第三種冷凍機械責任者 ③ 圧縮機

往復動(レシプロ)、スクリュー、スクロール、遠心式といった圧縮機の種類と構造、開放形・半密閉形・密閉形の違いを押さえる分野。ピストン押しのけ量と冷媒循環量の関係、すきま容積による体積効率の低下、圧力比が上がったときに体積効率や成績係数がどう変化するかが頻出。容量制御では、アンローダによる段階制御、回転速度制御、スクリュー圧縮機のスライド弁が問われる。あわせて、潤滑油の圧力保護、始動時や運転中の液戻り(液圧縮)を防ぐ注意点、油分離器や均圧管の役割も出題される。似た装置の名称が多いため、形式ごとに構造・特徴・制御方法を対応させて整理したい。

この分野の問題40問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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89冷媒蒸気の圧縮方法による圧縮機の分類として、容積式に含まれるものはどれか。

  1. A往復式
  2. B遠心式
  3. Cターボ式
  4. Dインペラ式
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正解:A往復式

圧縮機は容積式と遠心式に大別され、往復式、回転式、スクリュー式は容積式に分類される。

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90開放式の圧縮機(開放圧縮機)に関する説明として、正しいものはどれか。

  1. A圧縮機と電動機がケーシング内に直結して収められている。
  2. B動力を伝えるための軸がケーシングを貫通するため、シャフトシールが必要である。
  3. C小中形のフルオロカーボン冷凍装置で最も多く採用されている。
  4. Dケーシングが溶接によって完全に密封されている。
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正解:B動力を伝えるための軸がケーシングを貫通するため、シャフトシールが必要である。

開放圧縮機は軸が外部に突き出ているため、冷媒の漏れを防ぐシャフトシール(軸封装置)が必要である。

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91アンモニアを冷媒とする冷凍装置において、一般的な密閉式圧縮機を採用できない理由として正しいものはどれか。

  1. Aアンモニアはシャフトシールを劣化させるため。
  2. Bアンモニアはインバータの制御を妨げるため。
  3. C電動機の巻線に使用される銅がアンモニアによって腐食されるため。
  4. Dアンモニアはケーシングの溶接部分を溶解するため。
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正解:C電動機の巻線に使用される銅がアンモニアによって腐食されるため。

電動機の巻線に銅が使用されていると、アンモニアがこれを腐食してしまうため、密閉式の圧縮機は採用できない。

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92圧縮機と電動機を収めた鋼板製のケーシングが溶接によって密封されており、保守点検を要しない利点がある圧縮機の種類はどれか。

  1. A全密閉往復圧縮機
  2. B開放往復圧縮機
  3. Cターボ圧縮機
  4. D半密閉往復圧縮機
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正解:A全密閉往復圧縮機

全密閉往復圧縮機はケーシングが溶接で完全に密封されており、保守点検を要しないため小形圧縮機に多く採用される。

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93半密閉式の圧縮機に関する特徴として、正しいものはどれか。

  1. Aアンモニア冷媒の装置にのみ採用される。
  2. B電動機が圧縮機と別々に置かれているため、シャフトシールが必要である。
  3. Cケーシングが溶接で密封されているため、故障時は工場に持ち込む必要がある。
  4. Dケーシングをボルトで締め付けており、ボルトを外せば内部の点検や修理が可能である。
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正解:Dケーシングをボルトで締め付けており、ボルトを外せば内部の点検や修理が可能である。

半密閉圧縮機はケーシングがボルト留めされており、分解して内部の点検や修理が可能である。

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94回転ピストン式の全密閉圧縮機において、冷媒蒸気の圧縮を行う構造はどれか。

  1. A高速回転する羽根車による遠心力で圧縮する。
  2. Bシリンダ中心からずれた中心をもつ回転子が回転運動を行って圧縮する。
  3. Cピストンがシリンダ内を直線的に往復運動して圧縮する。
  4. Dネジ状に溝を切った2つのロータを噛み合わせて圧縮する。
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正解:Bシリンダ中心からずれた中心をもつ回転子が回転運動を行って圧縮する。

回転ピストン式のロータリー圧縮機は、シリンダ中心から偏心した回転子(ロータ)の回転によって圧縮を行う。

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95スクロール圧縮機の圧縮方式を正しく説明しているものはどれか。

  1. Aピストンの往復運動によってシリンダ内の容積を変化させる。
  2. B高速回転するインペラに冷媒蒸気を吸入し、速度エネルギーを圧力エネルギーに変換する。
  3. C固定スクロールと旋回スクロールの間にできた圧縮空間の容積を、渦巻きの中心に向かって縮小させる。
  4. D2つのネジ状ロータを噛み合わせ、軸方向に冷媒蒸気を移動させながら圧縮する。
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正解:C固定スクロールと旋回スクロールの間にできた圧縮空間の容積を、渦巻きの中心に向かって縮小させる。

スクロール圧縮機は、渦巻状の固定スクロールと旋回スクロールの間の圧縮空間を縮小させて圧縮する。

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96スクリュー圧縮機の特徴として、正しいものはどれか。

  1. A家庭用の小形冷蔵庫に専ら使用される。
  2. Bインペラの遠心力を利用するため、高い圧力比を達成できない。
  3. C往復圧縮機と比べて振動が非常に大きく、騒音が発生しやすい。
  4. D往復圧縮機と比べて振動が少なく、遠心式と比べて高い圧力比での使用に適している。
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正解:D往復圧縮機と比べて振動が少なく、遠心式と比べて高い圧力比での使用に適している。

スクリュー圧縮機は振動が少なく高圧力比に適しており、大量の冷媒蒸気を吸い込めるためヒートポンプ等に利用される。

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97遠心式圧縮機(ターボ冷凍機)の作動原理として、正しいものはどれか。

  1. A高速回転する羽根車に冷媒を吸入させ、遠心力による速度エネルギーを圧力エネルギーに変換する。
  2. Bシリンダ内のピストンが往復運動し、容積変化によって冷媒を圧縮する。
  3. C2つのスクリューロータを回転させ、溝の空間を縮小して圧縮する。
  4. D偏心した回転子がシリンダ内を回転し、容積を変化させて圧縮する。
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正解:A高速回転する羽根車に冷媒を吸入させ、遠心力による速度エネルギーを圧力エネルギーに変換する。

遠心式圧縮機は、羽根車(インペラ)の高速回転によって冷媒に速度を与え、それを圧力エネルギーに変換して圧縮する。

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98往復圧縮機のピストン押しのけ量を求める式として、正しい組み合わせはどれか。

  1. Aシリンダ容積 × 冷媒循環量 × 気筒数
  2. Bシリンダ容積 × 回転速度 × 気筒数
  3. Cトップクリアランス × 回転速度 × 気筒数
  4. Dシリンダ容積 × 圧力比 × 回転速度
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正解:Bシリンダ容積 × 回転速度 × 気筒数

ピストン押しのけ量は、シリンダ容積、回転速度、気筒数の積で求められる。

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99圧縮機の体積効率の定義として、正しいものはどれか。

  1. A圧縮機駆動の軸動力と理論断熱圧縮動力の比
  2. B凝縮圧力と蒸発圧力の比
  3. C圧縮機の実際の吸込み蒸気量とピストン押しのけ量の比
  4. D冷凍能力と圧縮機駆動の軸動力の比
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正解:C圧縮機の実際の吸込み蒸気量とピストン押しのけ量の比

体積効率は、圧縮機が実際に吸入した蒸気量と、ピストン押しのけ量との比を数値化したものである。

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100冷凍サイクルにおける圧力比の計算式として、正しいものはどれか。

  1. A凝縮圧力 ÷ 蒸発圧力
  2. B吸込み蒸気の圧力 ÷ 吐出しガスの圧力
  3. C蒸発圧力 × 凝縮圧力
  4. D蒸発圧力 ÷ 凝縮圧力
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正解:A凝縮圧力 ÷ 蒸発圧力

圧力比は、凝縮圧力(吐出しガスの絶対圧力)を蒸発圧力(吸込み蒸気の絶対圧力)で割った値である。

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101圧縮機における冷媒循環量を求める式として、正しいものはどれか。

  1. Aピストン押しのけ量 × 体積効率 × 吸込み蒸気の比体積
  2. B(ピストン押しのけ量 × 吸込み蒸気の比体積) ÷ 体積効率
  3. C吸込み蒸気の比体積 ÷ (ピストン押しのけ量 × 体積効率)
  4. D(ピストン押しのけ量 × 体積効率) ÷ 吸込み蒸気の比体積
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正解:D(ピストン押しのけ量 × 体積効率) ÷ 吸込み蒸気の比体積

冷媒循環量は、実際の吸込み蒸気量(ピストン押しのけ量×体積効率)を吸込み蒸気の比体積で除して求められる。

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102実際の圧縮機における蒸気の圧縮に必要な動力と、理論断熱圧縮動力との比を表す用語はどれか。

  1. A体積効率
  2. B断熱効率
  3. C機械効率
  4. D全断熱効率
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正解:B断熱効率

理論断熱圧縮動力と実際の圧縮動力の比を断熱効率という。実際の圧縮では熱の出入り等の損失があるため定義される。

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103圧縮機の機械効率の定義として、正しいものはどれか。

  1. A理論断熱圧縮動力 ÷ 実際の圧縮機の駆動に必要な軸動力
  2. B実際の圧縮機の駆動に必要な軸動力 ÷ 蒸気の圧縮に必要な圧縮動力
  3. C蒸気の圧縮に必要な圧縮動力 ÷ 実際の圧縮機の駆動に必要な軸動力
  4. D蒸気の圧縮に必要な圧縮動力 ÷ 理論断熱圧縮動力
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正解:C蒸気の圧縮に必要な圧縮動力 ÷ 実際の圧縮機の駆動に必要な軸動力

機械効率は、蒸気の圧縮に必要な圧縮動力を、圧縮機駆動の軸動力(圧縮動力+機械的摩擦損失動力)で割った値である。

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104装置にかかる冷凍負荷が減少した場合に、圧縮機の容量を抑制するように調節する装置の名称はどれか。

  1. Aインバータ
  2. Bシャフトシール
  3. Cクランクケースヒータ
  4. D容量制御装置(アンローダ)
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正解:D容量制御装置(アンローダ)

容量制御装置(アンローダ)は、冷凍負荷が大きく減少した際に、圧縮機の容量を抑制するように調節する装置である。

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105往復圧縮機のピストンに設けられ、シリンダ内の気密性を保つ働きをする部品はどれか。

  1. Aコンプレッションリング
  2. Bオイルリング
  3. Cスライド弁
  4. Dシャフトシール
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正解:Aコンプレッションリング

コンプレッションリングはピストン上部に取り付けられ、シリンダ内の気密性を保ち圧縮ガスの漏れを防ぐ。

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106往復圧縮機において、クランク軸端に設けられクランクケースの油だめから潤滑油を汲み上げる装置はどれか。

  1. Aインペラ
  2. Bギヤポンプ
  3. Cコンロッド
  4. Dスクロール
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正解:Bギヤポンプ

往復圧縮機の強制給油式では、クランク軸端にギヤポンプなどの油ポンプを設け、潤滑油を加圧して各部に給油する。

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107圧縮機の圧力比と体積効率の関係として、正しいものはどれか。

  1. A圧力比が大きくなるほど、体積効率は大きくなる。
  2. B圧力比が小さくなるほど、体積効率は小さくなる。
  3. C圧力比が大きくなるほど、体積効率は小さくなる。
  4. D圧力比と体積効率の間に相関関係はない。
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正解:C圧力比が大きくなるほど、体積効率は小さくなる。

圧力比が大きくなるほど、すき間容積に残された高圧ガスの再膨張の影響が大きくなるため、体積効率は小さくなる。

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108吸込み蒸気の状態と冷媒循環量の関係について、正しいものはどれか。

  1. A吸込み圧力が低いほど吸込み蒸気の比体積が大きくなり、冷媒循環量は減少する。
  2. B吸込み蒸気の過熱度が大きいほど吸込み蒸気の比体積が小さくなり、冷媒循環量は増加する。
  3. C吸込み圧力が低いほど吸込み蒸気の比体積が小さくなり、冷媒循環量は増加する。
  4. D吸込み圧力が高いほど吸込み蒸気の比体積が大きくなり、冷媒循環量は減少する。
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正解:A吸込み圧力が低いほど吸込み蒸気の比体積が大きくなり、冷媒循環量は減少する。

吸込み圧力が低い(または過熱度が大きい)ほど吸込み蒸気の比体積は大きくなり、結果として冷媒循環量は減少する。

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109圧縮機駆動の軸動力を求める計算式として、正しいものはどれか。

  1. A蒸気の圧縮に必要な圧縮動力 ÷ 断熱効率
  2. B理論断熱圧縮動力 × 全断熱効率
  3. C(理論断熱圧縮動力 + 機械的摩擦損失動力) × 断熱効率
  4. D理論断熱圧縮動力 ÷ 全断熱効率
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正解:D理論断熱圧縮動力 ÷ 全断熱効率

全断熱効率は断熱効率と機械効率の積であり、軸動力は理論断熱圧縮動力をこの全断熱効率で割ることで求められる。

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110冷凍装置の実際の成績係数と理論冷凍サイクルの成績係数の関係について、正しいものはどれか。

  1. A実際の成績係数は、理論冷凍サイクルの成績係数に体積効率と機械効率を乗じたものである。
  2. B実際の成績係数は、理論冷凍サイクルの成績係数に断熱効率と機械効率を乗じたものである。
  3. C実際の成績係数は、理論冷凍サイクルの成績係数を断熱効率で除したものである。
  4. D実際の成績係数は、理論冷凍サイクルの成績係数から機械的摩擦損失動力を引いたものである。
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正解:B実際の成績係数は、理論冷凍サイクルの成績係数に断熱効率と機械効率を乗じたものである。

実際の圧縮機では損失があるため、実際の成績係数は理論サイクルの成績係数に断熱効率と機械効率をかけ合わせて求められる。

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111蒸発温度と凝縮温度の差が実際の成績係数に与える影響として、正しいものはどれか。

  1. A温度差が大きくなると圧力比が小さくなり、実際の成績係数は上昇する。
  2. B温度差が大きくなると断熱効率が大きくなり、実際の成績係数は上昇する。
  3. C温度差が大きくなると断熱効率と機械効率が小さくなり、実際の成績係数は大きく低下する。
  4. D温度差が大きくなっても、圧縮機の体積効率が上がるため実際の成績係数は変化しない。
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正解:C温度差が大きくなると断熱効率と機械効率が小さくなり、実際の成績係数は大きく低下する。

温度差が大きくなると圧力比が大きくなり、断熱効率と機械効率が小さくなるため、実際の成績係数は低下する。

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112多気筒の往復圧縮機に設けられる容量制御装置(アンローダ)の作動方法として、正しいものはどれか。

  1. A電動機の電源周波数を変化させて回転速度を無段階に調節する。
  2. Bスライド弁を動かして吸込みガスの一部を戻し、無段階に調節する。
  3. Cシリンダの吸込み弁を閉鎖して、作動気筒数を徐々に増やしていく。
  4. Dシリンダの吸込み弁を開放して圧縮できない状態にし、作動気筒数を段階的に減らす。
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正解:Dシリンダの吸込み弁を開放して圧縮できない状態にし、作動気筒数を段階的に減らす。

多気筒往復圧縮機のアンローダは、吸込み弁を強制的に開放してアンロード状態にし、作動気筒数を段階的に減らす。

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113多気筒圧縮機の始動時における容量制御装置(アンローダ)の役割について、正しいものはどれか。

  1. A潤滑油の油圧が正常値に上がるまでアンロード状態で運転し、始動時の負荷軽減装置として機能する。
  2. B始動直後から全気筒を作動させ、油圧を急激に上昇させるための加圧装置として機能する。
  3. C吐出し弁を全開にすることで、高圧ガスの逆流を防ぐ安全装置として機能する。
  4. D吸込みガスの過熱度を上げ、オイルフォーミングを防止するヒータとして機能する。
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正解:A潤滑油の油圧が正常値に上がるまでアンロード状態で運転し、始動時の負荷軽減装置として機能する。

多気筒圧縮機は、始動時に油圧が上がるまでアンロード状態で運転され、アンローダが負荷軽減装置としての役割を担う。

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114スクリュー圧縮機の容量制御に関する特徴として、正しいものはどれか。

  1. A吸込み弁を開放することで作動気筒数を段階的に減らして調節する。
  2. Bスライド弁の動きによって吸込みガスの一部を戻し、容量を無段階に調節できる。
  3. Cピストンの往復速度を物理的なギアで切り替え、2段階で調節する。
  4. D容量制御は不可能であり、常にインバータによる回転数制御のみが行われる。
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正解:Bスライド弁の動きによって吸込みガスの一部を戻し、容量を無段階に調節できる。

スクリュー圧縮機はスライド弁を油圧シリンダで動かすことで、往復式と異なり容量を無段階に調節することができる。

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115インバータを使用した圧縮機の容量制御について、正しい現象はどれか。

  1. A電源電圧を低下させることで圧縮機の内部抵抗を増やし、冷凍能力を下げる。
  2. B潤滑油の供給量をインバータで調節し、機械効率を変化させる。
  3. C電動機の電源周波数を変化させて回転速度を下げ、ピストン押しのけ量を小さくして冷凍能力を低下させる。
  4. D吸込み弁の開閉タイミングを電気的に遅らせ、体積効率を変化させる。
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正解:C電動機の電源周波数を変化させて回転速度を下げ、ピストン押しのけ量を小さくして冷凍能力を低下させる。

インバータは電動機の電源周波数を変化させて回転速度を調節し、冷媒循環量を増減させて容量を無段階に制御する。

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116圧縮機が頻繁に始動と停止を繰り返した場合に生じる問題として、最も適切なものはどれか。

  1. A電動機始動時の大きな電流により、巻線に異常な温度上昇を招き焼損するおそれがある。
  2. Bシャフトシールが極度に冷却され、収縮による冷媒漏れを引き起こす。
  3. C潤滑油の温度が上昇しすぎて、オイルフォーミングが常時発生する。
  4. Dクランクケース内の圧力が異常低下し、外部から空気を吸い込む。
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正解:A電動機始動時の大きな電流により、巻線に異常な温度上昇を招き焼損するおそれがある。

始動時には大きな電流が流れるため、頻繁な始動・停止は電動機の巻線の異常な温度上昇や焼損を招くおそれがある。

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117往復圧縮機の吸込み弁からガス漏れが生じた場合の影響として、正しいものはどれか。

  1. A冷媒循環量が増加し、電動機の消費電力が異常に下がる。
  2. Bシリンダ内に高圧ガスが漏れ込み、吸い込まれた蒸気の過熱度が大きくなる。
  3. Cクランクケース内の油圧が異常に上昇し、油上がりが発生する。
  4. D圧縮から吐出しの行程でガスが吸込み側に逆流し、体積効率が低下して冷凍能力が下がる。
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正解:D圧縮から吐出しの行程でガスが吸込み側に逆流し、体積効率が低下して冷凍能力が下がる。

吸込み弁に漏れがあると、圧縮中にガスが吸込み側に逆流し、実際の圧縮ガス量が減少して体積効率と冷凍能力が低下する。

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118往復圧縮機の吐出し弁から漏れがある場合に生じる現象として、正しいものはどれか。

  1. A圧縮ガスがクランクケース内に漏れ、潤滑油の粘度を低下させる。
  2. B高温のガスがシリンダ内に漏れて絞り膨張し、吸い込まれた蒸気の過熱度が大きくなる。
  3. C吐出しガス温度が極端に低下し、液戻りの原因となる。
  4. Dピストンがシリンダ上部に衝突しやすくなり、異常音が発生する。
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正解:B高温のガスがシリンダ内に漏れて絞り膨張し、吸い込まれた蒸気の過熱度が大きくなる。

吐出し弁から漏れると、高温高圧のガスがシリンダ内に戻って過熱蒸気となり、吸込み蒸気の過熱度や吐出しガス温度を上昇させる。

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119ピストンのオイルリングが著しく摩耗した場合に生じる現象として、正しいものはどれか。

  1. Aシリンダ内の気密性が失われ、体積効率が著しく低下する。
  2. Bクランクケース内の潤滑油が冷却されすぎ、オイルフォーミングが起きる。
  3. Cピストンの上側に潤滑油が上がる油上がりが多くなり、熱交換器の伝熱が悪くなる。
  4. D冷媒液が油に多量に溶け込み、油の粘度が低下して潤滑不良になる。
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正解:Cピストンの上側に潤滑油が上がる油上がりが多くなり、熱交換器の伝熱が悪くなる。

オイルリングはシリンダ内壁の油をかき落とす働きがあるため、摩耗すると油上がりが増え、凝縮器等での伝熱を阻害する。

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120強制給油式の往復圧縮機において、ギヤポンプに関する説明として正しいものはどれか。

  1. A回転数が非常に少ない低回転数のときでも、常に一定の油圧を得ることができる。
  2. B電動機とは別の独立したモーターで駆動され、始動前から油圧を確保できる。
  3. Cギヤポンプの給油圧力は、油圧計の指示圧力と吐出し圧力の差として求められる。
  4. Dクランクシャフトの駆動と連動して回転するため、回転数が非常に少ないときは十分な油圧を得られない。
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正解:Dクランクシャフトの駆動と連動して回転するため、回転数が非常に少ないときは十分な油圧を得られない。

ギヤポンプはクランクシャフトの駆動と連動してギヤを回転させるため、低回転数では潤滑に足りる油圧を得られない。

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121圧縮機に液体の冷媒が吸い込まれる液戻りが生じた場合の影響として、正しいものはどれか。

  1. A冷媒液が潤滑油に多量に溶け込んで油の粘度を低下させ、潤滑不良を招く。
  2. B潤滑油の粘度が著しく上昇し、ギヤポンプが回転できなくなる。
  3. Cシリンダ内の温度が急上昇し、吐出し弁が焼損する。
  4. Dトップクリアランスが物理的に拡大し、体積効率が上昇する。
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正解:A冷媒液が潤滑油に多量に溶け込んで油の粘度を低下させ、潤滑不良を招く。

フルオロカーボン冷媒等で液戻りが生じると、冷媒液が油に溶け込んで粘度を低下させ、潤滑不良を招く。

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122フルオロカーボン冷媒用の圧縮機でオイルフォーミングが発生しやすい条件として、正しいものはどれか。

  1. A圧縮機の運転中に、油温が異常に上昇した状態が長く続いたとき。
  2. B圧縮機の停止中に油温が低く、冷媒が油に多量に溶け込んだ状態で始動したとき。
  3. Cクランクケースヒータによって、停止中の油温が常に高く保たれているとき。
  4. D凝縮圧力が極端に低く、圧力比が1に近づいた状態で運転したとき。
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正解:B圧縮機の停止中に油温が低く、冷媒が油に多量に溶け込んだ状態で始動したとき。

停止中の油温が低いと冷媒が油に溶け込む割合が大きくなり、その状態で始動すると圧力が下がり油中の冷媒が急激に気化して泡立つ。

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123オイルフォーミングが発生した結果として引き起こされる事象はどれか。

  1. A油の粘度が異常に高くなり、クランクケースの圧力が急上昇する。
  2. B圧縮機の体積効率が急激に上昇し、電動機が過負荷になる。
  3. C圧縮機からの油上がりが多くなり、油圧が下がって潤滑不良を招く。
  4. D吸込み蒸気の過熱度が大きくなり、吐出しガス温度が低下する。
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正解:C圧縮機からの油上がりが多くなり、油圧が下がって潤滑不良を招く。

オイルフォーミングで油が激しく泡立つと、シリンダへ油が持ち去られる油上がりが増大し、油圧低下や潤滑不良を招く。

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124すき間容積(トップクリアランス)内の圧縮ガスの再膨張が圧縮機に与える影響として、正しいものはどれか。

  1. A次の吸入で吸い込まれる蒸気量がシリンダ容積より少なくなり、体積効率を低下させる。
  2. B次の吸入で吸い込まれる蒸気量が増加し、体積効率が大きくなる。
  3. Cシリンダ内の圧力が常に蒸発圧力以下に保たれ、吸込み弁の漏れを防ぐ。
  4. D再膨張によりピストンが押し下げられるため、機械効率が向上する。
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正解:A次の吸入で吸い込まれる蒸気量がシリンダ容積より少なくなり、体積効率を低下させる。

トップクリアランスに残った高圧ガスがピストン下降時に再膨張するため、吸い込める蒸気量が減少し体積効率が下がる。

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125ロータリー圧縮機に関する説明として、正しいものはどれか。

  1. A開放式に区分され、電動機と別々に置かれているためシャフトシールが必須である。
  2. B遠心式に区分され、ロータの回転による遠心力で冷媒蒸気を圧縮する。
  3. C回転式に区分され、2つのネジ状に溝を切ったロータを噛み合わせて圧縮する。
  4. D容積式に区分され、家庭用エアコンや冷蔵庫などの小形圧縮機によく用いられる。
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正解:D容積式に区分され、家庭用エアコンや冷蔵庫などの小形圧縮機によく用いられる。

ロータリー圧縮機は容積式の回転式に分類される。遠心式ではなく、またネジ状ロータを使うのはスクリュー圧縮機である。

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126往復圧縮機のピストンリングに関する記述として、正しいものはどれか。

  1. Aオイルリングはピストン上部に取り付けられ、シリンダ内の気密性を保つ働きをする。
  2. Bコンプレッションリングはピストン上部に取り付けられ、シリンダ内の気密性を保つ働きをする。
  3. Cコンプレッションリングはピストン下部に取り付けられ、シリンダ内壁の潤滑油をかき落とす働きをする。
  4. Dオイルリングは吐出し弁の漏れを防ぐために、シリンダヘッド内に取り付けられる。
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正解:Bコンプレッションリングはピストン上部に取り付けられ、シリンダ内の気密性を保つ働きをする。

気密性を保つコンプレッションリングが上部、油をかき落とすオイルリングが下部に取り付けられる。

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127圧縮機の密閉式・開放式に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. A開放圧縮機は、電動機がケーシング内に収められているためシャフトシールが必要である。
  2. B全密閉圧縮機は、軸が外部に突き出ているためシャフトシールによる冷媒の漏れ防止が必須である。
  3. C半密閉圧縮機および全密閉圧縮機は、電動機がケーシング内に一体として収められているためシャフトシールは不要である。
  4. D開放圧縮機は大形の圧縮機で採用されず、主に家庭用冷蔵庫などの小形装置で採用される。
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正解:C半密閉圧縮機および全密閉圧縮機は、電動機がケーシング内に一体として収められているためシャフトシールは不要である。

密閉式(全密閉および半密閉)は電動機と圧縮機がケーシング内に直結しているため、軸が貫通せずシャフトシールは不要である。

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128実際の圧縮機吐出しガスの状態に関する説明として、正しいものはどれか。

  1. A圧縮の過程は等比エントロピー線に沿って変化するため、断熱効率は常に100%となる。
  2. B吐出しガスの比エンタルピーは、蒸発温度と凝縮温度のみで決まり、断熱効率の影響を受けない。
  3. C圧縮機の断熱効率が小さくなるほど、実際の圧縮機吐出しガスの比エンタルピーは小さくなる。
  4. D圧縮機の断熱効率が小さくなるほど、実際の圧縮機吐出しガスの比エンタルピーは大きくなる。
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正解:D圧縮機の断熱効率が小さくなるほど、実際の圧縮機吐出しガスの比エンタルピーは大きくなる。

実際の圧縮では損失があるため等比エントロピー線上からずれ、断熱効率が悪くなるほど圧縮後の比エンタルピーは大きくなる。

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