日商簿記検定2級 ⑩ 製造業会計

工業簿記の要素を含む製造業の会計処理を扱う分野です。商業簿記との違いとして、材料費・労務費・経費という原価の3要素、製造原価の集計、仕掛品と製品という棚卸資産の区分が基礎になります。製造原価報告書の作成、売上原価の算定における当期製品製造原価の位置づけが頻出です。あわせて原価差異の把握と処理も対象になります。出題数は限られますが、商業簿記の枠組みとの接続を理解しておくことで、財務諸表作成問題に対応できます。

この分野の問題25問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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406製造業において、材料から完成品になるまでの加工途中の未完成品を何というか

  1. A仕掛品
  2. B製品
  3. C原材料
  4. D商品
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正解:A仕掛品

材料から完成品になるまでの加工途中の未完成品を仕掛品といいます。

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407材料費は、製品との関連によって直接材料費と何に分類されるか

  1. A製造間接費
  2. B間接材料費
  3. C加工費
  4. D販売費
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正解:B間接材料費

材料費は製品との関連が明らかかどうかにより直接材料費と間接材料費に分類されます。

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408材料を購入したときの購入原価は、購入代価に何を加えて計算するか

  1. A製造間接費
  2. B消費税
  3. C付随費用(材料副費)
  4. D販売費
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正解:C付随費用(材料副費)

材料の購入原価は、購入代価に付随費用(材料副費)を加算して計算します。

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409直接材料を消費したときの仕訳の借方勘定科目は何か

  1. A売上原価
  2. B製造間接費
  3. C材料
  4. D仕掛品
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正解:D仕掛品

直接材料を消費したときは仕掛品勘定を借方に記入します。

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410間接材料を消費したときの仕訳の借方勘定科目は何か

  1. A製造間接費
  2. B仕掛品
  3. C材料
  4. D売上原価
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正解:A製造間接費

間接材料を消費したときは製造間接費勘定を借方に記入します。

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411正常な範囲内の材料の棚卸減耗が生じた場合の処理として適切なものはどれか

  1. A棚卸減耗損を直接材料費として処理する
  2. B棚卸減耗損を製造間接費として処理する
  3. C棚卸減耗損を仕掛品として処理する
  4. D棚卸減耗損を販売費及び一般管理費として処理する
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正解:B棚卸減耗損を製造間接費として処理する

正常な棚卸減耗は製造間接費として処理します。

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412労務費のうち、製品の製造に直接かかるものは直接労務費、それ以外は何というか

  1. A加工費
  2. B製造間接費
  3. C間接労務費
  4. D販売費
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正解:C間接労務費

直接労務費以外の労務費は間接労務費となります。

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413賃金の当月消費額の計算式として正しいものはどれか

  1. A当月支払額-当月未払額-前月未払額
  2. B当月支払額+前月未払額-当月未払額
  3. C当月支払額+当月未払額+前月未払額
  4. D当月支払額+当月未払額-前月未払額
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正解:D当月支払額+当月未払額-前月未払額

賃金の消費額は、当月支払額に当月未払額を加え、前月未払額を差し引いて求めます。

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414直接工の直接作業賃金を消費したときの仕訳の借方勘定科目は何か

  1. A仕掛品
  2. B製造間接費
  3. C労務費
  4. D賃金
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正解:A仕掛品

直接作業賃金を消費したときは仕掛品勘定を借方に記入します。

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415間接労務費を消費したときの仕訳の借方勘定科目は何か

  1. A仕掛品
  2. B製造間接費
  3. C賃金
  4. D売上原価
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正解:B製造間接費

間接労務費を消費したときは製造間接費勘定を借方に記入します。

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416経費のうち、製品の製造に直接かかるものは直接経費、それ以外は何というか

  1. A直接労務費
  2. B製造間接費
  3. C間接経費
  4. D販売費
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正解:C間接経費

製品製造に直接かからない経費は間接経費となります。

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417直接経費を消費したときの仕訳の借方勘定科目は何か

  1. A売上原価
  2. B製造間接費
  3. C経費
  4. D仕掛品
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正解:D仕掛品

直接経費を消費したときは仕掛品勘定を借方に記入します。

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418製造間接費を製品に配賦する際、どの勘定に振り替えるか

  1. A仕掛品
  2. B製品
  3. C材料
  4. D売上原価
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正解:A仕掛品

製造間接費は配賦基準により仕掛品勘定に振り替えます。

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419製造間接費の予定配賦額が1,200円、実際発生額が1,300円である場合、生じる差異はどれか

  1. A100円の有利差異(貸方差異)
  2. B100円の不利差異(借方差異)
  3. C200円の不利差異(借方差異)
  4. D200円の有利差異(貸方差異)
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正解:B100円の不利差異(借方差異)

実際発生額が予定配賦額を超えているため、100円の不利差異(借方差異)が生じます。

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420製造間接費の予定配賦額が1,200円、実際発生額が1,000円である場合、生じる差異はどれか

  1. A100円の有利差異(貸方差異)
  2. B200円の不利差異(借方差異)
  3. C200円の有利差異(貸方差異)
  4. D100円の不利差異(借方差異)
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正解:C200円の有利差異(貸方差異)

予定配賦額が実際発生額を超えているため、200円の有利差異(貸方差異)が生じます。

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421製造間接費配賦差異勘定(借方残高)を会計年度末に振り替える相手勘定は何か

  1. A製造間接費
  2. B仕掛品
  3. C製品
  4. D売上原価
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正解:D売上原価

原価差異は会計年度末に売上原価勘定に振り替えます。

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422製品が完成したときの処理として、適切な仕訳はどれか

  1. A借方:製品、貸方:仕掛品
  2. B借方:仕掛品、貸方:製品
  3. C借方:売上原価、貸方:仕掛品
  4. D借方:製品、貸方:売上原価
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正解:A借方:製品、貸方:仕掛品

製品が完成したときは原価を仕掛品勘定から製品勘定に振り替えます。

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423製品を販売したとき、売上原価を計上するための適切な仕訳はどれか

  1. A借方:製品、貸方:売上原価
  2. B借方:売上原価、貸方:製品
  3. C借方:売上、貸方:売上原価
  4. D借方:売上原価、貸方:売上
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正解:B借方:売上原価、貸方:製品

製品販売時にはその原価を製品勘定から売上原価勘定に振り替えます。

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424製品の棚卸減耗損は、損益計算書上どこに計上するか

  1. A営業外費用
  2. B全額を製造間接費に算入する
  3. C売上原価の内訳項目または販売費及び一般管理費
  4. D特別損失
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正解:C売上原価の内訳項目または販売費及び一般管理費

製品の棚卸減耗損は売上原価の内訳または販売費及び一般管理費に計上します。

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425製造業の貸借対照表において、材料・仕掛品・製品はどこに表示するか

  1. A収益の部
  2. B負債の部
  3. C純資産の部
  4. D資産の部
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正解:D資産の部

材料・仕掛品・製品はいずれも資産なので貸借対照表の資産の部に表示します。

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426製造間接費配賦差異の会計年度末の処理として正しいものはどれか

  1. A借方に計上されている差異は売上原価の借方に振り替える
  2. B借方に計上されている差異は売上原価の貸方に振り替える
  3. C貸方に計上されている差異は売上原価の借方に振り替える
  4. D差異は翌期に繰り越す
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正解:A借方に計上されている差異は売上原価の借方に振り替える

借方(不利差異)に残った差異は売上原価の借方へ振り替え、売上原価を増やします。

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427製造業の損益計算書における「当期製品製造原価」が意味するものはどれか

  1. A当期に仕入れた材料の原価
  2. B当期に完成した製品の原価
  3. C期首の製品の原価
  4. D期末の製品の原価
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正解:B当期に完成した製品の原価

当期製品製造原価は当期に完成した製品の原価をいいます。

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428材料費・労務費・経費に関する記述として正しいものはどれか

  1. Aこれらはすべて間接費である
  2. Bこれらはすべて直接材料費として処理される
  3. Cこれらはすべて製品の製造原価を構成する
  4. Dこれらはすべて販売費である
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正解:Cこれらはすべて製品の製造原価を構成する

材料費・労務費・経費は製品の製造原価を構成する3要素です。

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429材料の棚卸減耗損が間接経費(製造間接費)として分類される理由はどれか

  1. A製品を販売する際の販売費だから
  2. B製品の製造に直接かかわる費用だから
  3. C材料を購入する際の付随費用だから
  4. D製品との関連が直接明らかではない費用だから
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正解:D製品との関連が直接明らかではない費用だから

製品との関連が直接明らかではないため製造間接費(間接経費)として処理します。

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430製造間接費を予定配賦する場合の配賦差異の計算として正しいものはどれか

  1. A予定配賦額と実際発生額の差額を配賦差異とする
  2. B予定配賦額と売上原価の差額を配賦差異とする
  3. C直接材料費と間接材料費の合計を配賦差異とする
  4. D実際発生額と販売価格の差額を配賦差異とする
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正解:A予定配賦額と実際発生額の差額を配賦差異とする

予定配賦額と実際発生額の差額が製造間接費配賦差異となります。

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