第一種・第二種冷凍機械責任者 ④ 圧縮機・熱交換器の保守管理

装置を実際に運転し維持する場面の知識で、収録624問のうち78問。クランクケースヒータを確認する目的、停止直後に吸込み止め弁を閉じる理由、液圧縮やオイルフォーミングの影響など、手順とその理由をセットで問う形が多い。不凝縮ガスの混入、冷媒の過充てん、蒸発圧力の低下、圧縮機への液戻りが運転値にどう表れるかも定番で、空冷凝縮器の熱通過率や空調用冷却器の温度差といった概略値も扱う。現象から原因を逆算する練習が効くので、症状・原因・対処の三段で整理するとよい。

この分野の問題78問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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243圧縮機の運転開始前の準備において「クランクケースヒータ」の点検・確認を行う主な目的はどれか。

  1. A冷媒配管の凍結を防止するため
  2. B冷媒が油に溶け込むのを抑制するため
  3. C電気回路の絶縁抵抗を回復させるため
  4. D圧縮機シリンダの温度を一定に保つため
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正解:B冷媒が油に溶け込むのを抑制するため

起動時にオイルフォーミングが起きないよう油温を上げて冷媒の溶込みを少なくする。

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244多気筒圧縮機の始動操作において吸込み弁はどのように操作すべきか。

  1. A圧縮機始動後にゆっくりと全開にする
  2. B吐出し側止め弁を閉じた後に全開にする
  3. C吐出し側止め弁と同時に全開にする
  4. D圧縮機始動前にあらかじめ全開にする
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正解:A圧縮機始動後にゆっくりと全開にする

吐出し側止め弁が全開であることを確認して始動した後、吸込み弁をゆっくり開く手順が正しい。

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245多気筒圧縮機の運転において一般的に最適とされる給油圧力(油圧計指示圧力とクランクケース内圧力の差)の範囲はどれか。

  1. A0.15〜0.40MPa
  2. B0.05〜0.15MPa
  3. C0.40〜0.65MPa
  4. D0.70〜1.16MPa
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正解:A0.15〜0.40MPa

多気筒圧縮機の通常給油圧力は0.15〜0.40MPaの範囲内となる。

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246強制給油方式(給油ポンプ有り)を採用するスクリュー圧縮機の最適な給油圧力として正しいものはどれか。

  1. A吐出し圧力より0.05〜0.15MPa低い圧力
  2. B吐出し圧力と同じ圧力
  3. C吐出し圧力より0.7〜1.4MPa高い圧力
  4. D吐出し圧力より0.2〜0.3MPa高い圧力
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正解:D吐出し圧力より0.2〜0.3MPa高い圧力

強制給油方式のスクリュー圧縮機では、吐出し圧力に0.2〜0.3MPa加えた圧力が最適である。

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247スクリュー圧縮機の運転中の状態について正しい記述はどれか。

  1. A吐出しガス温度は多気筒圧縮機より高くなる
  2. B通常時の吐出しガス温度は100℃を超える
  3. C吐出しガス温度は通常90℃以下である
  4. D油量不足は吐出しガス温度を低下させる原因となる
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正解:C吐出しガス温度は通常90℃以下である

スクリュー圧縮機の吐出しガス温度は多気筒圧縮機より低く、通常90℃以下である。

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248「ポンプダウン運転」により圧縮機を停止させる際の手順として正しいものはどれか。

  1. A圧縮機を止めてから受液器出口弁を閉じる
  2. B受液器出口弁を閉じてしばらく運転した後に止める
  3. C蒸発器の送風機を止めてから圧縮機を止める
  4. D圧縮機を止めるまで吸込み止め弁を閉じてはならない
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正解:B受液器出口弁を閉じてしばらく運転した後に止める

受液器出口弁を閉じて低圧側の冷媒を受液器に回収してから停止するのが正しい手順である。

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249圧縮機の停止直後に「吸込み止め弁」を閉じる主な理由はどれか。

  1. A冷媒の充てん量を正確に測定するため
  2. B吐出しガスが蒸発器へ逆流するのを防ぐため
  3. C油圧保護圧力スイッチの誤作動を防止するため
  4. D高圧側と低圧側を遮断し冷媒液の戻りを防ぐため
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正解:D高圧側と低圧側を遮断し冷媒液の戻りを防ぐため

停止中に冷媒液が圧縮機に戻る(寝込み)のを防止するために高低圧を遮断する。

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250圧縮機を長期間停止する場合の留意点として「誤っているもの」はどれか。

  1. A電気系統の主回路およびオイルヒータの電源を共に切る
  2. B冬季の凍結防止のためウォータジャケットの水を排水する
  3. C低圧側は空気侵入防止のためわずかな正圧を残す
  4. D冷媒系統全体の漏れ点検を行い必要に応じて修理する
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正解:A電気系統の主回路およびオイルヒータの電源を共に切る

オイルヒータの電源は冷媒の溶け込みを防ぐために入れたままにする必要がある。

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251圧縮機の吐出しガス温度が高くなる条件(過熱運転)の組み合わせとして正しいものはどれか。

  1. A吸込み蒸気温度:低/吐出し圧力:低/吸込み圧力:高
  2. B吸込み蒸気温度:高/吐出し圧力:高/吸込み圧力:低
  3. C吸込み蒸気温度:高/吐出し圧力:低/吸込み圧力:高
  4. D吸込み蒸気温度:低/吐出し圧力:高/吸込み圧力:低
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正解:B吸込み蒸気温度:高/吐出し圧力:高/吸込み圧力:低

断熱圧縮の理論から、吸込み温度・吐出し圧力が高く、吸込み圧力が低いほど吐出し温度は上がる。

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252「過熱運転」の原因として該当しないものはどれか。

  1. A膨張弁の絞り過ぎ
  2. B冷媒の充てん量不足
  3. C空冷凝縮器の冷却用送風機の過剰運転
  4. D蒸発器負荷の極端な増大
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正解:C空冷凝縮器の冷却用送風機の過剰運転

送風機の過剰運転は凝縮圧力を下げ、吐出し温度を低下させる方向(過冷)に働く。

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253圧縮機の「過熱運転」が装置に与える影響として正しいものはどれか。

  1. A冷凍機油の劣化や冷媒の熱分解を促進する
  2. B圧縮機の体積効率および断熱効率が上昇する
  3. C圧縮機の消費電力が減少し成績係数が向上する
  4. Dシリンダ内での液圧縮による異常音が発生する
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正解:A冷凍機油の劣化や冷媒の熱分解を促進する

過熱運転(高温)は油の劣化や効率低下を招き、密閉型では電動機の焼損原因にもなる。

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254「湿り運転」および「液圧縮運転」の原因として正しいものはどれか。

  1. A冷媒充てん量が不足しているとき
  2. B膨張弁を絞り過ぎて過熱度が過大になったとき
  3. C感温筒が外れて膨張弁が大きく開いたとき
  4. D蒸発器の着霜が完全に取り除かれたとき
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正解:C感温筒が外れて膨張弁が大きく開いたとき

感温筒の外れは膨張弁の全開を招き、液戻り(湿り運転)の直接的な原因となる。

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255液圧縮運転(液体をシリンダで圧縮すること)が装置に与える影響はどれか。

  1. A吐出しガス温度が著しく上昇し油が炭化する
  2. B非圧縮性の液体の影響で極めて高い圧力となり故障を招く
  3. C圧縮機の回転数が増加し電動機が過負荷になる
  4. D冷媒循環量が増大するため冷凍能力が著しく向上する
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正解:B非圧縮性の液体の影響で極めて高い圧力となり故障を招く

液体は圧縮できないため、シリンダ内で異常高圧が発生し破損の原因となる。

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256往復圧縮機の「吸込み弁」からガス漏れが発生した場合の症状として正しいものはどれか。

  1. A吐出しガス温度が著しく上昇する
  2. Bクランクケース内の油が激しく泡立つ
  3. C凝縮圧力が急激に上昇し安全弁が作動する
  4. D吐出し量が減少し体積効率が低下する
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正解:D吐出し量が減少し体積効率が低下する

吐出し工程で吸込み側にガスが逆流するため、実際の吐出し量が減少する。

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257「吸込み弁の漏れ」と「吐出し弁の漏れ」を比較した記述として正しいものはどれか。

  1. Aどちらの漏れも吐出しガス温度を著しく上昇させる
  2. B吸込み弁の漏れは、吐出し弁の漏れに比べ温度上昇が小さい
  3. C吸込み弁の漏れは、吐出し弁の漏れに比べ体積効率への影響が小さい
  4. Dどちらの漏れも冷凍能力を向上させる要因となる
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正解:B吸込み弁の漏れは、吐出し弁の漏れに比べ温度上昇が小さい

吸込み弁の漏れは冷媒循環量減少により圧力が下がるため、温度上昇は吐出し弁漏れより小さい。

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258往復圧縮機の「コンプレッションリング」が摩耗した場合に起こる現象はどれか。

  1. Aクランクケース内の油がシリンダ内に大量に上がる
  2. B吸込み弁が押し上げられアンロード状態が維持される
  3. Cシリンダ内の圧力が低下し吐出し温度が異常に下がる
  4. D吐出しガスがクランクケース内に漏れ冷凍能力が低下する
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正解:D吐出しガスがクランクケース内に漏れ冷凍能力が低下する

コンプレッションリングの摩耗は圧縮ガスの漏れ(ブローバイ)を招き、能力を低下させる。

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259往復圧縮機の「オイルリング」の機能と摩耗時の影響について正しいものはどれか。

  1. Aシリンダ壁の油をかき落とすが、摩耗すると油の流出が増える
  2. B吐出しガスを密封するが、摩耗すると油圧が上昇する
  3. C油を霧状にするが、摩耗すると吐出し温度が極端に上がる
  4. D冷媒の溶解を防ぐが、摩耗するとオイルフォーミングが起きる
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正解:Aシリンダ壁の油をかき落とすが、摩耗すると油の流出が増える

オイルリングはシリンダ壁の余分な油をかき落とすが、摩耗すると圧縮機からの油流出を招く。

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260多気筒圧縮機のアンロード機構において、始動時の状態として正しいものはどれか。

  1. A油圧が正常に上がるまでロード(全負荷)状態である
  2. B油圧に関わらず常にハーフロード状態から始まる
  3. C油圧が正常に上がるまでアンロード(無負荷)状態である
  4. D電気信号が入るまで吸込み弁は完全に閉じている
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正解:C油圧が正常に上がるまでアンロード(無負荷)状態である

始動時は油圧が低いためピンが弁を押し上げたままのアンロード状態であり、起動を容易にする。

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261オイルフォーミング(油の泡立ち現象)が発生しやすいタイミングはどれか。

  1. A長期間運転した直後の停止時
  2. B長期間停止した後の圧縮機の始動時
  3. C凝縮器の冷却水量を増やした定常運転時
  4. D吐出しガス温度が100℃を超えて安定しているとき
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正解:B長期間停止した後の圧縮機の始動時

停止中に油に溶け込んだ冷媒が、始動時の圧力低下により一気に沸騰して発生する。

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262「電動機の焼損」が発生した際の保守上の対応として正しいものはどれか。

  1. A電動機の巻線のみを交換すれば運転を再開できる
  2. B圧縮機本体の交換を行えばサイクル内の清掃は不要である
  3. C潤滑油の全量交換を行えば冷媒の交換は不要である
  4. D圧縮機交換とともに冷凍サイクル内を洗浄する必要がある
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正解:D圧縮機交換とともに冷凍サイクル内を洗浄する必要がある

焼損により生じた分解物やスラッジがサイクル内に残ると、再故障の原因となるため洗浄が必要。

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263往復圧縮機の油圧保護圧力スイッチが作動して圧縮機が停止した。考えられる原因はどれか。

  1. A吐出し圧力が異常に高くなったため
  2. Bクランクケース内の油量が多すぎたため
  3. Cオイルフォーミングにより潤滑不良となったため
  4. Dクランクケースヒータが常に通電していたため
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正解:Cオイルフォーミングにより潤滑不良となったため

オイルフォーミングは油の吸込み不良を招き、給油圧力を低下させる原因となる。

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264密閉型圧縮機の過熱運転において、特に注意すべき故障はどれか。

  1. A内蔵されている電動機の焼損
  2. Bピストンリングの凍結付着
  3. Cシリンダヘッドのボルトの緩み
  4. D冷媒液によるクランクケースの破壊
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正解:A内蔵されている電動機の焼損

密閉型は冷媒ガスで電動機を冷却しているため、過熱(高温)は電動機焼損に直結する。

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265冷媒を過充てん(入れすぎ)した場合の、凝縮器における症状として正しいものはどれか。

  1. A有効伝熱面積が増加し、凝縮圧力が低下する
  2. B冷却管が液に浸され、凝縮圧力が上昇する
  3. C過冷却度が減少し、サイトグラスに気泡が出る
  4. D水あかの付着と同じ効果で、吐出し温度が低下する
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正解:B冷却管が液に浸され、凝縮圧力が上昇する

過充てんにより液面が上がり、凝縮に使える面積が減るため圧力が上昇する。

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266水冷凝縮器において、冷却管に水あか(スケール)が付着した際の影響はどれか。

  1. A熱通過率が低下し、凝縮圧力が高くなる
  2. B凝縮器の伝熱面積が増大し、冷凍能力が増える
  3. C冷媒の過冷却度が大きくなり、効率が向上する
  4. D圧縮機の消費電力が減少し、運転音が静かになる
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正解:A熱通過率が低下し、凝縮圧力が高くなる

汚れ(水あか)は熱の伝わりを悪くし、結果として凝縮圧力を高めてしまう。

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267アンモニア冷媒を使用する装置において、凝縮器の伝熱面における油の影響はどうなるか。

  1. Aアンモニアは油を良く溶解するため、油膜は形成されない
  2. B油が冷媒に溶け込むことで、熱通過率が大幅に向上する
  3. C油とあまり溶け合わないため、油膜を形成し伝熱を阻害する
  4. D油はアンモニア液より軽いため、上部から容易に回収できる
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正解:C油とあまり溶け合わないため、油膜を形成し伝熱を阻害する

アンモニアと鉱油は溶解しにくく、伝熱面に油膜ができると熱の伝わりを妨げる。

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268空冷凝縮器において、冬季などの外気温度低下時に発生する不具合と対策の組み合わせとして正しいものはどれか。

  1. A不具合:凝縮圧力の異常上昇 / 対策:送風量を増やす
  2. B不具合:液封による配管破壊 / 対策:バイパス弁を全開にする
  3. C不具合:冷媒の熱分解 / 対策:凝縮器を加熱する
  4. D不具合:凝縮圧力の低下による能力不足 / 対策:送風量を減らす
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正解:D不具合:凝縮圧力の低下による能力不足 / 対策:送風量を減らす

外気が低すぎると凝縮圧力が下がりすぎて膨張弁の能力が落ちるため、風量を絞って圧を保つ。

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269「液封」による事故(配管の破壊など)を防止するための対策として、適切なものはどれか。

  1. A液管をできるだけ細くして流速を上げる
  2. B運転停止時に低圧側の冷媒を完全に大気放出する
  3. C止め弁を閉める際は、必ず上流側から順番に素早く閉める
  4. D液が閉じ込められる箇所に安全弁や破裂板を取り付ける
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正解:D液が閉じ込められる箇所に安全弁や破裂板を取り付ける

温度上昇による異常高圧から機器を守るため、安全弁や破裂板の設置が有効である。

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270シェルアンドチューブ凝縮器において、不凝縮ガスの混入が運転状態に与える影響として「誤っている」記述はどれか。

  1. A凝縮器出口の冷媒液の過冷却度が大きくなる
  2. B凝縮器内の熱通過率が小さくなる
  3. C圧縮機の消費電力が増大する
  4. D圧縮機の吐出し温度が上昇する
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正解:A凝縮器出口の冷媒液の過冷却度が大きくなる

不凝縮ガスは凝縮温度を上げるが、過冷却度を大きくする性質(過充てん時の特徴)はない。

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271凝縮温度tcを求める式(K:熱通過率、A:伝熱面積、Φ:凝縮負荷、tw1・tw2:冷却水出入口温度)として正しいものはどれか。

  1. Atc = (K×A)/Φ + (tw1 + tw2)/2
  2. Btc = Φ/(K×A) + (tw1 + tw2)/2
  3. Ctc = Φ/(K×A) + (tw2 - tw1)
  4. Dtc = K×A×Φ + (tw1 + tw2)/2
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正解:Btc = Φ/(K×A) + (tw1 + tw2)/2

凝縮温度は、平均温度差(算術平均)と熱負荷の関係から求められる。

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272ある水冷凝縮器において、冷却水入口温度が30℃、出口温度が35℃、凝縮負荷が100kW、熱通過率が0.8kW/(m2・K)、伝熱面積が25m2のとき、凝縮温度tcはいくらか。

  1. A32.5℃
  2. B40.0℃
  3. C37.5℃
  4. D42.5℃
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正解:C37.5℃

Φ/(K×A) = 100/(0.8 × 25) = 5。これに水温平均 (30+35)/2 = 32.5 を足すと 37.5 となる。

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273「不凝縮ガスの発生(混入)」の主な要因として挙げられるものはどれか。

  1. A蒸発圧力が大気圧より高い状態で運転を続けた場合
  2. B油分離器の返油弁を全開で運転し続けた場合
  3. C冷媒充てん前の真空引きが不十分であった場合
  4. D冷媒の充てん量が規定値よりわずかに少なかった場合
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正解:C冷媒充てん前の真空引きが不十分であった場合

真空引きやエアパージの不足は、装置内に空気を残存させる直接的な原因となる。

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274水冷凝縮器における「ローフィンチューブ」の汚れに関する記述として正しいものはどれか。

  1. A裸管に比べて水あか付着による熱通過率の低下割合が大きい
  2. B裸管に比べて水あかが付着しにくいため、清掃は不要である
  3. Cフィンがあるため、水あかが付着しても熱通過率は変化しない
  4. D汚れ係数が小さいため、水質管理を行う必要がない
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正解:A裸管に比べて水あか付着による熱通過率の低下割合が大きい

ローフィンチューブは高性能だが、汚れによる性能低下の割合が裸管より大きい特徴がある。

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275冷媒の「液封」による圧力上昇について、正しい比較はどれか。

  1. Aアンモニアの方がR410Aよりも温度上昇による比体積増加割合が大きい
  2. BR410Aの方がアンモニアよりも温度上昇による比体積増加割合が大きい
  3. C冷媒の種類に関わらず、比体積の増加割合は一定である
  4. Dフロン系冷媒は温度が上がっても液封による圧力上昇は起こらない
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正解:BR410Aの方がアンモニアよりも温度上昇による比体積増加割合が大きい

一般的な冷媒の中では、R410Aの方が温度変化による膨張(圧力上昇)の割合が大きい。

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276凝縮器の種類別の「熱通過率」の値として、最も大きい(熱を伝えやすい)ものはどれか。

  1. A蒸発式凝縮器(0.35〜0.41)
  2. B空冷凝縮器(0.02〜0.04)
  3. C不凝縮ガス混入時の凝縮器(0.01〜0.02)
  4. D水冷凝縮器(0.70〜1.16)
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正解:D水冷凝縮器(0.70〜1.16)

水冷凝縮器は冷却水側の熱伝達が大きく、空冷や蒸発式より熱通過率が高い。代表値でも水冷凝縮器の0.70〜1.16が最大となる。

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277蒸発器の蒸発負荷Φoを表す式(K:熱通過率、A:伝熱面積、Δtm:平均温度差)として正しいものはどれか。

  1. AΦo = K × A × Δtm
  2. BΦo = (K × A) / Δtm
  3. CΦo = K + A + Δtm
  4. DΦo = Δtm /(K × A)
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正解:AΦo = K × A × Δtm

蒸発負荷(冷凍能力)は、熱通過率、伝熱面積、温度差の積で表される。

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278冷蔵用蒸発器において、設定温度差(冷媒と被冷却物との温度差)が大きすぎる場合に発生する問題はどれか。

  1. A庫内の湿度が上昇し、冷蔵品が湿る
  2. B蒸発温度が上がり、圧縮機の動力が著しく増大する
  3. C冷凍能力が大幅に向上し、消費電力が節約できる
  4. D冷蔵品の乾燥や蒸発器への激しい着霜を招く
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正解:D冷蔵品の乾燥や蒸発器への激しい着霜を招く

温度差が大きい(=蒸発温度が低い)と、除湿作用が強まり乾燥や着霜の原因となる。

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279蒸発温度(蒸発圧力)が低下したときの影響として正しいものはどれか。

  1. A圧縮機吸込み蒸気の比容積が小さくなる
  2. B体積効率が低下し、冷凍能力が減少する
  3. C圧縮機での圧力比が小さくなり、効率が向上する
  4. D冷媒循環量が増大し、冷凍能力が増加する
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正解:B体積効率が低下し、冷凍能力が減少する

圧力が下がると比容積が大きくなり、吸い込める冷媒量が減るため能力は落ちる。

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280満液式シェルアンドチューブ蒸発器において、蒸発温度がブラインの凍結点以下になった場合に懸念されることはどれか。

  1. A冷媒の熱分解が促進される
  2. B凝縮圧力が異常に上昇する
  3. C冷却管が凍結により破損する
  4. Dオイルフォーミングが停止する
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正解:C冷却管が凍結により破損する

冷却管内で液体(水・ブライン)が凍結すると、膨張により管が破壊される恐れがある。

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281「冷媒循環量の不足」を判断する運転中の目安として、最も適切なものはどれか。

  1. A冷却水ポンプの吐出し圧力の変動
  2. B圧縮機のクランクケース内の油の色の変化
  3. C受液器の液面高さ(通常1/3〜1/2程度必要)
  4. D蒸発器出口の空気温度と入口温度の差の減少
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正解:C受液器の液面高さ(通常1/3〜1/2程度必要)

受液器に十分な液があるか確認することが、充てん量の適否を判断する基本である。

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282蒸発器における「熱通過率の低下」を招く要因として「誤っている」ものはどれか。

  1. A蒸発器への着霜
  2. B送風機の風量減少
  3. C冷媒側伝熱面への油膜形成
  4. D膨張弁での冷媒のフラッシュガス発生
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正解:D膨張弁での冷媒のフラッシュガス発生

フラッシュガスは循環量不足の原因にはなるが、熱通過率(汚れや霜など)の低下要因ではない。

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283蒸発器に霜が付着(着霜)した際の影響について、正しい記述はどれか。

  1. A霜の熱抵抗により熱通過率が低下し、風量も減少する
  2. B空気抵抗が減少し、送風機の風量が増大する
  3. C霜は熱伝導率が高いため、熱通過率を向上させる
  4. D蒸発温度が上昇し、庫内温度が速やかに下がる
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正解:A霜の熱抵抗により熱通過率が低下し、風量も減少する

霜は熱を伝えにくくし、物理的に風の通り道も塞ぐため、二重に能力を低下させる。

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284「ホットガス除霜」の原理について正しい説明はどれか。

  1. A高温の冷媒ガスの顕熱のみを利用して霜を溶かす
  2. B高温の冷媒ガスの顕熱と凝縮潜熱を利用して霜を溶かす
  3. C冷媒系統に電気ヒータを挿入し、直接加熱する
  4. D送風機を逆回転させ、外気の熱で霜を溶かす
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正解:B高温の冷媒ガスの顕熱と凝縮潜熱を利用して霜を溶かす

ホットガスが冷えて液に戻る際の大きな熱(潜熱)を利用するのがこの方式の特徴である。

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285圧縮機への「液戻り(リキッドバック)」が発生した際、運転状態で確認できる現象はどれか。

  1. A吐出しガス圧力が異常に上昇し、油の色が黒くなる
  2. B圧縮機の吸込み部に霜が付着したり吐出し温度が低下する
  3. C吸込み蒸気の過熱度が著しく増大する
  4. D電動機の電流値が低下し、回転数が上昇する
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正解:B圧縮機の吸込み部に霜が付着したり吐出し温度が低下する

液が戻ると吸込み側が冷やされ、霜が付いたり、圧縮後の温度が上がらなくなる。

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286圧縮機の液圧縮が激しいと判断したときの、現場での応急処置として正しい手順はどれか。

  1. A吸込み止め弁を一旦閉じ、状況を見ながら徐々に開く
  2. B直ちに冷媒を全量大気放出する
  3. C吸込み止め弁を全開にして液を速やかに排出する
  4. D凝縮器の冷却水量を半分に減らして圧力を上げる
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正解:A吸込み止め弁を一旦閉じ、状況を見ながら徐々に開く

シリンダを保護するため、一旦吸込みを遮断してから慎重に復旧させるのが正しい。

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287温度自動膨張弁の「感温筒」の取り付け位置として、適切な要領はどれか。

  1. A吸込み配管のヘッダーなど、液の溜まりやすい場所
  2. Bキャピラリー接続部を下向きにして配管に取り付ける
  3. Cキャピラリー接続部を上向きにして吸込み配管に取り付ける
  4. D周囲温度の影響を積極的に受けるよう、露出させて取り付ける
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正解:Cキャピラリー接続部を上向きにして吸込み配管に取り付ける

感温筒は正しい温度を検知できるよう、液溜まりを避け、向きに注意して取り付ける。

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288熱交換器の「向流方式」と「並流方式」を比較した記述として正しいものはどれか。

  1. A空気と冷媒の流れる方向が同じなのが向流方式である
  2. B並流方式の方が平均温度差が大きく、伝熱上有利である
  3. Cどちらの方式も過熱部の管長さは同じでなければならない
  4. D向流方式の方が平均温度差が大きく、伝熱上有利である
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正解:D向流方式の方が平均温度差が大きく、伝熱上有利である

対向して流れる向流(対向流)の方が、温度差を大きく保てるため効率が良い。

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289不凝縮ガスの存在が、装置の「運転中」と「停止中」で与える影響の違いはどれか。

  1. A停止中の方が、不凝縮ガスの分圧以上に凝縮圧力が高くなる
  2. B運転中は不凝縮ガスの影響を全く受けない
  3. Cどちらの状態でも、圧力への影響は不凝縮ガスの分圧のみである
  4. D運転中の方が、伝熱阻害により分圧相当分以上に圧力が高い
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正解:D運転中の方が、伝熱阻害により分圧相当分以上に圧力が高い

運転中は「ガス自体の圧力」に加えて「伝熱が悪くなることによる圧力上昇」が加算される。

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290アンモニア冷媒用装置において、冷凍機油(鉱油)の抜き取りを「受液器の底部」から行う理由はどれか。

  1. A油がアンモニア液に溶け込んで均一に存在するため
  2. B油がアンモニア液よりも軽く、表面に浮くため
  3. C油がアンモニア液よりも重く、底部に溜まるため
  4. D油がガス状になって上部に溜まり、液と一緒に沈降するため
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正解:C油がアンモニア液よりも重く、底部に溜まるため

アンモニアと鉱油は溶け合わず、油の方が重いため底に沈む。これを利用して回収する。

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291空調用冷却器における設定温度差(平均)として、最も一般的な範囲はどれか。

  1. A15〜20K
  2. B5〜10K
  3. C0〜5K
  4. D30〜40K
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正解:A15〜20K

空調用は除湿も行う必要があるため、冷蔵用(5〜10K)より大きめの15〜20Kとなる。

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292蒸発器における「液戻り」の要因として、適切なものはどれか。

  1. A乾式蒸発器で蒸発負荷が急激に増大したとき
  2. B乾式蒸発器で蒸発負荷が急激に減少したとき
  3. C満液式蒸発器で液面制御装置が過敏に反応しすぎたとき
  4. D膨張弁が全閉状態で固着したとき
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正解:B乾式蒸発器で蒸発負荷が急激に減少したとき

乾式では負荷が急減すると冷媒が蒸発しきれなくなり、液のまま戻ってしまう。

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293「オイルフォーミング」の防止策として正しいものはどれか。

  1. A始動直前にクランクケース内の圧力を急激に下げる
  2. Bクランクケースヒータで始動前の油温を上げる
  3. Cクランクケース内の油量を規定の半分以下に減らす
  4. D圧縮機停止中に吸込み止め弁を全開のままにしておく
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正解:Bクランクケースヒータで始動前の油温を上げる

油を温めて冷媒を追い出しておく(溶解量を減らす)ことが最も有効な防止策である。

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294多気筒圧縮機の運転不具合において、吸込み蒸気が「寝込み状態」とはどのような状態を指すか。

  1. A冷媒がすべて受液器に回収された状態
  2. Bシリンダヘッドに冷却水が溜まった状態
  3. C油に冷媒が多量に溶け込んだ状態
  4. D吸込みフィルターが完全に目詰まりした状態
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正解:C油に冷媒が多量に溶け込んだ状態

長期停止中などに、低温の油が冷媒を吸収して溜め込んでいる状態を「寝込み」という。

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295圧縮機の「吐出し弁」から漏れが発生した際、吸込み弁の漏れと比較して顕著に現れる症状はどれか。

  1. A吐出しガス温度の上昇
  2. B吐出しガス圧力の上昇
  3. C体積効率の著しい向上
  4. D電動機電流値の急激な低下
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正解:A吐出しガス温度の上昇

吐出し弁の漏れは、一度圧縮された高温ガスがシリンダに戻るため、温度上昇が激しい。

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296膨張弁の感温筒内に封入されている冷媒が「漏れた」場合、膨張弁はどう作動するか。

  1. A弁は全開方向に作動し、液戻りが発生する
  2. B弁は激しく開閉を繰り返す(ハンチング)
  3. C弁の開度は変わらず、過熱度制御も正常に続く
  4. D弁は全閉(閉じる方向)に作動する
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正解:D弁は全閉(閉じる方向)に作動する

感温筒の圧力がなくなると、弁を押し開ける力が失われるため、弁は閉じる。

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297「空冷凝縮器」の熱通過率の概略値(kW/(m2・K))として正しいものはどれか。

  1. A0.70〜1.16
  2. B0.35〜0.41
  3. C0.02〜0.04
  4. D1.50〜2.00
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正解:C0.02〜0.04

空冷式は水冷や蒸発式に比べて熱を伝えにくいため、数値は最も小さい。

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298「水冷凝縮器」の冷却水出口温度が入口温度より高くなる主な要因はどれか。

  1. A圧縮機からの吐出しガスの顕熱と凝縮潜熱を吸収したため
  2. B凝縮器内の冷媒が蒸発して周囲の熱を奪ったため
  3. C冷却管内で水あかが燃焼して熱を発生したため
  4. D不凝縮ガスが水に溶解して溶解熱を出したため
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正解:A圧縮機からの吐出しガスの顕熱と凝縮潜熱を吸収したため

冷媒から放出された熱(凝縮負荷)を水が受け取るため、水温は上昇する。

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299「冷媒循環量」が不足しているときに、蒸発圧力と吸込み蒸気の比体積はどう変化するか。

  1. A蒸発圧力:上昇 / 比体積:小さくなる
  2. B蒸発圧力:低下 / 比体積:大きくなる
  3. C蒸発圧力:低下 / 比体積:小さくなる
  4. D蒸発圧力:一定 / 比体積:変化しない
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正解:B蒸発圧力:低下 / 比体積:大きくなる

ガス不足は蒸発圧力を下げ、圧力が下がればガスは膨らむ(比体積が大きくなる)。

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300スクリュー圧縮機の「差圧給油方式」において、最適な給油圧力の考え方はどれか。

  1. A周囲温度に15℃を加えた圧力
  2. B吐出し圧力より0.2〜0.3MPa高い圧力
  3. C吸込み圧力より0.15〜0.40MPa低い圧力
  4. D吐出し圧力より0.05〜0.15MPa低い圧力
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正解:D吐出し圧力より0.05〜0.15MPa低い圧力

ポンプがない差圧給油方式では、吐出し圧力との差圧(低い側)を利用して給油する。

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301「自動運転」を行っている冷凍装置で、圧縮機の発停を頻繁に繰り返す場合に懸念されることはどれか。

  1. A冷凍機油の粘度が著しく低下する
  2. B電動機の異常温度上昇による焼損
  3. C凝縮器の冷却管における水あかの急増
  4. D膨張弁の感温筒の破損
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正解:B電動機の異常温度上昇による焼損

起動時の大電流が何度も流れると、電動機が過熱し、絶縁破壊(焼損)を招く恐れがある。

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302圧縮機の「吸込み蒸気過熱度」を適切に調節するための機器はどれか。

  1. A高圧圧力スイッチ
  2. B油圧調整弁
  3. C温度自動膨張弁
  4. D受液器出口弁
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正解:C温度自動膨張弁

膨張弁は、蒸発器出口の過熱度を一定に保つように冷媒流量を制御する。

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303圧縮機の「運転不具合」として、吐出しガス温度が高くなる原因に「ならない」ものはどれか。

  1. A凝縮器の冷却水量の減少
  2. B蒸発器負荷の極端な低下
  3. C圧縮機吸込みフィルターの目詰まり
  4. D受液器出口弁の全開状態での運転
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正解:D受液器出口弁の全開状態での運転

出口弁が正しく全開であれば正常運転であり、温度上昇の原因にはならない。

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304不凝縮ガスが混入した際、圧縮機の「消費電力」が大きくなる直接的な理由はどれか。

  1. A凝縮圧力の上昇により、圧縮機の圧力比が大きくなるため
  2. B冷媒循環量が極端に増大して負荷が上がるため
  3. C油の粘度が低下して摩擦抵抗が大きくなるため
  4. D電動機の回転数が設定値以上に上昇するため
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正解:A凝縮圧力の上昇により、圧縮機の圧力比が大きくなるため

凝縮圧力(高圧)が上がると、圧縮機はより高い圧力まで押し出す力が必要になるため。

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305乾式プレートフィン蒸発器(フィンコイル蒸発器)の熱通過率(kW/(m2・K))として一般的な範囲はどれか。

  1. A0.81〜1.40
  2. B0.017〜0.080
  3. C0.70〜1.40
  4. D0.17〜0.52
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正解:B0.017〜0.080

フィンコイル(空気冷却用)は、水冷(シェルアンドチューブ)に比べると熱通過率は低い。

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306「水冷却器(蒸発器)」において、水流量が減少した際の影響として正しいものはどれか。

  1. A熱通過率が低下し、蒸発温度が低下する
  2. B蒸発温度が上昇し、冷凍能力が増大する
  3. C不凝縮ガスが発生しやすくなる
  4. D圧縮機の吸込み部で過熱度が著しく減少する
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正解:A熱通過率が低下し、蒸発温度が低下する

水の流れが遅くなると熱が伝わりにくくなり、能力を確保しようとして圧力が下がる。

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307「オイルフォーミング」の防止策として、クランクケースヒータ以外の方法で適切なものはどれか。

  1. A圧縮機内の油を、常に飽和温度以下に保つ
  2. B膨張弁を全開にしてサイクル内の圧力を均一にする
  3. C低圧側の冷媒を受液器に回収し、前後の弁を閉じておく
  4. D凝縮器の冷却水を止めて圧力を高く維持する
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正解:C低圧側の冷媒を受液器に回収し、前後の弁を閉じておく

冷媒を油から物理的に遠ざけて(回収して)おくことも有効な対策である。

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308往復圧縮機の「給油方式」のうち、小形圧縮機に多く、クランク軸の回転によるはね返りを利用するものはどれか。

  1. A強制給油方式
  2. B差圧給油方式
  3. C重力給油方式
  4. Dはねかけ給油方式
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正解:Dはねかけ給油方式

「はねかけ給油方式」は構造が単純で、主に小型の機器に採用される。

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309「冷媒の過充てん」をしたとき、凝縮器出口での冷媒の状態はどうなるか。

  1. A過熱度が増大する
  2. B過冷却度が大きくなる
  3. C乾き飽和蒸気になる
  4. Dフラッシュガスが大量に混入する
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正解:B過冷却度が大きくなる

冷却管が液に浸かる面積が増えるため、液がより冷やされ過冷却度が大きくなる。

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310圧縮機の始動時に「油圧調整弁」を操作して調整すべき対象はどれか。

  1. A吐出しガス圧力
  2. Bクランクケース内の冷媒圧力
  3. C吸込みガス過熱度
  4. D給油圧力(有効油圧)
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正解:D給油圧力(有効油圧)

給油圧力が適正(0.15〜0.40MPa等)になるよう調整弁で管理する。

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311「水分」が冷凍装置内に混入した場合、膨張弁でどのような不具合が起きるか。

  1. A氷結して冷媒の循環を阻害する
  2. B油と反応して爆発する
  3. C冷媒と混ざって凝縮圧力を著しく下げる
  4. D感温筒を腐食させて弁を全開にする
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正解:A氷結して冷媒の循環を阻害する

極低温の膨張弁部で水分が凍り、通り道を塞いでしまう(水分氷結閉塞)。

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312圧縮機停止中の「油分離器の返油弁」の取り扱いとして正しいものはどれか。

  1. A停止中も全開のままにしておく
  2. B圧縮機始動の1時間前に閉じる
  3. C圧縮機停止直後に閉じる
  4. D安全弁の代わりとして半分開けておく
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正解:C圧縮機停止直後に閉じる

停止中に油分離器から冷媒液が圧縮機に戻るのを防ぐため、停止後は閉じる必要がある。

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313「蒸発器への着霜」が冷凍能力を低下させる二大要因はどれか。

  1. A油の溶解度上昇と冷媒の過充てん
  2. B熱通過率の低下と送風量の減少
  3. C凝縮圧力の低下と吸込み圧力の上昇
  4. D電気ヒータの故障と送風機の回転数増大
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正解:B熱通過率の低下と送風量の減少

「熱を通さない(抵抗)」と「風を通さない(風量減)」の2点が主な悪影響である。

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314HFC系「非共沸混合冷媒」を充てんする際の注意点として正しいものはどれか。

  1. A成分比を維持するため、必ず液で充てんする
  2. B成分比を維持するため、必ず蒸気(ガス)で充てんする
  3. C充てんする向きに関わらず成分比は変わらない
  4. D不凝縮ガスと混ぜてから充てんする
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正解:A成分比を維持するため、必ず液で充てんする

ガスで抜くと成分バランスが崩れるため、液の状態でチャージする必要がある。

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315凝縮器において「熱通過率」を維持するために最も重要な保守作業はどれか。

  1. A受液器出口弁を頻繁に開閉すること
  2. B膨張弁の感温筒を配管から取り外すこと
  3. C冷却管の洗浄(清掃)や水質管理を行うこと
  4. D吐出し止め弁を半分閉めて運転すること
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正解:C冷却管の洗浄(清掃)や水質管理を行うこと

管の汚れ(水あか等)は熱通過率を著しく下げるため、清掃と水質管理が不可欠である。

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316平均温度差が大きくなったとき、冷媒側と空気側の熱伝達率の変化について正しい記述はどれか。

  1. Aどちらも同じ割合で大きくなる
  2. B空気側の方が冷媒側よりも大きく上昇する
  3. Cどちらも逆に小さくなる
  4. D冷媒側は大きくなるが、空気側はあまり大きくならない
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正解:D冷媒側は大きくなるが、空気側はあまり大きくならない

空気側は伝熱抵抗が大きいため、温度差がついても熱の伝わりやすさは向上しにくい。

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317凝縮器において「過冷却度」が不足している場合に考えられる主な要因はどれか。

  1. A冷媒の過充てん
  2. B不凝縮ガスの混入
  3. C冷媒充てん量の不足
  4. D冷却水温度が極端に低いこと
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正解:C冷媒充てん量の不足

ガス不足(冷媒不足)では液面が下がり、十分に冷やされる(過冷却)前に出口に達する。

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318往復圧縮機の「ピストンリング」には、コンプレッションリングと何のリングがあるか。

  1. Aバランスリング
  2. Bオイルリング
  3. Cシールリング
  4. Dガイドリング
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正解:Bオイルリング

圧縮用のコンプレッションリングと、油かき用のオイルリングの2種が一般的である。

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319水冷凝縮器の運転中に「吐出しガス圧力」を確認して調節すべき項目はどれか。

  1. A電動機の電圧
  2. B膨張弁の開度
  3. C蒸発器への送風量
  4. D冷却水の流量
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正解:D冷却水の流量

高圧(凝縮圧力)が適正になるよう、冷却水の量を増やしたり減らしたりして調節する。

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320「油圧保護圧力スイッチ」が作動して圧縮機が停止する「直接の」原因はどれか。

  1. A給油圧力が低くなりすぎたとき
  2. B吐出し圧力が設定値を超えたとき
  3. C電動機の電流値が過大になったとき
  4. D蒸発圧力が大気圧以下になったとき
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正解:A給油圧力が低くなりすぎたとき

油圧(給油圧力)が不足し、摺動部の潤滑が危うくなったときに保護のために止める。

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