事業承継アドバイザー3級 ① 基本と必要性・関連制度

金融機関の立場から事業承継支援の必要性と着手時期を問う分野です。収録42問では、経営者の年齢を問わず早期に助言する理由、M&Aマッチング支援の関与の幅、中小企業白書が示す売り手のM&A実施目的や相手先探索の依頼先、実施上の障壁といったデータの読み方が扱われます。公的支援の知識も広く、事業承継・引継ぎ支援センターの第三者承継支援と後継者人材バンク、よろず支援拠点、中小企業活性化協議会、事業承継・引継ぎ補助金、信用保証協会の特定経営承継関連保証、日本政策金融公庫の事業承継・集約・活性化支援資金、経営デザインシート、M&A支援機関登録制度まで問われます。

この分野の問題42問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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1金融機関による事業承継支援の必要性について、適切なものはどれか。

  1. Aすべての企業が準備しているわけではないため、日頃から準備を促すことが重要である。
  2. B経営者が高齢になったタイミングで初めて支援を提案すべきである。
  3. C事業承継は企業内部の問題であり、金融機関が積極的に介入すべきではない。
  4. D経営者に引退のネガティブなイメージを持たせないよう、助言は避けるべきである。
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正解:Aすべての企業が準備しているわけではないため、日頃から準備を促すことが重要である。

金融機関が日頃から信頼関係を構築し、準備を促すことは企業の存続や地域経済の衰退防止に重要です。

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2金融機関が事業承継のアドバイスを行うタイミングや理由として、適切なものはどれか。

  1. A後継者の育成には時間を要しないため、事業承継のアドバイスは引退の意向が示されてから行えばよい。
  2. Bアドバイスを行うと資金回収を急いでいると誤解されるため、他機関に任せるべきである。
  3. C事業承継には時間がかかり危機管理の観点からも重要であるため、経営者の年齢を問わずアドバイスを行う。
  4. D円滑な事業承継は短期間で実現可能であるため、経営者の引退直前に集中的に支援する。
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正解:C事業承継には時間がかかり危機管理の観点からも重要であるため、経営者の年齢を問わずアドバイスを行う。

後継者育成には時間がかかり、突然の事故などの危機管理の観点からも、年齢を問わず早期に取り組むことが重要です。

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3金融機関によるM&Aマッチング支援の対応として、適切なものはどれか。

  1. A金融機関がマッチングを行うのはリスクが高いため、必ずM&A仲介業者への橋渡しに限定しなければならない。
  2. B金融機関内で情報漏洩リスクへの対策を講じたうえで、探索からクロージングまですべて自ら担うことも可能である。
  3. C株主や従業員への影響を考慮し、M&Aに関する情報は原則として全社に公開しながら支援を進める。
  4. DM&Aマッチング支援は許可を受けた特定の金融機関のみに限定されている。
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正解:B金融機関内で情報漏洩リスクへの対策を講じたうえで、探索からクロージングまですべて自ら担うことも可能である。

金融機関がすべてを担う場合や一部を担う場合、仲介業者に依頼する場合など、状況に応じた多様な支援が可能です。

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4中小企業白書によると、経営者の年齢が「60歳代」や「70歳以上」の企業がM&A(売り手)を実施する目的として最も割合が高いものはどれか。

  1. A事業の成長・発展
  2. B従業員の雇用維持
  3. C不採算事業の整理
  4. D事業の承継
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正解:D事業の承継

60代以上の経営者では「事業の承継」が最も高く、40代以下では「事業の成長・発展」が高くなっています。

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5M&A(売り手)の実施意向がある企業が、相手先企業を探す際の依頼先として最も割合が高いものはどれか。

  1. A金融機関
  2. B商工会議所・商工会
  3. C事業承継・引継ぎ支援センター
  4. DM&A仲介業者
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正解:A金融機関

売り手企業が相手先を探す依頼先としては、「金融機関」の割合が最も高くなっています。

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6M&A(売り手)を実施する際の障壁として、最も割合が高いものはどれか。

  1. A適切な相談相手がいない
  2. B仲介等の手数料が高い
  3. C経営者としての責任感や後ろめたさ
  4. D相手先(買い手)が見付からない
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正解:C経営者としての責任感や後ろめたさ

M&Aの意思決定においては、実務的な障壁よりも心理的側面である「責任感や後ろめたさ」が最も高い障壁となっています。

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7事業承継を契機とした組織づくりにおいて、「従業員の自主性が高まった」企業と「高まっていない」企業の売上高年平均成長率の傾向として適切なものはどれか。

  1. A自主性が高まっていない企業の方が、成長率の水準が高い傾向にある。
  2. B自主性が高まった企業の方が、成長率の水準が高い傾向にある。
  3. C従業員の自主性と売上高年平均成長率の間に相関関係は見られない。
  4. D事業承継直後は、自主性が高まると一時的に売上が減少する傾向にある。
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正解:B自主性が高まった企業の方が、成長率の水準が高い傾向にある。

事業承継を機に従業員の自主性が高まった企業は、売上高年平均成長率が高い傾向にあります。

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8事業承継を機に事業再構築を実施した理由として、最も割合が高いものはどれか。

  1. A新しい主力事業を創出するため
  2. B他社との差別化を図るため
  3. C補助金や助成金を活用できるため
  4. D既存事業の将来性に対して危機感を抱いていたため
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正解:D既存事業の将来性に対して危機感を抱いていたため

「既存事業の将来性に対して危機感を抱いていたため」が最も高く、次いで「新しい主力事業を創出するため」となっています。

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9M&A実施時における相手先の業種についての傾向として、適切なものはどれか。

  1. A売り手・買い手ともに、同業種の企業を相手先とする割合のほうが高い。
  2. B売り手・買い手ともに、異業種の企業を相手先とする割合のほうが高い。
  3. C売り手は同業種を好むが、買い手は異業種を好む傾向にある。
  4. D売り手は異業種を好むが、買い手は同業種を好む傾向にある。
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正解:A売り手・買い手ともに、同業種の企業を相手先とする割合のほうが高い。

シナジー効果を見込みやすいことから、売り手・買い手ともに「同業種」を相手先とする企業の割合が高くなっています。

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10M&A実施効果についての満足度と実施回数の関係について、適切なものはどれか。

  1. AM&Aの実施回数に関わらず、満足度は一定である。
  2. B初めてのM&A実施時が最も満足度が高く、回数を重ねるごとに低下する。
  3. CM&Aは相手によって状況が異なるため、回数と満足度に相関はない。
  4. D実施回数が多いほど、ノウハウが蓄積されるため満足度が高い傾向にある。
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正解:D実施回数が多いほど、ノウハウが蓄積されるため満足度が高い傾向にある。

回数を重ねることで相手先の探索やPMIなどのノウハウが蓄積し、満足度が高まる傾向が示唆されています。

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11近年の事業承継の類型ごとの傾向について、適切なものはどれか。

  1. A親族内承継は増加傾向にあるが、役員・従業員承継は減少傾向にある。
  2. B親族内承継は減少傾向にあるが、役員・従業員承継は増加傾向にある。
  3. CM&A(社外への承継)は減少傾向にあるが、親族内承継は増加傾向にある。
  4. Dすべての承継類型が均等な割合で推移している。
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正解:B親族内承継は減少傾向にあるが、役員・従業員承継は増加傾向にある。

親族内承継は価値観の多様化等で急減していますが、従業員承継は環境整備が進み増加傾向にあります。

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12親族内承継を進める際の注意点として、適切なものはどれか。

  1. A経営と所有の分離を進めるため、株式は後継者以外の親族に分散させるべきである。
  2. B後継者以外の相続人への配慮として、事業用資産以外の個人資産を確保するなどの対策が重要である。
  3. C親族内承継は内外の反発を招きやすいため、極秘裏に手続きを進める必要がある。
  4. D相続税対策として、会社の優良資産を事前にすべて売却しておくことが推奨される。
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正解:B後継者以外の相続人への配慮として、事業用資産以外の個人資産を確保するなどの対策が重要である。

遺留分などを考慮し、後継者以外の相続人にも財産を配分できるよう個人資産を確保する等の相続対策が重要です。

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13役員・従業員への承継に関する記述として、適切なものはどれか。

  1. A従業員承継は、親族株主の同意を得ずに現経営者の権限のみで進めることができる。
  2. B従業員持株会や種類株式を活用するスキームが整備され、実施しやすい環境になっている。
  3. C事業承継税制の対象は親族のみであるため、従業員承継では税制優遇を受けられない。
  4. D社歴の浅い従業員を抜擢することが、経営の一体性を保つための絶対条件である。
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正解:B従業員持株会や種類株式を活用するスキームが整備され、実施しやすい環境になっている。

種類株式や従業員持株会の活用、親族外への事業承継税制の適用などにより、従業員承継が実施しやすい環境が整っています。

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14事業承継・引継ぎ補助金に関する説明として、適切なものはどれか。

  1. A事業承継を伴わない単なる設備投資であっても無条件で対象となる。
  2. B経営革新枠と専門家活用枠にそれぞれ公募がある場合、同時申請が可能である。
  3. C経営革新枠は、M&Aの仲介手数料のみを補助対象とする制度である。
  4. D専門家活用枠は、海外企業を買収する場合のみ利用できる。
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正解:B経営革新枠と専門家活用枠にそれぞれ公募がある場合、同時申請が可能である。

経営革新枠と専門家活用枠のそれぞれに公募の枠がある場合、同時申請が可能です。

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15法人版事業承継税制特例措置および個人版事業承継税制の適用期限として、正しい組み合わせはどれか。

  1. A法人版は2028年12月31日、個人版は2027年12月31日
  2. B法人版・個人版ともに2027年12月31日
  3. C法人版・個人版ともに2028年12月31日
  4. D法人版は2027年12月31日、個人版は2028年12月31日
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正解:D法人版は2027年12月31日、個人版は2028年12月31日

法人版特例措置は2027年12月31日、個人版は2028年12月31日が適用期限です。

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16M&A支援機関登録制度に関する記述として、適切なものはどれか。

  1. A不適切事例などの情報を提供できる情報提供受付窓口が設置されている。
  2. Bこの制度に登録しなければ、国内でM&A仲介業務を行うことは法律で禁止されている。
  3. C補助金を活用する際、未登録機関の支援も補助対象となる。
  4. D制度の登録申請は、事業承継・引継ぎ支援センターの窓口で対面でのみ受け付けている。
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正解:A不適切事例などの情報を提供できる情報提供受付窓口が設置されている。

不適切事例に関する情報提供受付窓口が設置されています。なお、本制度は許認可制度ではありません。

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17「中小企業活性化協議会」の成り立ちとして適切なものはどれか。

  1. A商工会議所とよろず支援拠点が統合されて組織された。
  2. B事業承継・引継ぎ支援センターと中小企業大学校が統合されて組織された。
  3. C中小企業再生支援協議会と経営改善支援センターが統合されて組織された。
  4. D日本政策金融公庫と信用保証協会が統合されて組織された。
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正解:C中小企業再生支援協議会と経営改善支援センターが統合されて組織された。

収益力改善から再チャレンジまで幅広く支援するため、再生支援協議会と経営改善支援センターが統合されました。

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18よろず支援拠点の相談対象者として、該当しないものはどれか。

  1. A中小企業・小規模事業者
  2. BNPO法人や社会福祉法人
  3. C大企業の経営企画部門
  4. D創業予定の者
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正解:C大企業の経営企画部門

よろず支援拠点は中小企業・小規模事業者、それに類するNPO法人等、および創業予定者が対象であり大企業は対象外です。

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19中心市街地活性化協議会に関する記述として、適切なものはどれか。

  1. A全国のすべての市町村に設置が義務付けられている組織である。
  2. B中心市街地から郊外への大型店舗移転を促進することを主目的としている。
  3. C協議会に参加できるのは、地元の中小企業のみに限定されている。
  4. D中小企業基盤整備機構から、専門的知見を有するアドバイザーの派遣を受けることができる。
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正解:D中小企業基盤整備機構から、専門的知見を有するアドバイザーの派遣を受けることができる。

ソフト事業を実施する際などに、中小企業基盤整備機構から専門家派遣や情報提供の協力を受けることができます。

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20事業承継・引継ぎ支援センターが保有する案件情報データベース(NNDB)の取り扱いについて、適切なものはどれか。

  1. A透明性を高めるため、インターネット上で誰でも閲覧可能になっている。
  2. B金融機関の職員であれば、事前の許可なく自由にアクセスできる。
  3. C有料の会員登録を行えば、すべての企業名と財務情報が閲覧できる。
  4. D登録された中小企業者の機密性を守るため、一般には公開されていない。
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正解:D登録された中小企業者の機密性を守るため、一般には公開されていない。

NNDB(ノンネームデータベース)は極めて秘匿性の高い情報であり、外部に漏洩しないよう一般には公開されていません。

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21事業承継・引継ぎ支援センターの第三者承継支援において、「民間業者、金融機関等につなぐ支援」の内容として適切なものはどれか。

  1. Aセンターに登録された民間M&A仲介業者等を紹介し、紹介を受けた機関がマッチング等を実施する。
  2. Bセンターの職員が直接、譲渡契約の締結まで自ら仲介業務を完遂する。
  3. C金融機関を介さずに、センターが独自の融資を行って事業承継を成立させる。
  4. D民間の仲介業者を排除し、すべて公的機関のみで手続きを進める。
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正解:Aセンターに登録された民間M&A仲介業者等を紹介し、紹介を受けた機関がマッチング等を実施する。

センターが登録された民間業者や金融機関を紹介し、紹介を受けた支援機関がマッチングや成約までを実施します。

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22事業承継・引継ぎ支援センターが行う「後継者人材バンク事業」の目的として適切なものはどれか。

  1. A後継者不在の事業者と、創業を目指す起業家を引き合わせる。
  2. B大企業の余剰人員を中小企業の一般従業員として斡旋する。
  3. C廃業予定の企業の設備のみを、海外企業に売却する支援を行う。
  4. D経営破綻した企業の債務整理を専門家が代行する。
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正解:A後継者不在の事業者と、創業を目指す起業家を引き合わせる。

「創業」と「事業承継」を同時に実現するため、創業を目指す起業家と後継者不在の事業主を引き合わせる事業です。

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23後継者人材バンク事業の対象となる「譲渡側」の要件として適切なものはどれか。

  1. A創業希望者が引き継ぎやすいよう、個人事業主に限定されている。
  2. B法人格を持つ株式会社に限定されている。
  3. C後継者不在の会社および個人事業主が対象である。
  4. D売上高が一定規模を超える上場企業のみが対象である。
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正解:C後継者不在の会社および個人事業主が対象である。

譲渡側の対象は個人事業主に限定されておらず、後継者不在の会社や個人事業主が広く対象となります。

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24後継者人材バンク事業の登録および支援に関する記述として、適切なものはどれか。

  1. A創業希望者が希望すれば、面談や審査なしで直ちに希望企業を引き継ぐことができる。
  2. B相談員が要望を聞き取り登録するが、従業員としての雇用の斡旋ではないため面談結果により登録を断る場合がある。
  3. Cマッチング成立後は、起業家は必ず元の経営者の個人資産を全額無償で譲り受けられる。
  4. D後継者人材バンクは職業安定法に基づく職業紹介事業を兼ねており、従業員の採用支援も行う。
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正解:B相談員が要望を聞き取り登録するが、従業員としての雇用の斡旋ではないため面談結果により登録を断る場合がある。

経営者候補として起業家を引き合わせるものであり、従業員の雇用斡旋ではないため、面談結果により登録を断るケースもあります。

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25創業希望者が第三者承継を活用するメリットとして、適切なものはどれか。

  1. Aゼロからの創業に比べて経営の自由度が格段に高くなる。
  2. B前の経営者の負債や個人保証は一切引き継ぐ必要がないと法律で定められている。
  3. C販売先や店舗などの経営資源を引き継ぐため、初期投資等のリスクを低く抑えられる。
  4. D既存の店舗を引き継いでも、立地や規模を自由にノーコストで変更できる。
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正解:C販売先や店舗などの経営資源を引き継ぐため、初期投資等のリスクを低く抑えられる。

顧客や仕入先、店舗、ノウハウなどを引き継ぐことができるため、ゼロからの創業よりリスクを抑えられます。

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26後継者不在の事業者が第三者承継を活用するデメリットとして、適切なものはどれか。

  1. A親族への承継と異なり、様々な条件面での取り決めを細かく行う必要がある。
  2. B事業が存続するため、取引先や地域からの信用を完全に失う。
  3. C先祖代々の事業を次世代に引き継ぐことが法的に禁止される。
  4. D従業員の雇用が強制的に解除される。
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正解:A親族への承継と異なり、様々な条件面での取り決めを細かく行う必要がある。

親族内承継とは異なり、第三者との取引となるため条件面での詳細な取り決めや思いの理解に時間がかかる場合があります。

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27信用保証協会の「特定経営承継関連保証」の対象者および資金使途として適切なものはどれか。

  1. A事業を営んでいない個人が、買収に伴う株式取得に必要な資金
  2. B持株会社を新設し、その持株会社が事業会社の株式を買い取るために必要な資金
  3. C経営承継円滑化法の認定を受けた中小企業の代表者が、株式等を取得するために必要な資金
  4. D事業継続が見込めず、自ら廃業を選択する際の事業清算に必要な資金
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正解:C経営承継円滑化法の認定を受けた中小企業の代表者が、株式等を取得するために必要な資金

特定経営承継関連保証は、後継者である代表者が当該中小企業者以外の者から株式等を取得する資金などに利用できます。

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28信用保証協会の保証制度とその内容の組み合わせとして、誤っているものはどれか。

  1. A特定経営承継関連保証:後継者である代表者が株式を取得する資金
  2. B経営承継準備関連保証:M&Aによる事業承継に必要な資金
  3. C事業承継サポート保証:事業継続が見込めず自主廃業する際の資金
  4. D特定経営承継準備関連保証:事業を営んでいない個人による買収(EBO等)資金
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正解:C事業承継サポート保証:事業継続が見込めず自主廃業する際の資金

事業承継サポート保証は持株会社が事業会社の株式を買い取る資金用です。自主廃業する際の資金は「自主廃業支援保証」です。

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29日本政策金融公庫の「事業承継・集約・活性化支援資金」の融資対象となる要件の一つとして、適切なものはどれか。

  1. A上場企業の完全子会社となり、経営権を親会社に委譲した者
  2. B事業規模を縮小し、全従業員を解雇して清算手続きに入った者
  3. C事業承継後に海外へ本社機能を移転させることを目的とする者
  4. D事業の承継・集約を契機に、新たに第二創業や新たな取組みを図る者
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正解:D事業の承継・集約を契機に、新たに第二創業や新たな取組みを図る者

事業承継・集約を契機に、新たに第二創業(経営多角化、事業転換)等を図る者(概ね5年以内)が対象に含まれます。

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30自主廃業支援保証制度の対象者要件として、適切でないものはどれか。

  1. A法的整理手続(自己破産等)の開始決定をすでに受けていること
  2. B事業譲渡や経営者交代等による事業継続が見込めず、自ら廃業を選択するもの
  3. C直近決算が実質的に債務超過でなく、事業清算により債務の完済が見込めること
  4. Dバンクミーティング等により合意に至った廃業計画書に従って計画を実行すること
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正解:A法的整理手続(自己破産等)の開始決定をすでに受けていること

自主廃業支援保証制度は、自ら廃業を選択し、事業清算により完済が見込める中小企業者が対象であり、法的整理は対象外です。

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31内閣府から公表されている「経営デザインシート」の主な目的として、適切なものはどれか。

  1. A過去の財務諸表を詳細に分析し、税務申告を自動化するためのツール
  2. Bこれから価値を生み出す仕組みを構想し、今から何をすべきかを策定するための思考補助ツール
  3. C従業員の勤怠管理と給与計算を統合的に行うための人事管理ツール
  4. D金融機関に対して債務免除を法的に強制するための交渉ツール
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正解:Bこれから価値を生み出す仕組みを構想し、今から何をすべきかを策定するための思考補助ツール

社会・市場へ伝えたいイメージを明確化し、これからの価値創造の仕組みを構想するための思考補助・デザインツールです。

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32経営デザインシートで「これから」(将来構想)を考える際の順番として、推奨されているものはどれか。

  1. A資源 → ビジネスモデル → 価値
  2. Bビジネスモデル → 資源 → 価値
  3. C資源 → 価値 → ビジネスモデル
  4. D価値 → ビジネスモデル → 資源
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正解:D価値 → ビジネスモデル → 資源

経営デザインシートでは、「これまで」は資源→ビジネスモデル→価値の順に整理する一方、「これから」は価値→ビジネスモデル→資源の順に考えることがポイントとされている。

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33経営デザインシートの作成ポイントに関する記述として、適切なものはどれか。

  1. A将来構想からスタートし、未来からバックキャスト(逆算)して考える。
  2. B現在の強みを起点として、これまでの延長線上で将来を予測する。
  3. C将来構想とは無関係な資源や外部環境も含めて、可能な限り網羅的に現状を洗い出す。
  4. D外部環境の変化は考慮せず、社内の人間関係の改善のみに焦点を当てる。
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正解:A将来構想からスタートし、未来からバックキャスト(逆算)して考える。

これまでの延長線で考えるのではなく、未来からバックキャストして構想を考えることが作成のポイントです。

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34経営力向上計画にもとづく「中小企業事業再編投資損失準備金」の申請に関する現行制度の要件において、適切なものはどれか。

  1. A申請時に事業承継等事前調査チェックシートを作成し、添付する。
  2. B申請時に経営デザインシートを必ず添付しなければならない。
  3. C認定を受けるためには、対象企業の全株式を現金で即時取得する必要がある。
  4. D主務大臣の認定を受けることなく、事後報告のみで税務申告が可能である。
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正解:A申請時に事業承継等事前調査チェックシートを作成し、添付する。

準備金の積立申請に際しては、経営力向上計画の申請時に「事業承継等事前調査チェックシート」の添付が必要です。

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35経営デザインシートの特徴に関する記述として、適切でないものはどれか。

  1. A全体を1枚のシートで俯瞰できる。
  2. B記載欄が多岐にわたり無制限であるため、すべての業務フローを詳細に書き込める。
  3. C「これまで」と「これから」という時間軸を意識できる。
  4. D「資源」と「ビジネスモデル」と「価値」の関係性を意識しやすい。
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正解:B記載欄が多岐にわたり無制限であるため、すべての業務フローを詳細に書き込める。

欄が限られているため大切なことしか書けず、結果として重要な部分が明確化されるのが特徴です。

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36事業承継の支援において、金融機関に期待される段階として記述されていないものはどれか。

  1. A日々の渉外活動の中で、経営者に対して事業承継に向けた準備を促すこと
  2. Bセミナー等による情報提供や専門家の紹介を行うこと
  3. C経営権を強制的に移行させるための法的命令を下すこと
  4. D後継者による新しい取組み等に必要な資金需要へ対応すること
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正解:C経営権を強制的に移行させるための法的命令を下すこと

金融機関は準備の促進、情報提供、M&Aマッチング、資金需要への対応等が期待されますが、強制的な権限はありません。

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37中小M&Aを支援する「M&A支援機関登録制度」において、登録対象となる主な事業者は誰か。

  1. Aファイナンシャル・アドバイザー(FA)やM&A仲介業者
  2. B事業承継を検討している中小企業自身
  3. C事業承継・引継ぎ支援センターの窓口担当者
  4. D日本政策金融公庫の融資担当者
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正解:Aファイナンシャル・アドバイザー(FA)やM&A仲介業者

M&A支援機関登録制度は、中小M&Aを支援するFAや仲介業者をあらかじめ登録する制度です。

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38社外への承継(M&A)を進める前の「磨き上げ」の目的として、適切なものはどれか。

  1. A金融機関からの借入金をすべて一括返済し、無借金経営を義務付けるため。
  2. B譲渡先からの適正な評価を受け、より有利な条件で譲渡先を見つけられる可能性を高めるため。
  3. C従業員全員の給与を一律に削減し、短期的な利益を過大に見せるため。
  4. D競合他社との取引をすべて打ち切り、情報漏洩を完全に防ぐため。
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正解:B譲渡先からの適正な評価を受け、より有利な条件で譲渡先を見つけられる可能性を高めるため。

事前に財務内容や本業の強化、社内体制の整備を行うことで企業価値を高め、有利な条件でのM&Aを目指します。

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39事業承継・引継ぎ支援センターが実施するマッチング支援において、遠隔地間のマッチングへの対応はどのようになっているか。

  1. A原則として同一市町村内でのマッチングのみに限定している。
  2. B海外企業とのマッチングを主目的としているため、国内の遠隔地マッチングは行っていない。
  3. C遠隔地マッチングは民間業者に独占されているため、センターは関与できない。
  4. D全国47都道府県のセンターとの情報共有を図り、遠隔地間のマッチングにも対応している。
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正解:D全国47都道府県のセンターとの情報共有を図り、遠隔地間のマッチングにも対応している。

全国のセンターと情報共有を図っているため、遠隔地間のマッチングにも対応可能です。

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40日本政策金融公庫の「事業承継・集約・活性化支援資金」において、貸付けに際して経営者個人保証が免除される対象者として適切な要件はどれか。

  1. A自己破産を申し立て中の者
  2. B税金の滞納があり、国税局から差し押さえを受けている者
  3. C創業から1年未満で、まだ一度も決算を行っていない者
  4. D取引金融機関に個人保証の免除を申し入れたことを契機に資金調達が困難となっている者
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正解:D取引金融機関に個人保証の免除を申し入れたことを契機に資金調達が困難となっている者

事業承継に際し、取引金融機関へ経営者個人保証の免除等を申し入れたことで資金調達が困難となっている者が対象要件の一つに含まれます。

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41事業承継を契機とした従業員への取組みにおいて、「従業員の自主性が高まった」企業で実施割合が特に高かった取り組みはどれか。

  1. A定期的な給与の一律引き下げ
  2. B経営理念・ビジョンの共有や業務の目的・目標の明確化
  3. C社内コミュニケーションの完全なIT化と対面会議の廃止
  4. D定年退職年齢の引き下げによる若返り
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正解:B経営理念・ビジョンの共有や業務の目的・目標の明確化

自主性が高まった企業では「経営理念・ビジョンの共有」「業務の目的・目標の明確化」といった、経営の方向性を示す取組みの実施割合が高い傾向にあります。

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42親族内承継のメリットとして、一般的に言われているものはどれか。

  1. A後継者を広く外部から公募することができる。
  2. B株式を売却することで現経営者が多額の資金を得ることができる。
  3. C内外の関係者から心情的に受け入れられやすく、所有と経営の分離を回避しやすい。
  4. D親族間の争いが絶対に起こらないことが法律で保証されている。
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正解:C内外の関係者から心情的に受け入れられやすく、所有と経営の分離を回避しやすい。

他の承継方法に比べて心情的に受け入れられやすく、相続等で財産を移転できるため所有と経営の分離を回避できる可能性が高いのがメリットです。

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