ペット栄養管理士の学習で土台となるのが基礎栄養学です。三大栄養素やビタミン・ミネラルの役割、そして犬と猫の必須栄養素の違いは、疾病栄養やフード分野を理解するうえでも欠かせません。この記事では、基礎栄養学のなかでも「これだけは覚えておきたい」要点を、犬猫の違いを意識しながら一覧で整理します。試験直前の総まとめや、講習会の復習に活用してください。
三大栄養素の役割
- タンパク質:体組織・酵素・ホルモンの材料。アミノ酸から構成される
- 脂質:高効率なエネルギー源で、必須脂肪酸を供給。脂溶性ビタミンの吸収も助ける
- 炭水化物:エネルギー源と食物繊維。犬猫はヒトほど依存度が高くない
- 犬:雑食寄りの肉食で、植物性の栄養も利用できる
- 猫:真性肉食(完全肉食)で、動物性タンパク質への依存が高い
最重要ポイントは「猫は真性肉食」という事実です。これが、猫に特有の必須栄養素や食事設計の根拠になります。犬と猫を一括りにせず、違いを意識して覚えましょう。
犬と猫で違う必須栄養素(最頻出ポイント)
- タウリン:猫に必須のアミノ酸。不足は拡張型心筋症や網膜変性を招く
- アラキドン酸:猫では必須脂肪酸。犬はリノール酸から体内合成できる
- ビタミンA:猫はβカロテンからの変換が苦手で、活性型ビタミンAを直接摂る必要がある
- ナイアシン(ビタミンB3):猫はトリプトファンからの合成が不十分で、食事からの摂取が重要
- アルギニン:とくに猫で重要なアミノ酸。不足はアンモニア代謝に影響
ここは試験で繰り返し問われる頻出ポイントです。「猫には必須だが犬は自分で作れる」という形で対比して覚えると、ひっかけ問題にも対応しやすくなります。
ビタミンの分類と注意点
- 脂溶性ビタミン:A・D・E・K。体内に蓄積しやすく、過剰症に注意
- 水溶性ビタミン:B群・C。余剰は排泄されやすく、欠乏症に注意
- ビタミンD:カルシウム代謝に関与。過剰摂取に注意が必要
- ビタミンE:抗酸化作用。脂質の酸化から体を守る
- 犬は体内でビタミンCを合成できるが、状況により補給が検討されることもある
「脂溶性=過剰に注意」「水溶性=欠乏に注意」という大枠を先に押さえてから、個別のビタミンの働きを覚えると整理しやすくなります。
ミネラルとエネルギーの要点
- カルシウムとリン:骨の健康に関わり、適切な比率(バランス)が重要
- ナトリウム・カリウム:体液バランスに関与。心臓病ではナトリウム制限が基本
- マグネシウム:尿石症(ストルバイト)との関連で注意される
- 鉄・亜鉛・銅:微量だが欠乏すると貧血や皮膚被毛の問題につながる
- 代謝エネルギー(ME):フードのエネルギー表示に使われる指標
- 水分:最も重要な栄養素。とくに猫は飲水量が少なく泌尿器疾患に注意
ライフステージ別の給餌の基本
- 成長期(子犬・子猫):高タンパク・高エネルギー。骨格形成にカルシウムも重要
- 維持期(成犬・成猫):肥満を防ぐ適正なエネルギー管理
- 高齢期(シニア):消化吸収力の低下に配慮した栄養設計
- 妊娠・授乳期:エネルギー要求が大きく増加する
- BCS(ボディコンディションスコア):体格を見た目と触診で評価する指標
直前チェック:混同しやすいポイント
- 脂溶性ビタミン(過剰注意) vs 水溶性ビタミン(欠乏注意)
- タウリン・アラキドン酸:猫に必須/犬は合成可能
- ビタミンA:猫はβカロテン変換が苦手/犬は変換できる
- 総合栄養食 vs 一般食:それと水で栄養を満たせるか否か
- カルシウムとリンは『量』だけでなく『比率(バランス)』が問われる
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ここで整理した基礎栄養学の要点は、ケンテイラボのペット栄養管理士対策679問で繰り返し演習することで定着します。基礎栄養学の分野に絞り込んで弱点を潰し、犬と猫の違いを問う問題を重点的に解けば、土台となる知識が確実なものになります。チートシートで全体像をつかんだら、無料の問題演習で得点力に変えていきましょう。