QC検定2級(品質管理検定2級)の手法分野は、検定・推定で使う分布、QC七つ道具、管理図、工程能力指数と覚えることが多く、本番で「どれを使うんだっけ?」と迷いがちです。このチートシートは、ケンテイラボに収録しているQC検定2級対策608問のうち、手法分野で頻出の要点だけを1枚に凝縮したものです。試験直前の総確認や、演習の合間の見直しに活用してください。
検定・推定:使う分布の早見表
2級最大の山場が検定・推定です。「対象は平均か分散か」「計量値か計数値か」を見極めれば、使う分布は自然に決まります。以下の対応を頭に入れておきましょう。
- 母平均の検定・推定(母分散未知):t分布
- 母平均の検定(母分散既知・大標本):正規分布(u検定)
- 母分散の検定・推定:χ²(カイ二乗)分布
- 2つの母分散の比の検定:F分布
- 母不適合品率の検定(近似条件を満たす):正規分布への近似
- 欠点数・不適合数の検定:ポアソン分布
覚え方は「平均=t、分散=χ²、分散比=F」。計数値は最初に「正規近似が使えるか」を判断し、使えなければ二項分布・ポアソン分布で扱う、という順で考えると迷いません。
検定の基本用語ミニ整理
- 帰無仮説:否定されるために立てる『差がない』などの仮説
- 対立仮説:本当に示したい主張。帰無仮説の否定として立てる
- 第1種の誤り(あわて者の誤り):正しい帰無仮説を誤って棄却する
- 第2種の誤り(ぼんやりの誤り):誤った帰無仮説を誤って採択する
- 有意水準:帰無仮説が真なのに棄却する確率。5%や1%が定番
- 棄却域:検定統計量がこの範囲に入れば帰無仮説を棄却する領域
期待値・分散の公式ミニ表
確率変数の計算問題で頻出の公式です。数値を当てはめて素早く計算できるようにしておきましょう。
- 分散の定義:V(X)=E(X²)−{E(X)}²
- 線形変換の期待値:E(aX+b)=aE(X)+b
- 線形変換の分散:V(aX+b)=a²V(X)(定数bは分散に影響しない)
- 独立な和・差の分散:V(X±Y)=V(X)+V(Y)
- 独立な積の期待値:E(XY)=E(X)E(Y)
- 和の期待値(一般に成立):E(X+Y)=E(X)+E(Y)
QC七つ道具:目的で覚える
QC七つ道具は「何を目的に、何を読み取るか」で覚えると混同しません。名称と用途をセットで押さえましょう。
- パレート図:項目を発生数の多い順に並べ、重点項目を絞る
- 特性要因図:魚の骨の形で結果と要因の因果関係を整理する
- チェックシート:データを漏れなく記録・集計する
- ヒストグラム:データの分布の形やばらつきを見る
- 散布図:2つの変数の関係(相関)を視覚的に見る
- グラフ・管理図:傾向の可視化と工程の管理に使う
補足として、層別は「データを条件ごとに分けて解析する」考え方で、七つ道具を使う際の土台になります。相関分析・単回帰分析は散布図とセットで、関係の強さや予測を扱います。
管理図:データの種類で選ぶ
管理図は、扱うデータが計量値か計数値かで種類が決まります。代表的なものを押さえておきましょう。
- X̄-R管理図:計量値。平均値とばらつき(範囲R)を管理する定番
- X̄-s管理図:計量値。ばらつきを標準偏差sで管理する
- p管理図:計数値。不適合品率(割合)を管理する
- np管理図:計数値。不適合品数(個数)を管理する。試料の大きさが一定
- c管理図:計数値。欠点数(不適合数)を管理する。試料の大きさが一定
- u管理図:計数値。単位あたりの欠点数を管理する
管理線の意味も要チェックです。CL(中心線)は平均的な値、UCL(上方管理限界)とLCL(下方管理限界)はばらつきの許容範囲を示します。点がこの範囲を外れたり、特徴的な並び方をしたりすると、異常原因の存在を疑います。
工程能力指数(Cp・Cpk)の見方
工程能力指数は、規格に対して工程の実力がどれだけあるかを表す指標です。値の意味を押さえておきましょう。
- Cp:規格幅に対するばらつきの余裕(分布の中心のかたよりは考慮しない)
- Cpk:分布の中心のかたよりも考慮した工程能力指数
- Cp=Cpk:分布が規格の中心にあるとき(かたよりがない)
- Cpk<Cp:分布が規格の中心からずれているとき
- 一般に1.33以上:工程能力が十分とされる目安(基準は状況で異なる)
- 1.00前後:工程能力がぎりぎり、または不足ぎみの目安
Cpは「ばらつきの大きさ」だけ、Cpkは「ばらつき+中心のずれ」を見る、という違いを押さえるのが要点です。かたよりがあるほどCpkはCpより小さくなります。
抜取検査・実験計画法のキーワード
- OC曲線:ロットの不適合品率と合格確率の関係を表す曲線
- 生産者危険(α):良いロットを誤って不合格にする確率
- 消費者危険(β):悪いロットを誤って合格にする確率
- 合格判定個数(c):不適合品がこの数以下ならロットを合格とする
- 実験計画法の因子・水準:取り上げる要因と、その条件の段階
- 分散分析(ANOVA):因子の効果が有意かを分散の比で検定する
直前チェック:混同しやすいポイント
- t分布とχ²分布:平均の検定はt、分散の検定はχ²
- 第1種と第2種の誤り:棄却の誤りが第1種、採択の誤りが第2種
- CpとCpk:中心のかたよりを見るのがCpk
- p管理図とnp管理図:割合を見るのがp、個数を見るのがnp
- 生産者危険と消費者危険:良品を落とすαと、不良を通すβ
- 相関と回帰:関係の強さを見るのが相関、予測式を作るのが回帰
ケンテイラボで手法分野を鍛えよう
この早見表で全体像をつかんだら、ケンテイラボのQC検定2級対策608問で実際に手を動かして定着させましょう。手法分野は「見て分かる」だけでなく「解いて計算できる」ことが得点につながります。
- 検定・推定:分野別演習で分布の使い分けを繰り返し確認する
- 管理図・工程能力指数:計算問題を解いてCp・Cpkの評価に慣れる
- 復習モード:間違えた問題だけを解き直して弱点を集中攻略
- 直前期:全608問を通しで解き、手法分野の穴をなくす
登録不要・完全無料で、スマホからいつでも演習できます。このチートシートを片手に608問を解き込んで、QC検定2級の手法分野を得点源に変えましょう。