QC検定3級の手法分野は、覚えることが多く見えても、要点を一覧で整理すると全体像がつかめます。この記事では、QC七つ道具の目的、基本統計量の式、正規分布・標準化、相関係数・管理図、工程能力指数の判定基準など、「これだけは覚えておきたい」ポイントをコンパクトにまとめました。試験直前の総まとめや、テキスト学習の復習に活用してください。
QC七つ道具は『目的』で覚える
QC七つ道具は、それぞれ「どんな場面で使うか」を目的とセットで覚えるのが最短です。手法名と用途を1対1で結びつけておきましょう。
- パレート図:件数の多い順に並べ、累積百分率で重点的に取り組む対象を見つける
- 特性要因図:特性(結果)と要因(原因)を魚の骨のように整理する。4M・大骨/中骨/小骨
- ヒストグラム:区間ごとの度数を棒で表し、分布の形(一般型・二山型・絶壁型など)を見る
- 散布図:2つの特性を縦横軸にとって打点し、相関の有無を調べる
- チェックシート:計数データを集める。記録用と点検用の2種類
- グラフ:折れ線・棒・円・帯などで数量や割合をわかりやすく表す
- 層別:母集団を5M(人・機械・材料・方法・測定)などの観点で分けて考える
「優先順位ならパレート図」「原因の洗い出しなら特性要因図」「ばらつきの形ならヒストグラム」というように、目的から手法を引ける状態にしておくと、本番で迷いません。
グラフの使い分け早見
- 折れ線グラフ:時間の変化・傾向を見る
- 棒グラフ:数量の大小を比較する
- 円グラフ:1つのデータの内訳の割合を表す
- 帯グラフ:複数データの内訳の割合を比較する
- ガントチャート:計画と実績を棒線で表し、進捗を管理する
- レーダーチャート:複数の評価項目のバランスを見る
基本統計量の式まとめ
- 平均値:データの合計 ÷ データの数(n)
- 中央値(メディアン):大きさ順に並べたときの中央の値。偶数個なら中央2つの平均
- 範囲R:最大値 − 最小値
- 平方和(偏差平方和):各データと平均値の差を2乗して足し合わせたもの
- 不偏分散:平方和 ÷(n − 1)
- 標準偏差:不偏分散の平方根(単位が元のデータと同じに戻る)
「平均はnで割る、不偏分散はn−1で割る」という違いが頻出のひっかけです。平方和をn−1で割るのは、データ数が増えるほど平方和が大きくなる影響を取り除くためだと理解しておきましょう。
正規分布と標準化(Z値)
- 正規分布:左右対称の釣鐘型。形を決めるパラメータは平均と分散
- 標準正規分布:平均0・分散1の正規分布 N(0, 1²)
- 標準化の式:Z = (x − μ) ÷ σ
- xがμより小さいとZはマイナスになる点に注意
- μ±3σの範囲に入る確率は約99.7%
- 確率を求めるときは山を描き、どの面積を求めるかを確認してから計算する
正規分布の確率問題は、図を描いて求める範囲を確認するだけでミスが大きく減ります。標準化した値を正規分布表と照らし合わせて確率を読み取る、という流れをパターンとして覚えましょう。
相関係数と管理図
- 相関係数:−1〜+1の範囲。符号が向き(正・負)、絶対値の大きさが相関の強さ
- 相関が強いほど、散布図の点の並びは直線に近づく
- 外れ値:1点あるだけで相関係数が大きく変わることがあるので注意
- 管理図の分類:解析用(状態を調べる)と管理用(安定を維持する)
- X̄-R管理図:平均の変化(X̄)とばらつきの変化(R)を組み合わせて見る計量値の管理図
- 管理線:中心線(CL)と上下の管理限界線(UCL・LCL)
工程能力指数の判定基準
- Cp:規格の幅に対する工程のばらつきの余裕を表す
- Cpk:平均が規格の中央からずれている(かたよりがある)場合に用いる
- 一般に Cp(Cpk)が 1.33 以上で工程能力は十分と判断される
- 1.00以上1.33未満はまずまず、1.00未満は不足と評価される
- 能力改善の方向:平均を規格の中央に近づける/ばらつきを小さくする
「1.33以上で十分」という基準値は頻出です。かたよりがあるときはCpk、というように使い分けも合わせて押さえておきましょう。
混同しやすい対の用語
- かたより(平均と真の値の差)/ばらつき(値のそろわなさ)
- 計量値(長さ・重さなど連続量)/計数値(不適合品数など数える値)
- 母集団(対象全体)/サンプル(そこから抜き出したもの)
- 正の相関(右肩上がり)/負の相関(右肩下がり)/無相関
- 解析用管理図(状態を調べる)/管理用管理図(安定を維持する)
対になる用語は、片方の意味を答えられても、もう片方と取り違えると失点します。「AはBに対して何が違うのか」を一言で言えるようにしておくと、選択肢の絞り込みが速くなります。
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