第239問単位装置と点検内容の組み合わせとして、最も不適当なものはどれか。
- A接触ばっ気槽 - MLSS濃度
- Bスクリーン - 閉塞の状況
- C嫌気ろ床槽 - スカムの生成状況
- D消毒槽 - 沈殿物の堆積状況
収録178問と7分野で最も多い、保守点検の実務を扱う分野。点検を放流側から流入側へ進める順序、使用開始直前の点検、保守点検の技術上の基準が単位装置ごとに求める事項が起点になる。水処理ではSV30・SVI・MLSSからの状態判断、脱窒による沈殿槽の汚泥浮上、放線菌による発泡、接触ばっ気槽の逆洗手順とはく離汚泥の移送、循環比や流量調整比からの移送水量の計算、メタノール添加量の算出が問われる。機器ではルーツ式・電磁式ブロワやフロートスイッチの異常と原因、FRP製浄化槽の応力白化と浮上事故、安全衛生では硫化水素と酸素欠乏、換気方式、衛生害虫、塩素消毒も含まれる。
この分野の問題178問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。
クイズモードで挑戦 →正解:D.保守点検記録の作成に当たっては、浄化槽法施行規則に規定する様式の記録票を使用しなければならない。
保守点検記録票の様式は浄化槽法施行規則には規定されておらず、メーカー独自様式や地域統一の様式が使用される。
この問題の解説ページを開く →正解:C.一定期間経過後、二次処理装置への負荷は、嫌気ろ床槽よりも沈殿分離槽の方が低くなる。
一定期間経過後に嫌気ろ床槽流出水の溶解性BODは低下するため、二次処理装置への負荷は沈殿分離槽よりも嫌気ろ床槽の方が低くなる。
この問題の解説ページを開く →正解:A.流出水の塩化物イオン濃度が高い場合には、活性炭の交換を行う。
活性炭吸着法では塩化物イオンなどの無機イオンは吸着除去されないため、それを交換の指標とするのは不適切である。
この問題の解説ページを開く →正解:C.固液分離機能が十分に発揮されず、スカムや堆積汚泥の蓄積量が少なくなることがある
流入汚水の時間変動が大きいほど、固液分離機能が十分に発揮されず、結果として汚泥等の蓄積量が少なくなることがある。
この問題の解説ページを開く →正解:B.発停回数が増え、ポンプの連続運転時間が短くなる。
起動水位と停止水位の間隔が狭いと、わずかな水位変化でポンプが発停する。連続運転させたい場合は水位間隔を広く設定する。
この問題の解説ページを開く →正解:B.クロラミンとして水中に存在する塩素は、遊離型有効塩素よりも消毒効果が低い。
クロラミン(結合型有効塩素)は、次亜塩素酸のような遊離型有効塩素よりも消毒効果が低いである。
この問題の解説ページを開く →正解:A.管きょに設けられた升の蓋は、雨水の流入を防ぐために地表面から適切な高さに設けられているか確認する。
升の蓋が低い位置にあると雨水が流入するおそれがあるため、地表面から適切な高さに設けられているか確認する。
この問題の解説ページを開く →正解:C.100日
1日の除去量は 400m3 × 20mg/L = 8kg/日。総吸着能力は 8000kg × 0.1kg/kg = 800kg。800 ÷ 8 = 100日となる。
この問題の解説ページを開く →正解:D.循環比が過小であると、脱窒の進行度合いが悪化し、処理水中のpHが低下しやすくなる。
循環比が過小だと脱窒の進行度合いが悪化し、アルカリ度が回復しないため処理水中のpHが低下しやすくなる。
この問題の解説ページを開く →正解:A.稼働装置を手動で運転し、作動すれば稼働装置は正常であり、自動制御装置が故障していると判断する。
稼働装置を手動で運転して作動すればポンプ等は正常であり、転倒スイッチなどの自動制御装置が故障しているとわかる。
この問題の解説ページを開く →正解:D.24時間を通じてできるだけ均等に水量が移流するようにポンプの移送水量を設定する。
二次処理装置への負荷を安定させるため、移送水量をできるだけ24時間均等に移流させることが望ましいである。
この問題の解説ページを開く →正解:A.酸素欠乏空気(酸素濃度18%未満)の吸入により発生するもので、致死率が高い。
酸素欠乏は酸素濃度18%未満の状態を指し、その空気を吸入すると酸素欠乏症となり致死率が高くなる。
この問題の解説ページを開く →正解:C.ばっ気槽の散気管の水平
沈殿槽からの汚泥流出の原因究明においては、沈殿槽の越流せきの水平が重要であり、ばっ気槽の散気管の水平は直接の点検項目としては不適当である。
この問題の解説ページを開く →正解:D.汚水の流れ方向による汚泥の性状や外観の違いを確認する。
汚泥の測定は複数箇所で行い量や色相を確認しますが、パイプ一本の観察で汚水の流れ方向の違いを確認するものではない。
この問題の解説ページを開く →正解:B.30%
はく離汚泥量=3300mg/L×2.0m3=6.6kg。移送汚泥量=6500mg/L×300L=1.95kg。1.95÷6.6×100≒29.5%(約30%)となる。
この問題の解説ページを開く →正解:A.水温が低いほど飽和溶存酸素量は増えるため、主因とはいえない。
水温が低いほど水に溶ける飽和溶存酸素量は増える傾向にあるため、2℃程度の水温低下がDO低下の主因とは言えない。
この問題の解説ページを開く →正解:B.実流入汚水量に基づき、最適な移送水量をその都度設定する。
流入汚水量は設計時の予測通りに変動するとは限らないため、施設ごとに実流入汚水量から最適な移送水量を設定する必要がある。
この問題の解説ページを開く →正解:A.1人当たりの想定水量が50Lのため、適正範囲であり原因とはならない。
単独処理浄化槽の処理対象人員1人当たりの計画汚水量は50L/日であるため、5人で250L/日は設計通りの適正範囲内である。
この問題の解説ページを開く →正解:B.卵の腐ったような臭気があり、中毒による致死率が高い。
硫化水素はタンパク質の嫌気性分解によって生じ、特有の腐卵臭を持つ有毒ガスで、中毒時の致死率が非常に高いのが特徴である。
この問題の解説ページを開く →正解:A.嫌気的な微生物が臭気物質を分解するため無酸素環境を維持する。
生物脱臭法では、好気性微生物の代謝作用を利用して臭気物質を分解するため、酸素供給(好気環境の維持)が必要である。
この問題の解説ページを開く →正解:C.越流せきのVノッチの数が多かったので、数を少なくした。
Vノッチの数を減らすと、1か所当たりの越流水量(部分的な流速)が増加し、汚泥がキャリーオーバーしやすくなるため不適切である。
この問題の解説ページを開く →正解:A.流出管付近に片寄り短期間で流出する傾向があるため、清掃頻度の増加を検討する
室内流速が速い場合、スカムなどが流出管付近に片寄り汚泥が流出しやすくなるため、清掃頻度の増加で対応可能か検討する。
この問題の解説ページを開く →正解:C.接触材の閉塞やDOの低下が起こり、処理水質が悪化しやすくなる。
生物膜が過剰に付着すると、接触材の閉塞や酸素供給不足により処理機能が低下しやすい。逆洗によって過剰な生物膜をはく離させる必要がある。
この問題の解説ページを開く →正解:A.回転板接触槽
環境省関係浄化槽法施行規則第2条の保守点検の技術上の基準では、溶存酸素量の保持対象として接触ばっ気槽やばっ気槽、硝化槽等が列挙されているが、回転板接触槽は列挙されていない。
この問題の解説ページを開く →正解:D.有機系塩素剤の代表的な成分に塩素化イソシアヌール酸がある
有機系塩素剤の代表的な成分は塩素化イソシアヌール酸であり、無機系塩素剤に比べて有効塩素量が多い(70〜90%)。
この問題の解説ページを開く →正解:B.使用開始後なるべく早い時期に最初の保守点検を実施する
新規運転時は、使用開始後ではなく「使用開始直前」に保守点検を行い、使用を開始できるかを判断しなければならない。
この問題の解説ページを開く →正解:A.特殊な排水が接続されていないか屋内の給排水設備から水を流して確認する
流入管の点検では屋内設備から水を流すなどして特殊排水の接続を確認する。また点検は放流側から流入側へ逆方向に進める。
この問題の解説ページを開く →正解:C.流路を切り替えて第2室から第1室の順番で処理を行う
第2室から沈殿槽に移流する構造のため流路の切り替えは困難であり、順番を逆にしても処理機能が改善されることはない。
この問題の解説ページを開く →正解:C.沈殿分離室へ活性汚泥が自然移送されていない
ばっ気室から沈殿分離室へ汚泥が移送されないことは、ばっ気室内のMLSSが上昇しない理由としては矛盾しており不適切である。
この問題の解説ページを開く →正解:C.ジクロルボス樹脂蒸散剤は槽内水中の微生物に悪影響を及ぼす
ジクロルボス樹脂蒸散剤は、槽内水中の微生物に影響を与えることなく数か月にわたり成虫を駆除することが可能である。
この問題の解説ページを開く →正解:A.沈殿槽では蓄積した汚泥が臭気物質を吸着するため異臭は発生しない
沈殿槽でも蓄積した汚泥やスカムが嫌気性微生物に分解されることで臭気物質が生成され、異臭が発生する場合がある。
この問題の解説ページを開く →正解:A.流入汚水量は日々変動するため、点検の都度、せき高を頻繁に調整する。
日々の変動に対してせき高を都度調整することはなく、定量かつ連続的な移送ができるよう初期または状況変化時に設定する。
この問題の解説ページを開く →正解:C.散水樋の付着汚泥を洗浄し、サクションホースで吸い上げて系外へ取り除く。
散水樋の付着汚泥を洗い落としてろ床に落としてはならず、サクションホース等で吸い上げるのが正しい。
この問題の解説ページを開く →正解:B.移送水と流出水のSS濃度が同じになるまでの時間は、各浄化槽に固有の一定値である。
移送時の固液分離の状況は汚泥量や移送量に依存し過酷な条件になり得るため、経過時間が固有の一定値であるというのは誤り。
この問題の解説ページを開く →正解:D.2.0 L/分
日平均汚水量=4×240=960L/日。分あたり=960÷1440=0.666L/分。循環比3なので 0.666×3 ≒ 2.0 L/分 となる。
この問題の解説ページを開く →正解:C.第1室のはく離汚泥は第2室で捕捉されるため、第1室の逆洗では汚泥の移送を省略できる。
第1室のはく離汚泥移送が不十分だと第2室の閉塞を招くため、汚泥の移送を省略できるというのは誤りである。
この問題の解説ページを開く →正解:C.嫌気ろ床槽及び脱窒ろ床槽にあっては、槽の全体にわたって溶存酸素が常に検出されないようにする。
嫌気ろ床槽等では死水域や異常な水位上昇が生じないようにすることが基準であり、DOが常に不検出であることとは定められていない。
この問題の解説ページを開く →正解:A.移送水と流出水のSS濃度が同じとなるまでの経過時間は、各浄化槽で定まっている固有の値である。
移送ポンプの能力やはく離汚泥量によって流入条件が変わるため、経過時間は浄化槽ごとの固有の値ではない。
この問題の解説ページを開く →正解:A.種汚泥の添加は、処理方式にかかわらず必ず運転開始前に実施しなければならない。
一般的な浄化槽では使用開始後数週間経過したときが望ましいが、膜分離活性汚泥法のみ運転開始前の添加が必須条件である。
この問題の解説ページを開く →正解:C.MLSS濃度を高めて運転し、BOD-MLSS負荷を小さく維持する。
BOD負荷が高い場合は、MLSS濃度を高めて運転することでBOD-MLSS負荷を小さく保ち、処理を良好にする。
この問題の解説ページを開く →正解:D.ばっ気槽 ≒ 硝化槽 > 脱窒槽
ばっ気槽と硝化槽は好気条件(DO 1.0mg/L以上)が必要だが、脱窒槽は嫌気条件が必須のため、ばっ気槽≒硝化槽>脱窒槽となる。
この問題の解説ページを開く →正解:A.有機汚濁物質が分解して低分子化したものが蓄積した場合に発泡しやすい。
汚濁物質が低分子化して蓄積した場合や、洗浄剤の流入、空気供給量が多い場合などに発泡しやすい。
この問題の解説ページを開く →正解:B.通常は2台設置し、1台を予備ポンプとして両者を交互に切り替えて運転できるようにする。
移送用ポンプは故障時に備えて2台設置し、交互に運転できるようにするのが基本である。
この問題の解説ページを開く →正解:C.コンクリートの継目の処置不良 ―― 水張り試験の段階
RC製浄化槽の漏水はコンクリートの打ち込みや継目処置の不良が原因となることが多く、水張り試験の段階で確認して修理する。
この問題の解説ページを開く →正解:B.処理対象人員が5人で、1日当たりの流入汚水量が250Lである。
単独処理浄化槽の汚水量設定は1人あたり50L/日のため、5人で250L/日は適正範囲であり機能低下の原因とはならない。
この問題の解説ページを開く →正解:B.第2種換気法は、給気と排気を機械的に行うため最も換気効率がよい。
給気と排気とも機械的に行い最も換気効率が良いのは第1種である。第2種は給気のみ機械的に行い室内は正圧となる。
この問題の解説ページを開く →