作業環境測定士 ① 労働衛生一般(共通)

作業環境測定の土台となる労働衛生の基礎知識を学ぶ共通科目です。有害化学物質の生体への影響と代謝、生物学的モニタリング(ノルマルヘキサンやベンゼンなどの尿中代謝産物)、化学物質のリスクアセスメントとGHS(分類・表示の世界調和システム)、有機溶剤・粉じん・特定化学物質による職業性疾病が頻出です。有害因子ごとに標的臓器と健康影響を結びつけ、なぜ測定・評価が必要かを理解しておくと、他科目の学習にもつながります。

この分野の問題50問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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1化学物質のリスクアセスメントにおいて、有害性のリスク評価に加え、危険性のリスク評価を同時に行える厚生労働省が開発した簡易支援ツールはどれか。

  1. AGHS分類システム
  2. BCREATE-SIMPLE
  3. Cコントロール・バンディング
  4. D安全データシート
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正解:BCREATE-SIMPLE

CREATE-SIMPLEは有害性と危険性の両方のリスク評価を同時に行える簡易ツールです。

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2GHS(化学品の分類および表示に関する世界調和システム)の危険有害性区分に関する説明として、適切なものはどれか。

  1. A区分はアルファベット順で危険有害性の程度が示される
  2. B区分の数字が小さい方が危険有害性の程度が大きい
  3. C区分の数字が同じであれば人体への有害性は全て同等である
  4. D区分の数字が大きい方が危険有害性の程度が大きい
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正解:B区分の数字が小さい方が危険有害性の程度が大きい

区分1などのように、数字が小さいほど危険有害性が大きいことを示します。

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3GHSラベルに記載する注意喚起語の使い分けとして、適切なものはどれか。

  1. A重大な危険有害性がある場合には「警告」を用いる
  2. B重大な危険有害性がある場合には「危険」を用いる
  3. C危険有害性の程度に関わらず「危険」と「警告」を併記する
  4. Dすべての危険有害性に対して「注意」を用いる
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正解:B重大な危険有害性がある場合には「危険」を用いる

重大なものには「危険」、それより低いものには「警告」を用います。

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4ノルマルヘキサンの生物学的モニタリング指標となる尿中の代謝産物はどれか。

  1. A2,5-ヘキサンジオン
  2. Bマンデル酸
  3. Cトリクロロ酢酸
  4. Dメチル馬尿酸
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正解:A2,5-ヘキサンジオン

ノルマルヘキサンは代謝されて尿中に2,5-ヘキサンジオンとして排泄されます。

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5ベンゼンを吸入した際、体内で代謝されて生じる主な物質はどれか。

  1. Aフェノール
  2. Bマンデル酸
  3. Cトリクロロ酢酸
  4. D2,5-ヘキサンジオン
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正解:Aフェノール

ベンゼンは体内で代謝され、フェノールやカテコールを生じます。

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6エチルベンゼンやスチレンが体内で代謝され、尿中に排泄される物質はどれか。

  1. Aトリクロロ酢酸
  2. Bフェノール
  3. Cメチル馬尿酸
  4. Dマンデル酸
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正解:Dマンデル酸

エチルベンゼンやスチレンは代謝されてマンデル酸として排泄されます。

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7トリクロロエチレンやテトラクロロエチレンの生物学的モニタリング指標となる物質はどれか。

  1. A2,5-ヘキサンジオン
  2. Bマンデル酸
  3. Cトリクロロ酢酸
  4. Dメチル馬尿酸
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正解:Cトリクロロ酢酸

これらは代謝されて尿中のトリクロロ酢酸または総三塩化物となります。

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8鉛の生物学的モニタリング指標として利用されるものはどれか。

  1. A尿中デルタ・アミノレブリン酸
  2. B尿中ベータ2-ミクログロブリン
  3. C尿中マンデル酸
  4. D尿中トリクロロ酢酸
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正解:A尿中デルタ・アミノレブリン酸

鉛の指標には血液中の鉛や尿中デルタ・アミノレブリン酸があります。

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9毒性試験において有害な影響が認められなかった最高のばく露量を表す用語はどれか。

  1. A半数致死量(LD50)
  2. B最小毒性量(LOAEL)
  3. C無毒性量(NOAEL)
  4. D半数致死濃度(LC50)
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正解:C無毒性量(NOAEL)

NOAELはNo Observed Adverse Effect Levelの略で、無毒性量を指します。

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10毒性試験において有害な影響が認められた最小のばく露量を表す用語はどれか。

  1. A半数致死量(LD50)
  2. B最小毒性量(LOAEL)
  3. C半数致死濃度(LC50)
  4. D無毒性量(NOAEL)
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正解:B最小毒性量(LOAEL)

LOAELはLowest Observed Adverse Effect Levelの略で、最小毒性量を指します。

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11急性毒性を評価する指標で、1回の投与で一群の試験動物の50%が死亡すると予想される投与量を表す用語はどれか。

  1. A無毒性量(NOAEL)
  2. B半数致死濃度(LC50)
  3. C半数致死量(LD50)
  4. D最小毒性量(LOAEL)
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正解:C半数致死量(LD50)

LD50は急性毒性を評価するための半数致死量です。

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12一酸化炭素による健康障害の主なメカニズムはどれか。

  1. A粘膜の水分に溶け、気道や皮膚粘膜を強く刺激する
  2. Bヘモグロビンと強く結合し、体内組織の酸素欠乏状態を起こす
  3. C肺胞内で加水分解されて塩酸を生じ、肺水腫を起こす
  4. D細胞内の呼吸酵素と結合して酸素の利用を阻害する
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正解:Bヘモグロビンと強く結合し、体内組織の酸素欠乏状態を起こす

一酸化炭素は酸素より約200〜300倍強くヘモグロビンと結合します。

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13フッ化水素による慢性中毒の症状としてみられるものはどれか。

  1. A骨の硬化や斑状歯
  2. B門歯・犬歯の黄色の色素沈着
  3. C指端骨溶解や肝血管肉腫
  4. D歯牙酸蝕症や慢性気管支炎
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正解:A骨の硬化や斑状歯

フッ化水素の慢性中毒では骨硬化症や斑状歯が生じます。

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14シアン化水素による健康障害の主なメカニズムはどれか。

  1. A細胞内の呼吸酵素と結合して酸素の利用を阻害し、呼吸麻痺を起こす
  2. B肺胞内で加水分解されて塩酸を生じ、肺水腫を起こす
  3. C気道粘膜を強く刺激し、慢性気管支炎を起こす
  4. Dヘモグロビンと強く結合し、酸素の運搬を阻害する
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正解:A細胞内の呼吸酵素と結合して酸素の利用を阻害し、呼吸麻痺を起こす

シアン化水素は呼吸酵素を阻害し、細胞内窒息を引き起こします。

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15ホスゲンを吸入した際に引き起こされる主な障害はどれか。

  1. A細胞内の呼吸酵素と結合し、呼吸困難を引き起こす
  2. B中枢神経系に作用し、精神障害を引き起こす
  3. Cヘモグロビンと結合し、酸素欠乏状態を引き起こす
  4. D肺胞内で加水分解されて塩酸を生じ、肺水腫を引き起こす
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正解:D肺胞内で加水分解されて塩酸を生じ、肺水腫を引き起こす

ホスゲンは肺胞内で塩酸を生じ、肺水腫を起こします。

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16クロム酸によるばく露が引き起こすおそれのある主要ながんはどれか。

  1. A皮膚がん
  2. B膀胱がん
  3. C胆管がん
  4. D肺がん
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正解:D肺がん

クロム酸や重クロム酸は肺がんや上気道がんを引き起こすおそれがあります。

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171,2-ジクロロプロパンの長期間の高濃度ばく露により発症すると考えられているがんはどれか。

  1. A胆管がん
  2. B肺がん
  3. C皮膚がん
  4. D白血病
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正解:A胆管がん

1,2-ジクロロプロパンは胆管がんの原因として知られています。

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18エチレンオキシドのばく露によって生じるおそれのある主要ながんはどれか。

  1. A胆管がん
  2. B白血病
  3. C膀胱がん
  4. D鼻咽頭がん
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正解:B白血病

エチレンオキシドは白血病を引き起こすおそれがあります。

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19ベンゼンのばく露によって生じるおそれのある主要ながんはどれか。

  1. A甲状腺がん
  2. B皮膚がん
  3. C白血病
  4. D肺がん
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正解:C白血病

ベンゼンは造血器に影響を与え、白血病を引き起こすおそれがあります。

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20ベリリウムの吸入や接触により生じる健康障害として適切なものはどれか。

  1. A気管支ぜんそくや肺炎、肺の肉芽腫
  2. B歩行障害や発語障害などのパーキンソン症候群
  3. C腎機能障害による血尿や無尿
  4. D指端骨溶解やレイノー現象
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正解:A気管支ぜんそくや肺炎、肺の肉芽腫

ベリリウムは感作性があり、慢性中毒で肺に肉芽腫を生じます。

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21マンガンの慢性中毒によってみられる主な症状はどれか。

  1. A溶血性貧血や尿の赤色化
  2. B骨硬化症や斑状歯
  3. C気管支ぜんそくや肺炎、肺の肉芽腫
  4. D歩行障害や発語異常などのパーキンソン病に似た症状
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正解:D歩行障害や発語異常などのパーキンソン病に似た症状

マンガンは脳に蓄積し、パーキンソン病様症状を引き起こします。

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22カドミウムが主として蓄積し、障害を引き起こす臓器はどれか。

  1. A
  2. B腎臓
  3. C心臓
  4. D肝臓
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正解:B腎臓

カドミウムは主として腎臓皮質に蓄積し、腎機能障害を起こします。

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23金属水銀の蒸気を気道から吸入した際に生じる主な症状はどれか。

  1. A溶血性貧血や尿の赤色化
  2. B間質性肺炎や肺の肉芽腫
  3. C感情不安定や幻覚などの精神障害や手指の震え
  4. D歩行障害などのパーキンソン病に似た症状
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正解:C感情不安定や幻覚などの精神障害や手指の震え

金属水銀の蒸気は脳に達しやすく、精神障害や震えを生じます。

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24インジウム化合物のばく露によって引き起こされる主な呼吸器系の障害はどれか。

  1. A気管支ぜんそく
  2. B鼻中隔穿孔
  3. C肺血管肉腫
  4. D間質性肺炎
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正解:D間質性肺炎

インジウム化合物は間質性肺炎を引き起こすことが知られています。

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25鉛中毒の主な症状として適切なものはどれか。

  1. A間質性肺炎や肺の肉芽腫
  2. B歩行障害や発語障害などのパーキンソン症候群
  3. C感情不安定や幻覚などの精神障害
  4. Dヘム合成酵素の阻害による貧血や伸筋麻痺による垂れ手
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正解:Dヘム合成酵素の阻害による貧血や伸筋麻痺による垂れ手

鉛はヘム合成を阻害して貧血を起こし、末梢神経障害による垂れ手を生じます。

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26粉じんの粒子の大きさを表す「空気力学相当径」の説明として適切なものはどれか。

  1. A光学顕微鏡で計測された粒子の幾何学的な直径
  2. B粒子の表面積と同じ表面積を持つ球の直径
  3. C密度1g/cm3の球形粒子とし、実際の粒子と終末沈降速度が等しいと仮定した直径
  4. D粒子の体積と同じ体積を持つ球の直径
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正解:C密度1g/cm3の球形粒子とし、実際の粒子と終末沈降速度が等しいと仮定した直径

空気力学相当径は呼吸器への沈着部位の評価に用いられます。

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27作業環境測定において、空気力学相当径4μmの粉じん粒子を50%透過する分粒装置を用いて測定するものはどれか。

  1. A沈降性粉じん
  2. B咽頭通過性粉じん
  3. C吸入性粉じん
  4. D吸引性粉じん
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正解:C吸入性粉じん

肺胞まで到達する吸入性粉じんの評価には4μm50%カットの特性が用いられます。

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28じん肺の定義として最も適切なものはどれか。

  1. Aタバコの煙を吸入することにより肺に持続的に炎症が生じる疾病
  2. B粉じんを吸入することによって肺に生じた線維増殖性変化を主体とする疾病
  3. C肺の細胞が異常増殖して腫瘍を形成する疾病
  4. Dアレルギー反応によって気管支が狭窄し呼吸困難となる疾病
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正解:B粉じんを吸入することによって肺に生じた線維増殖性変化を主体とする疾病

じん肺は粉じん吸入による肺の線維化を主体とします。

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29アーク溶接作業で発生するヒュームに関する説明として適切なものはどれか。

  1. A粒径が5〜100μm程度と大きく、鼻腔で大部分が捕集される
  2. Bじん肺を引き起こす原因となり、マンガンが含まれていることが多い
  3. C水に対する溶解度が極めて高く、肺胞に到達しにくい
  4. D発がん性が極めて高く、主に中皮腫を引き起こす
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正解:Bじん肺を引き起こす原因となり、マンガンが含まれていることが多い

溶接ヒュームは細かな粒子でじん肺の原因となり、マンガンを含みます。

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30遊離けい酸に関する説明として適切なものはどれか。

  1. A水に対する溶解度が高く、体内に吸収されやすい
  2. Bヒトに対して生殖毒性を示すことが知られている
  3. C主に腎機能障害を引き起こす
  4. D肺の線維化を引き起こす作用が強い
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正解:D肺の線維化を引き起こす作用が強い

遊離けい酸(結晶質シリカ)は強力な線維化作用を持ち、けい肺の原因となります。

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31石綿(アスベスト)のばく露によって発症するおそれがある特徴的ながんはどれか。

  1. A鼻咽頭がん
  2. B膀胱がん
  3. C胆管がん
  4. D中皮腫
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正解:D中皮腫

石綿は胸膜や腹膜の中皮腫、および肺がんを引き起こします。

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32トルエンの物理的性質に関する説明として適切なものはどれか。

  1. A引火性がなく、難燃性のハロゲン化炭化水素である
  2. B水への溶解度が極めて高く、皮膚から速やかに吸収される
  3. C密度は水より小さいが、蒸気密度は空気より大きく、低いところにたまりやすい
  4. D密度は水より大きく、蒸気密度は空気より小さいため、拡散しやすい
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正解:C密度は水より小さいが、蒸気密度は空気より大きく、低いところにたまりやすい

トルエンの液比重は1より小さいですが、蒸気比重は空気より大きいです。

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331,2-ジクロロエチレンの密度と蒸気密度の関係として適切なものはどれか。

  1. A密度は水より小さく、蒸気密度は空気より小さい
  2. B密度は水より大きく、蒸気密度は空気より小さい
  3. C密度は水より大きく、蒸気密度は空気より大きい
  4. D密度は水より小さく、蒸気密度は空気より大きい
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正解:C密度は水より大きく、蒸気密度は空気より大きい

ハロゲン化炭化水素の多くは水より重く、蒸気も空気より重いです。

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34N,N-ジメチルホルムアミドのばく露によってみられる主な健康障害はどれか。

  1. Aレイノー現象、指端骨溶解
  2. B多発性神経炎
  3. C骨の硬化や斑状歯
  4. D頭痛、めまい、肝機能障害
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正解:D頭痛、めまい、肝機能障害

N,N-ジメチルホルムアミドは肝臓への毒性が特徴的です。

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35二硫化炭素のばく露によってみられる健康影響として適切なものはどれか。

  1. A白血病や悪性リンパ腫の発生リスクを著しく高める
  2. B動脈硬化を進行させ虚血性疾患のリスクを高めるほか、生殖毒性を示す
  3. C気管支ぜんそくや間質性肺炎を引き起こす
  4. D白内障や角膜炎などの眼の障害を単独で引き起こす
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正解:B動脈硬化を進行させ虚血性疾患のリスクを高めるほか、生殖毒性を示す

二硫化炭素は血管系や中枢神経、生殖機能に影響を及ぼします。

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36空気中における粒子状物質の終末沈降速度に関する法則として適切なものはどれか。

  1. A粒子の密度の2乗に比例する
  2. B粒径の平方根に反比例する
  3. C媒質の粘性係数に比例する
  4. D粒径が同じであれば、粒子の密度に比例する
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正解:D粒径が同じであれば、粒子の密度に比例する

ストークスの式により、沈降速度は密度に比例し、粒径の2乗に比例します。

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37気体の液体への溶解度に関する一般的な傾向として適切なものはどれか。

  1. A液体の温度が高いほど溶解度は大きくなる
  2. B液体の温度に関わらず溶解度は一定である
  3. C液体の温度と気体の分子量に正比例して大きくなる
  4. D液体の温度が高いほど溶解度は小さくなる
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正解:D液体の温度が高いほど溶解度は小さくなる

温度が高いほど分子運動が活発になり、気体は揮散しやすくなります。

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38日射がない屋内環境において、WBGT(湿球黒球温度)を算出する式はどれか。

  1. A0.7 × 自然湿球温度 + 0.3 × 黒球温度
  2. B0.5 × 自然湿球温度 + 0.5 × 黒球温度
  3. C0.7 × 自然湿球温度 + 0.2 × 黒球温度 + 0.1 × 乾球温度
  4. D0.3 × 自然湿球温度 + 0.7 × 乾球温度
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正解:A0.7 × 自然湿球温度 + 0.3 × 黒球温度

日射がない屋内環境のWBGTは、0.7×自然湿球温度+0.3×黒球温度で算出します。

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39熱中症の症状のうち、Ⅰ度(軽症)に分類されるものはどれか。

  1. A意識障害、高体温
  2. B全身のけいれん、手足の運動障害
  3. Cめまい、失神、筋肉の硬直(熱けいれん)
  4. D気分の不快、吐き気、嘔吐
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正解:Cめまい、失神、筋肉の硬直(熱けいれん)

Ⅰ度は熱失神や熱けいれんなどの比較的軽度な症状を含みます。

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40熱中症の症状のうち、Ⅲ度(重症)に分類されるものはどれか。

  1. A一時的な脳虚血による立ちくらみ
  2. Bめまい、失神、大量の発汗
  3. C意識障害、けいれん、高体温(熱射病)
  4. D気分の不快、吐き気、嘔吐
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正解:C意識障害、けいれん、高体温(熱射病)

Ⅲ度は意識障害や高体温(熱射病)を伴う重篤な状態です。

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41騒音計の「周波数重み付け特性A」の目的として適切なものはどれか。

  1. A人の聴力の感度が周波数によって異なるため、人が感じる音の大きさに近似させる
  2. B無響室における基準音圧レベルを補正するため
  3. C低周波数域の騒音エネルギーのみを正確に測定するため
  4. D高周波数の超音波成分を完全にカットして測定するため
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正解:A人の聴力の感度が周波数によって異なるため、人が感じる音の大きさに近似させる

A特性は人間の耳の感度特性に合わせて物理的な音圧を補正したものです。

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42等価騒音レベルの説明として適切なものはどれか。

  1. A特定の周波数帯域における騒音レベルの最大値
  2. B1日の中で最も大きかった瞬間の騒音レベル
  3. C時間的に変動する騒音レベルのエネルギー的な平均値を表した量
  4. D騒音の発生源から1メートル離れた位置での音圧レベル
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正解:C時間的に変動する騒音レベルのエネルギー的な平均値を表した量

等価騒音レベルは変動する騒音をエネルギー的に平均化して評価します。

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43騒音性難聴の初期症状に関する記述として適切なものはどれか。

  1. A4,000Hz付近の音を中心として聴力が低下し始める
  2. B内耳の三半規管が損傷し、めまいを伴いながら聴力が低下する
  3. C低音域から高音域まで全体的に均等に聴力が低下する
  4. D1,000Hz以下の低音域の聴力から低下し始める
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正解:A4,000Hz付近の音を中心として聴力が低下し始める

騒音性難聴は4,000Hz付近から低下が始まるc5-dipが特徴的です。

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44振動障害の一つである「レイノー現象」に関する説明として適切なものはどれか。

  1. A振動や寒冷により手指が発作的に蒼白になる現象で、喫煙は増悪因子である
  2. B振動工具の排気ガスを吸入することで起きる末梢神経障害である
  3. C振動により内耳の有毛細胞が変性し、平衡感覚を失う現象である
  4. D手指が不可逆的にろうのように白く硬直する疾病で、寒冷とは無関係である
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正解:A振動や寒冷により手指が発作的に蒼白になる現象で、喫煙は増悪因子である

白ろう病とも呼ばれ、寒冷刺激で誘発されやすく、喫煙は血流を悪化させるため増悪因子となります。

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45紫外線ばく露によって生じるおそれがある主な健康障害はどれか。

  1. A白内障や網膜の熱傷
  2. B電光性眼炎(角膜炎・結膜炎)や皮膚の紅斑
  3. C中枢神経系の障害や白血病
  4. D組織の深部加熱やリンパ球の減少
正解と解説を見る

正解:B電光性眼炎(角膜炎・結膜炎)や皮膚の紅斑

アーク溶接などで発生する紫外線は角結膜上皮障害(電気性眼炎)を起こします。

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46電離放射線における「確率的影響」の特徴として適切なものはどれか。

  1. A被ばく線量の増加によって障害の重篤度が増す
  2. Bしきい値がなく、被ばく線量の増加に伴って発生率が増加する
  3. C白内障や皮膚の紅斑がこれに該当する
  4. D影響が発生する最低の線量(しきい値)が存在する
正解と解説を見る

正解:Bしきい値がなく、被ばく線量の増加に伴って発生率が増加する

がんや遺伝的影響はしきい値がなく、線量に比例して発生確率が上がります。

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47空気中の酸素濃度が16%以下に低下した際にみられる一般的な初期症状はどれか。

  1. A直ちに全身のけいれんと意識喪失に陥る
  2. B脈拍や呼吸数の増加、吐き気、頭痛
  3. C一呼吸で失神し、呼吸停止を起こす
  4. D顔色が悪くなり、40秒以内に知覚を失う
正解と解説を見る

正解:B脈拍や呼吸数の増加、吐き気、頭痛

16%以下で初期の酸素欠乏症状が現れます。6%以下などで瞬時の失神が起こります。

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48硫化水素の性質に関する記述として適切なものはどれか。

  1. A腐卵臭を有する無色の気体で、高濃度になると嗅覚では感知できなくなる
  2. B刺激臭を有する黄色の気体で、比重は空気より小さく天井にたまりやすい
  3. C無色無臭の気体であり、経皮吸収によって全身の脱力を引き起こす
  4. D水には全く溶けないため、粘膜を刺激することはない
正解と解説を見る

正解:A腐卵臭を有する無色の気体で、高濃度になると嗅覚では感知できなくなる

硫化水素は嗅覚麻痺を引き起こすため、高濃度では臭いを感じなくなります。

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49局所排気装置のフード開口部の周囲に「フランジ」を設ける目的として適切なものはどれか。

  1. Aフランジがないときに比べ、より少ない排風量で有害物質を吸引できるようにするため
  2. B排風機を粉じんから保護するためのフィルターとして機能させるため
  3. Cダクト内の圧力損失を意図的に高め、搬送速度を上げるため
  4. D有害物質の化学反応を促進し、フード内で無害化するため
正解と解説を見る

正解:Aフランジがないときに比べ、より少ない排風量で有害物質を吸引できるようにするため

フランジは背後からの気流の回り込みを防ぎ、効率的な吸引を可能にします。

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50一酸化炭素用防毒マスクの吸収缶の仕組みとして適切なものはどれか。

  1. A活性炭の細孔に一酸化炭素を物理的に吸着させている
  2. Bアルカリ性の吸収剤と中和反応させて無害化している
  3. C水分と反応させて一酸化炭素を微細なミストとして捕集している
  4. D触媒作用により、一酸化炭素を二酸化炭素に変化させている
正解と解説を見る

正解:D触媒作用により、一酸化炭素を二酸化炭素に変化させている

ホプカライト触媒を用いて一酸化炭素を無害な二酸化炭素に酸化します。

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