チーズプロフェッショナル ⑧ チーズの栄養と健康

チーズの栄養成分と健康への関わりを学ぶ分野です。タンパク質・カルシウム・脂質・ビタミンなどの栄養価、発酵食品としての特性、消化吸収や健康への効果が頻出テーマです。乳糖不耐との関係や、チーズのタイプによる栄養の違いも問われます。出題数はやや少なめですが、数値や栄養素の働きを正確に押さえれば確実に得点できる分野なので、基本的な栄養知識を整理して取りこぼしを防ぎましょう。

この分野の問題20問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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293食品が持つ機能のうち「身体の生理機能を調節することで健康維持に寄与する機能」はどれか。

  1. A一次機能
  2. B二次機能
  3. C三次機能
  4. D四次機能
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正解:C三次機能

身体の生理機能を調節して健康維持に寄与するのは三次機能である。

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294牛乳を固めてホエイを取り除いたチーズへ移行するカルシウムの割合として正しいものはどれか。

  1. A約50%
  2. B約60%
  3. C約70%
  4. D約80%
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正解:C約70%

チーズの製造においてカルシウムは約70%がたんぱくと結びついた形で移行する。

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295熟成過程で乳中のたんぱく質や脂肪が分解されて生成される成分として適切なものはどれか。

  1. Aペプチド、アミノ酸、脂肪酸
  2. Bブドウ糖、ガラクトース
  3. Cビタミン、食物繊維
  4. D乳糖、ホエイタンパク
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正解:Aペプチド、アミノ酸、脂肪酸

熟成により大きな分子が分解されペプチドやアミノ酸、脂肪酸など小さな分子になる。

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296チーズに含まれるたんぱく質に関する記述として最も適切なものはどれか。

  1. A大半がホエイタンパク質由来である
  2. B必須アミノ酸を含む20種類がバランスよく含まれる
  3. Cアミノ酸スコアが非常に低い
  4. D熟成しても消化吸収率は変化しない
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正解:B必須アミノ酸を含む20種類がバランスよく含まれる

チーズのたんぱく質は必須アミノ酸を含む20種類がバランスよく含まれ非常に消化吸収率が高い。

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297乳糖分解酵素を生成できないことで起こる乳糖不耐症に関する記述として誤っているものはどれか。

  1. A牛乳を飲むと腹痛や下痢などの症状が出ることがある
  2. Bチーズは乳糖含有量が低いため症状が出にくい
  3. C離乳期を過ぎると乳糖分解酵素の生成は必ず止まる
  4. D日常的に乳製品を摂取することで症状が緩和されることがある
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正解:C離乳期を過ぎると乳糖分解酵素の生成は必ず止まる

乳糖分解酵素の生成量は個人差があり、日常的に乳製品を摂取することで症状が出にくくなることもある。

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298チーズに含まれる食物繊維の量として正しいものはどれか。

  1. A約5%
  2. B約2%
  3. C約1%
  4. Dほとんど含まれない
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正解:Dほとんど含まれない

チーズには食物繊維は含まれていないため果物や野菜と一緒に摂るのが栄養学的に理にかなっている。

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299食品表示法でアレルギー表示の「特定原材料」とされているのはどれか。

  1. A山羊乳
  2. Bめん羊乳
  3. C水牛乳
  4. D牛乳
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正解:D牛乳

食品表示基準上の「乳」は特定原材料である。山羊乳やめん羊乳等は「乳」の範囲には含まれないが、交差反応の可能性には注意が必要である。なお2026年4月時点では、特定原材料はカシューナッツ追加により9品目である。

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300腸管でのカルシウム吸収を助ける働きを持つ、乳たんぱく質由来の成分はどれか。

  1. Aカゼインホスホペプチド(CPP)
  2. B血糖値を上昇させるブドウ糖
  3. Cアルツハイマー型認知症を予防するロイシン
  4. D血圧を上昇させるナトリウム
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正解:Aカゼインホスホペプチド(CPP)

CPPは腸管でのカルシウム吸収を促進する作用を持つ。

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301チーズを食べているときに口の中のpHが下がりにくくなる効果があるのはどれか。

  1. A血糖値上昇抑制
  2. B虫歯予防
  3. C筋肉増強
  4. D骨粗鬆症予防
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正解:B虫歯予防

硬いチーズを食べると唾液分泌が促進されpH低下が抑制されることで虫歯予防効果が期待できる。

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302熟成チーズに含まれる血圧上昇抑制効果を持つ成分はどれか。

  1. Aカゼインホスホペプチド(CPP)
  2. Bラクトトリペプチド(LTP)
  3. Cロイシン
  4. D乳酸菌
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正解:Bラクトトリペプチド(LTP)

熟成チーズに含まれるLTPは血圧上昇を抑制する働きがあることがわかっている。

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303高齢者の筋力や体力を保つために重要視される虚弱な状態を指す用語はどれか。

  1. Aフレイル
  2. Bサルコペニア
  3. Cメタボリックシンドローム
  4. D認知症
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正解:Aフレイル

加齢により心身の活力が低下した虚弱な状態をフレイルという。

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304チーズにおける炭水化物(乳糖)の残存量について正しい記述はどれか。

  1. Aすべてのチーズで一定である
  2. Bフレッシュタイプが最も低い
  3. Cリコッタチーズは製造法により乳糖を全く含まない
  4. D熟成過程で分解されるためほとんどの熟成チーズでは100gあたり2g未満である
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正解:D熟成過程で分解されるためほとんどの熟成チーズでは100gあたり2g未満である

熟成過程で乳糖はホエイに流出したり分解されたりするため熟成チーズでは含有量が極めて少なくなる。

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305「日本人の食事摂取基準(2025年版)」における成人の飽和脂肪酸摂取目標量の上限はエネルギー比でどれくらいか。

  1. A3%
  2. B5%
  3. C7%
  4. D10%
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正解:C7%

成人男女の飽和脂肪酸摂取目標量の上限は1日のエネルギー摂取量の7%とされている。

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306チーズを食事に取り入れることで期待できる血糖値への影響として正しいものはどれか。

  1. A血糖値の上昇をゆるやかにする
  2. B血糖値が急激に上昇する
  3. C血糖値を下げる効果はない
  4. Dインスリンの分泌を停止させる
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正解:A血糖値の上昇をゆるやかにする

チーズは低GI食品であり食後の血糖値上昇をゆるやかにする。

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307日本人のカルシウム摂取状況に関する記述として適切なものはどれか。

  1. A全世代で推奨量を満たしている
  2. B推奨量を超えている世代の方が多い
  3. C高齢者だけが推奨量を下回っている
  4. D20歳代男性は推奨量を大幅に下回っている
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正解:D20歳代男性は推奨量を大幅に下回っている

国民健康・栄養調査によると20歳代の男女ともにカルシウム摂取量は推奨量を大幅に下回っている。

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308骨や歯の形成のほか、血液凝固・筋肉収縮・神経伝達にも関与するミネラルはどれか。

  1. A
  2. Bカルシウム
  3. C亜鉛
  4. Dマグネシウム
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正解:Bカルシウム

カルシウムは骨や歯だけでなく血液凝固や筋肉収縮、神経伝達にも関与する重要なミネラルである。

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309リコッタチーズが他の熟成チーズと異なり乳糖含有量が高い理由として適切なものはどれか。

  1. A製造過程で乳糖を添加しているから
  2. B熟成期間が極端に長いから
  3. Cホエイを主原料とし独自の凝固法で製造されるから
  4. D牛乳ではなく水牛の乳を原料としているから
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正解:Cホエイを主原料とし独自の凝固法で製造されるから

リコッタはホエイを主原料として製造されるため他のチーズと異なり乳糖含有量が高くなる。

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310カビ熟成チーズに含まれるアルツハイマー型認知症のリスク低減に寄与する可能性がある成分の研究が示唆されている、チーズの機能はどれか。

  1. A三次機能(健康維持)
  2. B二次機能(嗜好性)
  3. C一次機能(栄養食品)
  4. D食物繊維としての機能
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正解:A三次機能(健康維持)

チーズが健康維持に役立つ機能は三次機能に該当する。

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311食物アレルギーの交差反応に関する記述として適切なものはどれか。

  1. A加熱処理をすれば交差反応は完全に消失する
  2. B特定原材料であれば全ての乳種で同一のアレルギー反応が起こる
  3. C交差反応はたんぱく質ではなく脂肪分に対して起こる
  4. D特定原材料でない乳種でも交差反応により症状を起こす場合がある
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正解:D特定原材料でない乳種でも交差反応により症状を起こす場合がある

山羊乳等は特定原材料ではないが構造が似たたんぱく質により交差反応を起こす可能性がある。

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312チーズにおける食塩相当量の特徴として正しいものはどれか。

  1. Aタイプに関係なく一定である
  2. Bハード系やブルーチーズでは100g中2〜4g程度である
  3. Cフレッシュ系が最も食塩量が多い
  4. D製造過程で食塩は全く使用されない
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正解:Bハード系やブルーチーズでは100g中2〜4g程度である

フレッシュ系で0.1〜1g程度に対しハード系やブルーチーズでは2〜4g程度と高くなる。

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