ケンテイラボ

2026/04/20

乙4 第4類危険物の性質・法令 数値早見チートシート

危険物取扱者 乙種4類(乙4)で頻出の第4類危険物の性質と、指定数量・保安距離など法令の数値を一気に整理。品名ごとの引火点や水溶性、第4類の共通性質、消火方法まで、これだけは覚えたい要点をコンパクトにまとめました。

乙4の学習で得点を左右するのが、第4類危険物の性質と、法令の数値の暗記です。品名ごとの引火点・指定数量、指定数量の倍数計算、保安距離など、覚えるべき数値は多く、混同しやすいのが悩みどころ。この記事では、乙4で「これだけは覚えておきたい」要点を、性質と法令の両面から一覧で整理します。試験直前の総まとめや、テキスト学習の復習に活用してください。

第4類危険物に共通する性質

  • すべて引火性の液体である
  • 蒸気は空気より重く、低い場所に滞留しやすい(比重・蒸気比重は1より大きい)
  • 水より軽く、水に溶けないものが多い
  • 静電気が蓄積しやすく、火花が点火源になりやすい
  • 蒸気は空気と混合すると引火・爆発の危険がある
  • 一般に自然発火はしにくいが、乾性油(動植物油類の一部)は自然発火に注意

最重要ポイントは「蒸気が空気より重く低所にたまる」「水に溶けず水より軽い」という2点です。これが換気の方法や消火方法の根拠になります。個々の物質を覚える前に、まずこの共通性質を押さえましょう。

品名ごとの指定数量と代表物質(最頻出)

  • 特殊引火物:50L(ジエチルエーテル・二硫化炭素・アセトアルデヒドなど。引火点が特に低い)
  • 第1石油類:非水溶性200L(ガソリン・ベンゼン)/水溶性400L(アセトン・ピリジン)
  • アルコール類:400L(メタノール・エタノールなど)
  • 第2石油類:非水溶性1,000L(灯油・軽油)/水溶性2,000L(酢酸など)
  • 第3石油類:非水溶性2,000L(重油)/水溶性4,000L(グリセリンなど)
  • 第4石油類:6,000L(ギヤー油など)/動植物油類:10,000L(アマニ油など)

「水溶性の指定数量は非水溶性の2倍」という関係を軸に、非水溶性の数値を先に覚えるのがコツです。指定数量の倍数(取扱量÷指定数量)を求める計算問題は頻出なので、この一覧を確実に押さえておきましょう。

引火点で覚える代表物質のイメージ

  • 特殊引火物:引火点が特に低く(おおむね氷点下)、最も危険なグループ
  • ガソリン(第1石油類):引火点は氷点下で非常に低く、常温で引火する
  • アルコール類:引火点は常温付近で、ガソリンよりは高め
  • 灯油・軽油(第2石油類):引火点は常温より高いが、加熱や霧状で危険
  • 重油(第3石油類):引火点はさらに高く、加熱により危険性が増す
  • 引火点が低いほど、常温でも引火しやすく危険性が高い

「品名の番号が小さいほど引火点が低く危険」という大枠を押さえると整理しやすくなります。具体的な数値はテキストで確認しつつ、グループごとの危険性の順序をイメージで覚えましょう。

第4類の火災と消火方法

  • 第4類の火災はB火災(油火災)に分類される
  • 水(棒状)は使えない:水より軽く溶けないため、燃えた油が広がる恐れ
  • 有効な消火:泡・二酸化炭素・粉末・ハロゲン化物などによる窒息消火
  • 水溶性の危険物(アルコール等)には耐アルコール泡(水溶性液体用泡)を用いる
  • 消火の三要素:除去・窒息・冷却。油火災は主に窒息消火

「第4類=B火災=水は不適=窒息消火」という流れを、性質(水より軽く溶けない)とセットで覚えると忘れにくくなります。水溶性の危険物だけは通常の泡が消えてしまうため、耐アルコール泡を使う点も頻出です。

法令の重要数値:手続きと期限

  • 設置・変更:市町村長等の許可(工事開始前)
  • 品名・数量・指定数量の倍数の変更:10日前までに市町村長等へ届出
  • 仮貯蔵・仮取扱い:消防長または消防署長の承認で10日以内
  • 仮使用:市町村長等の承認
  • 譲渡・引き渡し・廃止、保安監督者の選任・解任:遅滞なく市町村長等へ届出
  • 定期点検:1年に1回以上実施し、記録は3年間保存

「仮貯蔵の承認だけは消防長等」「それ以外の許可・認可・届出の大半は市町村長等」という大枠を押さえると、申請先の取り違えを防げます。10日前までの届出(品名変更等)と、遅滞なくの届出(廃止・選任解任等)の区別も頻出です。

法令の重要数値:保安距離と施設基準

  • 保安距離:学校・病院など30m以上、重要文化財50m以上、住宅10m以上、高圧ガス施設20m以上
  • 屋外タンク貯蔵所の防油堤:タンク容量の110%以上
  • 給油取扱所の給油空地:間口10m以上・奥行6m以上
  • 簡易タンク貯蔵所:1基600L以下・全体で3基まで(同一品質は1基まで)
  • 定期点検記録の保存:3年間
  • 運搬容器への液体の収納:内容積の98%以下

保安距離は「学校・病院30m」「重要文化財50m」「住宅10m」を基準に、対象と数値を1対1で結びつけて覚えるのが効率的です。防油堤110%、給油空地10m×6mなど、施設ごとの代表数値もあわせて押さえておきましょう。

直前チェック:混同しやすいポイント

  • 引火点(火源があれば燃える)vs 発火点(火源がなくても燃え出す)
  • 指定数量:水溶性は非水溶性の『2倍』
  • 第4類の蒸気は空気より『重い』(軽いは誤り)
  • 油火災に『水は不適』/窒息消火が基本
  • 仮貯蔵の承認=消防長等/設置の許可・予防規程の認可=市町村長等
  • 免状の交付=試験地の知事/書き換え=交付・居住地・勤務地の知事

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