メンタルヘルス・マネジメント検定III種(セルフケアコース)は範囲がコンパクトな一方、②の基礎知識をはじめ、似た用語や対になる概念を取り違えて失点しやすい検定です。この記事では、混同しやすいポイントを「早見表」の形で整理しました。試験直前の総チェックや、ケンテイラボの298問を解いたあとの用語整理に活用してください。
ストレスの基本用語
- ストレッサー(ストレス要因):人間関係・過重な責任など、負担となる出来事や要請そのもの
- ストレス反応:ストレッサーによって生じる心理面・身体面・行動面の変化
- ストレス反応の3側面:心理面(不安・イライラ)/身体面(倦怠感・頭痛)/行動面(欠勤・飲酒増加など)
- 急性反応と慢性反応:一時的に現れるのが急性、長く続き固定化するのが慢性
ストレスのメカニズム
- 情報の流れ:大脳皮質で評価 → 大脳辺縁系(感情の中枢) → 視床下部(自律神経系の中枢)
- 視床下部が影響する系:自律神経系・内分泌系・免疫系
- 自律神経系:交感神経系(緊張・活動時に優位)と副交感神経系(睡眠・休息時に優位)
- 強いストレス時:交感神経系が優位になりアドレナリンが放出される
気づきのツール
- 職業性ストレス簡易調査票:仕事のストレス要因・ストレス反応・周囲の支援などを測る自記式の調査票
- ストレスチェック制度:労働者自身がストレスの状態に気づくための仕組み(一定規模の事業場が対象)
- DCSモデル:仕事の要求度・裁量(コントロール)度・社会的支援の3要素でストレスをとらえる
- 生活再適応評価尺度(Holmesら):生活上の出来事の変化をストレス値として数値化する尺度
コーピング(対処法)の型
- 問題焦点型コーピング:ストレスの原因そのものに働きかけて解決・軽減しようとする対処
- 情動焦点型コーピング:原因は変えられないとき、それに対する感情や受け止め方を整える対処
- リラクセーション:自律訓練法・呼吸法などで心身の緊張をゆるめる技法
- ソーシャルサポート:家族・友人・職場など周囲からの支援を活用する対処
生活習慣による軽減
- 睡眠:質の確保が重要。睡眠指針を踏まえた規則的な生活が基本
- 運動:適度な身体活動がストレス軽減に役立つ
- 休養:積極的な休養(気分転換)と消極的な休養(休息)を組み合わせる
- 栄養:バランスのよい食事で心身のコンディションを整える
覚えておきたい法律・制度
- 労働契約法(第5条):安全配慮義務を明文化
- 労働安全衛生法:健康診断の受診義務などを規定
- 改正労働基準法:時間外労働の上限規制(原則 月45時間・年360時間)
- 過労死等防止対策推進法:過労死等の定義や防止対策を規定
- 自殺対策基本法:自殺対策を総合的に推進するための法律
相談先・治療の使い分け
- 社内資源:社内の相談窓口・産業医など、職場内で活用できる相談先
- 事業場外資源:精神保健福祉センター・専門医療機関など、社外の専門的な相談先
- 心療内科と精神科:心身症など身体症状が中心なら心療内科、精神症状が中心なら精神科が目安
- 主な治療:薬物療法・認知行動療法など。休職・休養やリワーク(職場復帰支援)も選択肢
早見表の使い方とケンテイラボでの演習
この早見表は、対になる概念の「違い」を意識して並べています。用語を単体で暗記するのではなく、「問題焦点型と情動焦点型」「心療内科と精神科」のようにペアで押さえると、選択肢を絞り込みやすくなります。ケンテイラボにはメンタルヘルス・マネジメント検定III種対策として6分野・合計298問を収録しています。この早見表で用語の骨組みを確認したら、実際に問題を解いて知識を定着させましょう。間違えた問題は解説を読み、この早見表に戻って関連する用語を整理すると、直前期でも効率よく仕上げられます。