アロマテラピー検定1級 ⑤ アロマテラピーのメカニズム

精油が心身に作用するメカニズムを学ぶ分野です。嗅覚から脳(大脳辺縁系・視床下部)への伝達経路、皮膚からの吸収経路、自律神経・内分泌系・免疫系への作用、香りと記憶の関係、感情への影響などを整理。なぜアロマが効果を発揮するのかを科学的に理解する、1級ならではの理論的分野です。

この分野の問題20問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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161鼻腔の奥にありにおい物質を最初にキャッチする部位はどれか。

  1. A嗅球
  2. B嗅皮質
  3. C嗅上皮
  4. D海馬
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正解:C嗅上皮

鼻の奥の嗅上皮にある嗅細胞の先端の嗅毛がにおい物質を最初にキャッチします。

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162嗅覚器から脳へにおいの情報が伝わる正しい経路はどれか。

  1. A嗅毛→嗅皮質→嗅球→海馬
  2. B嗅毛→嗅球→嗅皮質→大脳辺縁系など
  3. C嗅球→嗅毛→視床下部→嗅皮質
  4. D嗅皮質→嗅球→嗅毛→前頭葉
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正解:B嗅毛→嗅球→嗅皮質→大脳辺縁系など

嗅毛で電気信号に変換された情報は嗅球に伝わり整理されてから嗅皮質、そして脳の各部へと送られます。

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163においを嗅いで「好き・嫌い」などの感情や情動が呼び起こされる脳の部位はどこか。

  1. A前頭葉
  2. B海馬
  3. C扁桃体
  4. D視床下部
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正解:C扁桃体

扁桃体は感情や欲求などの情動を司る部位でありにおいによる好き嫌いなどの感情を呼び起こします。

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164ある特定の香りを嗅ぐと昔の記憶が鮮明に蘇ることがある。この「記憶」を引き出す役割を担う脳の部位はどれか。

  1. A視床下部
  2. B嗅球
  3. C海馬
  4. D前頭葉
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正解:C海馬

海馬は記憶を司る部位であり嗅皮質からの情報が海馬に伝わることで香りと結びついた記憶が引き出されます。

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165におい情報を「バラの華やかな香り」といった具体的なイメージとして作り上げ他の感覚情報と統合する脳の部位はどこか。

  1. A前頭葉
  2. B扁桃体
  3. C海馬
  4. D視床下部
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正解:A前頭葉

前頭葉に情報が伝わるとにおいのイメージが作られ味覚などほかの感覚からの情報と統合されます。

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166嗅覚の情報が視覚や聴覚よりもすばやく感情や記憶に働きかける仕組みとして正しい理由はどれか。

  1. Aにおい分子は光や音よりも物理的な移動速度が速いから
  2. B嗅覚器官から大脳辺縁系までの距離が短く仲介する神経の数も少ないから
  3. C嗅覚は他の感覚器よりも受容体の数が圧倒的に多いから
  4. Dにおい情報は電気信号ではなく化学物質のまま脳に届くから
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正解:B嗅覚器官から大脳辺縁系までの距離が短く仲介する神経の数も少ないから

嗅覚器官から情動脳(大脳辺縁系)までは距離が短く経由する神経が少ないためスピーディに情報が伝達されます。

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167アロマテラピーが心身のバランスを整えるのに役立つ理由として香りの情報が自律神経系や内分泌系のバランス調整を行うどの部位に作用するためか。

  1. A小脳
  2. B大脳新皮質
  3. C視床下部
  4. D嗅上皮
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正解:C視床下部

香りの情報は体内のホメオスタシス(恒常性)の維持に関わる視床下部に伝わり自律神経やホルモンのバランスを整えます。

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168同じ精油の香りを嗅いでも人によって「いい香り」と感じたり「不快」と感じたりする理由としてテキストで言及されていないものはどれか。

  1. A嗅覚受容体遺伝子に個人差があるため
  2. B過去の経験や記憶による好みの違いがあるため
  3. C嗅いだ時の体調や生理状態が影響するため
  4. Dにおい分子の化学構造が嗅ぐ人によって変化するため
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正解:Dにおい分子の化学構造が嗅ぐ人によって変化するため

におい分子自体は変化しませんが受容体の遺伝的個人差や過去の経験やその時の体調などによって香りの感じ方は異なります。

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169人間の嗅上皮にある嗅毛には約何種類の嗅覚受容体が存在するとされているか。

  1. A約40種類
  2. B約400種類
  3. C約4000種類
  4. D約4万種類
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正解:B約400種類

人間の嗅毛には約400種類の嗅覚受容体が存在し入ってきたにおい分子がぴったり合う受容体に結合します。

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170気温の変化などに関わらず体温や血糖値など体内の環境を一定に保ち続けようとする働きを何と呼ぶか。

  1. Aアポトーシス
  2. Bメタボリズム
  3. Cホメオスタシス
  4. Dホリスティック
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正解:Cホメオスタシス

体内の環境を一定に保ち続けようとする働きをホメオスタシス(恒常性)といい視床下部がその維持に関わっています。

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171精油成分が皮膚の奥へ浸透しやすい理由として精油が持つどのような性質が関係しているか。

  1. A分子が大きく水に溶けやすい親水性を持つため
  2. B分子が小さく皮膚になじみやすい親油性を持つため
  3. C皮膚の角質層を破壊する強い酸性を持つため
  4. D皮膚表面の温度を下げる揮発性のみを持つため
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正解:B分子が小さく皮膚になじみやすい親油性を持つため

精油は分子が非常に小さくまた油になじみやすい親油性を持つため皮膚に浸透しやすい性質があります。

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172皮膚の構造において異物の侵入や外部ダメージから肌を守り水分の蒸散を防ぐ「バリア機能」を主に担っている最も外側の層はどれか。

  1. A真皮
  2. B皮下組織
  3. C角質層
  4. D線維芽細胞
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正解:C角質層

表皮の一番外側にある角質層には天然保湿因子(NMF)や細胞間脂質があり肌のバリア機能を果たしています。

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173肌のハリや弾力のもととなるコラーゲンやエラスチンやヒアルロン酸を作り出す働きを持つ細胞はどれか。

  1. A細胞間脂質
  2. B線維芽細胞
  3. C天然保湿因子
  4. D皮脂膜
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正解:B線維芽細胞

真皮にある線維芽細胞は肌の若々しさを保つカギとなるコラーゲンやエラスチンやヒアルロン酸を作り出します。

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174シワやたるみなどのエイジングサインが起こる肌のメカニズムとして正しいものはどれか。

  1. A角質層の細胞間脂質が過剰に分泌されるため
  2. B皮脂膜が厚くなりすぎて皮膚呼吸が妨げられるため
  3. C紫外線などのダメージで真皮のコラーゲンやエラスチンが変性し弾性を失うため
  4. D皮下組織の脂肪細胞が減少して皮膚を支えきれなくなるため
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正解:C紫外線などのダメージで真皮のコラーゲンやエラスチンが変性し弾性を失うため

加齢や紫外線のダメージによって真皮のコラーゲンやエラスチンが変性して弾性を失うと肌が緩みシワやたるみの原因になります。

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175大人ニキビのケアを目的としてアロマトリートメントを行う場合皮膚のどのメカニズムへのアプローチが最も効果的と考えられるか。

  1. A真皮のコラーゲン生成を極限まで高める
  2. Bバリア機能の低下や皮脂の過剰分泌によるバランスの乱れを整え抗炎症作用を促す
  3. C角質層を完全に剥がし落として新しい皮膚を露出させる
  4. D皮下組織の厚みを増やして毛穴を塞ぐ
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正解:Bバリア機能の低下や皮脂の過剰分泌によるバランスの乱れを整え抗炎症作用を促す

ニキビはバリア機能の低下や皮脂の過剰分泌によるバランスの乱れが原因となるため肌を整え抗炎症作用をもつ精油の使用が効果的です。

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176美容効果を調べた実験において真皮の線維芽細胞に働きかけコラーゲンの産生を促進することが確認された精油はどれか。

  1. Aティートリー
  2. Bローマンカモミール
  3. Cペパーミント
  4. Dユーカリ
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正解:Bローマンカモミール

研究によりローマンカモミール精油にはコラーゲンの産生を促し肌のハリを保つ美容効果があることが報告されています。

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177ニキビに対する臨床実験において使用前よりも総ニキビ数を減少させる抗炎症作用が確認された精油はどれか。

  1. Aティートリー
  2. Bローマンカモミール
  3. Cオレンジ・スイート
  4. Dローズマリー
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正解:Aティートリー

ティートリー精油を用いた実験ではニキビに対する抗炎症作用が発揮されニキビの数が減少したことが確認されています。

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178水虫の原因となる白癬菌(はくせんきん)に対して優れた抗真菌作用を持つことが実験で明らかになった精油はどれか。

  1. Aローマンカモミール
  2. Bラベンダー
  3. Cティートリー
  4. Dサンダルウッド
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正解:Cティートリー

ティートリー精油は抗菌・抗真菌作用に優れており水虫の原因菌である白癬菌に対する抑制効果が認められています。

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179「嫌なにおい」が記憶に残りやすいメカニズムとしてテキストで説明されている人間の本能的な理由はどれか。

  1. A嫌なにおいは分子量が大きく嗅毛に長く留まるから
  2. B危険を避けようとする人間の防衛本能と結びついているから
  3. C嫌なにおいを処理する専用の巨大な脳内ネットワークがあるから
  4. D嗅覚受容体の9割が嫌なにおい専用に作られているから
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正解:B危険を避けようとする人間の防衛本能と結びついているから

自分にとって嫌だと思うにおいは危険を避けようとする防衛本能と結びついているため心地よい香りよりも記憶に強く残りやすいとされています。

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180赤ちゃんが「うんちは臭い」と最初から感じない理由としてにおいの感じ方に大きく影響しているものは何か。

  1. A胎児期には嗅覚が全く発達していないため
  2. B嗅覚受容体が大人になるまで機能しないため
  3. Cにおいの好き嫌いは情報や経験の積み重ねに左右されるため
  4. D赤ちゃんの脳には海馬が存在しないため
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正解:Cにおいの好き嫌いは情報や経験の積み重ねに左右されるため

においの好き嫌いは経験や情報の積み重ねに左右されるため知識のない赤ちゃんは最初からうんちを臭いものとは認識しません。

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