給与計算実務能力検定2級で得点を左右するのは、なんといっても「数字」です。割増率、法定労働時間、社会保険料の控除タイミング、手続の期限、端数処理のルール——これらを正確に覚えているかどうかで、知識問題も計算問題も一気に解きやすくなります。この記事では、ケンテイラボ収録の308問で頻出する要点を、早見表形式でコンパクトに整理しました。試験直前の総まとめや、テキスト学習の合間の確認に活用してください。
割増賃金の割増率
- 時間外労働(法定8時間超):2割5分以上
- 法定休日労働:3割5分以上
- 深夜労働(午後10時〜翌朝5時):2割5分以上
- 時間外+深夜:5割以上(2割5分+2割5分)
- 法定休日+深夜:6割以上(3割5分+2割5分)
- 月60時間超の時間外労働:5割以上(大企業・中小企業とも対象)
所定休日(週休2日の会社のもう1日など)の労働は、それ自体では休日割増の対象外です。ただし週40時間を超えれば時間外労働として2割5分以上の割増が必要になります。法定休日と所定休日の違いは最頻出ポイントなので、必ず区別して覚えましょう。
労働時間・休憩・休日の基本数字
- 法定労働時間:1日8時間・1週40時間(特例事業は1週44時間)
- 休憩:労働6時間超で45分以上、8時間超で1時間以上
- 法定休日:毎週1回、または4週を通じて4日以上
- 年次有給休暇:6か月継続勤務・出勤率8割以上で付与、時効2年
- 年5日の年休取得義務:年10日以上付与される労働者が対象
社会保険料の控除タイミングと負担割合
- 健康保険料・厚生年金保険料:労使折半、その月分を翌月控除が原則
- 介護保険料:40歳以上65歳未満が対象(労使折半)
- 雇用保険料:賃金支払の都度、支払額に応じて控除
- 子ども・子育て拠出金:全額事業主負担(給与から控除しない)
- 退職月の保険料:資格喪失日(退職日の翌日)の前月分まで徴収
末日退職は資格喪失日が翌月1日となるため、退職月分まで保険料が徴収される点に注意しましょう。月の途中の退職か末日退職かで扱いが変わるのが、この分野のつまずきポイントです。
手続の主な期限
- 健康保険・厚生年金の資格取得届:資格取得日から5日以内
- 雇用保険の資格取得届:資格取得日の属する月の翌月10日まで
- 賞与支払届:賞与支給日から5日以内
- 所得税の納付:原則として給与支払月の翌月10日まで
- 住民税(特別徴収)の新年度額への切替:毎年6月
- 労働保険の年度更新:6月1日〜7月10日
標準報酬月額・賞与の要点
- 定時決定:7月1日現在の被保険者が対象、4〜6月の報酬から算定、9月分から適用
- 標準報酬月額の等級:健康保険50等級・厚生年金32等級
- 標準賞与額:実際の賞与額から1,000円未満を切り捨て
- 賞与の所得税:前月の給与額を基準に賞与用の税率を求める
- 社会保険上の賞与:年3回以下で支給される報酬
計算実務の端数処理ルール
- 1時間当たり賃金:算定基礎額÷月平均所定労働時間、50銭以上は1円に切上げ
- 月合計の時間外労働時間:30分未満は切捨て、30分以上は1時間に切上げ
- 割増賃金額:計算結果の50銭未満は切捨て、50銭以上は1円に切上げ
- 基本原則:労働者に不利になる切捨て(日ごとの切捨て等)は認められない
端数処理は「1か月の合計」に対してのみ認められるのが原則で、毎日の残業を1分単位で切り捨てるのは違法です。計算問題では、どの段階でどの端数処理を使うかを正しく選ぶことが正解への鍵になります。
ケンテイラボで数字を定着させよう
ここで整理した数字は、給与計算実務能力検定2級の知識問題・計算問題の両方で繰り返し問われる要点です。早見表を眺めるだけでなく、実際に問題を解いて使うことで記憶に定着します。ケンテイラボでは、給与計算実務能力検定2級対策問題を全308問・完全無料で公開しています。割増賃金・社会保険料・手続・賞与・計算演習まで9分野を分野別に演習でき、間違えた問題の復習やランダム出題にも対応しています。
スマホからスキマ時間にアクセスして、この早見表の数字を「見て覚える」から「使って覚える」に変えていきましょう。特に⑨の計算演習で端数処理を含めた実務問題に慣れておけば、本番でも落ち着いて得点できます。給与計算実務能力検定2級の合格に向けて、ぜひ活用してください。