天文宇宙検定2級 ② 太陽

私たちに最も近い恒星である太陽の構造と活動を学ぶ分野です。光球(約5800K)・彩層・コロナ(約100万K)という層構造、黒点と半暗部、粒状斑、プロミネンスやフレア、コロナ質量放出(CME)といった活動現象が頻出です。黒点数の約11年周期やバタフライダイアグラム、p-pチェインとCNOサイクルによる核融合、コロナ加熱問題、磁気嵐など宇宙天気に関わる話題も問われます。表面温度と各層の温度の桁を混同しないよう、数値と現象を対応づけて整理しましょう。

この分野の問題32問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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37太陽の表面にある、太陽内部からの熱の輸送が磁場により妨げられて温度が低くなっている領域を何というか

  1. A彩層
  2. B黒点
  3. C白斑
  4. Dプロミネンス
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正解:B黒点

黒点は磁場が強いため、対流による熱の輸送が妨げられ、周囲より温度が低くなっている。

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38黒点の暗部を取り囲む、比較的大きな黒点にのみ現れる部分を何というか

  1. A半暗部
  2. Bコロナホール
  3. C粒状斑
  4. Dプラージュ
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正解:A半暗部

黒点には暗い暗部と、それを取り囲む半暗部がある。

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39太陽表面にある、太陽内部の対流によって生じる直径平均約1000kmの構造を何というか

  1. Aダークフィラメント
  2. Bプロミネンス
  3. Cスピキュール
  4. D粒状斑
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正解:D粒状斑

粒状斑は太陽表面の対流によって生じる細胞のような模様である。

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40太陽の光球の上空に広がる、厚さ約2000〜1万kmの薄いガス層を何というか

  1. A放射層
  2. Bコロナ
  3. C彩層
  4. D対流層
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正解:C彩層

光球の上空には彩層と呼ばれるガス層が広がっている。

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41太陽の縁からたなびくように伸びる、濃いガスが磁場で支えられ上空へ持ち上げられた現象を何というか

  1. Aスピキュール
  2. B黒点
  3. Cプラージュ
  4. Dプロミネンス
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正解:Dプロミネンス

プロミネンスは太陽上空の紅い雲とも呼ばれる現象である。

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42太陽面上にあるプロミネンスが、周囲の明るい光球を背景に黒い筋として観測される現象を何というか

  1. Aフォーブッシュ減少
  2. Bダークフィラメント
  3. C磁気嵐
  4. Dコロナ加熱
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正解:Bダークフィラメント

プロミネンスが太陽面上にあるときは、周囲の明るい光球を背景に冷たいガスが光を吸収するため黒い筋に見える。

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43太陽を取り巻く超高温のガス層で、日食の際に見られるものを何というか

  1. A彩層
  2. B光球
  3. Cコロナ
  4. D粒状斑
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正解:Cコロナ

コロナは日食の際などに観察できる太陽を取り巻く高温のガス層である。

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44コロナの温度は約何Kか

  1. A約1億K
  2. B約1000万K
  3. C約10万K
  4. D約100万K
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正解:D約100万K

コロナのガスの温度は100万Kにも達する。

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45太陽のコロナで、鉄などのイオンが放射する光で光っているコロナを何というか

  1. AFコロナ
  2. Bコロナホール
  3. CKコロナ
  4. DEコロナ
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正解:DEコロナ

Eコロナは電離したイオンからの放射線で光っている。

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46太陽フレアの発生時に、太陽系空間へ放出される大量のガスを何というか

  1. A宇宙線
  2. Bコロナ質量放出(CME)
  3. C磁気嵐
  4. D太陽風
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正解:Bコロナ質量放出(CME)

フレアなどで発生する物質の放出をコロナ質量放出(CME)と呼ぶ。

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47太陽の磁力線のつなぎ変わることで発生する、太陽表面で最も激しい爆発現象を何というか

  1. A日震
  2. Bフレア
  3. Cプロミネンス
  4. Dスーパーフレア
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正解:Bフレア

フレアは太陽表面で発生する複雑に交錯した磁力線が繋ぎ変わることで起こる爆発現象である。

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48太陽フレアなどの活動が地球の磁気圏に衝突することで起こる、地球磁場が大きく乱れる現象を何というか

  1. A太陽風
  2. Bフォーブッシュ減少
  3. C磁気嵐
  4. Dコロナ質量放出
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正解:C磁気嵐

コロナ質量放出などが地球に衝突して地磁気が乱れる現象を磁気嵐と呼ぶ。

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49太陽の黒点の数や活動が約何年周期で変動するか

  1. A約11年
  2. B約100年
  3. C約22年
  4. D約5年
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正解:A約11年

黒点数の多い時期と少ない時期の周期は約11年である。

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50黒点の出現緯度を時間とともに分布させた図を何というか

  1. Aバタフライダイアグラム
  2. Bスペクトル図
  3. Cヘールサイクル
  4. D黒体放射図
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正解:Aバタフライダイアグラム

バタフライダイアグラム(蝶形図)は黒点の出現緯度の推移を示す図である。

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51核融合反応において、太陽中心部で水素がヘリウムに変わる反応系の名称として正しいものはどれか

  1. Ap-pチェインと重力収縮
  2. Bp-pチェインとヘリウム燃焼
  3. CCNOサイクルとp-pチェイン
  4. DCNOサイクルとD-Dチェイン
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正解:CCNOサイクルとp-pチェイン

太陽の核融合反応にはp-pチェインとCNOサイクルがある。

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52太陽磁場を発見した人物は誰か

  1. Aノーマン・ロッキャー
  2. Bジョージ・ヘール
  3. Cビエール・ジャンセン
  4. Dピーター・セーマン
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正解:Bジョージ・ヘール

1908年にジョージ・ヘールが黒点の強い磁場を観測した。

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53太陽の光球の表面温度が約5800Kである理由として正しいものはどれか

  1. A核融合が表面で起きているため
  2. B中心部の熱が外側へ伝わった結果
  3. C磁場が熱を集中させているため
  4. D対流運動が熱を遮断しているため
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正解:B中心部の熱が外側へ伝わった結果

中心核で発生した熱が外側へ伝わる過程で、表面のガスが5800Kとなっている。

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54太陽コロナが光球よりも高温である謎を何と呼ぶか

  1. Aコロナ加熱問題
  2. B対流伝達問題
  3. C核融合解明問題
  4. D磁場反転問題
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正解:Aコロナ加熱問題

表面よりも遠いコロナの方が高温である現象はコロナ加熱問題と呼ばれている。

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55太陽フレアの頻度とエネルギーの関係を示す法則として正しいものはどれか

  1. Aドップラー効果
  2. Bべき乗則
  3. Cオームの法則
  4. D熱力学第一法則
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正解:Bべき乗則

フレアなどの事象は、エネルギーが10倍になると件数が10分の1になる、べき乗則に従う。

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56太陽光のスペクトルに吸収線が現れる理由として正しいものはどれか

  1. A黒点付近で磁場が光を遮るため
  2. B地球の大気が太陽光を吸収するため
  3. C光球の外側のガスが光を吸収するため
  4. D中心核で光が生まれるときに吸収されるため
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正解:C光球の外側のガスが光を吸収するため

太陽光が光球から外側へ伝わる際、彩層などのガスによって特定の波長が吸収される。

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57太陽のコロナホールが、コロナの他の領域と比べて温度や密度が低いにもかかわらず重要な理由として正しいものはどれか

  1. A磁気嵐の主原因だから
  2. Bフレアの爆発源だから
  3. Cオーロラの原因だから
  4. D高速太陽風の源だから
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正解:D高速太陽風の源だから

高速太陽風はコロナホールと呼ばれる温度や密度の低い領域から発生している。

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58粒状斑が太陽表面に現れる物理的機構として正しいものはどれか

  1. A磁場の強さの変化
  2. B核融合の強弱
  3. C表面の対流運動
  4. Dニュートリノの放射
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正解:C表面の対流運動

粒状斑は太陽表面の対流によって生じる構造である。

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59CNOサイクルで水素からヘリウムが生成される際、核反応の触媒として機能している元素はどれか

  1. A炭素・窒素・酸素
  2. B鉄・マグネシウム
  3. Cヘリウム
  4. D水素・ヘリウム
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正解:A炭素・窒素・酸素

CNOサイクルでは、炭素・窒素・酸素がサイクル中で生成・消費され触媒として働く。

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60プロミネンス(紅炎)が、太陽面から縁に移動した時に輝いて見える理由として正しいものはどれか

  1. Aダークフィラメントが消滅したから
  2. B自ら熱核融合を行っているから
  3. Cコロナからの高温プラズマが衝突しているから
  4. D太陽光を散乱しているから
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正解:D太陽光を散乱しているから

太陽の縁では背景に対する散乱光として、プロミネンスが輝線で輝いて見える。

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61フォーブッシュ減少とはどのような現象か

  1. Aコロナの温度が低下すること
  2. B太陽黒点が減少すること
  3. C太陽風の速度が低下すること
  4. D地表に届く宇宙線の量が急減すること
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正解:D地表に届く宇宙線の量が急減すること

コロナ質量放出に伴う磁場が宇宙線をバリヤーするため、地球に届く宇宙線が減少する現象を指す。

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62「太陽は燃える火の玉ではない」と言える最大の理由は何か

  1. A表面で何かが燃焼しているわけではないから
  2. B表面温度が5800Kだから
  3. C中心温度が1400万Kだから
  4. D水素ガスでできているから
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正解:A表面で何かが燃焼しているわけではないから

太陽のエネルギーは表面での燃焼ではなく、中心核での熱核融合によって生じているため。

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63肉眼で見分けることができる「肉眼黒点」の大きさは、太陽直径の約何分の一以上か

  1. A50分の一
  2. B100分の一
  3. C30分の一
  4. D10分の一
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正解:C30分の一

直径の約30分の1以上の大きさを持つ黒点であれば肉眼で観察できる。

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64次のうち、太陽の観測結果として正しくないものはどれか

  1. Aプラージュは磁場が弱い領域に現れる
  2. B粒状斑は約1000kmの大きさである
  3. C黒点の温度は約4000Kである
  4. D黒点がある領域は磁場が強い
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正解:Aプラージュは磁場が弱い領域に現れる

プラージュは磁場の強い領域に現れるため、誤り。

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65次のうち、太陽コロナの性質として正しくないものはどれか

  1. Aガスが電離してプラズマ状態になっている
  2. B光球や彩層よりも桁違いに高温である
  3. CX線を発している
  4. D普段から地上からでも肉眼で鮮明に見える
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正解:D普段から地上からでも肉眼で鮮明に見える

コロナは非常に暗いため、皆既日食時以外には普段の太陽周囲には見ることができない。

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66太陽型恒星における「スーパーフレア」の発生に関する記述として正しいものはどれか

  1. A最大級の太陽フレアの100倍規模のものが起こりうるとの推定がある
  2. Bフレアとは全く異なるエネルギー源を持つ
  3. C約10年に1回は必ず起こる
  4. D地球にはほとんど影響を与えない
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正解:A最大級の太陽フレアの100倍規模のものが起こりうるとの推定がある

ある研究の推定では、太陽でも最大級フレアの約100倍規模のスーパーフレアが起こりうるとされる。

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67次のうち、宇宙天気予報と全く関係がないものはどれか

  1. Aフレアの発生による通信障害
  2. B人工衛星が放射線を被曝するリスク
  3. C皆既日食時に肉眼で見えるコロナの色
  4. D磁気嵐による送電網への影響
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正解:C皆既日食時に肉眼で見えるコロナの色

皆既日食時に肉眼で見えるコロナの色は、太陽光の散乱光によるもので宇宙天気とは直接関係しない。

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