eco検定(環境社会検定試験) 環境政策とアプローチ

環境問題に取り組むための政策や手法を学ぶ分野です。環境基本法をはじめとする法体系、環境アセスメント、環境税や排出量取引などの経済的手法、規制的手法、環境マネジメントシステム(ISO14001)などが中心テーマになります。問題を解決するための「仕組み」がどのように設計されているかを理解することが重要です。各手法の特徴と狙いを区別し、具体的な制度名と結びつけて整理しておくと得点につながります。

この分野の問題23問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

クイズモードで挑戦 →

2141993年に制定され、持続可能な社会づくりの行動計画である環境基本計画の策定義務を国に課している法律はどれか。

  1. A自然環境保全法
  2. B環境基本法
  3. C公害対策基本法
  4. D循環型社会形成推進基本法
正解と解説を見る

正解:B環境基本法

地球環境問題をはじめとする環境政策課題の変化に対応するため、1993年に環境基本法が制定されました。

この問題の解説ページを開く →

215第1次環境基本計画で掲げられ、歴代の計画で踏襲されている4つの長期的目標に該当しないものはどれか。

  1. A発展
  2. B循環
  3. C参加
  4. D共生
正解と解説を見る

正解:A発展

長期的目標の4つは「循環」「共生」「参加」「国際的取組」です。「発展」は含まれません。

この問題の解説ページを開く →

2162024年に策定された第6次環境基本計画が目指すべき最上位の目的として位置づけられている概念はどれか。

  1. Aウェルビーイング
  2. Bグリーントランスフォーメーション
  3. Cサーキュラーエコノミー
  4. Dエコロジカル・フットプリント
正解と解説を見る

正解:Aウェルビーイング

第6次計画では、環境保全を通じた「現在及び将来の国民一人一人の生活の質、幸福度、ウェルビーイング、経済厚生の向上」を最上位の目的としています。

この問題の解説ページを開く →

217汚染の防止と除去の費用は汚染の原因を作った者が負担すべきであるという原則を何と呼ぶか。

  1. A予防原則
  2. B汚染者負担原則
  3. C未然防止原則
  4. D拡大生産者責任
正解と解説を見る

正解:B汚染者負担原則

汚染者負担原則(PPP)は、外部不経済を内部化するための費用は汚染者が支払うべきであるという経済学的な考え方に基づいています。

この問題の解説ページを開く →

218拡大生産者責任(EPR)の考え方を導入し、生産者側の費用負担で再生利用する仕組みを定めた日本の法律として適切なものはどれか。

  1. A環境教育等促進法
  2. B自然公園法
  3. C家電リサイクル法
  4. D大気汚染防止法
正解と解説を見る

正解:C家電リサイクル法

日本では家電リサイクル法や容器包装リサイクル法など、製品の設計段階や使用後の処理において生産者に責任を求めるEPRの考え方が導入されています。

この問題の解説ページを開く →

219公害被害の救済の観点から、加害者に故意や過失が認められなくとも損害賠償を求めることができるという原則を何と呼ぶか。

  1. A自己責任
  2. B拡大生産者責任
  3. C過失責任
  4. D無過失責任
正解と解説を見る

正解:D無過失責任

公害による損害など、被害者の立証が困難な場合に対応するため、大気汚染防止法などに無過失責任の考え方が導入されています。

この問題の解説ページを開く →

220科学的に確実でないことを理由に、環境保全上重大な事態を防ぐための対策を遅らせてはならないとする原則はどれか。

  1. A予防原則
  2. B未然防止原則
  3. C源流対策原則
  4. D協働原則
正解と解説を見る

正解:A予防原則

予防原則は、地球温暖化など複雑で不確実性を伴う問題に対し、取り返しのつかない影響の可能性がある場合に対策を講じるべきとする原則です。未然防止原則とは異なります。

この問題の解説ページを開く →

221汚染物質や廃棄物が環境に排出される出口で処理する「エンドオブパイプ型対策」の対義語として、製品の設計や製法段階から対策を優先する考え方を何と呼ぶか。

  1. A拡大生産者責任
  2. B汚染者負担原則
  3. C未然防止原則
  4. D源流対策原則
正解と解説を見る

正解:D源流対策原則

発生した廃棄物を排出口で処理するのではなく、設計や製法の段階から対策を講じることを優先すべきという考え方が源流対策原則です。

この問題の解説ページを開く →

222公共主体が政策づくりを行う際、企画・立案・実行の各段階において関連する民間の各主体の参加を得て行わなければならないとする原則はどれか。

  1. A予防原則
  2. B協働原則
  3. C補完性原則
  4. D参加原則
正解と解説を見る

正解:B協働原則

市民参加の背景となる原則であり、1976年のドイツ連邦政府の環境報告書で定式化されたとされています。

この問題の解説ページを開く →

223基礎的な行政単位で処理できる事柄はその行政単位に任せ、そうでない事柄に限って広域的な行政単位が処理するという官民等の役割分担の考え方はどれか。

  1. A責任原則
  2. B協働原則
  3. C補完性原則
  4. D分権性原則
正解と解説を見る

正解:C補完性原則

環境分野でも、市民で処理できる事柄は市民に任せ、そうでない事柄に限って政府が処理するという役割分担の考え方として適用されます。

この問題の解説ページを開く →

224環境基本法に基づき政府が定める環境基準の対象として、現在規定されていないものはどれか。

  1. A水質の汚濁
  2. B大気の汚染
  3. C土壌の汚染
  4. D悪臭の発生
正解と解説を見る

正解:D悪臭の発生

環境基準は、典型7公害のうち大気の汚染、水質の汚濁、騒音、土壌の汚染の4種について定められることとなっています。悪臭については環境基準はありません。

この問題の解説ページを開く →

225規制を達成する方法は事業者に委ねつつ、製品の中で最も環境性能が高いものを基準とし、全体の技術開発を促す制度を何と呼ぶか。

  1. Aエコマーク制度
  2. Bデポジット制度
  3. Cエンドオブパイプ制度
  4. Dトップランナー制度
正解と解説を見る

正解:Dトップランナー制度

トップランナー制度は、技術評価をしながら規制基準を随時引き上げることで、民間の技術開発意欲を削ぐことなく環境改善を図る仕組みです。

この問題の解説ページを開く →

226経済的負担措置を通じて各主体の行動を環境保全へ誘導する手法として適切なものはどれか。

  1. A排出量取引制度
  2. Bエコマーク制度
  3. Cトップランナー制度
  4. D環境アセスメント
正解と解説を見る

正解:A排出量取引制度

排出量取引や環境税などの経済的負担措置は、経済的インセンティブの付与を介して主体の経済合理性に沿った行動を誘導する経済的手法です。

この問題の解説ページを開く →

227一定の化学物質の環境中への排出や廃棄物としての移動について事業所に報告を求め、行政が公表する制度の略称はどれか。

  1. ASEA制度
  2. BEPR制度
  3. CPRTR制度
  4. DODA制度
正解と解説を見る

正解:CPRTR制度

PRTR制度は、事業活動に関する環境情報を公開させることで、環境保全上の望ましい行動に誘導する情報的手法の一つです。

この問題の解説ページを開く →

228排出量取引制度において、制度全体の排出許容総量を定め、それを制度参加者に配分する仕組みを何と呼ぶか。

  1. Aコマンドアンドコントロール制度
  2. Bデポジットアンドリファンド制度
  3. Cキャップアンドトレード制度
  4. Dベースラインアンドクレジット制度
正解と解説を見る

正解:Cキャップアンドトレード制度

キャップアンドトレード制度は、排出許容総量(キャップ)を定め、その枠内で排出枠を取引(トレード)する仕組みです。

この問題の解説ページを開く →

2291975年の国際環境教育会議で採択され、環境教育の目的や内容を明確にし、世界に大きな影響を及ぼした憲章はどれか。

  1. Aトビリシ憲章
  2. Bベオグラード憲章
  3. Cテサロニキ憲章
  4. Dベルリン憲章
正解と解説を見る

正解:Bベオグラード憲章

1975年に採択されたベオグラード憲章は、環境教育の指針となる考え方が示され、その後の発展の基礎となりました。

この問題の解説ページを開く →

230持続可能な開発のための教育を表すアルファベットの略語として正しいものはどれか。

  1. ACSR
  2. BODA
  3. CSDGs
  4. DESD
正解と解説を見る

正解:DESD

ESDはEducation for Sustainable Developmentの略であり、持続可能な社会の担い手づくりとして学校教育などでも積極的に進められています。

この問題の解説ページを開く →

231環境影響評価法に基づく手続きにおいて、事業の計画段階で環境保全のための配慮事項を検討するために作成される文書はどれか。

  1. A方法書
  2. B配慮書
  3. C準備書
  4. D評価書
正解と解説を見る

正解:B配慮書

計画段階で環境保全の配慮事項を検討する配慮書、評価項目等を選定する方法書、調査予測結果をまとめる準備書、修正した評価書の順で手続きが進みます。

この問題の解説ページを開く →

232個別の開発事業の実施段階よりも上位にある、方針や計画・プログラムの段階で行われる環境評価の仕組みを何と呼ぶか。

  1. A計画的環境アセスメント
  2. B包括的環境アセスメント
  3. C事業的環境アセスメント
  4. D戦略的環境アセスメント
正解と解説を見る

正解:D戦略的環境アセスメント

戦略的環境アセスメント(SEA)は、開発事業の位置や規模が決められる前の上位計画の段階で環境配慮を検討する仕組みです。

この問題の解説ページを開く →

233開発途上国に対する日本の政府開発援助において、環境社会配慮のガイドラインを策定し実施している機関の略称はどれか。

  1. AJAXA
  2. BJETRO
  3. CJICA
  4. DJNTO
正解と解説を見る

正解:CJICA

日本のODAの実施機関であるJICA(国際協力機構)は、環境社会配慮ガイドラインに基づき、開発途上国の環境や社会への影響に配慮しています。

この問題の解説ページを開く →

234人間の活動が環境に与える負荷を、資源の再生産やCO2の吸収に必要な陸域と水域の面積で表した指標を何と呼ぶか。

  1. A包括的富指標
  2. Bグリーン成長指標
  3. C人間開発指数
  4. Dエコロジカル・フットプリント
正解と解説を見る

正解:Dエコロジカル・フットプリント

エコロジカル・フットプリントは、わたしたちの生活を支えるために必要な生態学的資本を面積(グローバルヘクタール等)で測定する指標です。

この問題の解説ページを開く →

235飲料容器などを指定場所に戻した場合に預かり金を返却する制度であり、経済的負担と助成の両面の性質を持つものはどれか。

  1. Aデポジット制度
  2. Bトップランナー制度
  3. Cエコマーク制度
  4. Dリサイクル制度
正解と解説を見る

正解:Aデポジット制度

デポジット制度は、返却しない人への未返却課徴金(負担)、回収する人への補助金(助成)の両面として解釈できる経済的手法です。

この問題の解説ページを開く →

236次のうち、定められた環境影響のレベルを確保することを求める「パフォーマンス規制」の具体例として適切なものはどれか。

  1. A工場や建設作業に対する騒音規制基準
  2. B国立公園の特別地域における開発等の許可
  3. C緊急時における有害物質の流出の措置命令
  4. D環境基本計画における長期的目標等の設定
正解と解説を見る

正解:A工場や建設作業に対する騒音規制基準

国立公園の行為規制や措置命令は特定の行為を制限する「行為規制」ですが、大気や水質、騒音などの基準を定めて達成を求めるのが「パフォーマンス規制」です。

この問題の解説ページを開く →
eco検定(環境社会検定試験)の全分野一覧へ戻る