Cisco CCNA(Cisco Certified Network Associate)は、シスコシステムズが実施するネットワーク技術者向けのベンダー資格です。現行の試験コードは200-301。かつて分野ごとに分かれていた試験が1本に統合され、ルーティングとスイッチングに加えてセキュリティ、ワイヤレスLAN、SDNや自動化までを問う構成になりました。難しさの本質は暗記量よりも「用語の意味を理解し、機器の設定と結びつけて答える」点にあります。本記事では出題範囲8分野の学習ポイントから本番形式の注意点までを解説します。
Cisco CCNAとは
CCNAはシスコの認定資格体系のうちアソシエイトレベルにあたり、上位にはCCNP、さらにCCIEが位置します。ベンダー資格でありながら出題の大半はTCP/IPやスイッチング、ルーティングといった普遍的な技術で構成されているため、シスコ製品を扱わない現場でも通用する基礎力が身につくのが強みです。
メリットは3つ。OSI参照モデルからVLAN、OSPF、ACLまでを一気通貫で学ぶことで断片的な知識が線でつながること。インフラエンジニアの求人で応募要件に挙げられることが多く、未経験からインフラ職を目指す武器になること。そして上位資格やクラウド系資格への足がかりになることです。なお認定には有効期限があり、更新条件は改定されることがあるため公式サイトで確認してください。
試験の基本情報
- 試験コード:200-301 CCNA(Cisco Systemsによる統合試験)
- 受験形式:ピアソンVUEのテストセンター受験、または自宅などでのオンライン監督試験
- 出題形式:単一選択・複数選択・ドラッグ&ドロップ・実機を模したシミュレーション問題
- 試験時間:120分程度とされるが条件により異なる場合があり公式サイトで要確認
- 出題数:おおむね100問前後とされるが、正確な問題数は公表されていない
- 合格ライン:シスコは合格スコアを公表していない
- 受験料:米ドル建てで為替や税制により変動。申込前に公式サイトで要確認
- 受験資格:制限なし(1年程度の実務経験相当の知識が推奨)
- 受験言語:英語のほか日本語でも受験可能(実施言語は公式サイトで要確認)
- 有効期限:一定期間で失効し、継続教育または再受験による更新が必要
合格率もシスコは公表していません。ネット上の数字はいずれも出典が確認できない推測値です。合格ラインも非公表のため「何点取れば受かる」という形の対策は立てられません。出題範囲を潰し切ったかという自分の到達度で判断するほうが確実です。
出題範囲8分野と配点の目安
公式の出題範囲は複数のドメインに分かれていますが、初学者が学ぶ順番としては必ずしも最適ではありません。ケンテイラボでは学習の進めやすさを優先し、8分野に再構成しています。収録している全647問の内訳は次の通りです。
- ① ネットワークの基礎:80問(全体の約12%)
- ② Ciscoルータの初期設定とルーティング:82問(約13%)
- ③ OSPFとACL:75問(約12%)
- ④ NAT・DHCP・DNSとVLAN:94問(約15%・最多)
- ⑤ STPとEtherChannel:76問(約12%)
- ⑥ IPv6・IPサービス・デバイス管理:80問(約12%)
- ⑦ ネットワークアーキテクチャとセキュリティ:80問(約12%)
- ⑧ ワイヤレスLANとSDN・自動化:80問(約12%)
最多の④が約15%、最少の③でも約12%と、8分野がほぼ均等に並ぶのが特徴です。1分野を捨てて他で挽回する戦略は通用しません。学習順序は、①②で土台を作り、④⑤で現場頻出の技術を固め、③⑥を積み上げ、暗記中心の⑦⑧を直前期に回収する流れが効率的です。
分野別の学習ポイント
① ネットワークの基礎(80問)
OSI参照モデル、機器の役割、IPv4アドレスとサブネット計算を扱います。ここが曖昧だと後続すべてで理解が止まります。
- OSI参照モデル7階層と、各層で動作する機器・プロトコルの対応
- スイッチ・ルータ・ファイアウォール・APの役割の違い
- IPv4のクラス、プライベートアドレス範囲、サブネットマスクとCIDR表記
- ネットワークアドレスとブロードキャストアドレスの導出
- TCPとUDPの違い、3ウェイハンドシェイク、主要ポート番号
② Ciscoルータの初期設定とルーティング(82問)
Cisco IOSのCLI操作とスタティックルーティングを扱います。コマンドを読むだけでなく、シミュレータで実際に打ち込んでエラーまで体感してください。
- モード遷移:ユーザEXEC → 特権EXEC → グローバルコンフィグ → インタフェース
- 初期設定とrunning-config/startup-configの違い
- スタティックルート、デフォルトルート、フローティングスタティックルート
- ルーティングテーブルの読み方とロンゲストマッチによる経路選択
- アドミニストレイティブディスタンス(AD値)とメトリックの優先順位
③ OSPFとACL(75問)
OSPFはネイバーが確立するまでの流れ、ACLはどこにどの向きで適用するかを軸に整理すると理解が進みます。
- OSPFv2シングルエリアの設定と、ネイバー確立の条件
- ルータIDの決定順序、DR/BDRの選出ルール、コストによる経路選択
- 標準ACLと拡張ACLの違い、ワイルドカードマスクの考え方
- ACLの適用先と方向(in/out)の選び方
- 暗黙のdeny anyと、上から順に評価される仕組み
④ NAT・DHCP・DNSとVLAN(94問・最多)
収録問題数が最も多いCCNAの中核分野です。実務でも毎日触れる技術が集まっており、詳細は次章で掘り下げます。
- スタティックNAT・ダイナミックNAT・PAT(NATオーバーロード)の使い分け
- inside local/inside global/outside local/outside globalの対応関係
- DHCPのDORAプロセスとリレーエージェント、DNSによる名前解決の流れ
- VLANの作成、アクセスポートへの割り当て、トランクと802.1Qタグ
- VLAN間ルーティング:ルータオンアスティックとレイヤ3スイッチのSVI
⑤ STPとEtherChannel(76問)
ループを防ぐSTPと、複数リンクを束ねるEtherChannel。なぜループが致命的なのかから入ると各ポート状態の意味が腑に落ちます。
- ブロードキャストストームとMACアドレステーブルの不安定化というループの害
- ルートブリッジの選出(ブリッジプライオリティ → MACアドレスの若さ)
- ポートの役割:ルートポート・指定ポート・非指定ポート
- STPとRSTPのポート状態の違い、PortFastとBPDUガードの設定箇所
- EtherChannelのLACPとPAgP、および構成条件の一致
⑥ IPv6・IPサービス・デバイス管理(80問)
IPv6は表記ルールとアドレス種別を押さえれば得点源になり、運用サービス系は暗記中心なので直前期の詰め込みが効きます。
- IPv6の表記と省略ルール(先頭ゼロの省略、連続ゼロの::)
- グローバルユニキャスト、リンクローカル、ユニークローカル、マルチキャスト
- EUI-64によるインタフェースIDの生成とSLAAC、NDPの役割
- NTPによる時刻同期、Syslogの重大度レベル、SNMPの構成要素
- QoSの基本、SSHによるリモート管理、TFTP/FTPを使ったバックアップ
⑦ ネットワークアーキテクチャとセキュリティ(80問)
設定より概念と用語が中心の分野です。どの攻撃をどの機能で防ぐかの対応表を作るのが効果的です。
- 3層アーキテクチャ(コア・ディストリビューション・アクセス)とスパイン&リーフ
- WAN接続の形態とクラウドの利用モデル、責任分界の考え方
- 主な脅威:なりすまし、中間者攻撃、DoS、マルウェア、ソーシャルエンジニアリング
- AAA(認証・認可・アカウンティング)とパスワードポリシー、多要素認証
- ポートセキュリティ、DHCPスヌーピング、ダイナミックARPインスペクション
- site-to-site VPNとIPsec、ファイアウォールとIPSの役割の違い
⑧ ワイヤレスLANとSDN・自動化(80問)
従来型のネットワーク学習だけをしてきた人ほど手薄になりがちですが、用語を押さえるだけで取れる問題が多くコスパの高い分野です。
- APとWLC(無線LANコントローラ)、CAPWAPトンネルの関係
- APの動作モード(自律型とコントローラベース)とSSIDの考え方
- 無線セキュリティ:WPA2/WPA3、PSKとエンタープライズ認証の違い
- SDNの基本:コントロールプレーンとデータプレーンの分離、APIの向きの違い
- REST APIとデータ形式(JSON/XML/YAML)、Ansible・Puppet・Chefの比較
最重要分野「④ NAT・DHCP・DNSとVLAN」の攻略法
NATで最も間違えやすいのは、inside localとinside globalの取り違えです。localとglobalは「どちら側のネットワークから見たアドレスか」、insideとoutsideは「どちら側の機器のアドレスか」を表します。社内PCの実アドレスがinside local、NAT変換後がinside global、という具体例を1つ暗記し、そこから残りを導けるようにしましょう。PATは家庭用ルータの動作そのものだと理解すると腑に落ちます。
DHCPはDORAの4ステップ(Discover・Offer・Request・Ack)を、どのメッセージがブロードキャストかまで含めて覚えます。頻出の論点は「DHCPサーバが別セグメントにある場合」で、答えはルータにDHCPリレーエージェントを設定すること。ブロードキャストはルータを越えられないという原則とセットで押さえてください。
VLANはまず「1つのVLAN=1つのブロードキャストドメイン=1つのサブネット」を絶対のルールとして頭に入れます。頻出のトラブル問題は、トランク両端のネイティブVLAN不一致と許可VLANリストからの漏れの2パターンがほとんどです。VLAN間ルーティングはルータオンアスティックとSVIを比較し、シミュレータで両方を組んでpingが通るまで再現しておくと細部まで記憶に残ります。
学習スケジュールのモデルケース
必要な学習時間は前提知識で大きく変わります。ネットワーク実務経験がある人なら1〜2ヶ月、IT経験はあるがネットワークは未経験なら3〜4ヶ月、完全な初学者なら5〜6ヶ月が現実的な目安です。
【2ヶ月・短期集中コース】1日2〜3時間
- 1〜2週目:①を通読し、サブネット計算を毎日10問ずつ解いて手を慣らす
- 3〜4週目:②をシミュレータで実践し、スタティックルーティングまで完了
- 5週目:④を集中攻略。VLAN間ルーティングを自分で構築する
- 6週目:③のOSPFとACL、⑤のSTPとEtherChannelをまとめて演習
- 7週目:⑥⑦⑧の暗記系を詰め込み、分野別演習で穴を洗い出す
- 8週目:全分野をランダム形式で通し演習し、正答率の低い分野だけ復習
実務経験や情報系の学習歴がある人向け。1日2〜3時間×約60日で合計120〜180時間。問題演習を軸に、間違えた箇所だけテキストに戻る進め方が鉄則です。
【4ヶ月・標準コース】1日1〜1.5時間
- 1ヶ月目:①を丁寧に学習。OSI参照モデルとサブネット計算を完璧にする
- 2ヶ月目:②③を学習。毎週1回はシミュレータでルート・OSPF・ACLを組む
- 3ヶ月目:④⑤を学習。問題数の多い④には2週間を配分する
- 4ヶ月目前半:⑥⑦⑧を学習。暗記カードを作って通勤時間に反復
- 4ヶ月目後半:全分野の演習と弱点補強、本番形式の通し演習を3回以上
もっとも標準的で失敗が少ないコース。1日1〜1.5時間×約120日で合計120〜180時間。平日1時間、週末に2〜3時間まとめる配分にすると進みが安定します。
【6ヶ月・じっくりコース】1日30〜45分
- 1〜2ヶ月目:①を土台からじっくり。サブネット計算は毎日5問を欠かさない
- 3ヶ月目:②のIOS操作を反復。コマンドは必ず自分で打つ
- 4ヶ月目:③④を学習。最多分野の④には3〜4週間を配分する
- 5ヶ月目:⑤⑥を学習。STPは図、IPv6は表記練習と手法を分けて定着させる
- 6ヶ月目:⑦⑧を暗記カードで反復し、全647問を2〜3周して仕上げる
IT未経験からインフラエンジニアを目指す方向け。1日30〜45分×約180日で合計90〜135時間。毎週の学習の最初の5分を先週の復習に固定するだけで、忘却によるロスは大きく減ります。
効率的な学習ステップ
ステップ1:全体像を1周してから細部に入る
最初から1章ずつ完璧に理解しようとすると③あたりで挫折します。分からない箇所を飛ばしてでも全分野を1周し、何を聞かれる試験なのかという地図を作ってください。
ステップ2:サブネット計算を早期に自動化する
2の累乗とプレフィックス長の対応を暗記し、必要ホスト数からプレフィックスを即答できるまで持っていきます。1日10問を2週間続ければ反射で解けるようになります。
ステップ3:コマンドは必ず自分の手で打つ
構成を作り、設定し、pingが通らなければshowコマンドで原因を追う。この作業を経た人だけがシミュレーション問題と設定の穴埋め問題を確実に取れます。
ステップ4:分野別演習で穴を可視化する
各分野の学習が終わったらその分野だけを解いて正答率を測ります。ほぼ均等配点である以上、1分野でも落ち込んでいると合格が遠のきます。理解不足か暗記不足かを切り分けましょう。
ステップ5:間違えた問題だけを繰り返し、最後に通し演習
正解した問題は間隔を空け、間違えた問題だけを短い周期で繰り返します。直前期にはランダム出題を通しで解き、1問に使える時間を数字で把握しておきましょう。
教材と実機・シミュレータの活用法
定番の対策書を1冊決めて軸にし、演習は問題集とオンライン演習で補うのが標準です。複数の入門書を並行して読むのは、用語や記法の違いに惑わされるだけなので避けましょう。
- メインテキスト:1冊に絞って最後まで通し、索引を辞書代わりにも使う
- 問題演習:分野別に解ける教材を使い、正答率で弱点を数値化する
- シミュレータ:シスコ提供のPacket Tracerが代表的。CCNA範囲はほぼ再現できる
- エミュレータ:より本物に近い挙動を見たいならGNS3やEVE-NGという選択肢もある
- 中古実機:電源・騒音・発熱の負担が大きく、合格が目的なら必須ではない
- 公式のExam Topics:印刷して学習済み項目にチェックし、カバー率を管理する
シミュレータで作る構成には優先順位があります。ルータ2台をスタティックルートで疎通させる構成、スイッチ2台をトランクで接続してVLANを跨ぐ構成、ルータオンアスティックによるVLAN間ルーティング。この3つを何も見ずに組めれば②④⑤は合格圏です。教材は出版年が新しいものを優先を。古い版では⑧がほとんど載っていません。
受験者がつまずきやすいポイント
つまずき1:サブネット計算に時間がかかりすぎる
原因はたいてい毎回2進数に変換していることです。プレフィックス長とブロックサイズの対応表を暗記すれば区切りを暗算で出せます。手順を減らすことが最大の時短です。
つまずき2:ワイルドカードマスクとサブネットマスクを混同する
ワイルドカードマスクはサブネットマスクのビットを反転させたもので、0が一致を要求、1が何でもよいを意味します。255.255.255.0に対応するのは0.0.0.255、というペアをいくつか丸暗記しておくと迷いません。
つまずき3:ACLの適用場所と方向を間違える
原則として標準ACLは宛先に近い側、拡張ACLは送信元に近い側に置きます。パケットが入る向きがin、出る向きがout。必ず図に矢印を描いて確認する癖をつけましょう。
つまずき4:STPのポート状態と役割がごちゃ混ぜになる
役割(ルートポート・指定ポート・非指定ポート)と状態(ブロッキング・リスニング・ラーニング・フォワーディング)は別概念です。ルートブリッジの全ポートが指定ポートになる基本ルールを起点に整理してください。
つまずき5:SDN・自動化を後回しにして間に合わない
⑧は馴染みのない領域のため後回しにされがちですが、収録80問と決して軽くありません。直前期に必ず時間を確保し、REST APIのメソッドやJSONの読み方、構成管理ツール3種の違いだけでも押さえましょう。
受験当日の流れと解答テクニック
CCNAはピアソンVUEを通じて申し込み、テストセンターまたはオンライン監督形式で受験します。いずれの形式でも本人確認が厳格で、私物の持ち込みは原則できません。
- 予約:ピアソンVUEのサイトから日時と会場を選択。空きに差があるため早めに押さえる
- 受付:開始30分前を目安に到着し、本人確認書類を提示(必要な書類は事前に要確認)
- 手荷物:スマートフォン・時計・筆記用具を含め私物はロッカーへ。メモ用具は貸与
- チュートリアル:開始前に操作説明の画面がある。ここで操作に慣れておく
- 結果:試験終了直後に画面で合否が表示され、スコアレポートが発行される
最も注意すべきなのは、一度次へ進むと前の問題に戻れない出題形式である点です。印を付けて後で見直す戦術が使えないため、1問ごとにその場で答えを確定させる覚悟が必要です。事前に理解しておくだけでも本番の焦りは減ります。
- 戻れない前提で、1問ごとに選択肢を絞り切ってから次へ進む
- 迷ったら明らかに誤りの選択肢を消し、最善と思うものを選んで引きずらない
- シミュレーション問題は時間を消費する。設問の要求だけを満たし余計な設定はしない
- 複数選択は「いくつ選ぶか」の指示を必ず読む。数が合わないと不正解になる
- 問題文中の条件(マスク、ポート番号、方向)を読み飛ばさない
- 残り時間は常に視界に入れ、中間地点で後半に時間を残せているか確認する
合格後の進路とキャリアパス
合格するとシスコの認定資格保有者として実績が記録され、デジタルバッジが発行されます。履歴書や職務経歴書に記載でき、インフラ系の求人では応募要件を満たす明確な証拠になります。
- CCNP Enterprise:シスコのプロフェッショナルレベル。CCNAの直接の上位資格
- CCNP Security/Data Center:セキュリティやデータセンターへ専門を寄せる選択肢
- AWS認定・Azure認定:クラウドのネットワーク設計はCCNAの知識がそのまま効く
- LinuC/LPIC:サーバ側を足すとインフラエンジニアとして扱える範囲が広がる
- ネットワークスペシャリスト・情報処理安全確保支援士:国家資格側で設計力を強化
- CCIE:エキスパートレベル。長時間のラボ試験があり、相応の実務経験が必要
定番の伸ばし方は、CCNAで土台を作ったあとにクラウド系資格を重ねる形です。オンプレミスの設計を理解している人がクラウドを扱うと、サブネット設計もルーティングも構造が同じだと気づけます。
よくある質問(FAQ)
Q. 完全な未経験でも合格できますか?
A. 可能です。受験資格に制限はなく、未経験からインフラエンジニアを目指す人が最初に取る資格として広く選ばれています。ただし量は少なくないため、5〜6ヶ月を確保し、シミュレータで手を動かす時間を必ず組み込んでください。
Q. 合格率はどのくらいですか?
A. シスコは合格率を公表していません。ネット上で見かける数字はいずれも出典が確認できない推測値です。合格ラインも公表されていないため、出題範囲を漏れなく潰すことが唯一の確実な戦略です。
Q. 実機は買ったほうがいいですか?
A. 合格が目的なら必須ではありません。Packet Tracerのようなシミュレータで出題範囲の構成はほぼ再現できます。実機は電源・騒音・発熱・設置スペースの負担が大きく、初学者が最初に投資する対象としては優先度が低めです。
Q. 英語と日本語、どちらで受験すべきですか?
A. 日本語で学習してきたなら日本語受験が無難です。ただし技術用語の訳語がテキストと異なる場合があるため、主要用語は英語表記でも認識できるようにしておくと安心です。実施条件は公式サイトで確認してください。
Q. サブネット計算が苦手です。捨ててもいいですか?
A. 捨てられません。②のルーティング、③のワイルドカードマスク、④のVLAN設計にまで波及します。逆に言えば、ここを固めるだけで複数分野の正答率が同時に上がる投資効率の高い領域です。
Q. 試験に落ちたらすぐ再受験できますか?
A. シスコの認定試験には、不合格後に一定期間を空けてから再受験するというポリシーが定められています。待機期間の扱いは改定されることがあるため、正確な条件は公式サイトで確認してください。再受験には改めて受験料が必要です。
ケンテイラボでの実力チェック方法
ケンテイラボでは、Cisco CCNA対策問題を全647問・無料で公開しています。出題範囲を8分野に整理しているため、テキストの進み具合に合わせて分野を絞った演習ができます。
- 学習初期:①だけを解き、OSI参照モデルとサブネットの理解度を確認する
- 学習中期:学んだ分野を都度演習し、正答率が低い分野をその場で洗い出す
- 最重要分野:最多の④(94問)を集中周回し、NATの4用語とVLANを固める
- 弱点補強:間違えた問題だけを繰り返し、復習リストが空になるまで潰す
- 直前期:ランダム出題で通し演習を行い、1問ずつ即断する練習をする
- 仕上げ:全647問を2〜3周し、どの分野も安定した正答率を出せる状態を目指す
登録不要・完全無料なので、テキスト学習やシミュレータ演習と並行して気軽に取り入れられます。8分野がほぼ均等配点であるCCNAでは、苦手分野を1つも残さないことが合格への最短ルートです。スキマ時間にスマートフォンから分野別演習を回していきましょう。