京都・観光文化検定試験3級 ⑥ 建築・庭園・美術・伝統工芸

様式名と代表例、作者と代表作を結ぶ分野。建築は寝殿造・書院造・数寄屋造、京町家の特徴(うなぎの寝床、虫籠窓、ばったり床几、坪庭)。庭園は枯山水と池泉回遊式の違い、夢窓疎石・小堀遠州・重森三玲といった作庭家と代表庭園。美術は狩野派の障壁画、俵屋宗達・尾形光琳・長谷川等伯。工芸は西陣織・京友禅・清水焼・京指物・京漆器・京扇子などの国指定伝統的工芸品が頻出。用語の意味だけ覚えて作品名と結べないまま試験に臨むのが典型的な失点パターン。

この分野の問題35問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

クイズモードで挑戦 →

166平安時代の貴族の住宅様式で、中央の寝殿と周囲の対と呼ばれる建築群からなり、南面に池泉庭園があるものを何というか。

  1. A町家
  2. B寝殿造
  3. C数寄屋造
  4. D書院造
正解と解説を見る

正解:B寝殿造

寝殿造は平安時代の貴族住宅で、寝殿と対と呼ばれる建物群、池泉庭園が特徴。

この問題の解説ページを開く →

167「延喜式」に記された、宮廷内部の需要に応じるための調度の作製や装飾をつかさどる庁を何というか。

  1. A図書寮
  2. B内匠寮
  3. C織部司
  4. D紙屋院
正解と解説を見る

正解:B内匠寮

内匠寮は宮廷内部の需要に応じる調度の作製や装飾をつかさどる庁。

この問題の解説ページを開く →

168江戸時代初期、野々村仁清が完成させ、清水焼の代表ともいえる陶磁器の様式は何か。

  1. A古染付
  2. B色絵陶器
  3. C磁器
  4. D赤絵
正解と解説を見る

正解:B色絵陶器

江戸時代初期、野々村仁清により京焼の色絵陶器が完成された。

この問題の解説ページを開く →

169京都の町家で、防火と煙を上に逃がすために天井を張らず吹き抜けにした、おくどさんの上の空間を何というか。

  1. A駒寄
  2. B通り庭
  3. C坪庭
  4. D火袋
正解と解説を見る

正解:D火袋

おくどさんの上の吹き抜け空間を火袋という。

この問題の解説ページを開く →

170平安時代の建築において、僧侶の礼拝のために土間に加わった高い床を張った内部空間を何というか。

  1. A礼堂
  2. B内陣
  3. C中陣
  4. D外陣
正解と解説を見る

正解:A礼堂

平安時代以降、僧侶の礼拝のため建物内部に礼堂が加えられた。

この問題の解説ページを開く →

171神社建築の様式のうち、全国で最も広く見られ、宇治上神社本殿が最古例とされる形式はどれか。

  1. A八幡造
  2. B流造
  3. C春日造
  4. D権現造
正解と解説を見る

正解:B流造

流造は前方に流れる屋根が曲線を描き向拝となる形式で、全国的に最も広く見られる。

この問題の解説ページを開く →

172「綺麗さび」の代表とされる大名茶人、小堀遠州好みの茶室がある寺院はどこか。

  1. A慈照寺
  2. B教王護国寺
  3. C知恩院
  4. D大徳寺孤篷庵
正解と解説を見る

正解:D大徳寺孤篷庵

大徳寺孤篷庵にある忘筌席は小堀遠州好みで、綺麗さびの代表とされる。

この問題の解説ページを開く →

173近代建築の設計者として、京都国立博物館明治古都館などを手がけた人物は誰か。

  1. A辰野金吾
  2. B藤井厚二
  3. C武田五一
  4. D片山東熊
正解と解説を見る

正解:D片山東熊

片山東熊は京都国立博物館明治古都館の設計者であり、本格的な西欧様式建築の早い例として知られる。

この問題の解説ページを開く →

174日本書紀の記述から、日本における庭園の始まりとされている飛鳥時代の人物は誰か。

  1. A藤原冬嗣
  2. B藤原道長
  3. C蘇我馬子
  4. D藤原頼通
正解と解説を見る

正解:C蘇我馬子

蘇我馬子が飛鳥時代に中島のある池を設けたことが日本庭園の始まりとされる。

この問題の解説ページを開く →

175鎌倉時代から室町時代初期にかけて活躍し、天龍寺や西芳寺の庭園を作庭した禅僧は誰か。

  1. A重森三玲
  2. B小堀遠州
  3. C中根金作
  4. D夢窓疎石
正解と解説を見る

正解:D夢窓疎石

夢窓疎石は禅の境地を作庭で表現し、天龍寺や西芳寺の庭園で知られる。

この問題の解説ページを開く →

176「玉虫厨子」を所蔵する奈良の寺院はどこか。

  1. A東寺
  2. B醍醐寺
  3. C法隆寺
  4. D高台寺
正解と解説を見る

正解:C法隆寺

奈良法隆寺所蔵の「玉虫厨子」は現存する最古の漆工芸品である。

この問題の解説ページを開く →

177京都の庭園において、池の水を使わずに白砂や石で水面や大海を見立てる様式を何というか。

  1. A書院造庭園
  2. B枯山水
  3. C露地
  4. D池泉回遊式
正解と解説を見る

正解:B枯山水

枯山水は白砂や石を用いて山水を見立てる庭園様式。

この問題の解説ページを開く →

178「西陣織」という名称の由来となった乱はどれか。

  1. A応仁・文明の乱
  2. B廃刀令
  3. C西陣大火
  4. D禁門の変
正解と解説を見る

正解:A応仁・文明の乱

応仁・文明の乱の際、山名宗全らの西軍が陣地を構えたことに由来する。

この問題の解説ページを開く →

179平安時代に編纂され、現在の京都の伝統工芸につながるものが詳細に記されている律令の施行細則はどれか。

  1. A源氏物語
  2. B作庭記
  3. C雍州府志
  4. D延喜式
正解と解説を見る

正解:D延喜式

「延喜式」には律令の施行細則が集大成されており、伝統工芸に関する記述がある。

この問題の解説ページを開く →

180「京のきもの文化」の選定などを行い、次代に継承する目的で京都市が創設した制度は何か。

  1. A伝統的工芸品
  2. B伝統的建造物群保存地区
  3. C日本遺産
  4. D京都をつなぐ無形文化遺産
正解と解説を見る

正解:D京都をつなぐ無形文化遺産

「京都をつなぐ無形文化遺産」は京都市が創設した制度。

この問題の解説ページを開く →

181京都の伝統的な石工芸品で、桃山時代以降、茶道の流行に伴い、路地や日本庭園に欠かせない主役となったものは何か。

  1. A層塔
  2. B石燈籠
  3. C鉢物
  4. D挽臼
正解と解説を見る

正解:B石燈籠

石燈籠は桃山時代以後、茶道の流行とともに路地や日本庭園で重要視された。

この問題の解説ページを開く →

182平安時代末期、浄土思想の広まりとともに造営された庭園を何というか。

  1. A浄土庭園
  2. B寝殿造庭園
  3. C回遊式庭園
  4. D枯山水庭園
正解と解説を見る

正解:A浄土庭園

浄土思想に基づく庭園を浄土庭園といい、平等院鳳凰堂などが代表的。

この問題の解説ページを開く →

183江戸時代以降に定着した、柄の部分を後から差し込む「挿柄」が特徴の工芸品はどれか。

  1. A京象嵌
  2. B京篳篥
  3. C京団扇
  4. D京扇子
正解と解説を見る

正解:C京団扇

京団扇は江戸時代以降に定着した「挿柄」が特徴。

この問題の解説ページを開く →

184室町時代、足利義満の北山山荘(金閣)を中心に花開いた、公家文化と武家文化が融合した文化を何というか。

  1. A元禄文化
  2. B桃山文化
  3. C東山文化
  4. D北山文化
正解と解説を見る

正解:D北山文化

金閣に代表される足利義満の時代の文化を北山文化という。

この問題の解説ページを開く →

185「糸で描く絵画」と呼ばれるほど精緻な技法で知られる工芸は何か。

  1. A京繍
  2. B京友禅
  3. C京黒紋付染
  4. D西陣織
正解と解説を見る

正解:A京繍

京繍は一本の針と絹糸から模様を纏い、「糸で描く絵画」と呼ばれる。

この問題の解説ページを開く →

186京都の近世工芸を代表する芸術家であり、琳派の祖ともなった人物は誰か。

  1. A本阿弥光悦
  2. B俵屋宗達
  3. C尾形乾山
  4. D尾形光琳
正解と解説を見る

正解:A本阿弥光悦

本阿弥光悦は近世工芸を代表する芸術家であり、琳派の祖である。

この問題の解説ページを開く →

187神護寺に伝わる、現存する日本最古の曼荼羅図を何というか。

  1. A五大尊像
  2. B高雄曼荼羅
  3. C伝真言院曼荼羅
  4. D両界曼荼羅
正解と解説を見る

正解:B高雄曼荼羅

神護寺に伝わる「高雄曼荼羅」は、現存する日本最古の曼荼羅図。

この問題の解説ページを開く →

188「似絵」と呼ばれる肖像画として、樹の上で座禅をする姿が描かれた明恵上人を描いたものはどれか。

  1. A明恵上人像
  2. B伝源頼朝像
  3. C伝平重盛像
  4. D鳥獣人物戯画
正解と解説を見る

正解:A明恵上人像

高山寺の「明恵上人像」は似絵の一種。

この問題の解説ページを開く →

189明治時代以降、万国博覧会などで表彰され、有線七宝の技法で知られる人物は誰か。

  1. A神坂雪佳
  2. B並河靖之
  3. C幸野楳嶺
  4. D河田小龍
正解と解説を見る

正解:B並河靖之

並河靖之は金銀線を用いた有線七宝で万国博覧会等で高く評価された。

この問題の解説ページを開く →

190平安時代の貴族が編纂した、当時の作庭理念や技法を記した秘伝書は何か。

  1. A作庭記
  2. B延喜式
  3. C源氏物語
  4. D雍州府志
正解と解説を見る

正解:A作庭記

『作庭記』は平安時代の貴族、橘俊綱が編纂したとされる庭園技法の秘伝書。

この問題の解説ページを開く →

191日本最古の扇子として、平城京二条大路から出土したものと、東寺のどこに奉納されていたものが知られているか。

  1. A講堂の五大尊像
  2. B塔内の大日如来像
  3. C食堂の千手観音立像
  4. D本堂内の阿弥陀如来像
正解と解説を見る

正解:C食堂の千手観音立像

最古の扇子は平城京出土のものと、東寺食堂の旧本尊千手観音立像の腕内にあった檜扇。

この問題の解説ページを開く →

192「京焼」において、主に磁器のことを何と呼ぶか。

  1. A手仕事
  2. B石物
  3. C陶物
  4. D土物
正解と解説を見る

正解:B石物

京都では陶器を「土物」、磁器を「石物」と呼ぶ。

この問題の解説ページを開く →

193神社建築の形式のうち、石清水八幡宮本殿に見られる、横から見ると屋根がM字形になる形式はどれか。

  1. A権現造
  2. B春日造
  3. C八幡造
  4. D流造
正解と解説を見る

正解:C八幡造

八幡造は前殿・後殿を並べ、相の間で繋ぐ形式で屋根がM字形に見える。

この問題の解説ページを開く →

194江戸時代、本阿弥光悦が徳川家康から受領し、工芸家を集めて「光悦村」を開いた場所はどこか。

  1. A東山区
  2. B上京区
  3. C鷹峯
  4. D山科区
正解と解説を見る

正解:C鷹峯

本阿弥光悦は家康から受領した鷹峯に工芸家を集めた。

この問題の解説ページを開く →

195現在、京都市立芸術大学の源流となった、日本最初の美術学校は何か。

  1. A京都高等工藝学校
  2. B京都美術工芸学校
  3. C京都府画学校
  4. D京都市立絵画専門学校
正解と解説を見る

正解:C京都府画学校

京都府画学校は明治13年に創設された日本最初の美術学校。

この問題の解説ページを開く →

196「八相の庭」という別名を持つ、昭和の作庭家・重森三玲による東福寺本坊庭園の建立年代はいつか。

  1. A昭和時代
  2. B平成時代
  3. C大正時代
  4. D明治時代
正解と解説を見る

正解:A昭和時代

重森三玲の東福寺本坊庭園は昭和14年に建立された。

この問題の解説ページを開く →

197金閣寺庭園は三代将軍義満が営んだ北山殿であるが、西芳寺の庭園をモデルとしているとされる。では、銀閣寺庭園は誰が営んだ東山殿か。

  1. A足利義政
  2. B徳川家光
  3. C足利義満
  4. D豊臣秀吉
正解と解説を見る

正解:A足利義政

慈照寺(銀閣寺)は八代将軍義政が営んだ東山殿。

この問題の解説ページを開く →

198次のうち、「書院造」の建築形式の特徴として正しいものはどれか。

  1. A土間を広く取る
  2. B屋内を几帳で区切る
  3. C屋内を畳で敷き詰める
  4. D床柱を丸太にする
正解と解説を見る

正解:C屋内を畳で敷き詰める

書院造は引き違い戸で区切り、内部に畳を敷き詰めるのが特徴。

この問題の解説ページを開く →

199平安時代末期に活動した仏師・定朝様を学び取った人物で、法金剛院阿弥陀如来坐像を造立したのは誰か。

  1. A覚助
  2. B長勢
  3. C運慶
  4. D院覚
正解と解説を見る

正解:D院覚

法金剛院阿弥陀如来坐像は、院覚の手により優美な装飾が加えられている。

この問題の解説ページを開く →

200次の工芸技術のうち、江戸時代中期以降に黒染めの方法として確立された「三度黒」と併せて用いられたものはどれか。

  1. A型摺込
  2. B引染め
  3. Cびんろうじ染め
  4. D友禅流し
正解と解説を見る

正解:Cびんろうじ染め

黒染めは現在の黒浸染と「三度黒」、それに植物性染料を用いた「びんろうじ染め」が確立した。

この問題の解説ページを開く →
京都・観光文化検定試験3級の全分野一覧へ戻る