天文宇宙検定2級 ⑧ 天文学の歴史

天文学がどのように発展してきたかを、人物・発見・暦とともに学ぶ分野です。小惑星ケレスの発見や理論計算による海王星の予報、年周光行差、分光学と写真術の結合による天体物理学の誕生、ハッブルによる系外銀河までの距離測定など、近代天文学の節目が頻出です。日本史の側面として、陰陽寮と天文密奏、安倍晴明、宣明暦から明治の太陽暦への改暦なども問われます。発見の年代と人物名、暦の移り変わりを時系列で整理しておくと、混同を防いで得点につながります。

この分野の問題30問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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2381801年にイタリアのパレルモ天文台で発見された小惑星はどれか。

  1. Aケレス
  2. Bジュノー
  3. Cベスタ
  4. Dパラス
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正解:Aケレス

1801年1月1日にジュゼッペ・ピアッツィが小惑星ケレスを発見した。

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2391846年に理論計算で海王星の位置を予報した天文学者は誰か。

  1. Aカント
  2. Bベッセル
  3. Cルヴェリエ
  4. Dハーシェル
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正解:Cルヴェリエ

ルヴェリエが理論計算で海王星の位置を予報し、その位置をもとにガレが観測で発見した。

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240地球の公転運動によって生じる、星の光がわずかにずれて見える現象を何というか。

  1. A光行差
  2. B歳差
  3. C均時差
  4. D年周視差
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正解:A光行差

光行差は地球の公転運動によって生じる現象で、1728年に発見された。

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241分光学と写真術を組み合わせることで可能になった研究分野はどれか。

  1. A宇宙論
  2. B考古天文学
  3. C天体力学
  4. D天体物理学
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正解:D天体物理学

写真と分光により天体の構成元素や温度が研究できるようになり、天体物理学が誕生した。

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242ニュートンの万有引力の法則を証明し、天体力学の形成に貢献したフランスの天文学者は誰か。

  1. Aハーシェル
  2. Bラグランジュ
  3. Cハッブル
  4. Dガレ
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正解:Bラグランジュ

ジョゼフ=ルイ・ラグランジュやピエール=シモン・ラプラスによって天体力学が形成された。

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243エドウィン・ハッブルが1920年代に系外銀河までの距離を確認するために観測した星はどれか。

  1. A超新星
  2. Bセファイド型変光星
  3. C太陽
  4. D白色矮星
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正解:Bセファイド型変光星

ハッブルはセファイド型変光星の周期光度関係を用いて銀河までの距離を推定した。

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2441929年にハッブルが発見した、銀河が遠ざかる速度が距離に比例するという法則を何というか。

  1. A万有引力の法則
  2. Bハッブル=ルメートルの法則
  3. Cケプラーの法則
  4. Dティティウス・ボーデの法則
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正解:Bハッブル=ルメートルの法則

銀河のスペクトルのずれから、距離に比例して遠ざかっていることが発見された。

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245日本の律令制において、天文現象の解釈や占いを担当した機関はどこか。

  1. A天文寮
  2. B陰陽寮
  3. C明経道
  4. D大学寮
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正解:B陰陽寮

陰陽寮において、暦の作成や天変の解釈などが行われてきた。

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246陰陽師として最も有名であり、天文密奏などで活躍した人物は誰か。

  1. A賀茂忠行
  2. B安倍晴明
  3. C賀茂保憲
  4. D土御門有宣
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正解:B安倍晴明

安倍晴明は天文博士を務め、天皇に天文現象を奏上する活動などで活躍した。

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247安倍晴明の子孫が江戸時代まで名乗っていた家名はどれか。

  1. A安倍家
  2. B土御門家
  3. C賀茂家
  4. D冷泉家
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正解:B土御門家

晴明の子孫は有宣の代から土御門を名乗り、陰陽寮の宗家として君臨した。

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248平安時代から江戸時代まで約800年間にわたり日本で使われていた暦はどれか。

  1. A宣明暦
  2. B大和暦
  3. C天保暦
  4. D寛政暦
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正解:A宣明暦

平安時代前期の862年に採用された宣明暦は、江戸時代まで長く使用された。

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249明治5年に太陰太陽暦から太陽暦へ改暦された際、明治6年1月1日とされたのは何月何日か。

  1. A12月1日
  2. B12月3日
  3. C12月2日
  4. D12月31日
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正解:C12月2日

明治5年12月2日の翌日を明治6年1月1日として改暦が実施された。

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250江戸時代前期に初の日本独自の暦(貞享暦)を作成し、初代天文方となった人物は誰か。

  1. A高橋至時
  2. B西川正休
  3. C間重富
  4. D渋川春海
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正解:D渋川春海

渋川春海は中国由来の暦を日本の実測に合わせて改良した貞享暦を作成し、初代天文方に就任した。

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251天保暦(1844年施行)の作成を主導した天文方は誰か。

  1. A渋川春海
  2. B西川正休
  3. C高橋至時
  4. D渋川景佑
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正解:D渋川景佑

天保暦は、高橋至時の子である渋川景佑らによって作成・施行された。

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252均時差(真太陽時と平均太陽時との差)が1年間を通して変化する主な原因として誤っているものはどれか。

  1. A地球の自転速度が変化すること
  2. B公転速度が一定でないこと
  3. C地球の公転軌道が楕円であること
  4. D地球の自転軸が黄道面に対して傾いていること
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正解:A地球の自転速度が変化すること

均時差は地球の公転速度の変化と、自転軸の傾きの2つの理由で生じる。

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2531年間にわたって太陽の同時刻の位置を記録したとき、太陽が描く曲線を何というか。

  1. Aサインカーブ
  2. B均時差
  3. C楕円
  4. Dアナレンマ
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正解:Dアナレンマ

太陽の季節ごとの位置を記録すると、8の字型の曲線(アナレンマ)となる。

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254日本の改暦の歴史に関して正しい説明はどれか。

  1. A明治の改暦の表面上の理由は、西洋列強との外交・貿易関係を円滑にするためであった
  2. B太陰太陽暦への変更は、新政府の財政的負担を減らすためになされた
  3. C寛政改暦では、西洋天文学は一切取り入れられなかった
  4. D宣明暦は、日本で初めて作成された独自の暦である
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正解:A明治の改暦の表面上の理由は、西洋列強との外交・貿易関係を円滑にするためであった

明治の改暦は西洋との関係を円滑にするためという表向きの理由があった。

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2551838年にフリードリヒ・ヴィルヘルム・ベッセルが年周視差を初めて測定した星はどれか。

  1. Aシリウス
  2. Bケンタウルス座α星
  3. Cベガ
  4. Dはくちょう座61番星
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正解:Dはくちょう座61番星

はくちょう座61番星の見かけの位置のわずかな変化を測定することで年周視差が検出された。

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256日本最初の望遠鏡を用いた天体観測の記録に記されている天体として誤っているものはどれか。

  1. A木星
  2. B火星
  3. C天の川
  4. D土星
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正解:D土星

渋川春海らが1693年に行った観測では、木星や天の川などが記録されている。

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257藤原定家の日記『明月記』に記された「客星」とは、どのような現象か。

  1. A日食
  2. B惑星の逆行
  3. C超新星爆発
  4. D月食
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正解:C超新星爆発

客星とは、普段見られない星の出現のことであり、超新星爆発などが該当する。

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258古代の古記録を基礎にして、日食や月食などの天体現象の発生年代を特定する分野を何というか。

  1. A考古天文学
  2. B分光学
  3. C天体物理学
  4. D天体力学
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正解:A考古天文学

古記録の記述と計算を突き合わせることで、過去の天文現象を特定する考古天文学が発展した。

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25912世紀、源氏と平氏が戦った水島の戦いの最中に起こったとされる天体現象はどれか。

  1. A超新星爆発
  2. B皆既日食
  3. C月食
  4. D彗星の出現
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正解:B皆既日食

寿永2年の水島の戦いで、日食が起こり、源氏が混乱した記録がある。

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260「日出づる処の天子、書を日没する処の天子に致す」という国書を携えて派遣されたのはどれか。

  1. A遣明使
  2. B第2次遣隋使
  3. C遣新羅使
  4. D遣唐使
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正解:B第2次遣隋使

607年に派遣された第2次遣隋使が持参したとされる国書である。

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261均時差の説明として正しいものはどれか。

  1. Aユリウス日とグレゴリオ暦との差のことである
  2. B地球の自転が遅れるために生じる時間の差である
  3. C恒星時と太陽時との差のことである
  4. D真太陽時と平均太陽時との差のことである
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正解:D真太陽時と平均太陽時との差のことである

均時差は真太陽時と平均太陽時(12時を基準とした平均太陽の時角)との差である。

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262日本において、平安時代に採用された宣明暦は、どの国の暦を元にしているか。

  1. A
  2. B
  3. C
  4. D新羅
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正解:A

平安時代に採用された宣明暦は、唐の暦法を用いている。

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263天の岩戸伝説と結びつけて、過去の「日食」の年代を特定しようとする試みで使用される手法はどれか。

  1. A写真撮影
  2. B万有引力の計算
  3. C古記録の解析
  4. D分光分析
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正解:C古記録の解析

古記録にある天変現象と天文学的な計算を突き合わせて年代を特定しようとしている。

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264天文学で用いられる「ユリウス通日」の紀元(0日目)はいつか。

  1. A紀元前330年
  2. B1582年10月15日
  3. C紀元前4713年1月1日
  4. D710年1月1日
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正解:C紀元前4713年1月1日

ユリウス通日は紀元前4713年1月1日正午を起点としている。

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265以下のうち、天文学の歴史に関する事実として誤っているものはどれか。

  1. A17世紀に地動説が確立された
  2. Bニュートンは万有引力の法則を導いた
  3. Cハッブルは太陽系の惑星の軌道を計算した
  4. Dフラウンホーファーは光のスペクトルを解析した
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正解:Cハッブルは太陽系の惑星の軌道を計算した

ハッブルは系外銀河や宇宙膨張の研究に貢献した人物である。

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266安倍晴明が花山天皇の退位に関わった可能性があるとされる天体現象として挙げられるものはどれか。

  1. A太陽黒点による異常な暗さの現象
  2. B皆既月食により夜が闇に包まれた現象
  3. C火星と土星の接近やプレアデス星団が月に掩蔽される現象
  4. D彗星が御所の上空を通過した現象
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正解:C火星と土星の接近やプレアデス星団が月に掩蔽される現象

花山天皇の退位時に、晴明が天変を奏上しようとした記録と当時の天体配置との関連が指摘されている。

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267十干十二支が60年で一巡りするため、生まれた年の十干十二支に還ることを何というか。

  1. A還暦
  2. B天変
  3. C改暦
  4. D改元
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正解:A還暦

60年で一巡りするため、60歳になったときを還暦という。

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