抵抗の関係、オームの法則、直流と交流の違い、電力と電力量の計算が中心になります。電動機では誘導電動機の原理と始動方法、制御機器の役割が対象です。感電対策では感電の危険性と人体への影響、接地(アース)の目的と種類、漏電遮断器の働き、架空電線への接近による感電防止措置が頻出になります。クレーン作業では架空線への接触事故が重大災害につながるため、重要な領域です。
⑤ 製造・設置・就業・検査
42問移動式クレーンに関する法令のうち、機械のライフサイクルに関わる規定を扱う分野です。製造許可と製造検査、設置報告、使用検査と検査証の交付が基礎になります。就業に関する規定では、作業方法の決定、過負荷の制限、傾斜角の制限、定格荷重の表示、運転位置からの離脱の禁止、搭乗の制限が頻出です。検査では性能検査の周期、定期自主検査(月例・年次)と作業開始前点検の項目、記録の保存期間が問われます。
⑥ 変更廃止・玉掛け・免許・その他条文
42問法令のうち、変更手続と関連する資格を扱う分野です。変更届と変更検査、休止と再使用検査、廃止時の手続が中心になります。玉掛けでは玉掛用具(ワイヤロープ・つりチェーン・繊維ロープ・フック)の安全係数と使用禁止基準、玉掛け作業に必要な資格が頻出です。免許では移動式クレーン運転士免許の適用範囲、小型移動式クレーンとの区分、免許証の携帯義務が問われます。数値要件が多いため一覧表での整理が有効になります。
⑦ 用語・力・質量重心・運動摩擦
40問クレーン作業を支える物理の基礎を扱う分野です。力では力の三要素、力の合成と分解、モーメントのつり合いが中心になります。質量と重量の区別、比重と密度、重心の位置と安定性が対象です。重心が低く支持面が広いほど安定するという関係は、クレーンの転倒防止に直結します。あわせて速度と加速度、慣性、摩擦力(静止摩擦と動摩擦)が問われます。計算問題が出やすい分野ですが、パターンは限られており得点源にできます。
⑧ 荷重応力・つり具・滑車装置
39問荷にかかる力とつり具の扱いを扱う分野です。荷重では静荷重と動荷重、衝撃荷重の区別、応力の種類(引張・圧縮・せん断・曲げ・ねじり)と計算が中心になります。つり具ではつり角度と張力の関係が最重要論点で、角度が大きくなるほど各ロープにかかる張力が増える仕組みを理解する必要があります。滑車装置では定滑車と動滑車の違い、組合せ滑車における力と移動距離の関係が頻出です。図を描いて考える習慣が得点につながります。