④ 金融実務② 貸金庫・融資・国庫帰属

相続アドバイザー3級135

問題

共同相続人が限定承認をした後、相続人の1人が相続財産の一部を私的に消費していたことが判明した。債権者の取れる手段として正しいものはどれか。

A法定単純承認とみなされ、すべての共同相続人が無限責任を負うことになるため全額請求する。
B限定承認の効力は完全に無効となり、家庭裁判所に対して相続放棄の取消しを申し立てる。
C当該行為をした相続人の相続分に応じて、その者の固有財産から弁済を受けることができる。✓ 正解
D私的消費された財産を国庫から補填させるよう、法務大臣に負担金の納付を請求する。

正解

C当該行為をした相続人の相続分に応じて、その者の固有財産から弁済を受けることができる。

解説

限定承認後に法定単純承認に該当する行為があった場合、限定承認の効果は覆りませんが、行為をした相続人の固有財産から相続分に応じて弁済を受けられます。

分野解説:④ 金融実務② 貸金庫・融資・国庫帰属

貸金庫の開扉と内容物の確認、投資信託・国債など預金以外の商品の承継、被相続人が借入人だった場合の債務の承継、当座勘定や手形・小切手の扱いなど、預金以外の相続実務を横断する分野。可分債務である金銭債務は相続人が法定相続分に応じて当然に分割承継するという原則と、免責的債務引受などで借入人を一本化する実務との対比が要点になる。2023年4月27日施行の相続土地国庫帰属制度は、相続等で取得した土地を一定の要件のもとで国に引き取ってもらう仕組みで、建物がある土地や担保権が設定された土地は却下されるなど要件が細かい。審査手数料と負担金の納付が必要な点も含めて整理しておきたい。

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