⑤ 金融実務③ 担保・保証と相続

相続アドバイザー3級177

問題

主債務者の相続人が相続放棄をした場合の保証人への影響について、正しいものはどれか。

A相続人が不存在となるため、保証債務も付従性により消滅する。
B主債務が消滅するわけではないため、保証人は主債務の全額について弁済する義務を免れない。✓ 正解
C保証人は、主債務のうち法定相続分に相当する額のみ弁済義務を負う。
D債権者は、まず家庭裁判所に相続財産清算人の選任を申し立てなければ、保証人に請求できない。

正解

B主債務が消滅するわけではないため、保証人は主債務の全額について弁済する義務を免れない。

解説

相続人が相続放棄をしても主債務は消滅しないため、保証人は全額の弁済義務を免れることはできません。

分野解説:⑤ 金融実務③ 担保・保証と相続

抵当権・根抵当権や保証といった担保関係が相続でどう動くかを扱う。根抵当権は元本確定前に債務者または根抵当権者が死亡した場合、相続開始後6か月以内に指定債務者(指定根抵当権者)の合意の登記をしなければ、相続開始の時に元本が確定するという期限が代表的な頻出論点。保証については、通常の保証債務は相続人が法定相続分に応じて承継するのに対し、個人根保証契約は保証人の死亡により元本が確定するという対比が問われる。第163回の公式集計でも「保証人または債務者の死亡」が平均点の低かった問題に挙がっており、6か月という期間と元本確定の効果を取り違えやすい。

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