認知症介助士の学習では、似た概念の区別が得点の分かれ目になります。この記事は、試験直前に見返せるよう、頻出テーマを「早見表」の形でまとめたチートシートです。4大認知症のタイプ、中核症状とBPSDの違い、失語・失行・失認の区別、対応の5原則など、混同しやすいポイントを一気に整理します。ケンテイラボの認知症介助士対策280問と合わせて、最終確認に活用してください。
4大認知症の特徴早見表
認知症の基礎知識で最も混同しやすいのが、4大認知症のタイプです。原因・初期症状・特徴的なキーワードで対比して覚えましょう。
- アルツハイマー型:最も多い。脳の萎縮が原因。記憶障害が初期から。もの盗られ妄想が多い
- 血管性認知症:脳梗塞・脳出血など脳血管疾患が原因。階段状に進行。感情失禁が特徴
- レビー小体型:脳内のレビー小体が原因。繰り返す鮮明な幻視とパーキンソン症状が特徴
- 前頭側頭型(ピック病):前頭葉・側頭葉の萎縮。抑制が効かず万引きなど社会性の欠如。常同行動
「アルツハイマー=記憶」「血管性=階段状・感情失禁」「レビー小体=幻視」「前頭側頭=社会性の欠如」というキーワードで結びつけると、混同を防げます。原因が脳の萎縮系か脳血管疾患系かという大分類も押さえておきましょう。
治療で改善が期待できる認知症
一部の認知症は、原因への対処で症状の改善が期待できます。「治せるタイプ」として頻出です。
- 正常圧水頭症:3大主症状は認知障害・歩行障害・尿失禁。手術(シャント術)で改善が期待できる
- 甲状腺機能低下症:甲状腺ホルモンの補充で症状改善が期待できる
- ビタミンB12欠乏症:胃切除経験者に起こりやすい。補充で改善が期待できる
- 脳腫瘍:前頭葉の腫瘍が認知症を誘発しやすく、手術で改善する場合がある
中核症状とBPSDの区別
認知症の症状は、脳の障害による「中核症状」と、それに伴い二次的に生じる「行動・心理症状(BPSD)」に分けられます。どちらに分類されるかを問う出題が多いので、線引きを明確にしておきましょう。
- 中核症状(脳の障害から直接):記憶障害・見当識障害・実行機能障害・失語・失行・失認
- BPSD(二次的に生じる):もの盗られ妄想・徘徊・幻覚・せん妄・夕暮れ症候群・感情失禁
- BPSDの誘因:発熱・脱水・便秘などの身体不調、不適切な環境・ケア、薬の副作用
- ポイント:BPSDは適切なサポートで表れにくくできる
失語・失行・失認・見当識障害の違い
中核症状の中でも、似た用語が並ぶこの4つは取り違えやすい要注意ポイントです。中心キーワードで区別しましょう。
- 失語=ことば:言葉の理解や、伝えたい言葉の表出が難しくなる
- 失行=動作:身体機能に問題がないのに、服を着るなど一連の動作ができない
- 失認=認識:感覚は正常なのに、見たものが何であるか認識できない
- 見当識障害=時・場所・人:今がいつ・どこ・誰かがわからない(時→場所→人の順で進む)
認知症の人への対応の5原則
介助分野の事例問題は、この5原則に照らして最適な対応を選べば正解にたどり着けることが多い、最重要ポイントです。
- 自尊心を傷つけない:できないことを責めず、尊厳を守る
- 否定しない:本人の言動を頭ごなしに否定しない
- 叱らない:失敗を叱責しない
- 無視しない:訴えや行動を無視しない
- 笑わない:馬鹿にしたり笑ったりしない
さらに、急かさず本人のペースを尊重する、あいまいな表現を避けて具体的に伝える、徘徊は無理に止めず一緒に歩く、といった対応の基本もあわせて押さえておきましょう。
加齢の物忘れと認知症の違い
「ただの物忘れ」と「認知症」の違いは、基礎知識で頻出です。
- 加齢の物忘れ:体験の一部を忘れる。想起上の障害でヒントがあれば思い出せる。日常生活に支障は少ない
- 認知症の物忘れ:体験そのものが抜け落ちる。ヒントでも思い出せない。日常生活・社会生活に支障をきたす
関連法規・制度の早見表
似た名称が多い法令・制度は、目的と所管をセットで整理しておきましょう。
- 認知症基本法:認知症の人が尊厳を保ち希望を持って暮らせる共生社会を目指す
- 介護保険法:介護を必要とする高齢者等を社会全体で支える
- バリアフリー新法:主に国土交通省が所管。社会的障壁の除去を進める
- 高齢社会対策基本法:高齢社会対策の総合的な推進が目的
- オレンジプラン/新オレンジプラン:認知症施策推進のための計画
- 成年後見制度:判断能力が不十分な人の権利を守る
予防の基本ポイント
予防分野は、食事・運動・生活習慣病の管理が3本柱です。
- 生活習慣病の管理:高血圧・糖尿病・脂質異常症の管理が血管性認知症の予防に有効
- 抗酸化作用:ビタミンC・E、ポリフェノール(赤ワインなど)
- 青魚の脂肪酸:DHA・EPAが血流をよくするとされる
- 地中海食:野菜・果物・魚・オリーブオイル・豆類・穀物が中心
- 運動:ウォーキングなど手軽な有酸素運動が推奨される
ケンテイラボで早見表を得点に変えよう
この早見表で要点を確認したら、ケンテイラボの認知症介助士対策280問で実際に解いて定着させましょう。7分野を分野別に演習でき、とくに混同しやすい4大認知症や中核症状・BPSDの区別、事例問題を集中的にチェックできます。直前期はこのチートシートと全280問をセットで見返し、混同しやすいポイントをつぶしておくのがおすすめです。登録不要・完全無料でスマホからすぐに取り組めるので、スキマ時間の最終確認に活用して、認知症介助士の合格を確実にしましょう。