⑤ 金融実務③ 担保・保証と相続

相続アドバイザー3級176

問題

主債務者が死亡し、相続人が限定承認をした場合における保証人の責任として正しいものはどれか。

A主債務が相続財産の限度に縮減されるため、保証人もその縮減された範囲でしか責任を負わない。
B限定承認の手続が完了するまで、債権者は保証人に対しても履行の請求を行うことができない。
C主債務の全額について弁済義務を免れず、債権者からの履行請求に応じなければならない。✓ 正解
D保証人は、相続人が弁済した残額についてのみ、補充的に責任を負うことになる。

正解

C主債務の全額について弁済義務を免れず、債権者からの履行請求に応じなければならない。

解説

限定承認をしても主債務の一部が消滅するわけではないため、保証人は限定承認後も主債務の全額について責任を負います。

分野解説:⑤ 金融実務③ 担保・保証と相続

抵当権・根抵当権や保証といった担保関係が相続でどう動くかを扱う。根抵当権は元本確定前に債務者または根抵当権者が死亡した場合、相続開始後6か月以内に指定債務者(指定根抵当権者)の合意の登記をしなければ、相続開始の時に元本が確定するという期限が代表的な頻出論点。保証については、通常の保証債務は相続人が法定相続分に応じて承継するのに対し、個人根保証契約は保証人の死亡により元本が確定するという対比が問われる。第163回の公式集計でも「保証人または債務者の死亡」が平均点の低かった問題に挙がっており、6か月という期間と元本確定の効果を取り違えやすい。

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難易度★★★☆☆(第163回・2026年3月実施の公式集計で受験者1,422名・合格者593名・合格率41.70%、平均点54.96点。合格ラインの60点まであと一歩という層が厚く、範囲の広さの割に取りこぼしが響く)
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