第286問収益性の分析を行う際の基本的な視点として、最も適切なものはどれか。
- A事業に投下した資本に対してどのくらいの利益を上げているかをみること
- B企業の支払能力が短期的にどの程度あるかをみること
- C企業の営業活動によるキャッシュの獲得能力をみること
- D企業の設備投資が内部資金でまかなわれているかをみること
企業がどれだけ効率よく利益を生むかを測る、実践的で収録問題数の多い分野です。総資本事業利益率(ROA)や自己資本当期純利益率(ROE)、売上高利益率と資本回転率への分解、事業利益や経営資本の考え方が頻出です。あわせて、キャッシュ・フローを使った分析やセグメント情報の読み方も問われます。収益性指標は『利益率×回転率』のように要素分解できる点が重要で、なぜ利益率が高い/低いのかを構造的に説明できるようにすると、2級の総合問題に強くなります。
この分野の問題45問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。
クイズモードで挑戦 →正解:B.売上債権回転期間+棚卸資産回転期間-仕入債務回転期間
売上債権と棚卸資産の回転期間を足し、そこから仕入債務回転期間を引くことで営業循環過程の資金回収期間を算出します。
この問題の解説ページを開く →正解:A.営業活動によるキャッシュ・フロー+投資活動によるキャッシュ・フロー
フリー・キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローと投資キャッシュ・フローの合算で求められます。
この問題の解説ページを開く →正解:A.最高経営意思決定機関が意思決定や業績評価に使用する内部組織を報告セグメントとする方法
企業の最高意思決定機関が経営管理に用いている単位をそのまま報告セグメントとするのがマネジメント・アプローチです。
この問題の解説ページを開く →正解:B.セグメントの設定は各社独自であるため、通常、他社比較は意味がない
セグメントは各社で独自の管理区分を設定しているため、異なる会社間で共通性はなく比較に意味はありません。
この問題の解説ページを開く →正解:B.親会社株主に帰属する当期純利益を用いるのが通例である
自己資本利益率の計算では、親会社株主がグループ経営を左右しているため、親会社株主に帰属する当期純利益を用います。
この問題の解説ページを開く →正解:C.売上高当期純利益率は本業の営業活動による経常的な収益性を示す
売上高当期純利益率は最終的に自己資本に帰属する分配可能な利益の収益性であり、本業の経常的収益性を示すのは営業利益率や経常利益率です。
この問題の解説ページを開く →正解:D.資本回転率はその値が低いほど、少ない投下資本で多くの売上高を達成したことを意味する
資本回転率は値が高いほど、少ない投下資本で多くの売上高を達成した(資本効率が良い)ことを意味します。
この問題の解説ページを開く →正解:A.仕入債務回転率は高いほうが常に資金繰りの面で有利である
仕入債務は決済期間が長い(回転率が低く回転期間が長い)ほうが資金の流出を遅らせるため資金繰り上は有利です。
この問題の解説ページを開く →正解:B.財務レバレッジを高めることは、自己資本比率を高めることと同じである
財務レバレッジは自己資本比率の逆数であるため、財務レバレッジを高めることは自己資本比率を低下させることになります。
この問題の解説ページを開く →正解:C.この比率が長期間100%を超えることは、企業の安全性が極めて高いことを意味する
長期間100%を超える場合は、創出した営業CFに見合わない過剰投資の可能性が懸念され、安全性が高いとはいえません。
この問題の解説ページを開く →正解:A.セグメントの区分は同業他社間で統一されているため、他社比較が経営戦略の分析に必須である
マネジメント・アプローチによるセグメント区分は各社の経営管理上の区分を基礎とするため、同業他社間で常に統一されているわけではありません。したがって単純比較には限界があります。
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