② 企業財産の管理と法務

ビジネス実務法務検定2級45

問題

第三者が窃取した預金通帳と印鑑を窓口に持参して払戻しを受けた。金融機関が善意無過失であった場合、この払戻しは有効な弁済となるか。

A窃盗による払戻しであるため、金融機関の善意無過失に関わらず無効となる。
B真の預金者以外の者への払戻しであるため、いかなる場合も弁済としては無効である。
C金融機関に過失がなくても、預金者の同意がない限りは常に無効である。
D預金通帳と印鑑の持参者は受領権者としての外観を有するため、善意無過失であれば有効な弁済となる。✓ 正解

正解

D預金通帳と印鑑の持参者は受領権者としての外観を有するため、善意無過失であれば有効な弁済となる。

解説

民法478条により、受領権者としての外観を有する者に対する弁済は、弁済者が善意無過失のときは有効となります。

分野解説:② 企業財産の管理と法務

企業が保有する財産の管理と、それをめぐる法律関係を扱う分野です。預金の払戻しと弁済の有効性、預金者保護法による偽造・盗難カード被害の補てん、不動産の対抗要件(登記)や差押えと譲渡の優劣が頻出です。あわせて著作権など知的財産権の帰属・行使・登録の性質も問われます。有形の財産(不動産・預金)と無形の財産(著作権等)で保護の仕組みが異なる点を意識し、対抗要件と善意無過失の判断基準を整理して学ぶのが得点のコツです。全45問を収録しています。

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